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54 そんな所も可愛いよ
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翌朝になり目が覚める。
ジェレミーはいつも俺より目覚めるのに今日は俺の方が早く目覚めたようだ。
すやすやと可愛い寝息を立てながら俺の腕の中で眠っているジェレミー。
疲れているのだろう、昨日の様子を見ていると逃げる気配もなさそうだしちょっとこのまま少し寝かせてあげようか…
ぎゅっと抱きしめて俺は朝の準備のために起床した。
ーお昼頃ー
ジェレミーが昼まで寝ているなんて珍しい…
もうお昼ご飯には良い時間なのに。
一人で食べても味気ないので俺はジェレミーを起こしに部屋に戻った。
「おはようジェレミー」
目を覚まし時計を見るジェレミー。
「僕…こんなに寝てたの…?」
「珍しいよね早起きのジェレミーが寝過ごすなんて。でも昨日はあんなにジェレミーから激しく求めてきてくれたし仕方ないよ」
「あれん…恥ずかしいから言わないで…」
そう言ってジェレミーは布団で顔を隠した。
「寝かせておこうかと思ったけれど、一緒にお昼食べたくなっちゃった。寝顔も可愛いけど起きて準備してね」
「か…可愛…?!」
「ふふ、それじゃ先準備してるよ」
俺はニコッと笑いかけ寝室のドアを閉めリビングに向かった。
さてさて…ジェレミーに何か作ってあげようか。
しばらく考えているとジェレミーは準備を済ませ戻ってきた。
「ジェレミー何食べたい?作ってあげるよ」
「あ、あのね…今日は僕が作ってあげる…」
「手料理…!!いいの?!嬉しいよ!」
俺がパッと明るい表情になった瞬間身構えるジェレミー。
何もしないってば…
「僕はアレンに作って貰ってばっかりで悪いと思っただけで深い意味はないから…ね」
ジェレミーは困ったような上目遣いで俺を見る。
「そっかそっか、楽しみにしてるよ!冷蔵庫の食材自由に使っていいから手伝う事があったら言って」
「ありがとう」
俺はワクワクしながらリビングのソファに腰掛けた。
ジェレミーはどんな手料理を作ってくれるのだろう。
テレビを見ながら待っていると少しづつ甘くていい香りがしてきた。
恐らくホットケーキの匂い。
ジェレミーが作るならどんな高級スイーツよりも美味しいだろうと幸せ気分で期待に胸をふくらませた。
しかし段々様子がおかしくなって来る…
焼け焦げるような匂いと共にジェレミーの慌てふためく声が聞こえてきた。
さすがに心配になり覗きに行くと、蓋をされたフライパンから溢れ出すドロドロの液体が蠢きながらブクブクとコンロに落ちてゆく。
それが音を立てて焦げてゆく異様な光景だった。
「ジェレミー…何やってるの…嘘でしょ…」
恐らく生のホットケーキを油もひかずいきなり強火で全投入したのだろう…
段々面白くて笑いが込み上げてくる。
「えっ…やっぱりおかしい…?!なんか変だよね…」
絶望顔のジェレミーに耐えきれず爆笑してしまった。
「ジェレミーこれは!!ちょっと!!!」
「なんでこうなるの?!」
「もしかしてジェレミーってお料理できない…?」
「ご…ごめんね…僕ホットケーキなら出来ると思って」
「なんていうか…今度俺と一緒に作ろうか…」
ジェレミーの頭にポンと手をのせる。
悲しそうな表情のジェレミーには申し訳ないが面白い物を見せてもらった。
ジェレミーはいつも俺より目覚めるのに今日は俺の方が早く目覚めたようだ。
すやすやと可愛い寝息を立てながら俺の腕の中で眠っているジェレミー。
疲れているのだろう、昨日の様子を見ていると逃げる気配もなさそうだしちょっとこのまま少し寝かせてあげようか…
ぎゅっと抱きしめて俺は朝の準備のために起床した。
ーお昼頃ー
ジェレミーが昼まで寝ているなんて珍しい…
もうお昼ご飯には良い時間なのに。
一人で食べても味気ないので俺はジェレミーを起こしに部屋に戻った。
「おはようジェレミー」
目を覚まし時計を見るジェレミー。
「僕…こんなに寝てたの…?」
「珍しいよね早起きのジェレミーが寝過ごすなんて。でも昨日はあんなにジェレミーから激しく求めてきてくれたし仕方ないよ」
「あれん…恥ずかしいから言わないで…」
そう言ってジェレミーは布団で顔を隠した。
「寝かせておこうかと思ったけれど、一緒にお昼食べたくなっちゃった。寝顔も可愛いけど起きて準備してね」
「か…可愛…?!」
「ふふ、それじゃ先準備してるよ」
俺はニコッと笑いかけ寝室のドアを閉めリビングに向かった。
さてさて…ジェレミーに何か作ってあげようか。
しばらく考えているとジェレミーは準備を済ませ戻ってきた。
「ジェレミー何食べたい?作ってあげるよ」
「あ、あのね…今日は僕が作ってあげる…」
「手料理…!!いいの?!嬉しいよ!」
俺がパッと明るい表情になった瞬間身構えるジェレミー。
何もしないってば…
「僕はアレンに作って貰ってばっかりで悪いと思っただけで深い意味はないから…ね」
ジェレミーは困ったような上目遣いで俺を見る。
「そっかそっか、楽しみにしてるよ!冷蔵庫の食材自由に使っていいから手伝う事があったら言って」
「ありがとう」
俺はワクワクしながらリビングのソファに腰掛けた。
ジェレミーはどんな手料理を作ってくれるのだろう。
テレビを見ながら待っていると少しづつ甘くていい香りがしてきた。
恐らくホットケーキの匂い。
ジェレミーが作るならどんな高級スイーツよりも美味しいだろうと幸せ気分で期待に胸をふくらませた。
しかし段々様子がおかしくなって来る…
焼け焦げるような匂いと共にジェレミーの慌てふためく声が聞こえてきた。
さすがに心配になり覗きに行くと、蓋をされたフライパンから溢れ出すドロドロの液体が蠢きながらブクブクとコンロに落ちてゆく。
それが音を立てて焦げてゆく異様な光景だった。
「ジェレミー…何やってるの…嘘でしょ…」
恐らく生のホットケーキを油もひかずいきなり強火で全投入したのだろう…
段々面白くて笑いが込み上げてくる。
「えっ…やっぱりおかしい…?!なんか変だよね…」
絶望顔のジェレミーに耐えきれず爆笑してしまった。
「ジェレミーこれは!!ちょっと!!!」
「なんでこうなるの?!」
「もしかしてジェレミーってお料理できない…?」
「ご…ごめんね…僕ホットケーキなら出来ると思って」
「なんていうか…今度俺と一緒に作ろうか…」
ジェレミーの頭にポンと手をのせる。
悲しそうな表情のジェレミーには申し訳ないが面白い物を見せてもらった。
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