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6.馬鹿なこと クロード視点
2話
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そもそも、この前のダンスパーティーでミアと踊ってしまったことが拗れるきっかけだった。
ミアと踊る前のエミリアは、しかめ面ながらもそれほど機嫌が悪くは見えなかったのに。
俺だってエミリアに婚約を解消したいと言われ、反省していたのだ。
今年のダンスパーティーではエミリアが不愉快に思うことは避けようと意気込んでいた。
ミアからダンスに誘われたときも断る気でいたのに、彼女に耳元で囁かれた言葉のせいで、承諾せざるを得なくなった。
『クロード様、最近やけにエミリア様と仲がよろしいので妬けてしまいますわ。ついうっかり、以前エミリア様に内緒でクロード様と出かけたときのことを話してしまいそうです』
ミアの言葉を聞いた瞬間、さっと血の気が引くのがわかった。
ミアといるとエミリアが嫉妬してくれることに気をよくした俺は、できるだけこれからもミアには親しげに声をかけてきて欲しいと思っていた。
ある日、ミアは遠く離れた街まで買い物に行くのに付き合って欲しいと言ってきた。
学園の授業で使う魔道具を探したいのだけれど、自分だけではぴったりの物を探せそうにないので、一学年上の俺に手伝って欲しいのだと言う。
これからもミアにはエミリアの嫉妬を煽るために協力してもらいたかったので、俺はそのくらいならと彼女の頼みを聞くことにした。
そもそも、この前のダンスパーティーでミアと踊ってしまったことが拗れるきっかけだった。
ミアと踊る前のエミリアは、しかめ面ながらもそれほど機嫌が悪くは見えなかったのに。
俺だってエミリアに婚約を解消したいと言われ、反省していたのだ。
今年のダンスパーティーではエミリアが不愉快に思うことは避けようと意気込んでいた。
ミアからダンスに誘われたときも断る気でいたのに、彼女に耳元で囁かれた言葉のせいで、承諾せざるを得なくなった。
『クロード様、最近やけにエミリア様と仲がよろしいので妬けてしまいますわ。ついうっかり、以前エミリア様に内緒でクロード様と出かけたときのことを話してしまいそうです』
ミアの言葉を聞いた瞬間、さっと血の気が引くのがわかった。
ミアといるとエミリアが嫉妬してくれることに気をよくした俺は、できるだけこれからもミアには親しげに声をかけてきて欲しいと思っていた。
ある日、ミアは遠く離れた街まで買い物に行くのに付き合って欲しいと言ってきた。
学園の授業で使う魔道具を探したいのだけれど、自分だけではぴったりの物を探せそうにないので、一学年上の俺に手伝って欲しいのだと言う。
これからもミアにはエミリアの嫉妬を煽るために協力してもらいたかったので、俺はそのくらいならと彼女の頼みを聞くことにした。
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