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出会いのようなもの
魔王、口説く。
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まだ夢の中をたゆたっているような曖昧な感覚のまま、アンは目を覚ました。同時に、かすかな歌声が聞こえた。低い、低い、男そのものの声なのに、旋律は甘く優しい。
なにかの子守唄のようだ。
そんなものを聞くのは久しぶりで、婚期を逃した時点で自分が歌う機会はないだろうと諦めていた、そんな響きだった。
アンは何度かまたたきを繰り返した。
「ん……」
見慣れた自分の寝室の天井が視界に映り、アンはほっと安堵する。とともに、わずかな落胆をも感じた。
なにか……とても素敵な夢を見ていたような気がするのに。
誰かに深く愛され、情熱的に求めらる。
そんな、まさに夢のような夢。
アンのようなメガネのオールドミスが望んでも得られることはない、むなしい幻。でも、寂しい心を温めてくれた、いっときの癒し。目を覚ました時点で泡のように消えてしまうはずの絵空事が、アンのまぶたにはまだ、不自然なほど鮮やかに焼きついていた。
夢の中で、誰かに会ったような気がする。
息をのむほど美しく、現実を忘れるほどの色香と男らしさに満ちあふれた、長い黒髪の男……。
え。
長い黒髪?
低い声?
一瞬にして意識を取り戻し、アンはガバッと寝台の上で身を起こした。
「ミ、ミスター・デビル……!?」
なんということだ。
なんということだ。
アンは、あってもなくても大差のないような薄い寝間着のみの姿で、うわ掛けのキルトの下に寝かされていた。その隣にはどういうわけか、これがさも当然の権利であると言わんばかりの堂々とした態度の魔王が、全裸でアンの方を向いて横たわっていた。
全裸で!
わずかに水気をふくんだ艶やかな黒髪を肩に流し、●△#※♪≧§な胸板を惜しげもなくさらしながら、目が痛くなるほどの美しい顔で微笑んでいる。
「お前にミスター・デビルと呼ばれるのは、なかなかそそられる」
と、魔王はささやいた。
まさに悪魔のささやきだった。
「ど、ど、どうして、あなたがここに……」
間の抜けた質問だと自嘲しながらも、聞かずにはいられなかった。
魔王はうっすらと微笑む。
「望む場所で望むことをする。それがわたしだ。そしてわたしの望みは、お前の寝台でお前の横に横たわることだった。それだけだ」
魔王の答えは明瞭だった。
わお。
別に愛の告白をされたわけでもないのに、それと同じくらい、アンの心臓はドキドキと荒く鼓動した。
「では……その……は、裸でいることも……?」
魔王はニヤリと口のはしをゆがめた。こんなニヒルな表情がこれほど似合う人も少ないだろう。彼が「人」かどうかは、微妙なところだけれど。
「お前にはわたしが、女の寝台に服を着て入るような男に見えるのか?」
「う」
いいえ。
どちらかといえば、持っている中で一番薄いものとはいえ、自分がきちんと寝間着を着せられていることの方がよっぽど驚きかもしれない。でも、そんなことを口にして魔王の行為を肯定するような真似はできなかった。
オールドミスの官能ロマンス作家とはいえ、信仰を持っていないわけでも、まったくつつしみがないわけでもない。
少なくとも、今のところは……。
アンはうわ掛けのキルトを、手放したら攻落してしまう最後の砦であるかのように必死になって、胸元にぎゅっとつかんで、自分の体の線を隠した。
その一連の動きを、魔王は冷たい瞳でじっと見つめていた。
「神は人を自分に似せて創造したという」
魔王の口から、抑制の効いた低い声が、歌うようななめらかさで発せられる。うなじの産毛がぞわっと立つような、魅惑的な声だった。
あらがえるはずもない。
「神になぞらえられたはずの、その体を隠そうとするのは罪ではないのか……? 神の姿を否定するようなものだろう?」
一瞬、アンは返答に窮きゅうした。
彼は悪魔なのに──少なくとも彼自身の言を借りれば、彼は悪魔で、それどころかその世界の王様だった。それなのに、彼の口から神の名が語られ、道徳が説かれている。
まあ、とにかく、彼なりの道徳を。
「あなたのような美しい方なら、そ、そんなふうに考えられるかもしれませんわ……。でも、すべての人間がそうなわけじゃないんです」
「ほう? なぜ?」
魔王は片方の眉をわずかに上げて興味を示した。
こんな仕草ひとつでも、この男には言い知れない艶っぽさが漂っている。
「まるでお前は、自分は美しくないと言っているように聞こえる」
魔王の口調に嫌味や含蓄は感じられなかった。本当に疑問に思っているから質問しているだけ、というような無頓着さがあった。
信じられない。
「その通りですわ。わたしは美しくなどありません。さあ、こ、ここをどいてください」
声が震えてしまうのが悔しかった。
