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10 気まずさに頭を抱える

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翌日。

「また気がついたら寝てた…ってあれ??」
目が覚めると丁寧にパジャマを着せられている。

むくりと起き上がり、両手の袖を眺める。

「ん…ジェレミー起きたの…」
眠そうなアレン、目を閉じたまま僕にぎゅっと抱きついてくる。

「わっ…!!アレン、このパジャマ…」

「言ったでしょ…優しくしてあげるって……もう少し寝かせて」

そう言って後ろからがっちりとアレンの両腕に拘束されて布団に引きずり込まれる。

「ひぃっ…」

僕のリアクションにも動じずアレンは幸せそうにそのまま寝ている…

何もしてこないならもうちょっとだけこのままで良いかな…?なんて思ってしまった。

「アレン…でもバイトいかなきゃ…」

「………チッ」
機嫌が悪そうに仕方なくといった感じ。
どうやら朝は機嫌が悪いタイプのようだ。

「アレン!バイト遅れたら大変だよ…?」

「ジェレミーうるさい…」
そう言うといきなり僕に覆い被さってくる。

「ひぇっ…!でも起きなきゃ……」
動揺して目が泳ぐ僕。

そしておもむろに僕のズボンと下着をずり下ろしジェレミーのそれを一気に咥え込む。

「ひぃぃっ…!朝からこんなっ!!」
逃げようとするも、寝起きなのと昨日の行為で身体のあちこちが痛むので上手く動けない。

アレンは舌でジェレミーのそれをヌルヌルと這わせるように咥え込み上下する。
強制的に与えられる快楽にそれはすぐ硬さを増していった。

じゅぷっ…じゅぷっ…

あれ…ん…!やめてよぉ…んぁっ!
こんなっ…ひゃぁぁっ…!!

昨日の事を思い出して更に身体が反応してしまう。
強制的にアレンに絶頂させられ甘く痺れるような感覚が昨晩から僕の身体や脳に刻み込まれていた。

思い出しただけで恥ずかしくなる。
なのにジェレミーのそれは更に硬さを増していた。僕のバカ!!!

んやぁっ…あれん…んぁっ!
ぁっ…もう……だめっ…イッちゃうっ…

イッてしまう感覚が目の前までせり上がる。
しかしアレンはここで動きを止めてきた。

「ジェレミー…この生殺し状態で1日俺とバイトしよっか」

相変わらず考えることがぶっ飛んでいる。

しかし絶頂をおあずけされたジェレミーは、アレンのその甘い言葉だけで絶頂を迎えてしまいそうな程に脳が蕩けていたので従ってしまうのだった。



ーバイト先にてー

準備を終えて一緒に職場に来たのは良いけれど、すごく気まずい……

家にいた時とは違うアレンのキリッとした表情に何故かドキドキしてしまう。
ありえない…。

優しく手取り足取り教えてくれて、さらに仕事もテキパキこなす。

アレンのお陰で少しずつ業務内容を覚えてきた。

そしてもう1人のバイトの先輩の女性、エイプリルもまたジェレミーの真面目な働きを評価していた。

「ジェレミーくん、お疲れ様!だいぶ慣れたかしら?ハイこれジュース」

「わっエイプリル先輩!ありがとうございます!」

「最近新人が全然やる気無いのばっかりだったのよね~。ジェレミーくんは真面目に頑張って偉いわ!」

そう言って優しい笑顔を見せるエイプリル先輩。
なんだか可愛いらしい人だな…なんて思った。

「あっそうだ!!ジェレミーくん今日はよかったら奢ってあげるからちょっと付き合ってよ!!歓迎会ってのが無いからその代わりにね?」

「あっでも僕…」

「いいのいいの遠慮しないで?困った事が会ったら私に頼って頂戴ね!」

断れない雰囲気…どうしよう。

後ろで他の業務をしているアレン。
痛い程アレンの視線を感じるし殺気立った空気が立ち込めている気がするので怖くて振り向けない。

結局今日はエイプリル先輩に連れられ気づけばフルーツパフェのお店でパフェをつついていた。

「あはは!ジェレミーくんは面白いわね!!それでね私が~」

気づけば3時間くらい話していただろうか。
そろそろ帰らなきゃ…。

「エイプリル先輩!僕もう帰らなきゃ…でも今日は楽しかったです、ありがとうございました!」

「またお出かけしましょうね!いつでも私暇だから~!」

こうしてパフェのお店を後にする。
明日アレンに会うのが怖い…
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