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51 君からは初めてだね
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ジェレミーがあまりにも可愛くてつい絞め落としてしまったが良く考えるとそのまま力任せにねじ伏せるよりもジェレミーからのアクションを待つ方がいいのではと思った。
第一、ジェレミーは優しくしていればちゃんと俺にまっすぐ接してくれている。
今日はあえて手を出さずに優しくしてみようか…
「ジェレミーおきて」
揺するとゆっくり目をあけるジェレミー。
しかし俺が視界に入った瞬間また縮み上がるようにして震え出す。
「ひぁっ…!!やだっ…痛いのやだっ…!!」
「逃げないで、何もしないよ」
「やだぁっ…」
ボロボロ泣き出すジェレミー。
恐らくあんな姿を見られた事も気にしているのだろう。
それとも弱みを握られた事に絶望しているのだろうか…
「泣かないで、もうしないから…」
そっとジェレミーを抱きしめて涙を拭う。
こうしているとジェレミーは少しだけ落ち着いてくれたようだ。
「約束通り何もしない、だから俺のベッドで一緒に寝よ?」
「わかっ…た……ひっぐ…」
「素直ないい子は好きだよ」
トントンとベッドを手で叩きおいでの合図をする。
ジェレミーは不安そうな表情ながらも俺に近づいてきてくれたので一緒に布団に潜った。
しかし俺に背を向けて顔を手で覆い隠し肩を震わせ泣いている。
恐らくジェレミーは俺が先程の事をダシにして脅すと思っているのだろう。
他に脅しの材料なんて有り余ってるからそんな事しないのに…
「ジェレミー…ぎゅってしてもいい?」
黙ってジェレミーは頷いたので後ろからゆっくり抱きしめた。
一瞬ビクッとされたが逃げようとはしないようだ。
「ジェレミーおやすみ…好きだよ…」
「おやすみ…あれん…」
ジェレミーとこうしていると暖かくて安心して、眠くなってくる。
ずっとこうしていられたらいいのに…
意識が少しずつ薄れる中、暫くするとジェレミーは声をかけてきた。
「あれん…ねたの…?」
「………」
「今日は本当に何もしない…の…?」
「………」
不思議そうにしているジェレミー。
襲われる事を覚悟していたのだろう。
目を開けてしまえば可愛いジェレミーに欲情してしまうし手を出してしまうかもしれないのでこのまま寝たふりでやり過ごそうと思った。
いつも泣かせているので今日くらいはジェレミーの嫌がる事はしないでおこうと思う。
俺が寝ている事を確認するとジェレミーは安心したようにホッとため息をついた。
「あれん…あのね…」
「………」
「いつも答えられなくてごめんね、僕もあれんの事すきだよ」
「………!!」
ジェレミーがそんな事を言うなんて…
心臓が弾け飛ぶ程嬉しかった。
しかしこれは俺が寝ていると思っているから掛けてきた言葉だろう。
もう少し狸寝入りをしてジェレミーの気持ちを聞いてみようと思う。
「はは…僕何言ってるのかな…でも起きてる時恥ずかしいからじゃ言えないよ…」
そう言ってジェレミーはゆっくり俺にキスをしてきた。
あまりにも突然なので身体が一瞬ビクッと跳ねる。
これは夢だろうか…
ゆっくり俺の口内に舌を侵入させてゆくが、ジェレミーの手は少し震えていた。
舌使いもぎこちなく、そこが可愛くて俺は一瞬でジェレミーのペースに呑まれる。
「んっ…ぅ…」
「はぁ…あれん…僕どうしちゃったんだろう…」
自分から仕掛けてきた割に戸惑っているのだろうか…
声が少し震えていた。
「あれん…すき…ずっといっしょにいて…」
上擦ったような声で俺に甘えるジェレミー。
ここまで甘えたような様子を俺に向けた事は無かったので内心とても驚いている…
嫌われては居ないだろうと思っていたがジェレミーが自分からここまで出来るとは思っていなかった。
