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めぐる春の章
7 花を奪る。隙あらば
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今でも互いに姉弟のように。従姉弟のように。
年の離れた友人として思い合えたらと夢想する。往々にして、それはもう遅いのだけれど。
この気持ちは。
かれへの想いは、抱えるだけで罪のようなもの。湊はそう、頑なに信じている。
だから。
* *
「――……だから?? まさか、また、はっきり答えてやらずに別れたわけ? 清く正しくお行儀よく。自分の車に乗せもせず、駅まで送って……?」
「いけませんか」
「別に。いけなかぁないけど」
食器を洗い終えた湊がリネンをとり、水切り籠に手を伸ばす。
きゅ、と鳴るほど丁寧にグラスを拭くと、篁は呆れたように肩を下ろした。両手を膝の上で組み、ゆっくりと椅子の背にもたれる。
――日曜日。
春の陽気に誘われてか、ふだんは閑散とする“み穂”も客の入りが多い。
くだけたデニムシャツ姿の篁が来店した折には、すでに全テーブル席が埋まっていた。
幸い、カウンター席には他に、最近よく見かけるようになった男性客が一人だけ。注文のナポリタンは提供済み。
とはいえ、ここまで盛況だと早苗も実苑も一階店舗にかかりきりの現状。三人で代わる代わる空いた食器を取り下げたりデザートを運んだり、追加注文を受けたりと慌ただしい。
そんな忙しさもようやく一区切りついた、間隙を突いてのやり取りだった。もちろん仔細は伏せたのに、なぜ悟られるのか。
湊は若干、声を拗ねさせた。
「そもそも篁さん…………あ、いえ。何でも」
「何。言ってよ」
「何でもありません」
――――危ない。
あやうく、みずから墓穴を掘るところだった。『貴方がそれを言うんですか』なんて。
(そんなの絶対、蒸し返して揶揄われる……。この間の発言が本気の本気とは確定できないし。したくないし)
つん、と業務用の表情に戻って再び手を動かし始めた湊に、篁は意味ありげに微笑んでみせた。
「瀬尾さん、可愛いよね」
「……」
「オレが言ったの、まだ冗談だと思ってるでしょ。その様子だと」
「冗談ですよね?」
「ほら、そういうとこ」
クスッと笑って、ゆっくりと口許に珈琲のカップを寄せる。
カチャ、と受け皿に戻すと持参の雑誌の頁をめくり、しばしの沈黙。
やがて同じ温度の声音でさらりと告げた。
「もっかい、言おうか」
「篁さん、お勘定しましょうか」
「あ、あの」
「! はい?」
しまった。
つい、相手のペースに乗せられて私語を……と焦りつつ、声の方向に弾かれると、ナポリタンを食べ終えた男性が微妙な顔で伝票を手にしている。
若い男性は、ちらり、と胡散臭そうに篁に視線を走らせた。湊は申し訳なさでいっぱいになりながらレジへ。
釣り銭を渡して現金を仕舞い、内心反省会を催していると、なぜかそこに立ったままの男性から再び声を掛けられた。
「お花……ですか?」
「えぇ。うちは花屋なんですが、店頭販売だけではなく、こういった店にも定期的にお品を提供できればと。すみません、数日、切り出せずに普通に飲食を」
「いえいえ」
どうしよう。
湊はすばやく思案した。『店』への営業ならば、軽々しく自分が受けるべきではない。さてオーナーは……と、奥のテーブル席を探すと、常連のご婦人がたに和装の流行りなどを熱心に聞かれていた。
これは、と躊躇する。
そこで、ちょうど同じように捕まり、年配の客人がたを和雑貨の陳列棚へと案内していた実苑がひらひらと手を振った。
「瀬尾さん、資料があるならお預かりしておいて。お名刺も。――ごめんなさいね、花屋のかた? 少しお待ちいただければ、お返事できるんですが」
「いいえ、こちらこそ。忙しい時間帯にすみませんでした。ええと、『瀬尾』さん?」
「はい」
ずいぶんと改まって呼ばれたな、と思いつつ返事をする。
男性はほっと息を吐き、はにかむように目を細めた。
「じ、実は。車にいくつか鉢を揃えています。サンプルとして置かせてもらいますから、選んでいただけますか? よかったら駐車場まで、一緒に」
「わかりました」
年の頃は自分と同じほどだろうか。直感だが、平の店員というよりは二代目?
