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僕
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じゃあなんでそんな場所にやってきているのかといえば、これも単純な理由だ。
お姉ちゃん曰く、「どうしても人目を引いちゃうなら、人目がそもそもない所にいけばいいじゃない」である。
一応僕……あ、ちょっと話はそれるけど自分を呼ぶときの一人称は僕にする事になった。
これから配信する時の一番の売りは勿論美少女な外見なんだけど、俺の場合は同じ美少女でも(見た目だけなら)清楚な感じの美少女だ。その外見に対して「俺」は合わなすぎるというのがお姉ちゃん意見である。
だったら「私」の方がいいんじゃない? とも思ったんだけど、どうもお……僕は、「私」を使うと喋り方が硬くなるらしい。まぁ私なんて会社位でしか使わないもんな。
外見が幼いし、今後配信の時に使う設定を考えても、使い慣れている「僕」の方がいいだろうというお姉ちゃんの指摘だ。なんか俺お姉ちゃんの言いなりだな、間違ってないからいいけど。
なので今は頭の中で考える時も「僕」になるようにしているわけである。まだうまく行ってなくて混在してるけどさ。
話を戻そう。
とにかく、そもそも外見スペックがやたら高くてそもそも人目を引くうえに、今後どの位の速度で視聴者が伸びていくかはわからないけど、顔出しで配信する以上間違いなく僕の顔を知っている人間は出てくる訳で。
幸いな事に髪とか瞳の色は純日本人なので、変装すれば結構誤魔化せそうではあるんだけど。(髪の色がピンクとかだったら詰んでた)出先はともかく日常生活でずっと変装しているわけにはいかないし面倒くさすぎる。能力面で誤魔化すにしてもいまはそれの元となるGPが全然足りてない状態。
なので俺……僕はお姉ちゃんの提案を受け入れた。当面は人の多い都市部にいくつもりもないしちょうどいい。難点は買い物だけど、indasもあるしどうとでもなる。こんなところまで配達してくれる宅配便の人にはちょっと申し訳ないけど。
それに日常品に関しては、一応週一回だけど移動販売があるらしいし。それに頼めばお姉ちゃんが代理で購入して送ってくれるとも言ってくれた。ちなみに引っ越し費用や生活費も現在大部分お姉ちゃんが負担してくれている。実際の所はお姉ちゃんの生活費からではなく、この家を相続する時に一緒に引き継いだいくらかの遺産から出してくれているそうだ。固定資産税とかを払うために基本的には他の事に使う事はしてなかったみたいだけど、こういった事情になら使ってもお祖父ちゃんたちも喜ぶでしょうとお姉ちゃんは笑って言っていた。僕も一応は貯金があるんだけど、現在無職無収入なわけで出来るだけそのお金は使わない方がいいでしょうとの事で、それに甘えることにした。今後動画配信で収益が見込めるようになればそこから返して行こうとは思っている。神なのに金銭に悩まされるのもどうかと思うが、基本的には現代日本人としてすごす予定なので仕方ない。
それ以外にも会社関係の後始末とかもお姉ちゃんが何としてくれるそうなので、何というか本当に──頭が上がらなすぎる。なのでお姉ちゃんと呼ぶように圧をかけられてもなんともないのである! 正確にいうと最初の頃は恥ずかしさもあったけど、昔読んでた呼び方ではあるし、しばらくしたら慣れて気にならなくなった。
というわけで、僕の限界集落生活が始まったのである。ちなみに一応十数kmくらいいけばお店のある集落にはたどり着くので、近いうちに原付免許は取りに行く予定。
お姉ちゃん曰く、「どうしても人目を引いちゃうなら、人目がそもそもない所にいけばいいじゃない」である。
一応僕……あ、ちょっと話はそれるけど自分を呼ぶときの一人称は僕にする事になった。
これから配信する時の一番の売りは勿論美少女な外見なんだけど、俺の場合は同じ美少女でも(見た目だけなら)清楚な感じの美少女だ。その外見に対して「俺」は合わなすぎるというのがお姉ちゃん意見である。
だったら「私」の方がいいんじゃない? とも思ったんだけど、どうもお……僕は、「私」を使うと喋り方が硬くなるらしい。まぁ私なんて会社位でしか使わないもんな。
外見が幼いし、今後配信の時に使う設定を考えても、使い慣れている「僕」の方がいいだろうというお姉ちゃんの指摘だ。なんか俺お姉ちゃんの言いなりだな、間違ってないからいいけど。
なので今は頭の中で考える時も「僕」になるようにしているわけである。まだうまく行ってなくて混在してるけどさ。
話を戻そう。
とにかく、そもそも外見スペックがやたら高くてそもそも人目を引くうえに、今後どの位の速度で視聴者が伸びていくかはわからないけど、顔出しで配信する以上間違いなく僕の顔を知っている人間は出てくる訳で。
幸いな事に髪とか瞳の色は純日本人なので、変装すれば結構誤魔化せそうではあるんだけど。(髪の色がピンクとかだったら詰んでた)出先はともかく日常生活でずっと変装しているわけにはいかないし面倒くさすぎる。能力面で誤魔化すにしてもいまはそれの元となるGPが全然足りてない状態。
なので俺……僕はお姉ちゃんの提案を受け入れた。当面は人の多い都市部にいくつもりもないしちょうどいい。難点は買い物だけど、indasもあるしどうとでもなる。こんなところまで配達してくれる宅配便の人にはちょっと申し訳ないけど。
それに日常品に関しては、一応週一回だけど移動販売があるらしいし。それに頼めばお姉ちゃんが代理で購入して送ってくれるとも言ってくれた。ちなみに引っ越し費用や生活費も現在大部分お姉ちゃんが負担してくれている。実際の所はお姉ちゃんの生活費からではなく、この家を相続する時に一緒に引き継いだいくらかの遺産から出してくれているそうだ。固定資産税とかを払うために基本的には他の事に使う事はしてなかったみたいだけど、こういった事情になら使ってもお祖父ちゃんたちも喜ぶでしょうとお姉ちゃんは笑って言っていた。僕も一応は貯金があるんだけど、現在無職無収入なわけで出来るだけそのお金は使わない方がいいでしょうとの事で、それに甘えることにした。今後動画配信で収益が見込めるようになればそこから返して行こうとは思っている。神なのに金銭に悩まされるのもどうかと思うが、基本的には現代日本人としてすごす予定なので仕方ない。
それ以外にも会社関係の後始末とかもお姉ちゃんが何としてくれるそうなので、何というか本当に──頭が上がらなすぎる。なのでお姉ちゃんと呼ぶように圧をかけられてもなんともないのである! 正確にいうと最初の頃は恥ずかしさもあったけど、昔読んでた呼び方ではあるし、しばらくしたら慣れて気にならなくなった。
というわけで、僕の限界集落生活が始まったのである。ちなみに一応十数kmくらいいけばお店のある集落にはたどり着くので、近いうちに原付免許は取りに行く予定。
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