いま目を開けたらジェレミーは慌てふためいてこれ以上先に進めてはくれないのも容易く想像できたので、ジェレミーがやめるまで眠ったフリを続けようと思う。
第一、ジェレミーは優しくしていればちゃんと俺にまっすぐ接してくれている。
今日はあえて手を出さずに優しくしてみようか…
「ジェレミーおきて」
揺するとゆっくり目をあけるジェレミー。
しかし俺が視界に入った瞬間また縮み上がるようにして震え出す。
「ひぁっ…!!やだっ…痛いのやだっ…!!」
「逃げないで、何もしないよ」
「やだぁっ…」
ボロボロ泣き出すジェレミー。
恐らくあんな姿を見られた事も気にしているのだろう。
それとも弱みを握られた事に絶望しているのだろうか…
「泣かないで、もうしないから…」
そっとジェレミーを抱きしめて涙を拭う。
こうしているとジェレミーは少しだけ落ち着いてくれたようだ。
「約束通り何もしない、だから俺のベッドで一緒に寝よ?」
「わかっ…た……ひっぐ…」
「素直ないい子は好きだよ」
トントンとベッドを手で叩きおいでの合図をする。
ジェレミーは不安そうな表情ながらも俺に近づいてきてくれたので一緒に布団に潜った。
しかし俺に背を向けて顔を手で覆い隠し肩を震わせ泣いている。
恐らくジェレミーは俺が先程の事をダシにして脅すと思っているのだろう。
他に脅しの材料なんて有り余ってるからそんな事しないのに…
「ジェレミー…ぎゅってしてもいい?」
黙ってジェレミーは頷いたので後ろからゆっくり抱きしめた。
一瞬ビクッとされたが逃げようとはしないようだ。
「ジェレミーおやすみ…好きだよ…」
「おやすみ…あれん…」
ジェレミーとこうしていると暖かくて安心して、眠くなってくる。
ずっとこうしていられたらいいのに…
意識が少しずつ薄れる中、暫くするとジェレミーは声をかけてきた。
「あれん…ねたの…?」
「………」
「今日は本当に何もしない…の…?」
「………」
不思議そうにしているジェレミー。
襲われる事を覚悟していたのだろう。
目を開けてしまえば可愛いジェレミーに欲情してしまうし手を出してしまうかもしれないのでこのまま寝たふりでやり過ごそうと思った。
いつも泣かせているので今日くらいはジェレミーの嫌がる事はしないでおこうと思う。
俺が寝ている事を確認するとジェレミーは安心したようにホッとため息をついた。
「あれん…あのね…」
「………」
「いつも答えられなくてごめんね、僕もあれんの事すきだよ」
「………!!」
ジェレミーがそんな事を言うなんて…
心臓が弾け飛ぶ程嬉しかった。
しかしこれは俺が寝ていると思っているから掛けてきた言葉だろう。
もう少し狸寝入りをしてジェレミーの気持ちを聞いてみようと思う。
「はは…僕何言ってるのかな…でも起きてる時恥ずかしいからじゃ言えないよ…」
そう言ってジェレミーはゆっくり俺にキスをしてきた。
あまりにも突然なので身体が一瞬ビクッと跳ねる。
これは夢だろうか…
ゆっくり俺の口内に舌を侵入させてゆくが、ジェレミーの手は少し震えていた。
舌使いもぎこちなく、そこが可愛くて俺は一瞬でジェレミーのペースに呑まれる。
「んっ…ぅ…」
「はぁ…あれん…僕どうしちゃったんだろう…」
自分から仕掛けてきた割に戸惑っているのだろうか…
声が少し震えていた。
「あれん…すき…ずっといっしょにいて…」
上擦ったような声で俺に甘えるジェレミー。
ここまで甘えたような様子を俺に向けた事は無かったので内心とても驚いている…
嫌われては居ないだろうと思っていたがジェレミーが自分からここまで出来るとは思っていなかった。
いま目を開けたらジェレミーは慌てふためいてこれ以上先に進めてはくれないのも容易く想像できたので、ジェレミーがやめるまで眠ったフリを続けようと思う。
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