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1 お薬で無理矢理

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仕事が終わる。

新人のあの子はジェレミーって言うのか…
怖がられないように明るめに接したお陰でちょっとは警戒されなくなった。

初出勤を終えてジェレミーがゴソゴソと自分の財布を眺めながら何たべようかな~そうめんかな~なんて独り言を発している。

誰にも聞かれていないと思っているのが堪らなく可愛くて肩を震わせながら笑いを堪える。

「やあジェレミー」

「ひゃっ!!」
ジェレミーが驚く。可愛い。

奢ってあげるからご飯においでと誘ったらホイホイついてきた。

可愛い。
この子を騙して連れて帰りたいと思ってしまう。

俺はたまたま不眠症の時に処方された眠剤をポケットの中に潜めた。
別に使うつもりは無いけど…



ー飲食店にてー

この子の酔った姿がちょっと見てみたくなる。
飲ませて酔わせてだんだんジェレミーの笑顔が多くなってきた。

「アレン…!僕今日そうめん食べようと思ったのにそうめん沢山食べられる位豪華になっちゃって楽しくて、えへへ!」

「知ってる」

「どうして知ってるんですかぁ…?!」 
だんだんジェレミーがふらふらしてくる。
このまま連れて帰りたい…

「あっ!アレン僕トイレいってきます…」

「いってらっしゃい」
ジェレミーにニコっと手を振られたので俺もつられて手を振り返す。

いちいち可愛い…
壊したい衝動に駆られる。

そこで先程ポケットに突っ込んだ眠剤の事を思い出す。
暫く悩んたが今しかチャンスは無いと考えてジェレミーの酒にそっと投入してかき混ぜた。

「たらいまぁアレンっ…」
へなっとした笑顔を俺に向ける。ただいまって言ってるのか…

薬入れなくても良かったんじゃないかなと思うくらいアルコールが回っているジェレミー。

疑いもなく薬入りの酒を飲み始めるジェレミーが堪らなく愛おしくて仕方がない。
暫く眺めていたらすぐにジェレミーはダウンした。

会計を済ませて家に連れ帰るアレン。
人を抱えて帰るのは一苦労だった。


ーアレンの部屋ー

途中で起きて暴れられても厄介なので俺は部屋にあったガムテープでジェレミーの両手を後ろに拘束する。

んむぅ…あれん……すぅすぅ…

無防備に縛られながら寝言で俺の名前を呼ぶのが堪らなく可愛くて思わず掻き乱すようにキスをする。

甘い酒ばかり飲んでいたジェレミーの唾液はとても甘い。

何度も口内を舌で掻き乱した。

くちゅっ…ん…んん…

その度にジェレミーは眠ったまま吐息混じりの声を漏らした。
頬を紅潮させながら身体をビクビクとさせるジェレミーに更に欲情してしまう。

途中で逃げられないようハサミで服を切ってしまおうかと考えているとジェレミーが目を覚ました。

とろっとした半目て当たりを見回し俺を凝視する。

「おはよう、ジェレミー」

「アレン、僕は一体…」
状況がまたよく分かっていないようで俺の方へ寄って来ようとした。
しかし両腕の不自由で手を地面につけず転び、自分が拘束されている事に気づいたようだ。

「嘘…なんで…??」
消え入りそうな声で俺から離れようとする。
絶望のどん底のような表情で俺を見上げるジェレミー。
その表情がすごく可愛い…

覆い被さるようにして頬を撫でた。
怯えながら死にたくないと命乞いしてる。

本気で俺に殺されると思っているようだ。
でも大丈夫、大人しく言う事聞けば殺さないから。

怯えるジェレミーになるべく優しく声をかけた。
「…仲良くしよ?」

「ふえ…仲良くって…?」
震えながら俺を見て言うのが愛おしくて思わずまたキスをする。

その瞬間身体をビクッとさせるジェレミー。
抵抗しようとするも酔いが抜けずに力が上手く入らないようだ。

力なく逃げようとしながらジェレミーが苦しそうに悶える声が部屋に響く。

んちゅっ…あ…あれん…んゃぁっ…
ちゅっ…

せめて舌だけでも逃げようと抵抗を続けるジェレミー。
でもそのぬるりとした摩擦が俺には更に昂る気持ちを掻き立てる引き金となっていた。

「ふぁ…あれんどうして……初めてだったのに…」
俺の腕の中に囚われたまま泣き出すジェレミー。

ジェレミーの初めてを奪った事による満たされて幸せな気持ちと、このままもう仲良くする事はできないだろうなという複雑な感情が入り交じる。

「ジェレミー…よく知らない人にホイホイついて行くからこうなるんだよ」

「うぅっ…ひっぐ…」
泣き続けるジェレミーが可愛くてもっと虐めてみたくなる。

欲望のままにジェレミーを押さえ付け首筋を甘噛みした。

「やっ…やだぁっ…痛いよぉ…やめてアレン…」
涙目で懇願する割には甘えた声を出す。更には必死でお願いしているつもりか俺にピッタリくっついて俺を見つめる。
その仕草が可愛すぎてもっと壊したくなってしまう。

「ねえ犯してもいいかな」

「アレン…そんなの嫌だよ…お願い…たすけて…」
いまさら見逃してあげたってもうジェレミーと普通に仲良くなれるのは不可能であろう。

ここまで来てしまえば後戻りもできないのでこの子を壊れるまでいたぶってあげようと思う。

頬を紅潮させながら上目遣いの涙目を向けるジェレミーに低い声で脅すように声をかける。
「誘ってるのかな…?」

「そんな…」なんて言ってた気がするけれど続きを聞く前に俺はまたジェレミーの口に舌をねじ込んだ。

嫌がるジェレミーを押さえ付けて唾液と舌の感触を無理矢理味わわせるのが楽しい。

ちゅっ…んちゅっ…

俺の唾液をなるべく沢山味わわせて飲み込ませるように長くそうしていた。

んちゅっ…ふぁぁ…
あれん…やめひぇっ…おねがっ…

抵抗虚しくされるがままのジェレミー。
これから俺の愛奴隷にされる哀れで可愛い子…
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