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イマジナリー
必然の偶然
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聞き慣れないチャイムの音で、帆乃は目を覚ました。
次の瞬間、ホテルの部屋で休んでいたことに気づく。
薄暗い室内に、レースのカーテンから西陽が差している。
訪問者を確認するために、慌ててスカートを身に着け、ドアの覗き窓に目を近づけると、ホテルスタッフと思しき女性が控えめな笑顔を浮かべて、キチンと立っている。
返事をしてドアを開けた。
「小柳様でしょうか?
こちらをお届けするように承っております」
帆乃は不思議に思いつつ、丁寧に差し出された紙袋を受け取った。
「あの、これは?」
「大林様から、夕方5時にお届けするようにとのことです」
失礼しますとお辞儀をし、スタッフは立ち去った。
ホテルのしっかりとした大きな紙袋の中を除くと、お弁当の折り詰めにサンドイッチとフルーツのパック、お菓子、それに添えて帆乃宛にカードが入っていた。
(ごゆっくり休まれましたか?
ルームサービスでお好きなものを頼んでくださいね。
次回お会いすることを、心から楽しみにしております。
大林沙織)
「、、次があるってことなのかな?」
帆乃は、今回の映画の話が流れる可能性を考えたが、今のところ、まだ大丈夫みたいだ。
朝から何も食べていないことに気づくと、サンドイッチを見たとたん猛烈にお腹が空いた。
「美味しそう、、
ありがたく頂こうかな」
食べ物の誘惑に負け、備え付けのポットでお湯を沸かし、温かい紅茶を入れ、差し入れの食事を夢中で食べた。
紅茶とお菓子で一息つきながら、こんなに手厚くもてなしてくれるwho youの事務所は、とてもキチンとしてると思う。
ホテルに部屋まで用意して、しかも帆乃のお腹の空き具合まで気にしてくれる。
素人同然の帆乃に、ここまで心を尽くすのだ。
取り乱して大泣きした時点で、情緒不安定の烙印を押され、放り出される可能性もあった。
それに、マネージャーの大林は全て自分の責任として真剣に謝罪し、who youに傷一つ付けない、守り切るといった覚悟を感じた。
who youは良い人達に囲まれているんだな。
who youがそういう人達を惹きつけているのか。
それから、who youは何故、多数の応募作品の中から、自分の脚本を見つけたのだろう?
偶然にしては出来過ぎのような、、
頭の中で、考えがぐるぐる回る。
who youと自分に関係があるのかどうか確かめるため、帆乃は中学時代の友達の茜に電話をかけた。
茜は、唯一の友達で、サッパリした明るい性格で、帆乃の昔あった悲しい出来事には一切触れないという、前向きな優しい女の子だ。
「もしもし、帆乃だけど、茜ちゃん?」
「帆乃!
久しぶり、どーしたの?元気?」
滅多に電話してこない帆乃に、茜は驚いている。
「今、話せるかな?
ちょっと聞きたい事があって」
「何?どうしたの?何かあった?」
茜は、怪訝そうに前のめりで聞いてくる。
「ううん、大した事じゃ無いんだけど。
昔、同じクラスに凄く可愛い男子がいたじゃない?
茜ちゃん、覚えてる?」
茜は直ぐに反応した。
「可愛い男子って、あの子しかいないじゃない。
舞島冬!
ほんとに綺麗な顔でちっちゃくて、お人形みたいにメチャクチャ可愛いかったよねー!
懐かしいなぁ。今、どうしてるんだろう、、
えっ、何なの?どういうこと?
もしかして帆乃、舞島くんに会ったの?」
帆乃は躊躇したが、茜は信用できる人なので、正直に話した。
「今日脚本のことで会った人が、舞島くんに似てるような気がして。
でも、自信なくて、、」
意外な展開に、グッと興味を惹きつけられた茜は、帆乃を問いただした。
「帆乃、今何処にいるの?