カジュアルな服装。まじめで素朴そうな青年だ。
嬉々として自分を先導しかねない様子に、どっちが客かわからず、少々距離を掴みかねる。
一応、扉の開閉までは“み穂”のアルバイトとして恭しくさせてもらった。
* *
「なるほど、季節ごとに」
「えぇ。今ですと切り花ならカラーやガーベラですとか。匂いの強いものは好まれない場合もありますし、入り口なら香りが好まれることも……。その辺は、そちらのパンフレットを参考にお選びください。お任せでも大丈夫ですし、ご希望があれば出来る限り対応させていただきます。あ、どうぞ」
「ありがとうございます」
車内の後部座席を埋めるサンプルからは、可愛らしい西洋菊が主の寄せ植えを選んだ。白からピンクにかけてのグラデーションが春らしく、目に優しい。差し出された袋に手を伸ばす。
(?)
すると、ふと男性が思い詰めた瞳で見つめてきた。
まだ何か? と、首を傾げると、今度は声をひそめて尋ねられる。
「あの……さっきみたいなこと。よくあるんですか」
「さっき?」
「客に言い寄られたりとか」
「! あぁ」
一拍遅れで気づき、内心焦る。
姿勢を正して一礼。深々と謝罪した。
「申し訳ありません。見苦しいところをお見せしました」
「いっ、いいいいや、そんな!? 謝られることじゃないですよ。第一、大変なのは貴女じゃないですか。ご主人とか、付き合ってる相手とか。……その、いるでしょう?」
「それは」
――いません、と、うっかり口を滑らせそうになったとき。
カラカラン、と店の辺りで鐘が鳴った。
はっと振り返ると、駐車場を隔てる塀の向こうに篁が見える。眼が合い、にこりと微笑まれた。
「瀬尾さん、オーナーの娘さんが呼んでる」
「あ、ありがとうございます。ただいま」
「……」
む、と口の端を下げる男性に慇懃に挨拶をして丁重に見送る。
それから急いで踵を返すと、後ろからついて来ていた篁に手をとられた。驚いて目をみはる。
駐車場と店の入り口の中間。
塀の内側で木立の近く。やや死角だ。本能的にまずい、と感じた。そろりと振り仰ぐ。
「……篁さん? 実苑さんが呼んでるんですよね?」
「やだな。嘘に決まってるだろ。さっきの奴といい、危なっかしいなぁもう。瀬尾さんは」
「は!?!? あ、危ないのは篁さんです。仕事中ですよ? さっきだって」
「――そう。仕事中だから手加減してる。まだわからない? 告白だけじゃ通じなくて、流される身はつらいよ。左門君のやるせなさは、よくわかる」
「え」
ぐい、と引っ張られた。胸元まで手を寄せられて草履の爪先がつんのめり、傾いだ体をぽすん、と受けとめられる。
(……!!)
