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42 気持ちを知れて嬉しい
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旅館の浴衣に着替えて部屋を出るとジェレミーも着いてきてくれた。
温泉に入るので脱衣所に行く。
ジェレミーは俺と目を合わそうとせず逃げるように先に行ってしまった。
何も言わずジェレミーの隣で準備をしながらジェレミーの細い身体を眺めているとやはり俺が付けた生々しい跡が色々まだ残っている。
痛々しいその身体が俺は愛おしかった。
結局何も問題は起こさずそのまま温泉からあがり食事を済ませる。
ビュッフェが全部美味しいとジェレミーははしゃぎ回っていた。
しかし部屋に戻ろうとするとジェレミーはまだ帰りたくないようなので館内を散歩する。
ジェレミーの方に目をやるとなぜか俺の事を不思議そうに俺の事をじっと見ていた。
「ジェレミーどうしたの?」
「わっ…!!ごめん!!」
「浴衣可愛いね、凄く似合ってる」
「うぇぇ…?!ぼ、僕一応男だし!!!」
赤面しながら慌てるジェレミーが分かりやすすぎて思わず笑ってしまった。
「笑わないでっ!!ねえ部屋に戻ったらお菓子パーティしよ?」
「あはは、ごめんって!ワインも開けるから一緒に飲もっか」
さっき食べたばかりなのにこの子の胃はどうなっているのだろう。
とても食べる気にはなれないが可愛いジェレミーからの誘いには乗ってしまう…
多分本当に俺はジェレミーの事が好きなんだ。
談笑しながら部屋に戻ると既に布団が敷いてあった。
修学旅行みたいと喜ぶジェレミーの隣にそっと座ってワインを開けながら雑談をする。
すると俺のスマホが鳴った。
「あー…ロイドから通話リクエスト来てるけど、ジェレミーどうする?」
「アレンが良いなら3人で話そ!」
「そう?」
通話ボタンを押して早速俺はロイドに話しかけた。
「ロイド…いきなり通話してくるって絶対飲んでるよね?」
「レンレン鋭いじゃん!!てかレンレンのフィアンセは??」
「フィ…?ジェレミーなら隣にいるしなんなら会話聞いてるけど」
「おぉ!ジェレくん元気~??昨日レンレンから聞いてたけど2人でお泊まりだって??」
急に話しかけられたジェレミーは焦っている。
黙って俺とロイドの会話を聞いているつもりだったのだろうか。
「わわわ!!元気…!ロイくんも元気?」
「めっちゃ元気~!てかさあれから考えたんだけどこの前やりすぎたわゴメンねマジで」
「僕あの時大変だったんだから…!!どうしてくれるの!?」
「大変ってどんな事~??あの後レンレンと何して遊んでたの~??」
俺の性格の悪さも大概だがロイドもかなり性根が腐っている。
質問の意地の悪さに思わず吹き出してしまった。
「アレンも笑わないで!僕ロイくんに飲まされた媚薬のせいで散々だったんだから…」
「媚薬?あーあれか!!…マジ?!?!」
突然ロイドが爆笑する。
どうしたのだろうか。
「ロイくん笑わないでよ…僕すごくあの時変な気分になっちゃって苦しかったんだから…」
「ひゃははは!!ジェレくんやっぱり本当はレンレンの事大好きなのに素直になれないんだね」
「な、なにが言いたいの?!」
「あの媚薬ね…なんとなく演技した方が雰囲気出るかなって思っただけで中身全部ただのラムネなんだ…!!」
嘘だ…あの時のジェレミーの様子がただのラムネで?
俺に好き好き言いながら自分から求めてきた可愛いジェレミーも薬ではなく素直になれなかった自分の気持ちだったというのだろうか…
全てを理解して俺は凄く嬉しくなった。
ロイドたまにはナイス。
しかし俺とは反対にジェレミーはかなり焦った様子だ。
「多分レンレンとイチャイチャしてたんでしょ?自分からレンレンにねだってたりして~??」
「ひぇっ!!な、何もなかったから…!!」
「もうさあ、お互い好きなんじゃん?2人きりで楽しn…」ブチッ
ジェレミーは慌てて通話を切ってしまった。
でも…そんなジェレミーの本心が知れてすごく満足だ。
スマホに目をやるとロイドからメッセージが来ていた。
「ジェレミー、ロイドが熱い夜を楽しんでだって」
「もう知らない…僕寝る!」
「ねえねえジェレミー、前みたいに俺に擦り寄って俺を求めて!」
「ふわぁ!あれんのばかっ!」
「じゃあこの事忘れてあげるからその代わり質問に答えて?」
「そ、それなら…なあに?」
「媚薬はともかく、さっき花畑でしてくれたキスはどうして?」
なるべくジェレミーを警戒させないよう圧をかけず優しく言った。
「ぼ、僕は嫌だったけど…アレンが喜ぶかなって!!」
「素直じゃないなあ、あはは!」
様子からして俺はおそらく心の底から嫌われてはいなさそうだ。
恥ずかしさから最後まで足掻いて否定するジェレミーが可愛くて思わずぎゅっと抱きしめた。
「やめてアレン!!素直じゃないって…全然意味わからないってば」
「ここまで来ても足掻くの?もっと素直なジェレミーも見たいよ」
暴れるジェレミーをぎゅっと両手で拘束しながらしばらく回答を待っているとジェレミーは大人しくなった。
「素直って…アレンと居たら僕おかしくなりそうだよ…」
「まだ大丈夫でしょ、もっとよがり狂って俺を求めるジェレミーが見たい」
そう言ってそのままジェレミーの頬をペロッと舐める。
ジェレミーは身体をビクッとさせながら甘い声を上げた。
「ジェレミー…これ以上俺を誘ってどうするつもりなの?本当は俺とするのも嫌いじゃないでしょ」
「そんな…こと…」
「ジェレミー可愛いんだから!俺ともっと楽しいことしよ?」
戸惑うジェレミーを再びぎゅっと力強く抱きしめた。
「やめてっ痛い…!!」
「大丈夫、暴れたり逃げたりしなければ優しくするから」
ジェレミーは少し考え恐る恐る俺の顔を見る。
不安そうにジェレミーは口を開いた。
「もう痛いのはしないで…アレンとは仲良くしたい…無理やりじゃなくて優しくがいい…」
そう言って俺に擦り寄るように俺の胸にピタリとくっついてきた。
「ジェレミー…それって俺と今日はしてもいいよって事?」
ジェレミーは何も答えなかったが赤面しながら俺の顔を見ている。
否定しないんだ…少しジェレミーと心の距離が近い状態でのセックスができる。
そんな夢みたいな状況が本当に嬉しかったし死んでも良いほど幸せだった。
温泉に入るので脱衣所に行く。
ジェレミーは俺と目を合わそうとせず逃げるように先に行ってしまった。
何も言わずジェレミーの隣で準備をしながらジェレミーの細い身体を眺めているとやはり俺が付けた生々しい跡が色々まだ残っている。
痛々しいその身体が俺は愛おしかった。
結局何も問題は起こさずそのまま温泉からあがり食事を済ませる。
ビュッフェが全部美味しいとジェレミーははしゃぎ回っていた。
しかし部屋に戻ろうとするとジェレミーはまだ帰りたくないようなので館内を散歩する。
ジェレミーの方に目をやるとなぜか俺の事を不思議そうに俺の事をじっと見ていた。
「ジェレミーどうしたの?」
「わっ…!!ごめん!!」
「浴衣可愛いね、凄く似合ってる」
「うぇぇ…?!ぼ、僕一応男だし!!!」
赤面しながら慌てるジェレミーが分かりやすすぎて思わず笑ってしまった。
「笑わないでっ!!ねえ部屋に戻ったらお菓子パーティしよ?」
「あはは、ごめんって!ワインも開けるから一緒に飲もっか」
さっき食べたばかりなのにこの子の胃はどうなっているのだろう。
とても食べる気にはなれないが可愛いジェレミーからの誘いには乗ってしまう…
多分本当に俺はジェレミーの事が好きなんだ。
談笑しながら部屋に戻ると既に布団が敷いてあった。
修学旅行みたいと喜ぶジェレミーの隣にそっと座ってワインを開けながら雑談をする。
すると俺のスマホが鳴った。
「あー…ロイドから通話リクエスト来てるけど、ジェレミーどうする?」
「アレンが良いなら3人で話そ!」
「そう?」
通話ボタンを押して早速俺はロイドに話しかけた。
「ロイド…いきなり通話してくるって絶対飲んでるよね?」
「レンレン鋭いじゃん!!てかレンレンのフィアンセは??」
「フィ…?ジェレミーなら隣にいるしなんなら会話聞いてるけど」
「おぉ!ジェレくん元気~??昨日レンレンから聞いてたけど2人でお泊まりだって??」
急に話しかけられたジェレミーは焦っている。
黙って俺とロイドの会話を聞いているつもりだったのだろうか。
「わわわ!!元気…!ロイくんも元気?」
「めっちゃ元気~!てかさあれから考えたんだけどこの前やりすぎたわゴメンねマジで」
「僕あの時大変だったんだから…!!どうしてくれるの!?」
「大変ってどんな事~??あの後レンレンと何して遊んでたの~??」
俺の性格の悪さも大概だがロイドもかなり性根が腐っている。
質問の意地の悪さに思わず吹き出してしまった。
「アレンも笑わないで!僕ロイくんに飲まされた媚薬のせいで散々だったんだから…」
「媚薬?あーあれか!!…マジ?!?!」
突然ロイドが爆笑する。
どうしたのだろうか。
「ロイくん笑わないでよ…僕すごくあの時変な気分になっちゃって苦しかったんだから…」
「ひゃははは!!ジェレくんやっぱり本当はレンレンの事大好きなのに素直になれないんだね」
「な、なにが言いたいの?!」
「あの媚薬ね…なんとなく演技した方が雰囲気出るかなって思っただけで中身全部ただのラムネなんだ…!!」
嘘だ…あの時のジェレミーの様子がただのラムネで?