何で本人に確かめなかったの?
声は?、、ああ、覚えてないな、、
舞島くんは独特な雰囲気あったよね。
お喋りじゃないけど、注目集めるような、、それに割と抜けてるとこがあって。
女子だけじゃなくて男子にも人気あったよ!
今、どんな大人になったのかなぁ~」
帆乃は思った。
そう、今は子供じゃない、余りにも大きくなっている。
だから確信が持てない。
帆乃が黙っていると、
「今だから言うけど、舞島くん、帆乃のこと、気にしてたと思う」
茜の意外な発言に、帆乃は驚く。
「えっ?何で?
私、話した覚えがないんだけど、、」
茜は昔をはっきりと思い出して話す。
「よく見てたよ、帆乃のいる方」
困惑した帆乃は、あり得ない話だと思った。
「、、知らないそんなの。
少しも気づかなかったよ」
そうだろうと知っていた茜は、懐かしそうに言う。
「あれはアレだね!
多分、見守るだけの淡い恋?
2人とも、奥手というか、好きとか嫌いとか、下世話な世界にいなかったもん。
帆乃は男子のこと全く関心なかったし。
クラスメイト、わかる人は気が付いてたよ。
もし舞島冬くんなら、凄い運命だね!」
興奮する茜に、やや引きながら、
「だから、本人がどうか分からないって」
「まあ、そうだね。
男子はいきなりオッサン顔になったりするし。
舞島君は違うと思うけど。
彼、帆乃がいなくなった次の年に、シリコンバレーに引越したのよね。
お父さんの仕事で」
「?、シリコンバレー??」
「そう。アメリカのカリフォルニア。
戻らなかったから、あっちで学校行ったのか、何処に行ったのか、、
知ってる人誰かいるのかな?」
アメリカ、、 カリフォルニア、、
who youの表に出ている少ない経歴で、10代の頃、アメリカで暮らしていたとあった。
「茜ちゃん、who youってミュージシャン知ってる?」
「知ってるよ!
凄いイケメン。
人気も凄いんじゃない?
月夜浮世って曲が凄くいいよー!
他は、sense of soul とか、未来開放区とか、、
でも、ライブの転落事故で怪我してから長いこと休養してるんだったかな。
ん?!
えっ!?
嘘っ!!
えーーーっ!!!」
茜が興奮してるのがわかる。
「、、まだ、分からないから。
本人に聞かないと。
それと、この事、絶対内緒にしてくれる?」
茜は最高に興奮している。
「うん!!わかった。
もちろん誰にも言わないし!
言われると、なんか、似てる気がする!
わかんないけど、冬とwho you、
名前、もじってるのか!
気がついて欲しいのか!?
どういうことーー?
ねぇ、帆乃!!絶対、結果、教えてよ!
えーーっ、でも凄すぎる、舞島くんなら。
大丈夫だよ!帆乃。
舞島くん、とってもいい子だったから帆乃に優しくしてくれるよ。
本当に連絡待ってるからねー!」
茜がもう何言ってるのか、分からなくなったので、帆乃は会話を終わらそうとした。
「教えてくれてありがと。
そういえば、舞島くん、ピアノ上手かったよね?」
茜は本当に昔のことを良く覚えていた。
「そう!凄かった!
もう皆んなおくちアングリで、突然何が起こったのかわかんなかった。
いきなり取り憑かれたみたいで皆んなドン引いてた!
人間って、あんなこと出来るんだって間近で見たよ。
でもそれ一度きりだった。
あんなに上手いのに。
誰が頼んでも2度と弾かなかった」
それから、茜の近況を少し聞いて、帆乃は通話を切った。
もしwho youが舞島くんなら、、
彼は13年前の、父の事件の事を知っているはず。
だから、帆乃を見つけて、映画を創ろうとしてくれるのか、、
茜の言う通り、冬は帆乃に対して、何か特別な感情があるのだろうか、、
帆乃はwho youを思い出して激しく戸惑った。
次の瞬間、ホテルの部屋で休んでいたことに気づく。
薄暗い室内に、レースのカーテンから西陽が差している。
訪問者を確認するために、慌ててスカートを身に着け、ドアの覗き窓に目を近づけると、ホテルスタッフと思しき女性が控えめな笑顔を浮かべて、キチンと立っている。
返事をしてドアを開けた。
「小柳様でしょうか?