もっと毅然とした態度で、はっきりと彼を拒否しなければいけないのに、出てくるのは蚊の鳴くような声と、ハリボテの勇気だけ。アンが美しくないのは明白な事実だ。なんといってもメガネだし、痩せぎすで、平凡な茶色の髪……。
「あ!」
魔王は瞬またたく間にアンが掴んでいたうわ掛けのキルトをはいだ。覆いかぶさるようにアンの前に乗り出すと、彼女の背中に大きな手を回して抱きかかえる。
気がつくと、もう片方の手がアンのメガネを外していた。
魔王はじっとアンの瞳を覗き込んでいる。
あまりにも美しすぎる、その灰色のまなざしで。
「女が、自身のことを『美しくない』と思い込む理由はただひとつ……。そんなことを彼女に言った連中がいるからだ」
魔王は指摘した。
アンは息を呑んだ。
「そして、お前は、お前にそれを言った連中のことをよく覚えているはずだ。そう、忘れられないだろう? そいつの名前を教えてくれれば、それだけいい。わたしがそいつをたっぷり後悔させてやろう」魔王は楽しそうに舌なめずりするのを忘れなかった。「ゆっくり、じっくり、時間をかけて」まさに悪魔の中の悪魔だけが示せる、美しき冷酷がそこにあった。「徹底的に」
どうして、こんな展開に!
勝手に人の寝台に全裸で入ってきたあげく、アンの過去について、知ったようなことを言う魔王。
悔しいのは、彼は完全に正しいということだった。
でも……。
「あ、あ、あなたには……関係のないことです……」
というか、寝台の上で全裸の男性に迫られ、抱きかかえられているということは、下腹部のあたりに硬い突起物が押し当てられているということでもあった。
控えめに言っても、その感覚はとても……新しく、アンの思考をかき乱した。
もう!
しっかりしなくちゃいけないのに。
毅然と。良識を持った淑女らしく。無遠慮に寝台に入ってきた全裸の殿方を拒否しなければいけない。たとえ彼がどんなに美しくても。
どれだけこの胸が高鳴っていても。
そうでしょう?
違うの?
「今までの人生で、裸の男に抱きしめられたことはあったか?」
魔王は、答えを知っている質問者独特の得意げな笑みとともに、アンに顔を近づけながら聞いた。
「い、いいえ……」
「寝台に男が入るのを許したことは?」
「いいえ……」
形のいい唇が機嫌よく笑みを深める。
体の芯が焼けつくように熱くなり、アンはもぞもぞと腰をよじらせた。逃げたいと思っているはずなのに、手も、足も、首も、なにもかも、抵抗らしい動きをできないでいる。
「わたしの前に、口づけをした男は?」
「……い、いいえ……いいえ……っ! もう、いい加減にしてください! どれもあなたには関係ないわ!」
「そうかな? お前は結局わたしの質問に答えている。しかもその答えは、口づけも、共に寝台に入った男も、わたしがはじめてだと認めているんだ」
「……だっ、だからどうしたって言うんです!?」
「お前はこの状況をまんざらでもないと思っているということだ。ひとつ、当ててやろうか……アン」
魔王の喉から発せられた自分の名前は、いままで数え切れないほど聞いてきた平凡な響きの自分の名前とは思えないほど、なまめかしい響きを持っていた。
どうしよう。
これから彼に言われることに、反論や、抵抗をできる気がしなかった。まったくもって。
「ひ……ぁっ!」
魔王の指が、そっとアンの鎖骨のくぼみに触れた。
じんと肌が痺れ、火がついたように血が熱くなる。魔王の指はそのままゆっくりと下へ向かって滑っていった。
下へ……胸の谷間へ。
「お前は処女だ」
魔王はささやいた。
「ん……ん……」
「わたしは処女が好きだ。お前のことも気に入っている。そしてお前は、わたしを求めている。少なくとも、わたしがお前に与えてやれる快楽を、求めている」
「ま、て……はぅんっ!」
魔王の指は、いわゆる敏感なつぼみには触れず、じらすようにアンの双丘の周囲をなぞっている。それだけなのに、ひどく切ない官能がアンの全身を駆け巡った。
このままでは……。
このまま……。
「取り引きをしよう、アン。わたしはお前にこの世のものとは思えない快楽を教えてやる。そしてお前は……このままわたしを養うのだ」
え。
なにかの子守唄のようだ。
そんなものを聞くのは久しぶりで、婚期を逃した時点で自分が歌う機会はないだろうと諦めていた、そんな響きだった。
アンは何度かまたたきを繰り返した。
「ん……」
見慣れた自分の寝室の天井が視界に映り、アンはほっと安堵する。とともに、わずかな落胆をも感じた。
なにか……とても素敵な夢を見ていたような気がするのに。
誰かに深く愛され、情熱的に求めらる。
そんな、まさに夢のような夢。
アンのようなメガネのオールドミスが望んでも得られることはない、むなしい幻。でも、寂しい心を温めてくれた、いっときの癒し。目を覚ました時点で泡のように消えてしまうはずの絵空事が、アンのまぶたにはまだ、不自然なほど鮮やかに焼きついていた。
夢の中で、誰かに会ったような気がする。
息をのむほど美しく、現実を忘れるほどの色香と男らしさに満ちあふれた、長い黒髪の男……。
え。
長い黒髪?
