238 / 255
最終決戦 ① 神の思惑
しおりを挟む
――じゃあ、それができればクロノスさんは介入しなくても良くなるんですね?
――約束するよ。だって……僕はアリス以外、どうだっていいんだから
「弥生! 聞こえてるか!!」
キズナの張り上げた声に、我に返る弥生。
ついうっかり物思いにふけっていたらしい。
「ごめん、プラン見直してて聞いてない!」
「ああ、今の所アーク以外の連中は無事掃討できそうだ! 代わりにパパとママへさっきから連絡できねぇ! 姉貴に何かあった!!」
「了解! 多分アークがなりふり構わなくなったんだと思う、可能なら戦車に乗った夜音ちゃんとぬらりさんを増援に! マリアベルたちが居るから他のは何とかなると思う!!」
「分かった!!」
第三フェーズを開始してからすでに数時間、弥生の考えていたプランからは大分外れていたが……夜音が見つけた禁忌武装の付喪神化。
氷雨と焔のアルマジロ、キズナが稼いだ時間のおかげで戦局は何とか持ちこたえている。
何よりクロウやオルトリンデが裏方として、各所に30年前の経験を生かしたアドバイスを絶えず供給してくれているのも大きい。
「真司、オルちゃんに通信。避難の状況は?」
「オッケー、繋ぐよ」
アカシアが押している運搬用の馬車の上で弥生が真司に頼む。
ただ押して歩くだけならもはや搭乗者が要らないという弥生の魔改造の成果で、弥生は積み荷の起動用の信管などを片っ端から設置していた。
「しっかし、このバイクなんなんだろうな?」
相変わらずこちらの言葉や行動は理解できているらしく、キズナの乗るバイクはまるで生き物の様にレスポンス良くこちらの意図に答えてくれる。
しかも戦闘用と言うだけあってゆっくりと機能を確認したら、予備のナイフや拳銃、前方に向けて二門の小口径機銃も備えられていて……確かにキズナの戦闘スタイルに合わせた調整がされていた。
当のバイク、ファングはリアルタイムでエキドナから貰った端末のアカウントと連携して今も戦場の様子を逐一、必要と思われる情報を選別して報告までくれている。
「さあ、桜花さんも知らない型番だって……エキドナさんは何か言ってた?」
「姉貴はなんかこう……不思議そうな顔してただけだな」
「そっかぁ」
まあ、すべてが終わった後に詳しく調べればいい。
ファングのおかげでキズナの戦闘力はかなり底上げされている。
「姉ちゃん、オル姉とつながったよ……そのまましゃべって」
折よく、真司とオルトリンデの回線がオンラインとなりファングの件は持ち越しとなった。
『弥生、避難状況ですが現在最後のグループが地下道へ入りました。雪女の雪菜さんが全力で氷の壁を作ってくれています……それと、国内に侵入したディーヴァの数がかなり多いです。蜘蛛の皆さんが頑張ってますが……増援なんて無いですよねぇ?』
「ごめんオルちゃん、もうしばらく持ちこたえて。前線がかなり落ち着いてきたはずだからバステト団長に確認する」
『ああ、ならこっちから連絡します。確か牡丹と楓もレンと一緒でしたよね?』
「うん、どっちかが端末もってるよ」
オルトリンデの落ち着いた声とは裏腹に、戦闘音はやかましく届いて来た。
おそらく本格的に戦闘に入ったのだろうという事は嫌でもわかる。
『それと、先ほどアークの居るあたりでかなり大きな爆発が連続しています。弥生、本当に行くんですか?』
地下道を移動中の弥生達は敵と遭遇しないで済んでいるのでかなり早く到達できる予定だ。
しかしそれは……本気になったアークと洞爺達の戦闘の真っただ中に飛び込むことを意味する。
「大丈夫、アカシアもあるしキズナもいるから。それよりアリスさんとクロノスさんは?」
『あの二人はあなたと話した後どこかに……何をしようとしています?』
おそらく突拍子もない事だろう。
だからこそ今の内に確認しておく必要があった。
「ええとね、どこから話せばいいのやら……オルちゃん、アリスちゃんたちが元の時代と場所に帰ろうとしている事は知っているよね?」
『はい、30年前にもたまたま遭遇したと言ってました。その後建国の手伝いをしていたのですが……いきなり明日帰ると言って、それっきりでした』
「うん、うん……今回もほぼ同じ状況。違うのはこの魔物大発生の真っ最中にそれが起きるよ……大規模に」
『なんですって!?』
よりによってこんな時に、そんな思いが強いが……オルトリンデは思い出す。
確かに、30年前にも同じ事があったが本人たちの意図とは関係なくその周期は来ると言っていた。それを逃すと次はいつになるかわからない。