俺に好き好き言いながら自分から求めてきた可愛いジェレミーも薬ではなく素直になれなかった自分の気持ちだったというのだろうか…
全てを理解して俺は凄く嬉しくなった。
ロイドたまにはナイス。
しかし俺とは反対にジェレミーはかなり焦った様子だ。
「多分レンレンとイチャイチャしてたんでしょ?自分からレンレンにねだってたりして~??」
「ひぇっ!!な、何もなかったから…!!」
「もうさあ、お互い好きなんじゃん?2人きりで楽しn…」ブチッ
ジェレミーは慌てて通話を切ってしまった。
でも…そんなジェレミーの本心が知れてすごく満足だ。
スマホに目をやるとロイドからメッセージが来ていた。
「ジェレミー、ロイドが熱い夜を楽しんでだって」
「もう知らない…僕寝る!」
「ねえねえジェレミー、前みたいに俺に擦り寄って俺を求めて!」
「ふわぁ!あれんのばかっ!」
「じゃあこの事忘れてあげるからその代わり質問に答えて?」
「そ、それなら…なあに?」
「媚薬はともかく、さっき花畑でしてくれたキスはどうして?」
なるべくジェレミーを警戒させないよう圧をかけず優しく言った。
「ぼ、僕は嫌だったけど…アレンが喜ぶかなって!!」
「素直じゃないなあ、あはは!」
様子からして俺はおそらく心の底から嫌われてはいなさそうだ。
恥ずかしさから最後まで足掻いて否定するジェレミーが可愛くて思わずぎゅっと抱きしめた。
「やめてアレン!!素直じゃないって…全然意味わからないってば」
「ここまで来ても足掻くの?もっと素直なジェレミーも見たいよ」
暴れるジェレミーをぎゅっと両手で拘束しながらしばらく回答を待っているとジェレミーは大人しくなった。
「素直って…アレンと居たら僕おかしくなりそうだよ…」
「まだ大丈夫でしょ、もっとよがり狂って俺を求めるジェレミーが見たい」
そう言ってそのままジェレミーの頬をペロッと舐める。
ジェレミーは身体をビクッとさせながら甘い声を上げた。
「ジェレミー…これ以上俺を誘ってどうするつもりなの?本当は俺とするのも嫌いじゃないでしょ」
「そんな…こと…」
「ジェレミー可愛いんだから!俺ともっと楽しいことしよ?」
戸惑うジェレミーを再びぎゅっと力強く抱きしめた。
「やめてっ痛い…!!」
「大丈夫、暴れたり逃げたりしなければ優しくするから」
ジェレミーは少し考え恐る恐る俺の顔を見る。
不安そうにジェレミーは口を開いた。
「もう痛いのはしないで…アレンとは仲良くしたい…無理やりじゃなくて優しくがいい…」
そう言って俺に擦り寄るように俺の胸にピタリとくっついてきた。
「ジェレミー…それって俺と今日はしてもいいよって事?」
ジェレミーは何も答えなかったが赤面しながら俺の顔を見ている。
否定しないんだ…少しジェレミーと心の距離が近い状態でのセックスができる。
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