低い声?
一瞬にして意識を取り戻し、アンはガバッと寝台の上で身を起こした。
「ミ、ミスター・デビル……!?」
なんということだ。
なんということだ。
アンは、あってもなくても大差のないような薄い寝間着のみの姿で、うわ掛けのキルトの下に寝かされていた。その隣にはどういうわけか、これがさも当然の権利であると言わんばかりの堂々とした態度の魔王が、全裸でアンの方を向いて横たわっていた。
全裸で!
わずかに水気をふくんだ艶やかな黒髪を肩に流し、●△#※♪≧§な胸板を惜しげもなくさらしながら、目が痛くなるほどの美しい顔で微笑んでいる。
「お前にミスター・デビルと呼ばれるのは、なかなかそそられる」
と、魔王はささやいた。
まさに悪魔のささやきだった。
「ど、ど、どうして、あなたがここに……」
間の抜けた質問だと自嘲しながらも、聞かずにはいられなかった。
魔王はうっすらと微笑む。
「望む場所で望むことをする。それがわたしだ。そしてわたしの望みは、お前の寝台でお前の横に横たわることだった。それだけだ」
魔王の答えは明瞭だった。
わお。
別に愛の告白をされたわけでもないのに、それと同じくらい、アンの心臓はドキドキと荒く鼓動した。
「では……その……は、裸でいることも……?」
魔王はニヤリと口のはしをゆがめた。こんなニヒルな表情がこれほど似合う人も少ないだろう。彼が「人」かどうかは、微妙なところだけれど。
「お前にはわたしが、女の寝台に服を着て入るような男に見えるのか?」
「う」
いいえ。
どちらかといえば、持っている中で一番薄いものとはいえ、自分がきちんと寝間着を着せられていることの方がよっぽど驚きかもしれない。でも、そんなことを口にして魔王の行為を肯定するような真似はできなかった。
オールドミスの官能ロマンス作家とはいえ、信仰を持っていないわけでも、まったくつつしみがないわけでもない。
少なくとも、今のところは……。
アンはうわ掛けのキルトを、手放したら攻落してしまう最後の砦であるかのように必死になって、胸元にぎゅっとつかんで、自分の体の線を隠した。
その一連の動きを、魔王は冷たい瞳でじっと見つめていた。
「神は人を自分に似せて創造したという」
魔王の口から、抑制の効いた低い声が、歌うようななめらかさで発せられる。うなじの産毛がぞわっと立つような、魅惑的な声だった。
あらがえるはずもない。
「神になぞらえられたはずの、その体を隠そうとするのは罪ではないのか……? 神の姿を否定するようなものだろう?」
一瞬、アンは返答に窮きゅうした。
彼は悪魔なのに──少なくとも彼自身の言を借りれば、彼は悪魔で、それどころかその世界の王様だった。それなのに、彼の口から神の名が語られ、道徳が説かれている。
まあ、とにかく、彼なりの道徳を。
「あなたのような美しい方なら、そ、そんなふうに考えられるかもしれませんわ……。でも、すべての人間がそうなわけじゃないんです」
「ほう? なぜ?」
魔王は片方の眉をわずかに上げて興味を示した。
こんな仕草ひとつでも、この男には言い知れない艶っぽさが漂っている。
「まるでお前は、自分は美しくないと言っているように聞こえる」
魔王の口調に嫌味や含蓄は感じられなかった。本当に疑問に思っているから質問しているだけ、というような無頓着さがあった。
信じられない。
「その通りですわ。わたしは美しくなどありません。さあ、こ、ここをどいてください」
声が震えてしまうのが悔しかった。
もっと毅然とした態度で、はっきりと彼を拒否しなければいけないのに、出てくるのは蚊の鳴くような声と、ハリボテの勇気だけ。アンが美しくないのは明白な事実だ。なんといってもメガネだし、痩せぎすで、平凡な茶色の髪……。
「あ!」
魔王は瞬またたく間にアンが掴んでいたうわ掛けのキルトをはいだ。覆いかぶさるようにアンの前に乗り出すと、彼女の背中に大きな手を回して抱きかかえる。