律よりも大きな手。固い胸板は服越しでもわかって腕はびくともしない。さほど強い力でもないのに、身じろぎしても。
「放してください」
「本気だって、どうすれば伝わる?」
「もっ……もう、わかりました。わかりましたから」
「じゃあ、オレと付き合う?」
「無理です」
「ひっど」
ふっ、と笑う声が頭上からこぼれて腕を解かれた。湊はすぐに距離をとり、訝しげに読めない相手を見つめる。
「たか……むら、さん?」
「何?」
「いいんですか? そんな、あっさり」
「いいよ。追い詰めるのは本意じゃない」
両手をポケットに引っ掛け、いつもの顔。それでも。
すぅ、と細められた瞳に消しようのない強い光を認めた。
――本意じゃなくても、本気。諦めてない。それが如実に伝わる。
なんと告げたらいいかわからず、立ち尽くす湊に、篁が目線と顎で入り口を指し示す。
「先、行きなよ。息整えてね。オレは、瀬尾さんに隙がない限りは、尊重する」
「……はい?」
「左門君を好きだろう? いろいろと時間がかかりそうだから。しんどいときは、いつでも寄り掛かったらいいよ。そういう意味では待たない。悪いけど、奪りに行く」
年の離れた友人として思い合えたらと夢想する。往々にして、それはもう遅いのだけれど。
この気持ちは。
かれへの想いは、抱えるだけで罪のようなもの。湊はそう、頑なに信じている。
だから。
* *
「――……だから?? まさか、また、はっきり答えてやらずに別れたわけ? 清く正しくお行儀よく。自分の車に乗せもせず、駅まで送って……?」
「いけませんか」
「別に。いけなかぁないけど」
食器を洗い終えた湊がリネンをとり、水切り籠に手を伸ばす。
きゅ、と鳴るほど丁寧にグラスを拭くと、篁は呆れたように肩を下ろした。両手を膝の上で組み、ゆっくりと椅子の背にもたれる。
――日曜日。
春の陽気に誘われてか、ふだんは閑散とする“み穂”も客の入りが多い。
くだけたデニムシャツ姿の篁が来店した折には、すでに全テーブル席が埋まっていた。
幸い、カウンター席には他に、最近よく見かけるようになった男性客が一人だけ。注文のナポリタンは提供済み。
とはいえ、ここまで盛況だと早苗も実苑も一階店舗にかかりきりの現状。三人で代わる代わる空いた食器を取り下げたりデザートを運んだり、追加注文を受けたりと慌ただしい。
そんな忙しさもようやく一区切りついた、間隙を突いてのやり取りだった。もちろん仔細は伏せたのに、なぜ悟られるのか。
湊は若干、声を拗ねさせた。
「そもそも篁さん…………あ、いえ。何でも」
「何。言ってよ」
「何でもありません」
――――危ない。
あやうく、みずから墓穴を掘るところだった。『貴方がそれを言うんですか』なんて。
(そんなの絶対、蒸し返して揶揄われる……。この間の発言が本気の本気とは確定できないし。したくないし)
つん、と業務用の表情に戻って再び手を動かし始めた湊に、篁は意味ありげに微笑んでみせた。
「瀬尾さん、可愛いよね」
「……」
「オレが言ったの、まだ冗談だと思ってるでしょ。その様子だと」
「冗談ですよね?」
「ほら、そういうとこ」
クスッと笑って、ゆっくりと口許に珈琲のカップを寄せる。
カチャ、と受け皿に戻すと持参の雑誌の頁をめくり、しばしの沈黙。
やがて同じ温度の声音でさらりと告げた。
「もっかい、言おうか」
「篁さん、お勘定しましょうか」
「あ、あの」
「! はい?」
しまった。
つい、相手のペースに乗せられて私語を……と焦りつつ、声の方向に弾かれると、ナポリタンを食べ終えた男性が微妙な顔で伝票を手にしている。
若い男性は、ちらり、と胡散臭そうに篁に視線を走らせた。湊は申し訳なさでいっぱいになりながらレジへ。
釣り銭を渡して現金を仕舞い、内心反省会を催していると、なぜかそこに立ったままの男性から再び声を掛けられた。
「お花……ですか?」
「えぇ。うちは花屋なんですが、店頭販売だけではなく、こういった店にも定期的にお品を提供できればと。すみません、数日、切り出せずに普通に飲食を」
「いえいえ」
どうしよう。
湊はすばやく思案した。『店』への営業ならば、軽々しく自分が受けるべきではない。さてオーナーは……と、奥のテーブル席を探すと、常連のご婦人がたに和装の流行りなどを熱心に聞かれていた。
これは、と躊躇する。
そこで、ちょうど同じように捕まり、年配の客人がたを和雑貨の陳列棚へと案内していた実苑がひらひらと手を振った。
「瀬尾さん、資料があるならお預かりしておいて。お名刺も。――ごめんなさいね、花屋のかた? 少しお待ちいただければ、お返事できるんですが」
「いいえ、こちらこそ。忙しい時間帯にすみませんでした。ええと、『瀬尾』さん?」
「はい」
ずいぶんと改まって呼ばれたな、と思いつつ返事をする。
男性はほっと息を吐き、はにかむように目を細めた。
「じ、実は。車にいくつか鉢を揃えています。サンプルとして置かせてもらいますから、選んでいただけますか? よかったら駐車場まで、一緒に」
「わかりました」
年の頃は自分と同じほどだろうか。直感だが、平の店員というよりは二代目?