「桜花さんもカタリナさんもアークを倒す時の事故で時間を超えてきた。多分だけど……」
慎重に言葉を選びながら弥生は続ける。
「私達の集まった原因……根本的にはそれがあると思う。だから、今度はその原因を……元に戻す為のものかもしれない」
『国民を逃がしたのは正解ですね……じゃあ、あの二人は』
「アリスちゃんとクロノスは二次被害が起きない様に飛竜に乗って発動場所に直行、さっさと通り過ぎて閉じてくれる」
『やれやれです。騎士達には上空に魔法陣が見えたら退避するよう伝えます。あの魔法陣めちゃくちゃ目立つので』
「お願い。じゃあ……行くね」
『ええ、そちらは頼みますよ!』
オルトリンデは通信を切る。
状況が込み合ってきて頭がパンクしそうだが……それはすべて弥生に投げる事にした。
左手に紅く光る刃を持つ手斧を、右手に愛用の鞭を……そしてその背に。
「皆さん、絶対……そこから動いてはいけませんよ?」
とうとう指揮所としていた統括ギルドに到達するディーヴァ。
数体ではあるがオルトリンデが弥生との会話中に倒した。しかし、その代わりに開いた壁の穴からはさらに十体以上のディーヴァの影がこちらへ向かってきている。
「オルトリンデ監理官……」
不安そうな書記官達の声に、笑顔で頷くオルトリンデ。
すでに階下へと逃れても地下へは入れない。
だからオルトリンデは決断する。
「ここを死守します」
――がらり
崩れた壁の中から二人の騎士が立ち上がる。
食い止めようとしたらディーヴァが数体、壁を壊す為だけに自爆したのに巻き込まれたのだ。
「イエスマム、くそ……油断した」
「自爆までしやがるとは思わなかった」
指揮所の守りを担う二人の近衛騎士を連れて、増援が来るまで戦い抜くという決断を。
「何かあるとうるさい部下がいますので……わかってますね?」
「ええ、イスト! お前はオルトリンデ監理官だ。良いな!」
「了解!」
イストが崩れた壁から騎士用の盾と不死族の騎士を伴って戻ってくる。
「では、いつも通り……仕事の時間です」
悠然と歩み出る統括ギルドのトップ。
普段は秘書部と騒いでいる印象が強いが……魔眼を無効化し、魔法を駆使し、鞭を振るう30年前の魔物大発生でアルベルトと並び、前線を駆け抜けた幼女。
「アーマード!」
大盾を纏い、今再び死力を尽くそうとしていた。
――約束するよ。だって……僕はアリス以外、どうだっていいんだから
「弥生! 聞こえてるか!!」
キズナの張り上げた声に、我に返る弥生。
ついうっかり物思いにふけっていたらしい。
「ごめん、プラン見直してて聞いてない!」
「ああ、今の所アーク以外の連中は無事掃討できそうだ! 代わりにパパとママへさっきから連絡できねぇ! 姉貴に何かあった!!」
「了解! 多分アークがなりふり構わなくなったんだと思う、可能なら戦車に乗った夜音ちゃんとぬらりさんを増援に! マリアベルたちが居るから他のは何とかなると思う!!」
「分かった!!」
第三フェーズを開始してからすでに数時間、弥生の考えていたプランからは大分外れていたが……夜音が見つけた禁忌武装の付喪神化。
氷雨と焔のアルマジロ、キズナが稼いだ時間のおかげで戦局は何とか持ちこたえている。
何よりクロウやオルトリンデが裏方として、各所に30年前の経験を生かしたアドバイスを絶えず供給してくれているのも大きい。
「真司、オルちゃんに通信。避難の状況は?」
「オッケー、繋ぐよ」
アカシアが押している運搬用の馬車の上で弥生が真司に頼む。
ただ押して歩くだけならもはや搭乗者が要らないという弥生の魔改造の成果で、弥生は積み荷の起動用の信管などを片っ端から設置していた。
「しっかし、このバイクなんなんだろうな?」
相変わらずこちらの言葉や行動は理解できているらしく、キズナの乗るバイクはまるで生き物の様にレスポンス良くこちらの意図に答えてくれる。
しかも戦闘用と言うだけあってゆっくりと機能を確認したら、予備のナイフや拳銃、前方に向けて二門の小口径機銃も備えられていて……確かにキズナの戦闘スタイルに合わせた調整がされていた。
当のバイク、ファングはリアルタイムでエキドナから貰った端末のアカウントと連携して今も戦場の様子を逐一、必要と思われる情報を選別して報告までくれている。
「さあ、桜花さんも知らない型番だって……エキドナさんは何か言ってた?」
「姉貴はなんかこう……不思議そうな顔してただけだな」
「そっかぁ」
まあ、すべてが終わった後に詳しく調べればいい。
ファングのおかげでキズナの戦闘力はかなり底上げされている。
「姉ちゃん、オル姉とつながったよ……そのまましゃべって」
