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第1章 婚約破棄に至るまで
40.無邪気で残酷な天使の宣告
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『変わらないものなんてーーー何もない』
天使のように愛らしい顔をしながらも残酷な言葉を投げつけるスカーから向けられた最後の一言は、リシュベルの両手をすり抜け、彼女の鼓膜を揺らし、心臓へと到達すると、鋭い刃となってリシュベルの心の奥底へと深く突き刺さった。
もうやめてくれと言わんばかりにゆるゆると頭を振るリシュベルだったが、そんなリシュベルを前にしても一切表情を変えることなくスカーは更に冷酷な言葉を投げかける。口調こそ優しく穏やかなものだったが、それが逆にリシュベルを、彼女の心をじわじわと追い詰めてゆく。
ーー真綿で首を絞めるかのように。
優しく緩やかに、だが確実に。
「そんなことはないって君は言いたいのかい?じゃあ、逆に君に問おう。君が思う、この世で『変わらないもの』ってやつを僕に教えてくれないかい?」
「⋯⋯そ、れは——」
「ああ、そうだ。先に言っておくけど、『愛』なんてくだらないことを言うのはやめてよね」
「え⋯⋯」
言い淀むリシュベルを真っ直ぐ見つめたまま、スッと瞳を細めたスカーは、リシュベルを牽制するために間髪入れずに次の言葉を紡ぎ出す。
「はっ、まさか本気でそう言おうと思ったの?だとしたら君は本当に愚かだね。そんなものが本当にこの世の中に存在するとでも思っているのかい?『変わらぬ愛』なんてそんな戯言。くだらない。そんなものは、愚かな人間が創り出した幻想だ。そんなもの、どこにも存在しない」
嫌悪感を露わにし、そう吐き捨てたスカーは、動揺し、瞳を揺らすしか為す術のないリシュベルを『愚かだ』と嘲笑った。
「言っただろ? 僕たち精霊はこれまで永い永い時間を生きてきた。たかだか十数年しか生きていない君の何十倍もの時を。そしてその中で僕たちは嫌っていうほどこの世界を見てきた。変わってゆくこの世界を。そこに生きる愚かな人間たちを」
次から次へと吐き出される残酷な天使の悪意が、リシュベルの心を蝕んでゆく。遅効性の毒物のようにリシュベルの全てを徐々に侵そうとした時ーー。
ふと、何処からか無邪気な笑い声が聞こえてきた。
その声にハッと我に返ったリシュベルは、反射的に後ろを振り返った。
そこには、舗装されていないデコボコ道を歩く三人の姿があった。
親子連れだろうか。
楽しそうに笑い合う若い男女と、その間に挟まれるようにして歩く幼い少年の姿があった。
少年の小さな両手は、隣を歩く男女の手をしっかりと握りしめ、拙い言葉ながらも何かを必死に話しかけている。父親と思しき背の高い男は、仕事帰りなのか、農作業用の服や靴、真っ黒に日焼けした顔はあちこちが土で汚れていた。男は、首にかけた手拭いで汚れた顔を拭いながら、一生懸命に何かを伝えようとする子供の話に耳を傾けていた。時折、上手く伝わらないことがもどかしいのか、焦れた少年が男の袖を何度も引っ張り始めた。ふっと笑った男は、それに応えるため少年のほうへと身を屈めた。よほど面白い話だったのだろうか。男は声を出して笑うと、その反応に憤る少年の頭をくしゃくしゃと撫ぜた。その様子を隣で見ている女も、そんな二人の様子を微笑ましそうに見ている。
少し離れた場所にいるリシュベルには三人の会話までは聞き取れなかったが、それでも三人の幸せそうな空気を感じることができた。
ーーリシュベルの胸にツキンとした痛みが走った。
「幸せそうな家族だね」
ポツリと呟かれた声のする方へと顔をやると、スカーもまたリシュベルと同じく、その三人の姿を眩しそうに見つめていた。