カジュアルな服装。まじめで素朴そうな青年だ。
嬉々として自分を先導しかねない様子に、どっちが客かわからず、少々距離を掴みかねる。
一応、扉の開閉までは“み穂”のアルバイトとして恭しくさせてもらった。
* *
「なるほど、季節ごとに」
「えぇ。今ですと切り花ならカラーやガーベラですとか。匂いの強いものは好まれない場合もありますし、入り口なら香りが好まれることも……。その辺は、そちらのパンフレットを参考にお選びください。お任せでも大丈夫ですし、ご希望があれば出来る限り対応させていただきます。あ、どうぞ」
「ありがとうございます」
車内の後部座席を埋めるサンプルからは、可愛らしい西洋菊が主の寄せ植えを選んだ。白からピンクにかけてのグラデーションが春らしく、目に優しい。差し出された袋に手を伸ばす。
(?)
すると、ふと男性が思い詰めた瞳で見つめてきた。
まだ何か? と、首を傾げると、今度は声をひそめて尋ねられる。
「あの……さっきみたいなこと。よくあるんですか」
「さっき?」
「客に言い寄られたりとか」
「! あぁ」
一拍遅れで気づき、内心焦る。
姿勢を正して一礼。深々と謝罪した。
「申し訳ありません。見苦しいところをお見せしました」
「いっ、いいいいや、そんな!? 謝られることじゃないですよ。第一、大変なのは貴女じゃないですか。ご主人とか、付き合ってる相手とか。……その、いるでしょう?」
「それは」
――いません、と、うっかり口を滑らせそうになったとき。
カラカラン、と店の辺りで鐘が鳴った。
はっと振り返ると、駐車場を隔てる塀の向こうに篁が見える。眼が合い、にこりと微笑まれた。
「瀬尾さん、オーナーの娘さんが呼んでる」
「あ、ありがとうございます。ただいま」
「……」
む、と口の端を下げる男性に慇懃に挨拶をして丁重に見送る。
それから急いで踵を返すと、後ろからついて来ていた篁に手をとられた。驚いて目をみはる。
駐車場と店の入り口の中間。
塀の内側で木立の近く。やや死角だ。本能的にまずい、と感じた。そろりと振り仰ぐ。
「……篁さん? 実苑さんが呼んでるんですよね?」
「やだな。嘘に決まってるだろ。さっきの奴といい、危なっかしいなぁもう。瀬尾さんは」
「は!?!? あ、危ないのは篁さんです。仕事中ですよ? さっきだって」
「――そう。仕事中だから手加減してる。まだわからない? 告白だけじゃ通じなくて、流される身はつらいよ。左門君のやるせなさは、よくわかる」
「え」
ぐい、と引っ張られた。胸元まで手を寄せられて草履の爪先がつんのめり、傾いだ体をぽすん、と受けとめられる。
(……!!)
律よりも大きな手。固い胸板は服越しでもわかって腕はびくともしない。さほど強い力でもないのに、身じろぎしても。
「放してください」
「本気だって、どうすれば伝わる?」
「もっ……もう、わかりました。わかりましたから」
「じゃあ、オレと付き合う?」
「無理です」
「ひっど」
ふっ、と笑う声が頭上からこぼれて腕を解かれた。湊はすぐに距離をとり、訝しげに読めない相手を見つめる。
「たか……むら、さん?」
「何?」
「いいんですか? そんな、あっさり」
「いいよ。追い詰めるのは本意じゃない」
両手をポケットに引っ掛け、いつもの顔。それでも。
すぅ、と細められた瞳に消しようのない強い光を認めた。
――本意じゃなくても、本気。諦めてない。それが如実に伝わる。
なんと告げたらいいかわからず、立ち尽くす湊に、篁が目線と顎で入り口を指し示す。
「先、行きなよ。息整えてね。オレは、瀬尾さんに隙がない限りは、尊重する」
「……はい?」
「左門君を好きだろう? いろいろと時間がかかりそうだから。しんどいときは、いつでも寄り掛かったらいいよ。そういう意味では待たない。悪いけど、奪りに行く」
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