ロータリー使いなボーカリストでも、割と普通に高校生活を送れるらしい。

四年前、とある事件により身内を全て失った現高校二年生、月影聖夜。彼は有名な一族の子孫であり、事件後も莫大な遺産と政府からの補助金を使って暮らしていた。

そんな彼には、高校生とは別に二つの顔がある。

一つは、ネットを中心に人気となった『Luna』というバンドグループのリーダー兼ボーカルであること。そして、政府の特例により十六歳ながら自動車免許を持ち、ロータリーマシンを乗りこなすアマチュアレーサーであること。

ただ、あくまでも普通に、彼は学園生活を送る。

彼の正体を知っている者、知らない者……それは、どのように彼の人間関係を動かすのだろうか。

(この作品は、ハーメルン様と小説家になろう様とのマルチ投稿です)
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