折よく、真司とオルトリンデの回線がオンラインとなりファングの件は持ち越しとなった。
『弥生、避難状況ですが現在最後のグループが地下道へ入りました。雪女の雪菜さんが全力で氷の壁を作ってくれています……それと、国内に侵入したディーヴァの数がかなり多いです。蜘蛛の皆さんが頑張ってますが……増援なんて無いですよねぇ?』
「ごめんオルちゃん、もうしばらく持ちこたえて。前線がかなり落ち着いてきたはずだからバステト団長に確認する」
『ああ、ならこっちから連絡します。確か牡丹と楓もレンと一緒でしたよね?』
「うん、どっちかが端末もってるよ」
オルトリンデの落ち着いた声とは裏腹に、戦闘音はやかましく届いて来た。
おそらく本格的に戦闘に入ったのだろうという事は嫌でもわかる。
『それと、先ほどアークの居るあたりでかなり大きな爆発が連続しています。弥生、本当に行くんですか?』
地下道を移動中の弥生達は敵と遭遇しないで済んでいるのでかなり早く到達できる予定だ。
しかしそれは……本気になったアークと洞爺達の戦闘の真っただ中に飛び込むことを意味する。
「大丈夫、アカシアもあるしキズナもいるから。それよりアリスさんとクロノスさんは?」
『あの二人はあなたと話した後どこかに……何をしようとしています?』
おそらく突拍子もない事だろう。
だからこそ今の内に確認しておく必要があった。
「ええとね、どこから話せばいいのやら……オルちゃん、アリスちゃんたちが元の時代と場所に帰ろうとしている事は知っているよね?」
『はい、30年前にもたまたま遭遇したと言ってました。その後建国の手伝いをしていたのですが……いきなり明日帰ると言って、それっきりでした』
「うん、うん……今回もほぼ同じ状況。違うのはこの魔物大発生の真っ最中にそれが起きるよ……大規模に」
『なんですって!?』
よりによってこんな時に、そんな思いが強いが……オルトリンデは思い出す。
確かに、30年前にも同じ事があったが本人たちの意図とは関係なくその周期は来ると言っていた。それを逃すと次はいつになるかわからない。
「桜花さんもカタリナさんもアークを倒す時の事故で時間を超えてきた。多分だけど……」
慎重に言葉を選びながら弥生は続ける。
「私達の集まった原因……根本的にはそれがあると思う。だから、今度はその原因を……元に戻す為のものかもしれない」
『国民を逃がしたのは正解ですね……じゃあ、あの二人は』
「アリスちゃんとクロノスは二次被害が起きない様に飛竜に乗って発動場所に直行、さっさと通り過ぎて閉じてくれる」
『やれやれです。騎士達には上空に魔法陣が見えたら退避するよう伝えます。あの魔法陣めちゃくちゃ目立つので』
「お願い。じゃあ……行くね」
『ええ、そちらは頼みますよ!』
オルトリンデは通信を切る。
状況が込み合ってきて頭がパンクしそうだが……それはすべて弥生に投げる事にした。
左手に紅く光る刃を持つ手斧を、右手に愛用の鞭を……そしてその背に。
「皆さん、絶対……そこから動いてはいけませんよ?」
とうとう指揮所としていた統括ギルドに到達するディーヴァ。
数体ではあるがオルトリンデが弥生との会話中に倒した。しかし、その代わりに開いた壁の穴からはさらに十体以上のディーヴァの影がこちらへ向かってきている。
「オルトリンデ監理官……」
不安そうな書記官達の声に、笑顔で頷くオルトリンデ。
すでに階下へと逃れても地下へは入れない。
だからオルトリンデは決断する。
「ここを死守します」
――がらり
崩れた壁の中から二人の騎士が立ち上がる。
食い止めようとしたらディーヴァが数体、壁を壊す為だけに自爆したのに巻き込まれたのだ。
「イエスマム、くそ……油断した」
「自爆までしやがるとは思わなかった」
指揮所の守りを担う二人の近衛騎士を連れて、増援が来るまで戦い抜くという決断を。
「何かあるとうるさい部下がいますので……わかってますね?」
「ええ、イスト! お前はオルトリンデ監理官だ。良いな!」
「了解!」
イストが崩れた壁から騎士用の盾と不死族の騎士を伴って戻ってくる。
「では、いつも通り……仕事の時間です」
悠然と歩み出る統括ギルドのトップ。
普段は秘書部と騒いでいる印象が強いが……魔眼を無効化し、魔法を駆使し、鞭を振るう30年前の魔物大発生でアルベルトと並び、前線を駆け抜けた幼女。
「アーマード!」
大盾を纏い、今再び死力を尽くそうとしていた。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる