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第1章
国1番の医者
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そしてしばらくこの国について王様と話していると、宰相さんが王様に言った。
「王様そろそろお仕事に戻って頂いてもよろしいでしょうか?」
「ん?あぁ、確かにそうだないつの間にか30分も話してしまっていたな。とりあえずガディアの健康診断を受けていきなさい」
「マジか、アイツめんどくせぇんだよなぁ」
「そ、そんなにですか?」
「まぁ、会えばわかるさ」
そして俺はレオさんに案内されて、城の西棟にある医療室に向かった。
そしてレオさんは目の前の大きな扉を開けた。するとその部屋には色々な医療器具や、薬屋らで埋め尽くされていた。
「す、凄い。でもこんな狭いところで健康診断やるんですか?」
そう俺が聞くと、がたいのいい男が奥の棚から顔を出した。
「あら、誰その子?」
「コイツが例の人間だよ」
「えー!あらそうなの?んー・・・なかなか可愛い顔してるじゃないのよォー。あらやだ、この子震えちゃってるじゃないの。もしかして風邪でも引いちゃったの?」
「いや、どう考えてもお前にビビってるだろ。普通こんなデカいオカマが出てきたら誰だってビビるわ」
そうレオさんがいうとそのオカマの人は物凄く低い野太い声で、レオさんに向かって睨み返していた。
「何ですって!?確かにオカマではあるけどそこら辺にいるオカマと一緒にしないでよね!」
「あぁ、確かにお前みたいな腕だけはいいオカマはそうはいないだろうな」
そうレオさんが言うとオカマの人は機嫌が治ったのか、ルンルンでレオさんに言った。
「あらやだァー!もう、最初っからそう言ってくれればいいのよォー。はぁー仕方ないなぁ、許してあげちゃう♡」
そう言ってガティアさんはレオさんに向かって、ウィンクと投げキッスをしていた。
そしてそれを見てしまったレオさんはあからさまにドン引きしていた。
「で、あなた名前は?」
「あ、はい。赤坂昴です」
「OK、昴ちゃんね。さ、隣の診察室に行くわよ」
「え?ここでやるんじゃないんですか?」
「そんな訳ないでしょーこんな狭いところで」
そして俺は2時間かけて、身体のありとあらゆる場所を徹底的に分析された。
「あと30分位で検査結果が出るわよ」
「え、もうですか?早いですね」
「当たり前よ!ここは国で1番の医療機関なんだから」
「な、なるほど」
だとしても俺達の世界だと考えられないスピードだということは言うまでもないと思うが、この国では戦争が比較的最近まであったせいか、医療に関しては相当進んでいるらしい。
「さ、昴ちゃん。何かあたしに聞きたいことはある?」
「あ、さっき王様から聞いたんですけど、この世界は男が子供を産むんですよね?それってどうやって産むんですか?」
「あら?昴ちゃん達の世界ではそれが普通じゃないの?」
「いいえ、俺達の世界には女性と言って、俺達と真逆の体を持った人が子供を産むんです。だから男性が子供を産むことは出来ないんです」
「あらそうなの?可哀想に、だって男同士とか女同士で愛し合ったら2人の間には子供が出来ないわけでしょ?」
「まぁ、確かにそうですけど」
そう言われてみればそうだけど、俺は元々男性が好きって訳では無いので、そもそもそんなふうに考えたことがなかった。
そしてしばらくして俺の検査結果が出たらしく、機会のピピッという音が聞こえた。
「あら?もう結果出たみたいね。どれどれ?んー・・・あら残念なんも問題は無いわね」
「え?なんで残念なんだなすか?」
そう俺が言うとガティアさんはニコッと笑って俺にグッと近づいてきて言った。
「それはもちろん決まっているじゃない。より密な身体検査が出来るんだから♡」
俺は危機感を感じてとっさに後ろに下がった。するとレオさんが俺の両肩に手を置いて、ガティアさんに言った。
「おい止めてやれ。昴がビビってんだろ。それにお前何人食らうつもりだよ」
「そんなの食らう数に制限なんて無いでしょ?それにあたしと同じで何人も食らってるあんただけには言われたくないわよ」
そうガティアさんがレオさんに言ったので、俺はレオさんを見て「そうなんですか?」と聞くと、レオさんは顎の髭をジョリジョリとかきながら、「あぁ・・・さぁーな」とバツが悪そうに誤魔化された。
「王様そろそろお仕事に戻って頂いてもよろしいでしょうか?」
「ん?あぁ、確かにそうだないつの間にか30分も話してしまっていたな。とりあえずガディアの健康診断を受けていきなさい」
「マジか、アイツめんどくせぇんだよなぁ」
「そ、そんなにですか?」
「まぁ、会えばわかるさ」
そして俺はレオさんに案内されて、城の西棟にある医療室に向かった。
そしてレオさんは目の前の大きな扉を開けた。するとその部屋には色々な医療器具や、薬屋らで埋め尽くされていた。
「す、凄い。でもこんな狭いところで健康診断やるんですか?」
そう俺が聞くと、がたいのいい男が奥の棚から顔を出した。
「あら、誰その子?」
「コイツが例の人間だよ」
「えー!あらそうなの?んー・・・なかなか可愛い顔してるじゃないのよォー。あらやだ、この子震えちゃってるじゃないの。もしかして風邪でも引いちゃったの?」
「いや、どう考えてもお前にビビってるだろ。普通こんなデカいオカマが出てきたら誰だってビビるわ」
そうレオさんがいうとそのオカマの人は物凄く低い野太い声で、レオさんに向かって睨み返していた。
「何ですって!?確かにオカマではあるけどそこら辺にいるオカマと一緒にしないでよね!」
「あぁ、確かにお前みたいな腕だけはいいオカマはそうはいないだろうな」
そうレオさんが言うとオカマの人は機嫌が治ったのか、ルンルンでレオさんに言った。
「あらやだァー!もう、最初っからそう言ってくれればいいのよォー。はぁー仕方ないなぁ、許してあげちゃう♡」
そう言ってガティアさんはレオさんに向かって、ウィンクと投げキッスをしていた。
そしてそれを見てしまったレオさんはあからさまにドン引きしていた。
「で、あなた名前は?」
「あ、はい。赤坂昴です」
「OK、昴ちゃんね。さ、隣の診察室に行くわよ」
「え?ここでやるんじゃないんですか?」
「そんな訳ないでしょーこんな狭いところで」
そして俺は2時間かけて、身体のありとあらゆる場所を徹底的に分析された。
「あと30分位で検査結果が出るわよ」
「え、もうですか?早いですね」
「当たり前よ!ここは国で1番の医療機関なんだから」
「な、なるほど」
だとしても俺達の世界だと考えられないスピードだということは言うまでもないと思うが、この国では戦争が比較的最近まであったせいか、医療に関しては相当進んでいるらしい。
「さ、昴ちゃん。何かあたしに聞きたいことはある?」
「あ、さっき王様から聞いたんですけど、この世界は男が子供を産むんですよね?それってどうやって産むんですか?」
「あら?昴ちゃん達の世界ではそれが普通じゃないの?」
「いいえ、俺達の世界には女性と言って、俺達と真逆の体を持った人が子供を産むんです。だから男性が子供を産むことは出来ないんです」
「あらそうなの?可哀想に、だって男同士とか女同士で愛し合ったら2人の間には子供が出来ないわけでしょ?」
「まぁ、確かにそうですけど」
そう言われてみればそうだけど、俺は元々男性が好きって訳では無いので、そもそもそんなふうに考えたことがなかった。
そしてしばらくして俺の検査結果が出たらしく、機会のピピッという音が聞こえた。
「あら?もう結果出たみたいね。どれどれ?んー・・・あら残念なんも問題は無いわね」
「え?なんで残念なんだなすか?」
そう俺が言うとガティアさんはニコッと笑って俺にグッと近づいてきて言った。
「それはもちろん決まっているじゃない。より密な身体検査が出来るんだから♡」
俺は危機感を感じてとっさに後ろに下がった。するとレオさんが俺の両肩に手を置いて、ガティアさんに言った。
「おい止めてやれ。昴がビビってんだろ。それにお前何人食らうつもりだよ」
「そんなの食らう数に制限なんて無いでしょ?それにあたしと同じで何人も食らってるあんただけには言われたくないわよ」
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