だが、それもほんの一瞬で。一つ瞬きをしたスカーは、全ての感情をその瞳から消し去ると、先程と同じく、冷たいだけの瞳をリシュベルへと向けた。皮肉げに歪められた酷薄な笑みと共に。
「ねえ、リシュベル。あの三人を見て、君は今、何を思った? 僕と同じように『幸せな家族』って思ったんじゃない? でもね、そんなものは一時の虚像に過ぎない。今ある幸せがこの先もずっと続くとは限らないんだよ。何かの拍子に運命の歯車が狂い、あの幸せな家族を壊してしまうことだってある」
あまりにも酷いスカーの言い草に、それまでよく分からない胸の痛みに耐えていたリシュベルの哀しみが、ふつふつとした怒りへと変わっていった。
「⋯⋯っ、どうしてそんなことを言うの!? そんな哀しいことっ。そんなこと、分からないじゃな——」
「分かるんだよ。僕は散々見てきた。狂った運命に翻弄され、為す術もなく壊れていく人間たちをたくさん見てきた。生活が立ち行かなくなり、口減らしのために子を売った親。財産や爵位目当てに親兄弟を殺した人間。教会で変わらぬ愛を誓ったはずの二人が、時を経るにつれ、いつしか互いを顧みることはなくなり、『愛している』と告げた口で、いとも容易く他人に愛を囁く不実な人間。そのどれもが今、君が見た人間たちのように幸せな時間を共有していたはずだ。でも、それも永くは続かない。永遠に誰かを愛し続けることなんて出来ないんだよ。それが他人であれ、実の子であれ、ね。そんなこと、君が一番よく知っているだろうに」
「な、にを⋯⋯」
「君だって親に売られたじゃないか。政略結婚って聞こえは良いけれど、要は、君は金でベルンハルト・シュタイナーに買われたんだよ」
「⋯⋯え」
「ははっ、これは面白いね。君は何も知らなかったのかい? シュタイナー家からもたらされた婚約の申し出の際、渋った君の父親にあいつは何て言ったと思う? あいつはね、君との婚約と引き換えにステイン家への援助を申し出たんだよ。つまり、君は、金でベルンハルトに買われたんだよ」
「そっ⋯⋯そんな、嘘よっ!! そんなこと、ある訳ない!」
「まあ、君は家の資産状況なんか知らなかっただろうけれど、随分と前から君の家は負債だらけだったんだよ? 王都にある屋敷も、君が今住んでいる屋敷も、全て抵当に入っていたんだよ。もちろん、君の父親が所有する美術品や調度品など、その他諸々もね。理由は言わずもがな。あの継母と君の妹の散財だ。しかも、国に収めるべき税金も払えない状況だった。税が払えないとなると爵位は没収され、家は取り潰される。君の父親は金策に必死だった。その時に運良く君を見初めたベルンハルト・シュタイナーから援助の申し出があった。君の父親は一も二もなくその申し出に飛びついた。とんだ強運の持ち主だよね。だって、それまで要らない子供だった君自身が大金に化けたんだから。嘘だと思うなら父親に聞いてみるといいよ。まあ、答えてくれるかどうかは分からないけれどね」
「⋯⋯⋯⋯そ、んな」
スカーからもたらされた驚愕の事実に慄いたリシュベルは、小刻みに震えだした身体をぎゅっと抱きしめた。
ーー要らない子供。売られた自分。
金で買われた自分。
スカーから放たれたいくつもの鋭い棘は、リシュベルの心をズタズタに引き裂いてゆく。
信じていたものが足元から崩れ落ちていくのを感じた。
大きな紫の瞳は限界まで見開かれ、薄く張ってゆく涙の膜から零れ落ちる雫を止めることは出来なかった。一つ、また一つと。リシュベルの粗末なワンピースを濡らしてゆく。
「⋯⋯っ」
思い出すのは、高潔な騎士であるはずのベルンハルト。いつも、お日様のように笑って手を繋いでくれた彼。そのどこにも、スカーが言うような人物像など浮かんでこない。
でも、彼の言うことが真実だとしたらーー。
それではまるでーーー。
「まるで金で買われたきれいなお人形さんだね。子供が玩具を欲しがるのと同じだ」
リシュベルの心臓がどくりと嫌な音を立てた。
未だ止まらぬ涙を流し続ける瞳で、目の前の少年を見ると、彼は、見惚れそうなほど美しい顔で無邪気に微笑んでいた。
天使のように愛らしい顔をしながらも残酷な言葉を投げつけるスカーから向けられた最後の一言は、リシュベルの両手をすり抜け、彼女の鼓膜を揺らし、心臓へと到達すると、鋭い刃となってリシュベルの心の奥底へと深く突き刺さった。
もうやめてくれと言わんばかりにゆるゆると頭を振るリシュベルだったが、そんなリシュベルを前にしても一切表情を変えることなくスカーは更に冷酷な言葉を投げかける。口調こそ優しく穏やかなものだったが、それが逆にリシュベルを、彼女の心をじわじわと追い詰めてゆく。
ーー真綿で首を絞めるかのように。
優しく緩やかに、だが確実に。
「そんなことはないって君は言いたいのかい?じゃあ、逆に君に問おう。君が思う、この世で『変わらないもの』ってやつを僕に教えてくれないかい?」
「⋯⋯そ、れは——」
「ああ、そうだ。先に言っておくけど、『愛』なんてくだらないことを言うのはやめてよね」
「え⋯⋯」
言い淀むリシュベルを真っ直ぐ見つめたまま、スッと瞳を細めたスカーは、リシュベルを牽制するために間髪入れずに次の言葉を紡ぎ出す。
「はっ、まさか本気でそう言おうと思ったの?だとしたら君は本当に愚かだね。そんなものが本当にこの世の中に存在するとでも思っているのかい?『変わらぬ愛』なんてそんな戯言。くだらない。そんなものは、愚かな人間が創り出した幻想だ。そんなもの、どこにも存在しない」
嫌悪感を露わにし、そう吐き捨てたスカーは、動揺し、瞳を揺らすしか為す術のないリシュベルを『愚かだ』と嘲笑った。
「言っただろ? 僕たち精霊はこれまで永い永い時間を生きてきた。たかだか十数年しか生きていない君の何十倍もの時を。そしてその中で僕たちは嫌っていうほどこの世界を見てきた。変わってゆくこの世界を。そこに生きる愚かな人間たちを」
次から次へと吐き出される残酷な天使の悪意が、リシュベルの心を蝕んでゆく。遅効性の毒物のようにリシュベルの全てを徐々に侵そうとした時ーー。
ふと、何処からか無邪気な笑い声が聞こえてきた。
その声にハッと我に返ったリシュベルは、反射的に後ろを振り返った。
そこには、舗装されていないデコボコ道を歩く三人の姿があった。
親子連れだろうか。
楽しそうに笑い合う若い男女と、その間に挟まれるようにして歩く幼い少年の姿があった。
少年の小さな両手は、隣を歩く男女の手をしっかりと握りしめ、拙い言葉ながらも何かを必死に話しかけている。父親と思しき背の高い男は、仕事帰りなのか、農作業用の服や靴、真っ黒に日焼けした顔はあちこちが土で汚れていた。男は、首にかけた手拭いで汚れた顔を拭いながら、一生懸命に何かを伝えようとする子供の話に耳を傾けていた。時折、上手く伝わらないことがもどかしいのか、焦れた少年が男の袖を何度も引っ張り始めた。ふっと笑った男は、それに応えるため少年のほうへと身を屈めた。よほど面白い話だったのだろうか。男は声を出して笑うと、その反応に憤る少年の頭をくしゃくしゃと撫ぜた。その様子を隣で見ている女も、そんな二人の様子を微笑ましそうに見ている。
少し離れた場所にいるリシュベルには三人の会話までは聞き取れなかったが、それでも三人の幸せそうな空気を感じることができた。
ーーリシュベルの胸にツキンとした痛みが走った。
「幸せそうな家族だね」
ポツリと呟かれた声のする方へと顔をやると、スカーもまたリシュベルと同じく、その三人の姿を眩しそうに見つめていた。
だが、それもほんの一瞬で。一つ瞬きをしたスカーは、全ての感情をその瞳から消し去ると、先程と同じく、冷たいだけの瞳をリシュベルへと向けた。皮肉げに歪められた酷薄な笑みと共に。
「ねえ、リシュベル。あの三人を見て、君は今、何を思った? 僕と同じように『幸せな家族』って思ったんじゃない? でもね、そんなものは一時の虚像に過ぎない。今ある幸せがこの先もずっと続くとは限らないんだよ。何かの拍子に運命の歯車が狂い、あの幸せな家族を壊してしまうことだってある」
あまりにも酷いスカーの言い草に、それまでよく分からない胸の痛みに耐えていたリシュベルの哀しみが、ふつふつとした怒りへと変わっていった。
「⋯⋯っ、どうしてそんなことを言うの!? そんな哀しいことっ。そんなこと、分からないじゃな——」
「分かるんだよ。僕は散々見てきた。狂った運命に翻弄され、為す術もなく壊れていく人間たちをたくさん見てきた。生活が立ち行かなくなり、口減らしのために子を売った親。財産や爵位目当てに親兄弟を殺した人間。教会で変わらぬ愛を誓ったはずの二人が、時を経るにつれ、いつしか互いを顧みることはなくなり、『愛している』と告げた口で、いとも容易く他人に愛を囁く不実な人間。そのどれもが今、君が見た人間たちのように幸せな時間を共有していたはずだ。でも、それも永くは続かない。永遠に誰かを愛し続けることなんて出来ないんだよ。それが他人であれ、実の子であれ、ね。そんなこと、君が一番よく知っているだろうに」
「な、にを⋯⋯」
「君だって親に売られたじゃないか。政略結婚って聞こえは良いけれど、要は、君は金でベルンハルト・シュタイナーに買われたんだよ」
「⋯⋯え」
「ははっ、これは面白いね。君は何も知らなかったのかい? シュタイナー家からもたらされた婚約の申し出の際、渋った君の父親にあいつは何て言ったと思う? あいつはね、君との婚約と引き換えにステイン家への援助を申し出たんだよ。つまり、君は、金でベルンハルトに買われたんだよ」
「そっ⋯⋯そんな、嘘よっ!! そんなこと、ある訳ない!」
「まあ、君は家の資産状況なんか知らなかっただろうけれど、随分と前から君の家は負債だらけだったんだよ? 王都にある屋敷も、君が今住んでいる屋敷も、全て抵当に入っていたんだよ。もちろん、君の父親が所有する美術品や調度品など、その他諸々もね。理由は言わずもがな。あの継母と君の妹の散財だ。しかも、国に収めるべき税金も払えない状況だった。税が払えないとなると爵位は没収され、家は取り潰される。君の父親は金策に必死だった。その時に運良く君を見初めたベルンハルト・シュタイナーから援助の申し出があった。君の父親は一も二もなくその申し出に飛びついた。とんだ強運の持ち主だよね。だって、それまで要らない子供だった君自身が大金に化けたんだから。嘘だと思うなら父親に聞いてみるといいよ。まあ、答えてくれるかどうかは分からないけれどね」
「⋯⋯⋯⋯そ、んな」
スカーからもたらされた驚愕の事実に慄いたリシュベルは、小刻みに震えだした身体をぎゅっと抱きしめた。
ーー要らない子供。売られた自分。
金で買われた自分。
スカーから放たれたいくつもの鋭い棘は、リシュベルの心をズタズタに引き裂いてゆく。
信じていたものが足元から崩れ落ちていくのを感じた。
大きな紫の瞳は限界まで見開かれ、薄く張ってゆく涙の膜から零れ落ちる雫を止めることは出来なかった。一つ、また一つと。リシュベルの粗末なワンピースを濡らしてゆく。
「⋯⋯っ」
思い出すのは、高潔な騎士であるはずのベルンハルト。いつも、お日様のように笑って手を繋いでくれた彼。そのどこにも、スカーが言うような人物像など浮かんでこない。
でも、彼の言うことが真実だとしたらーー。
それではまるでーーー。
「まるで金で買われたきれいなお人形さんだね。子供が玩具を欲しがるのと同じだ」
リシュベルの心臓がどくりと嫌な音を立てた。
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