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12.危険な令嬢
10話
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「ええ、自画自賛ですけれど、かっこよさがありつつ可愛らしいとってもいい服ができたんです! でも、見た目だけじゃなくて実用性も重視したくて。それで今度山登りをして着心地を試してみたいんですよね」
「それで私も一緒にですか」
「はい! 自分だけじゃなくて第三者の意見も欲しいのですわ! 協力してくださいませんか?」
ローズマリーさんは目をキラキラさせて言う。
そんな彼女がとても眩しく見えた。自分でお洋服をデザインしたり、自ら性能を試したりなんて、私には未知の世界だ。
お洋服のことを考えているのか夢見るような眼差しで上を見上げているローズマリーさんを見ていると、これまで感じていた違和感はまたたくまに消えていく。
こんなにひたむきな子が悪い子なわけないじゃないか。
「もちろんいいですよ。一緒に行きましょう」
「本当ですか!? ありがとうございます、エミリア様!」
ローズマリーさんは嬉しそうに言った。
その場で早速出かける日を決めると、ローズマリーさんは張り切った様子で当日は馬車でうちの屋敷まで迎えに来ると言った。
ローズマリーさんの笑顔につられるように楽しい気持ちになりながら、手を振って別れた。
「それで私も一緒にですか」
「はい! 自分だけじゃなくて第三者の意見も欲しいのですわ! 協力してくださいませんか?」
ローズマリーさんは目をキラキラさせて言う。
そんな彼女がとても眩しく見えた。自分でお洋服をデザインしたり、自ら性能を試したりなんて、私には未知の世界だ。
お洋服のことを考えているのか夢見るような眼差しで上を見上げているローズマリーさんを見ていると、これまで感じていた違和感はまたたくまに消えていく。
こんなにひたむきな子が悪い子なわけないじゃないか。
「もちろんいいですよ。一緒に行きましょう」
「本当ですか!? ありがとうございます、エミリア様!」
ローズマリーさんは嬉しそうに言った。
その場で早速出かける日を決めると、ローズマリーさんは張り切った様子で当日は馬車でうちの屋敷まで迎えに来ると言った。
ローズマリーさんの笑顔につられるように楽しい気持ちになりながら、手を振って別れた。
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