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第15話 男教師VS女達(2-1JK) part1
しおりを挟むホームルームでの生徒達の表情と互いに送り合う視線の数々。そして、ホームルームが終わった後に囲まれる俺。直ぐに施錠される扉。
良い悪いはともかく、これから何が起こるのか俺は察してしまった。
「先生!」
「お願いです付き合ってください!」
「彼女いないって言いましたよね! 」
「先生のためなら私何でもします!」
投げられた餌に群がう鯉のように押し寄せる軍勢。本能に身を任せられるなら夢のような光景だっただろう。しかしここは教育機関であり俺は指導する立場の教師だ。
――え、今、”なんでも”って言った??
冗談はさておいて、俺はまるで演説を行う候補者のように周囲を生徒達に囲まれ……もとい包囲されていた。
普段なら接触するほど距離を詰められなかったから問題なかったけど、今はものすごい興ふn……緊張する。
高校生だから大人と違って香水を付けていないはずなのに、なんでこんなにいい匂いがするんだよJKぇ……。
「お、落ち着けお前達!そしてこれから会議があるから鍵を開けなさい! 」
これから会議があるか分からないが、きっとあるだろう()。
とりあえず此処を脱出しなくては。……な、なんだと。俺が力を入れてもびくともしない?! くそ、前世の俺だったら女子高生相手でも無双出来たはずなのに。……その後は捕まるけど。
「先生そうやって逃げるんでしょ!いつもみたいに!」
「先生!廊下は他のクラスや学年の生徒達で溢れてますよ!」
「自業自得です!勝手に自爆したのは先生なので、責任取ってください!」
ダメだった。むしろ相手を憤らせてしまったようだ。
これは日頃の行いが悪かったのか?そうかもしれないが俺は過去を振り返らない男なので気にしない。
それよりも、たった今聞き捨てならない言葉が聞こえた気がするのだが。
「……え、廊下へは生徒達がいるせいで出れない?」
俺の聞き間違いの可能性もあるので問いかける。
「はい!ですが幸い私たちが鍵を閉める事に成功したので此処には入って来れません!」
「そ、そっか。助かったよ」
「「「こちらこそ!」」」
本当に助かったのは俺なのか、むしろ助けを失ったのでは無いか。
そんな疑念が浮かんだが直ぐに切り捨てた。此処は教職員を待つのが吉。それに隣のクラスには小林先生がいるはず。身体の関係を持った男が他の女に狙われている現状、どうにかしてくれるだろう。
「……とりあえず、皆一旦席に着こうか」
「「「……」」」
「大丈夫。逃げないから」
「「「…………(ジー)」」」
俺氏信用皆無。こうなれば――
「――破ったらキスでもなんでもしてあげるから!」
「「「!? わ、わかりました!」」」
たったその言葉一つで、嘘のように女子達が要求を飲んだ。
若干ソワソワしてるがそれがまた何とも。
――ふっ、やっぱ女相手にはこれよ。今までも困った事やお願い事があるときにこれを言っただけで皆目の色を変えて俺のために行動してくれたしな。
あーあ、女ってチョロ(負けフラグ)
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