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新生活
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ひとまずは上げっぱなしのPCを確認し、”EMERGENCY”が出ていないか確認する。うん出ていないな。あの最初の日以降は今の所発生していないようで助かる。毎日のように出ていたらさすがにたまらないからというかポイントが持たん。
ちなみに”EMERGENCY”は例の怪物(歪獣と名付けた)が人の生息域に接近した時に表示されるそうで、あの世界に歪獣が現れただけでは表示されないそうだ。
これは"歪獣"自体はあちらの世界の人間でも一線級の実力者なら対応できるためとのこと。実際前回俺が降臨した所と別の場所では大抵彼らが処理しているらしい。ただ逆に言えばあのエリアだけは対応できる人材がいないため、出現した時に出る"alert"も確認しているが、これもなし。大丈夫そうだね。
ちなみに人の生息域に侵入した場合の警報は"DANGER"だそうである。
とにかくこれで今日も問題ない事は確認。"ALERT"から”EMERGENCY”に変わるまでは早くても半日程度はかかるらしいのでこれでしばらくは大丈夫だ。
とりあえずGPがない現状では神様としてのお仕事はこれで終わり。他は見てたところで何もできないもんな。
ちなみに向こうの世界では今も人々がいろいろ苦しんでいるし命を落としたりもしているらしいが、そういった事に対する罪悪感はあまり感じないように生まれ変わりの時に調整されているとの話だった。正直助かる、まともな人間の精神で世界中の人間の人生を背負わされたら精神崩壊するだろうし。
さて頭を切り替え。
手早く朝食を作り、まずは朝食。それから洗濯。昨日までドタバタしてたから洗濯物ため込んでたんだよね。幸い天気は快晴などで洗濯機を回しつつ、家の細々とした事をこなしたり、それから夜の為の確認をこなしたり。
そんな事をしている間に洗濯が終わったので、それを外へ干していく。下着もあるけど気にせず外に。庭が広いから外からはぱっと見えないし、見られたところでご老人しかいないし。そもそも僕自身見られたところで気にするものでもないし。さすがに盗まれるのは御免被りたいけど。
そうして洗濯を終えたところで、僕は次の予定の為に来ていた服を脱ぎ捨てた。
シャツ、ズボン、それからブラも外す。代わりに身に着けたのはスポブラとトレーニングウェアだ。……よく考えたらどうせ早い時間から出るつもりだったんだから、最初からこっちを着るべきだったのでは? まぁ次回からそうしよう。最後に髪をヘアゴムで長い髪をまとめて準備完了。戸締りをして出かける準備をする。この村に泥棒とかいないと思うけど一応ね?
「よし」
玄関から外に出て、庭先で軽く柔軟。それから一つ気合を入れて、僕は外へと駆けだした。ジョギングを行うのである。
──こうやってトレーニングを行うのは、ここに来るまでに決めていた事だ。目的は二つ。
一つは体のサイズに慣れる事。僕の体は普通の一般男性サイズの大きさから小学生高学年か中学一年生くらいの女児のサイズに大きく変化している。そんな大きな変化がゆっくりとではなくいきなり起こると、やはり違和感がバリバリに起きる。例えば届くと思って手を伸ばしたら届かなかったり段差で躓きかけたりだ。実際結構何回か転倒したりしている。
一応今日までの生活で日常的な動きはある程度馴染んで来たけど、激しい動きとなると滅茶苦茶不安が残る。なので慣らしのために運動をすることにした訳だ。
もう一つは、能力による"身体強化"に慣れるためだ。
例えばの話。普通の一般人がトップアスリートの体に入ったとして、いきなり最高の成績を出せるかと言えば無理だという事。間違いなく慣れない身体スペックに振り回れるだろう。なのでトレーニングは必須になると思う。
ただこっちは現状GPはないのであまり関係ないけどね。ひとまずは前者の理由だ。