気がつくと、もう片方の手がアンのメガネを外していた。
魔王はじっとアンの瞳を覗き込んでいる。
あまりにも美しすぎる、その灰色のまなざしで。
「女が、自身のことを『美しくない』と思い込む理由はただひとつ……。そんなことを彼女に言った連中がいるからだ」
魔王は指摘した。
アンは息を呑んだ。
「そして、お前は、お前にそれを言った連中のことをよく覚えているはずだ。そう、忘れられないだろう? そいつの名前を教えてくれれば、それだけいい。わたしがそいつをたっぷり後悔させてやろう」魔王は楽しそうに舌なめずりするのを忘れなかった。「ゆっくり、じっくり、時間をかけて」まさに悪魔の中の悪魔だけが示せる、美しき冷酷がそこにあった。「徹底的に」
どうして、こんな展開に!
勝手に人の寝台に全裸で入ってきたあげく、アンの過去について、知ったようなことを言う魔王。
悔しいのは、彼は完全に正しいということだった。
でも……。
「あ、あ、あなたには……関係のないことです……」
というか、寝台の上で全裸の男性に迫られ、抱きかかえられているということは、下腹部のあたりに硬い突起物が押し当てられているということでもあった。
控えめに言っても、その感覚はとても……新しく、アンの思考をかき乱した。
もう!
しっかりしなくちゃいけないのに。
毅然と。良識を持った淑女らしく。無遠慮に寝台に入ってきた全裸の殿方を拒否しなければいけない。たとえ彼がどんなに美しくても。
どれだけこの胸が高鳴っていても。
そうでしょう?
違うの?
「今までの人生で、裸の男に抱きしめられたことはあったか?」
魔王は、答えを知っている質問者独特の得意げな笑みとともに、アンに顔を近づけながら聞いた。
「い、いいえ……」
「寝台に男が入るのを許したことは?」
「いいえ……」
形のいい唇が機嫌よく笑みを深める。
体の芯が焼けつくように熱くなり、アンはもぞもぞと腰をよじらせた。逃げたいと思っているはずなのに、手も、足も、首も、なにもかも、抵抗らしい動きをできないでいる。
「わたしの前に、口づけをした男は?」
「……い、いいえ……いいえ……っ! もう、いい加減にしてください! どれもあなたには関係ないわ!」
「そうかな? お前は結局わたしの質問に答えている。しかもその答えは、口づけも、共に寝台に入った男も、わたしがはじめてだと認めているんだ」
「……だっ、だからどうしたって言うんです!?」
「お前はこの状況をまんざらでもないと思っているということだ。ひとつ、当ててやろうか……アン」
魔王の喉から発せられた自分の名前は、いままで数え切れないほど聞いてきた平凡な響きの自分の名前とは思えないほど、なまめかしい響きを持っていた。
どうしよう。
これから彼に言われることに、反論や、抵抗をできる気がしなかった。まったくもって。
「ひ……ぁっ!」
魔王の指が、そっとアンの鎖骨のくぼみに触れた。
じんと肌が痺れ、火がついたように血が熱くなる。魔王の指はそのままゆっくりと下へ向かって滑っていった。
下へ……胸の谷間へ。
「お前は処女だ」
魔王はささやいた。
「ん……ん……」
「わたしは処女が好きだ。お前のことも気に入っている。そしてお前は、わたしを求めている。少なくとも、わたしがお前に与えてやれる快楽を、求めている」
「ま、て……はぅんっ!」
魔王の指は、いわゆる敏感なつぼみには触れず、じらすようにアンの双丘の周囲をなぞっている。それだけなのに、ひどく切ない官能がアンの全身を駆け巡った。
このままでは……。
このまま……。
「取り引きをしよう、アン。わたしはお前にこの世のものとは思えない快楽を教えてやる。そしてお前は……このままわたしを養うのだ」
え。
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