こちらをお届けするように承っております」
帆乃は不思議に思いつつ、丁寧に差し出された紙袋を受け取った。
「あの、これは?」
「大林様から、夕方5時にお届けするようにとのことです」
失礼しますとお辞儀をし、スタッフは立ち去った。
ホテルのしっかりとした大きな紙袋の中を除くと、お弁当の折り詰めにサンドイッチとフルーツのパック、お菓子、それに添えて帆乃宛にカードが入っていた。
(ごゆっくり休まれましたか?
ルームサービスでお好きなものを頼んでくださいね。
次回お会いすることを、心から楽しみにしております。
大林沙織)
「、、次があるってことなのかな?」
帆乃は、今回の映画の話が流れる可能性を考えたが、今のところ、まだ大丈夫みたいだ。
朝から何も食べていないことに気づくと、サンドイッチを見たとたん猛烈にお腹が空いた。
「美味しそう、、
ありがたく頂こうかな」
食べ物の誘惑に負け、備え付けのポットでお湯を沸かし、温かい紅茶を入れ、差し入れの食事を夢中で食べた。
紅茶とお菓子で一息つきながら、こんなに手厚くもてなしてくれるwho youの事務所は、とてもキチンとしてると思う。
ホテルに部屋まで用意して、しかも帆乃のお腹の空き具合まで気にしてくれる。
素人同然の帆乃に、ここまで心を尽くすのだ。
取り乱して大泣きした時点で、情緒不安定の烙印を押され、放り出される可能性もあった。
それに、マネージャーの大林は全て自分の責任として真剣に謝罪し、who youに傷一つ付けない、守り切るといった覚悟を感じた。
who youは良い人達に囲まれているんだな。
who youがそういう人達を惹きつけているのか。
それから、who youは何故、多数の応募作品の中から、自分の脚本を見つけたのだろう?
偶然にしては出来過ぎのような、、
頭の中で、考えがぐるぐる回る。
who youと自分に関係があるのかどうか確かめるため、帆乃は中学時代の友達の茜に電話をかけた。
茜は、唯一の友達で、サッパリした明るい性格で、帆乃の昔あった悲しい出来事には一切触れないという、前向きな優しい女の子だ。
「もしもし、帆乃だけど、茜ちゃん?」
「帆乃!
久しぶり、どーしたの?元気?」
滅多に電話してこない帆乃に、茜は驚いている。
「今、話せるかな?
ちょっと聞きたい事があって」
「何?どうしたの?何かあった?」
茜は、怪訝そうに前のめりで聞いてくる。
「ううん、大した事じゃ無いんだけど。
昔、同じクラスに凄く可愛い男子がいたじゃない?
茜ちゃん、覚えてる?」
茜は直ぐに反応した。
「可愛い男子って、あの子しかいないじゃない。
舞島冬!
ほんとに綺麗な顔でちっちゃくて、お人形みたいにメチャクチャ可愛いかったよねー!
懐かしいなぁ。今、どうしてるんだろう、、
えっ、何なの?どういうこと?
もしかして帆乃、舞島くんに会ったの?」
帆乃は躊躇したが、茜は信用できる人なので、正直に話した。
「今日脚本のことで会った人が、舞島くんに似てるような気がして。
でも、自信なくて、、」
意外な展開に、グッと興味を惹きつけられた茜は、帆乃を問いただした。
「帆乃、今何処にいるの?
何で本人に確かめなかったの?
