29 / 104
28 体調不良に突っ伏して
しおりを挟む
※嘔吐表現注意
視界がぐるぐると廻るような感覚。
なんだか熱っぽいのに時々寒気がしてる。
「ジェレミー…本当に大丈夫?熱あるんじゃない?」
先程までふざけ半分だったアレンもぐったりした僕の様子を見て流石に心配そうな表情を浮かべる。
「アレン…僕のお家かえらなきゃ…」
「帰れないでしょ…」
「でも僕ここには…うっ…うぇぇ…」
アレンに抱えられたまま吐いてしまう僕。
見事に僕の服もアレンの服も汚してしまった。
「うぅ…アレン…ごめん…なさい…」
「大丈夫、このまま全部吐こうか。少し楽になれるよ」
そう言って一旦僕を下ろし床に座らせる。
ぎゅっと抱きしめたまま僕の背中をさすってきた。
「ダメ…アレンの服…また汚しちゃう……」
力なく僕が言うがアレンはさする手を止めない。
また僕はアレンの服を汚しながらげぇげぇと吐いてしまった。
ぐったりとする僕。
嫌がりもせず僕をぎゅっとしたまま声をかけてくるアレン。
「少しは楽になった…?」
「アレン…ごめんなさいちゃんと弁償するから…帰らなきゃ……」
「動いちゃダメだってば…いいから大人しく家にいて」
アレンは濡れたタオルと水を持ってくる。
僕に水を飲ませている間に汚れた服を脱がしてタオルで僕の身体を拭う。
バイト先に連絡しなきゃいけない。
僕は朦朧とした意識の中でいつの間にかアレンの洗いたてのTシャツを着せられていた。
そのままベッドに担ぎ込まれる。
アレンは僕に布団を掛けて、シャワーを浴びに行った。
バイト先に謝って僕は休む。
休みたくなかったけれど、どうしても身体が動きそうもなかった。
ごめんなさい…
ベッドに突っ伏して僕は意識を失うように眠りについたのだった…
ー夕方ー
目が覚めて気づけばもう夕方だった。
アレンはバイト先に行っているので居ない。
スマホを見るとアレンとエイプリル先輩が心配する連絡をくれていた。
「ジェレミーくん熱があるって聞いたけれど大丈夫?お大事に、ゆっくり休んでね。」と送ってきたエイプリル先輩。
アレンからは
「冷蔵庫に入ってるのは自由に食べて。あと寝顔可愛いね。治ったらまた沢山しよ?」
ダメだ、具合悪くなる。
僕はスマホを布団の端に放り投げた。
夕焼けに頬を照らされてただひたすらに外を眺める。
熱がまだ下がらず、ぼーっとしている…
エイプリル先輩にだけお返事を入れてまた横になった。
アレンが帰ってきたらまた変な事される…
今の状況だと本当にダメかもしれない。
不安が募るが身体が動かないのでただひたすらに自分のこの後の無事を祈りながらアレンの帰りを待った。
すっかり日も暮れた頃…
ガチャッ!!
アレンの帰ってくる音がした。
「ジェレミー」
僕がちゃんとベッドにいるのを確認してホッとした顔をしている。
おかえりを言うとすかさず僕をぎゅっと抱きしめた。
「看病してあげるから…」
そう言って僕にキスをした。
もはや下心しか見えないので不安になる…
視界がぐるぐると廻るような感覚。
なんだか熱っぽいのに時々寒気がしてる。
「ジェレミー…本当に大丈夫?熱あるんじゃない?」
先程までふざけ半分だったアレンもぐったりした僕の様子を見て流石に心配そうな表情を浮かべる。
「アレン…僕のお家かえらなきゃ…」
「帰れないでしょ…」
「でも僕ここには…うっ…うぇぇ…」
アレンに抱えられたまま吐いてしまう僕。
見事に僕の服もアレンの服も汚してしまった。
「うぅ…アレン…ごめん…なさい…」
「大丈夫、このまま全部吐こうか。少し楽になれるよ」
そう言って一旦僕を下ろし床に座らせる。
ぎゅっと抱きしめたまま僕の背中をさすってきた。
「ダメ…アレンの服…また汚しちゃう……」
力なく僕が言うがアレンはさする手を止めない。
また僕はアレンの服を汚しながらげぇげぇと吐いてしまった。
ぐったりとする僕。
嫌がりもせず僕をぎゅっとしたまま声をかけてくるアレン。
「少しは楽になった…?」
「アレン…ごめんなさいちゃんと弁償するから…帰らなきゃ……」
「動いちゃダメだってば…いいから大人しく家にいて」
アレンは濡れたタオルと水を持ってくる。
僕に水を飲ませている間に汚れた服を脱がしてタオルで僕の身体を拭う。
バイト先に連絡しなきゃいけない。
僕は朦朧とした意識の中でいつの間にかアレンの洗いたてのTシャツを着せられていた。
そのままベッドに担ぎ込まれる。
アレンは僕に布団を掛けて、シャワーを浴びに行った。
バイト先に謝って僕は休む。
休みたくなかったけれど、どうしても身体が動きそうもなかった。
ごめんなさい…
ベッドに突っ伏して僕は意識を失うように眠りについたのだった…
ー夕方ー
目が覚めて気づけばもう夕方だった。
アレンはバイト先に行っているので居ない。
スマホを見るとアレンとエイプリル先輩が心配する連絡をくれていた。
「ジェレミーくん熱があるって聞いたけれど大丈夫?お大事に、ゆっくり休んでね。」と送ってきたエイプリル先輩。
アレンからは
「冷蔵庫に入ってるのは自由に食べて。あと寝顔可愛いね。治ったらまた沢山しよ?」
ダメだ、具合悪くなる。
僕はスマホを布団の端に放り投げた。
夕焼けに頬を照らされてただひたすらに外を眺める。
熱がまだ下がらず、ぼーっとしている…
エイプリル先輩にだけお返事を入れてまた横になった。
アレンが帰ってきたらまた変な事される…
今の状況だと本当にダメかもしれない。
不安が募るが身体が動かないのでただひたすらに自分のこの後の無事を祈りながらアレンの帰りを待った。
すっかり日も暮れた頃…
ガチャッ!!
アレンの帰ってくる音がした。
「ジェレミー」
僕がちゃんとベッドにいるのを確認してホッとした顔をしている。
おかえりを言うとすかさず僕をぎゅっと抱きしめた。
「看病してあげるから…」
そう言って僕にキスをした。
もはや下心しか見えないので不安になる…
0
お気に入りに追加
588
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる