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第1章 婚約破棄に至るまで
21.
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「ベルン、大丈夫?」
広場から戻る道の途中で、リシュベルは心配そうにベルンハルトを見上げた。
二人の足は止まることはないが、ややペースを落として歩いている。隣を歩くベルンハルトの顔色が悪く、胸を押さえているからだ。
「⋯いや、大丈夫、心配いらない。うっ、⋯⋯ちょっと胸やけが⋯するだけだから」
そうは言うものの、口を押さえながら苦笑いする彼の顔色は、依然として悪い。
それもそのはず。ベルンハルトの予想通り、いや予想以上に屋台の行列は凄まじく、順番が回ってくるまで軽く30分は待たされた。店に入るための行列ならば、30分待つくらいはそう珍しくはないが、屋台の順番待ちに30分だ。
待っている間もずっと甘い匂いが漂ってくる。もともと甘い物が苦手なベルンハルトは、その匂いだけですでに満腹状態になってしまった。
やや辟易していたベルンハルトは、順番が回ってきたと喜ぶ彼女の次の一言で、身体が固まった。
「やっと私達の番ね!おじさん、二つ下さいな」
「えっ!!」
「?」
「⋯⋯い、いや⋯その、私は⋯⋯⋯⋯」
ベルンハルトの中では、自分の腹の状態とリシュベルの笑顔を天秤にかけているため、その目は泳いでいる。だが、無邪気にはしゃぐ彼女の消沈とする顔は見たくないと思ったベルンハルトは、断ることもできず、ぎこちない顔で笑うしかなかった。
惚れた弱みというやつで、結局、ベルンハルトは満腹状態にもかかわらず、苦手な甘い物を無理やり腹に詰め込む羽目になった。
それからたっぷりと一時間は経ったはずなのに、ベルンハルトの腹はまだ消化してくれず、大道芸人のショーを見ながら楽しそうに笑うリシュベルの隣で、彼は必死に胸やけと戦った。
「顔色が悪いわ。ごめんなさい、私が無理に食べさせたりしたから。⋯少し休憩しましょう?そこのベンチに座って待っていて。何か飲み物を買ってくるから」
広場に置いてあるベンチにベルンハルトを座らせようと、リシュベルはやや強引に彼の腕を引いた。
「い、いや、本当に大丈夫だから⋯⋯」
「だめよ!無理しないでっ。そこで少し休んでいて、ね?」
「⋯だが、君を一人で行かせるわけには」
「大丈夫よ。こんなに人がたくさんいるのよ?何も危ないことはないわ。危険なところには行かないし」
「⋯⋯⋯⋯⋯じゃあ、迷子にならないように!買ったらすぐに帰ってくるんだぞ?あちこちフラフラしないように!人が多いとはいえ、他国の人間も大勢いる。上手い言葉で惑わされたりしないように!それから、人気のない所には絶対立ち入っては行けない。路地なんか特に!何かあったら大声で叫ぶんだ」
「もう、ベルンったら!過保護すぎよ、子供じゃないのよ?⋯でも気を付けるわ。だから、ここから動かないでね?」
年に一度の大祭とあって、他国からも大勢の人間が詰めかけるこの三日間は、街の警備隊だけでなく、騎士団からもかなりの人数が街の警備に割かれている。
それにただ、飲み物を買いに行くだけだ。
すぐに帰ってくる、危険はないだろうと判断したベルンハルトは、渋々といった感じで頷いた。
「⋯⋯⋯ああ、じゃあ⋯気を付けて」
一応は納得したものの、ベルンハルトは不安を拭いきれなかった。
ベンチに腰掛けた彼に向かってにっこりと微笑んだリシュベルは、一度だけ振り返ると手を振り、すぐさま店を目指して駆けて行った。
***
「はあーっ⋯もうっ!飲み物を買うだけなのにこんなに並ばないといけないなんてっ。お祭りって楽しいけど、いちいち並ぶのって大変だわ」
そうブツブツとぼやきながら歩いているリシュベルの手には、薄荷水とアイスレモネードが入ったコップが握られている。
この二つを買うために、またもやリシュベルは行列に並んだ。その顔には、若干の疲れが滲んでいる。
薄荷水とは、その名の通り、天然水にハッカ油を数滴垂らしたもので、胃もたれしたときや夏バテなどで食欲不振のときに飲むと良い。また、リラックス効果もあるため、緊張や疲れを和らげてくれる。
レモネードも、レモンに含まれるクエン酸が疲労回復に効果的だ。
薄荷水もレモネードも飲むと爽快感があるため、不快な胸やけにはちょうど良い。
そう思ってベルンハルトのために買った物だが、切実に今、リシュベルはその効能にあずかりたい気持ちでいっぱいだ。
「思ったより遅くなってしまったわ。早く戻らないと、またベルンのお小言が始まっちゃ⋯⋯⋯え?」
心配性な彼の怒る顔が目に浮かび、急ぎ足で人混みをすり抜け、来た道を戻っていると黒髪に黒衣の男性とすれ違った。
「ア、レク?」
勢いよく振り返り、その後ろ姿を目で追うが、その男は彼女に気付くことなくどんどんと歩いて行ってしまう。
「あ、待って!アレク、待ってっ!!」
慌ててその背中を追いかけるが、その男が立ち止まることはない。
「待ってってば!!」
焦れたリシュベルは、ぐいっとその男の腕を掴んで強引に振り向かせた。
「え!?⋯⋯何、あんた誰?俺に何か用?」
振り返った男は、いきなり腕を掴まれたことに仰天した様子でリシュベルを見ている。
アレクに似ていると思ったが、似ていたのは髪色と服装だけで、そこにいたのは全くの別人だった。
驚いたのはリシュベルも同じで、ハッと息を呑むと弾かれたようにその手を離した。
「あっ⋯⋯、ご、ごめんなさい。間違えてしまって。⋯本当にごめんなさい!」
深々と頭を下げながらも、恥ずかしさから顔が熱くなるのを感じ、一刻も早くこの場を去ろうとした。
「ちょ、待てって!」
「きゃっ」
すぐさま踵を返そうとしたリシュベルの腕をその男が乱暴に掴んだ。その勢いで持っていた飲み物を思わず落としてしまった。
「うっわ!⋯⋯あーあ、どうしてくれんだよ。服がびしょ濡れじゃねえかっ、まったく!弁償してっ⋯⋯へえ、あんたすっごく可愛いな!すっげえ美人だわ。なあ、一人?」
男は、じろじろとリシュベルの顔を舐めるように見ると、その顔ににやにやといやらしい笑みを浮かべた。
「ちょっ、ちょっと離して!一人じゃないですっ、連れがいます!!」
「嘘つけ。じゃあ、どこにいるってんだお嬢さん?⋯ま、いいや。連れがいようがいまいが関係ねえ。こっち来いよ、ほらっ!」
リシュベルの腕を掴んだ手はそのままに、無理やり彼女を何処かへ引きずっていこうとその腕を強く引いた。
「い、いやっ!!離して!!誰かっ」
助けを求めようと周りを見るが、すれ違う人は皆、厄介事に巻き込まれたくないという顔で、ちらりとこちらを見るがすぐに逸らしてしまう。
所詮は女の力で、男の力になす術もなく、リシュベルはずるずると引きずられ、人混みから外れていく。
「やめ」
「がっ!!!」
リシュベルが大声で叫ぼうとしたその時、男の潰れた声がした。
広場から戻る道の途中で、リシュベルは心配そうにベルンハルトを見上げた。
二人の足は止まることはないが、ややペースを落として歩いている。隣を歩くベルンハルトの顔色が悪く、胸を押さえているからだ。
「⋯いや、大丈夫、心配いらない。うっ、⋯⋯ちょっと胸やけが⋯するだけだから」
そうは言うものの、口を押さえながら苦笑いする彼の顔色は、依然として悪い。
それもそのはず。ベルンハルトの予想通り、いや予想以上に屋台の行列は凄まじく、順番が回ってくるまで軽く30分は待たされた。店に入るための行列ならば、30分待つくらいはそう珍しくはないが、屋台の順番待ちに30分だ。
待っている間もずっと甘い匂いが漂ってくる。もともと甘い物が苦手なベルンハルトは、その匂いだけですでに満腹状態になってしまった。
やや辟易していたベルンハルトは、順番が回ってきたと喜ぶ彼女の次の一言で、身体が固まった。
「やっと私達の番ね!おじさん、二つ下さいな」
「えっ!!」
「?」
「⋯⋯い、いや⋯その、私は⋯⋯⋯⋯」
ベルンハルトの中では、自分の腹の状態とリシュベルの笑顔を天秤にかけているため、その目は泳いでいる。だが、無邪気にはしゃぐ彼女の消沈とする顔は見たくないと思ったベルンハルトは、断ることもできず、ぎこちない顔で笑うしかなかった。
惚れた弱みというやつで、結局、ベルンハルトは満腹状態にもかかわらず、苦手な甘い物を無理やり腹に詰め込む羽目になった。
それからたっぷりと一時間は経ったはずなのに、ベルンハルトの腹はまだ消化してくれず、大道芸人のショーを見ながら楽しそうに笑うリシュベルの隣で、彼は必死に胸やけと戦った。
「顔色が悪いわ。ごめんなさい、私が無理に食べさせたりしたから。⋯少し休憩しましょう?そこのベンチに座って待っていて。何か飲み物を買ってくるから」
広場に置いてあるベンチにベルンハルトを座らせようと、リシュベルはやや強引に彼の腕を引いた。
「い、いや、本当に大丈夫だから⋯⋯」
「だめよ!無理しないでっ。そこで少し休んでいて、ね?」
「⋯だが、君を一人で行かせるわけには」
「大丈夫よ。こんなに人がたくさんいるのよ?何も危ないことはないわ。危険なところには行かないし」
「⋯⋯⋯⋯⋯じゃあ、迷子にならないように!買ったらすぐに帰ってくるんだぞ?あちこちフラフラしないように!人が多いとはいえ、他国の人間も大勢いる。上手い言葉で惑わされたりしないように!それから、人気のない所には絶対立ち入っては行けない。路地なんか特に!何かあったら大声で叫ぶんだ」
「もう、ベルンったら!過保護すぎよ、子供じゃないのよ?⋯でも気を付けるわ。だから、ここから動かないでね?」
年に一度の大祭とあって、他国からも大勢の人間が詰めかけるこの三日間は、街の警備隊だけでなく、騎士団からもかなりの人数が街の警備に割かれている。
それにただ、飲み物を買いに行くだけだ。
すぐに帰ってくる、危険はないだろうと判断したベルンハルトは、渋々といった感じで頷いた。
「⋯⋯⋯ああ、じゃあ⋯気を付けて」
一応は納得したものの、ベルンハルトは不安を拭いきれなかった。
ベンチに腰掛けた彼に向かってにっこりと微笑んだリシュベルは、一度だけ振り返ると手を振り、すぐさま店を目指して駆けて行った。
***
「はあーっ⋯もうっ!飲み物を買うだけなのにこんなに並ばないといけないなんてっ。お祭りって楽しいけど、いちいち並ぶのって大変だわ」
そうブツブツとぼやきながら歩いているリシュベルの手には、薄荷水とアイスレモネードが入ったコップが握られている。
この二つを買うために、またもやリシュベルは行列に並んだ。その顔には、若干の疲れが滲んでいる。
薄荷水とは、その名の通り、天然水にハッカ油を数滴垂らしたもので、胃もたれしたときや夏バテなどで食欲不振のときに飲むと良い。また、リラックス効果もあるため、緊張や疲れを和らげてくれる。
レモネードも、レモンに含まれるクエン酸が疲労回復に効果的だ。
薄荷水もレモネードも飲むと爽快感があるため、不快な胸やけにはちょうど良い。
そう思ってベルンハルトのために買った物だが、切実に今、リシュベルはその効能にあずかりたい気持ちでいっぱいだ。
「思ったより遅くなってしまったわ。早く戻らないと、またベルンのお小言が始まっちゃ⋯⋯⋯え?」
心配性な彼の怒る顔が目に浮かび、急ぎ足で人混みをすり抜け、来た道を戻っていると黒髪に黒衣の男性とすれ違った。
「ア、レク?」
勢いよく振り返り、その後ろ姿を目で追うが、その男は彼女に気付くことなくどんどんと歩いて行ってしまう。
「あ、待って!アレク、待ってっ!!」
慌ててその背中を追いかけるが、その男が立ち止まることはない。
「待ってってば!!」
焦れたリシュベルは、ぐいっとその男の腕を掴んで強引に振り向かせた。
「え!?⋯⋯何、あんた誰?俺に何か用?」
振り返った男は、いきなり腕を掴まれたことに仰天した様子でリシュベルを見ている。
アレクに似ていると思ったが、似ていたのは髪色と服装だけで、そこにいたのは全くの別人だった。
驚いたのはリシュベルも同じで、ハッと息を呑むと弾かれたようにその手を離した。
「あっ⋯⋯、ご、ごめんなさい。間違えてしまって。⋯本当にごめんなさい!」
深々と頭を下げながらも、恥ずかしさから顔が熱くなるのを感じ、一刻も早くこの場を去ろうとした。
「ちょ、待てって!」
「きゃっ」
すぐさま踵を返そうとしたリシュベルの腕をその男が乱暴に掴んだ。その勢いで持っていた飲み物を思わず落としてしまった。
「うっわ!⋯⋯あーあ、どうしてくれんだよ。服がびしょ濡れじゃねえかっ、まったく!弁償してっ⋯⋯へえ、あんたすっごく可愛いな!すっげえ美人だわ。なあ、一人?」
男は、じろじろとリシュベルの顔を舐めるように見ると、その顔ににやにやといやらしい笑みを浮かべた。
「ちょっ、ちょっと離して!一人じゃないですっ、連れがいます!!」
「嘘つけ。じゃあ、どこにいるってんだお嬢さん?⋯ま、いいや。連れがいようがいまいが関係ねえ。こっち来いよ、ほらっ!」
リシュベルの腕を掴んだ手はそのままに、無理やり彼女を何処かへ引きずっていこうとその腕を強く引いた。
「い、いやっ!!離して!!誰かっ」
助けを求めようと周りを見るが、すれ違う人は皆、厄介事に巻き込まれたくないという顔で、ちらりとこちらを見るがすぐに逸らしてしまう。
所詮は女の力で、男の力になす術もなく、リシュベルはずるずると引きずられ、人混みから外れていく。
「やめ」
「がっ!!!」
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