声は?、、ああ、覚えてないな、、
舞島くんは独特な雰囲気あったよね。
お喋りじゃないけど、注目集めるような、、それに割と抜けてるとこがあって。
女子だけじゃなくて男子にも人気あったよ!
今、どんな大人になったのかなぁ~」
帆乃は思った。
そう、今は子供じゃない、余りにも大きくなっている。
だから確信が持てない。
帆乃が黙っていると、
「今だから言うけど、舞島くん、帆乃のこと、気にしてたと思う」
茜の意外な発言に、帆乃は驚く。
「えっ?何で?
私、話した覚えがないんだけど、、」
茜は昔をはっきりと思い出して話す。
「よく見てたよ、帆乃のいる方」
困惑した帆乃は、あり得ない話だと思った。
「、、知らないそんなの。
少しも気づかなかったよ」
そうだろうと知っていた茜は、懐かしそうに言う。
「あれはアレだね!
多分、見守るだけの淡い恋?
2人とも、奥手というか、好きとか嫌いとか、下世話な世界にいなかったもん。
帆乃は男子のこと全く関心なかったし。
クラスメイト、わかる人は気が付いてたよ。
もし舞島冬くんなら、凄い運命だね!」
興奮する茜に、やや引きながら、
「だから、本人がどうか分からないって」
「まあ、そうだね。
男子はいきなりオッサン顔になったりするし。
舞島君は違うと思うけど。
彼、帆乃がいなくなった次の年に、シリコンバレーに引越したのよね。
お父さんの仕事で」
「?、シリコンバレー??」
「そう。アメリカのカリフォルニア。
戻らなかったから、あっちで学校行ったのか、何処に行ったのか、、
知ってる人誰かいるのかな?」
アメリカ、、 カリフォルニア、、
who youの表に出ている少ない経歴で、10代の頃、アメリカで暮らしていたとあった。
「茜ちゃん、who youってミュージシャン知ってる?」
「知ってるよ!
凄いイケメン。
人気も凄いんじゃない?
月夜浮世って曲が凄くいいよー!
他は、sense of soul とか、未来開放区とか、、
でも、ライブの転落事故で怪我してから長いこと休養してるんだったかな。
ん?!
えっ!?
嘘っ!!
えーーーっ!!!」
茜が興奮してるのがわかる。
「、、まだ、分からないから。
本人に聞かないと。
それと、この事、絶対内緒にしてくれる?」
茜は最高に興奮している。
「うん!!わかった。
もちろん誰にも言わないし!
言われると、なんか、似てる気がする!
わかんないけど、冬とwho you、
名前、もじってるのか!
気がついて欲しいのか!?
どういうことーー?
ねぇ、帆乃!!絶対、結果、教えてよ!
えーーっ、でも凄すぎる、舞島くんなら。
大丈夫だよ!帆乃。
舞島くん、とってもいい子だったから帆乃に優しくしてくれるよ。
本当に連絡待ってるからねー!」
茜がもう何言ってるのか、分からなくなったので、帆乃は会話を終わらそうとした。
「教えてくれてありがと。
そういえば、舞島くん、ピアノ上手かったよね?」
茜は本当に昔のことを良く覚えていた。
「そう!凄かった!
もう皆んなおくちアングリで、突然何が起こったのかわかんなかった。
いきなり取り憑かれたみたいで皆んなドン引いてた!
人間って、あんなこと出来るんだって間近で見たよ。
でもそれ一度きりだった。
あんなに上手いのに。
誰が頼んでも2度と弾かなかった」
それから、茜の近況を少し聞いて、帆乃は通話を切った。
もしwho youが舞島くんなら、、
彼は13年前の、父の事件の事を知っているはず。
だから、帆乃を見つけて、映画を創ろうとしてくれるのか、、
茜の言う通り、冬は帆乃に対して、何か特別な感情があるのだろうか、、
帆乃はwho youを思い出して激しく戸惑った。
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