とりあえず今日が初日になるので、まずは無理をしないゆったりしたペースで村の景色の中を駆けていく。荒れ地となった畑や生活感のない人の済まない廃墟ばかりの景色だが、体に感じる空気は心地よい。
そうやって少し走っていくと、目の前にある畑に人影が見えた。
ちなみに”EMERGENCY”は例の怪物(歪獣と名付けた)が人の生息域に接近した時に表示されるそうで、あの世界に歪獣が現れただけでは表示されないそうだ。
これは"歪獣"自体はあちらの世界の人間でも一線級の実力者なら対応できるためとのこと。実際前回俺が降臨した所と別の場所では大抵彼らが処理しているらしい。ただ逆に言えばあのエリアだけは対応できる人材がいないため、出現した時に出る"alert"も確認しているが、これもなし。大丈夫そうだね。
ちなみに人の生息域に侵入した場合の警報は"DANGER"だそうである。
とにかくこれで今日も問題ない事は確認。"ALERT"から”EMERGENCY”に変わるまでは早くても半日程度はかかるらしいのでこれでしばらくは大丈夫だ。
とりあえずGPがない現状では神様としてのお仕事はこれで終わり。他は見てたところで何もできないもんな。
ちなみに向こうの世界では今も人々がいろいろ苦しんでいるし命を落としたりもしているらしいが、そういった事に対する罪悪感はあまり感じないように生まれ変わりの時に調整されているとの話だった。正直助かる、まともな人間の精神で世界中の人間の人生を背負わされたら精神崩壊するだろうし。
さて頭を切り替え。
手早く朝食を作り、まずは朝食。それから洗濯。昨日までドタバタしてたから洗濯物ため込んでたんだよね。幸い天気は快晴などで洗濯機を回しつつ、家の細々とした事をこなしたり、それから夜の為の確認をこなしたり。
そんな事をしている間に洗濯が終わったので、それを外へ干していく。下着もあるけど気にせず外に。庭が広いから外からはぱっと見えないし、見られたところでご老人しかいないし。そもそも僕自身見られたところで気にするものでもないし。さすがに盗まれるのは御免被りたいけど。
そうして洗濯を終えたところで、僕は次の予定の為に来ていた服を脱ぎ捨てた。
シャツ、ズボン、それからブラも外す。代わりに身に着けたのはスポブラとトレーニングウェアだ。……よく考えたらどうせ早い時間から出るつもりだったんだから、最初からこっちを着るべきだったのでは? まぁ次回からそうしよう。最後に髪をヘアゴムで長い髪をまとめて準備完了。戸締りをして出かける準備をする。この村に泥棒とかいないと思うけど一応ね?
「よし」
玄関から外に出て、庭先で軽く柔軟。それから一つ気合を入れて、僕は外へと駆けだした。ジョギングを行うのである。
──こうやってトレーニングを行うのは、ここに来るまでに決めていた事だ。目的は二つ。
一つは体のサイズに慣れる事。僕の体は普通の一般男性サイズの大きさから小学生高学年か中学一年生くらいの女児のサイズに大きく変化している。そんな大きな変化がゆっくりとではなくいきなり起こると、やはり違和感がバリバリに起きる。例えば届くと思って手を伸ばしたら届かなかったり段差で躓きかけたりだ。実際結構何回か転倒したりしている。
一応今日までの生活で日常的な動きはある程度馴染んで来たけど、激しい動きとなると滅茶苦茶不安が残る。なので慣らしのために運動をすることにした訳だ。
もう一つは、能力による"身体強化"に慣れるためだ。
例えばの話。普通の一般人がトップアスリートの体に入ったとして、いきなり最高の成績を出せるかと言えば無理だという事。間違いなく慣れない身体スペックに振り回れるだろう。なのでトレーニングは必須になると思う。
ただこっちは現状GPはないのであまり関係ないけどね。ひとまずは前者の理由だ。
とりあえず今日が初日になるので、まずは無理をしないゆったりしたペースで村の景色の中を駆けていく。荒れ地となった畑や生活感のない人の済まない廃墟ばかりの景色だが、体に感じる空気は心地よい。
そうやって少し走っていくと、目の前にある畑に人影が見えた。
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