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悪夢が見る悪夢
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ありえなかった。
ガンマが嘘をついてウェイランドと言うか世界を壊そうとした。
それは良い。ちょっと機械いじりに嫌気がさしてきた所に弥生を殺す口実ができたから。
幸い艦首部分だけはいろいろ管理する手前、ほぼ直っている。
「せっかくあのレーザーを防ぐ磁場障壁を作ったのに!! なんで!!」
そんなアークの悲鳴と共に洞爺の一撃が装甲を真っ二つにする。
材質的に不可能なはずなのに、あの老人はやすやすと特殊複合装甲を斬るのだ。
「斬れぬもんなぞ無いわい!!」
「ふざけんなぁぁ!!」
「英雄ってのは皆こんなにうるせえのか?」
片耳を押さえて焔が拳銃で狙いをつける。
――ガガガゥン!!
その斬り割かれた隙間に弾丸が飛び込む。
内部に飛び込んだ弾丸が配線や回路を巻き込み破損させてきて、計器類が一度も落ち着かない。
「ウチもおるよ!」
斬馬刀、そう呼ばれる長い刀を力任せに振るう黒髪の女もヤバかった。
洞爺と違い……
――ガキン!! ギャリィ!!
刀を振り下ろすと装甲がまず威力で陥没して、そこから刃を引くのだ。
刀身の長さも相まって左翼が力任せに両断され、何度目かの墜落を始めるニルヴァーナ。
「くそっ!!」
相転移の魔法を行使して失われた左翼をユニットごと入れ替え。
上昇を試みるが……。
「大変だねぇ……にゃはは」
落下地点に飛び込んで来た褐色肌の金髪美女。エキドナが一番厄介だった。
入れ替えたユニットの接続が何度も何度もシステムに割り込まれて阻害され。
勝手にメインカメラがオフラインになったり……何回かの復旧の際には嫌がらせの様にウインクするエキドナの顔がドアップに移されたりもした。
「てめぇぇ!!!」
「お口が悪いよ? 英雄様」
エキドナが落下してきたニルヴァーナに向かい、下から突き上げる様に蹴り上げる。
銅鑼を鳴らすかのような鈍い打撃音と陥没するエキドナの足元。
そして数トンある機械の塊がバレーボールの様に軽々と撃ちあがる。
「あああああああああ!!」
上昇が頂点に達して、一瞬だけ訪れる無重力。
しかし、それだけで終わらない。
そこに飛び込むのが……
「ちょうどいい高さです。さすがはエキドナ様……わかっておられますね」
ふわり、とその機体に足をかけ。
躊躇なく普段履きのローファーで踏みつぶすカタリナ。
ダイナマイトの爆発よりも数倍派手な音を立てて……ジェットコースターも真っ青な勢いで一気に地面に激突する。
「あ……ああ……」
急激に方向転換を繰り返すGに血液が偏り一瞬だけ視界が赤く暗転するアーク。
その回復を待たずに真打が無理やりニルヴァーナの回線に割り込み、宣言する。
「次は反響実験、死んだら返事をするように」
がきんっ! と杭の様に変形させたEIMSをニルヴァーナの機体に突き刺す桜花。
次の瞬間、黒板を爪でひっかく様な不快なひっかき音が大音声で鳴り響く。
「おあっ!!」
ついうっかり耳を塞ぐのを忘れてた焔が身もだえするが。
機体の中はもっとひどい、もはや呻く事すらできずにアークの耳から血が流れだす。
たっぷり120秒、その音は鳴り響き。
桜花が杭を抜くと静かになった。
「酷い音じゃのう」
「試作型音響兵器、死の絶叫……弥生ちゃんも酷いのを思いつくわね」
「嬢ちゃんの案か……それで何個めじゃ?」
「4つ目……対アーク用は後9個あるわ」
すでに氷雨と焔は弥生をマッドサイエンティストと位置付けている。
「地震が原因とは言え……妙なタイミングで来ちまったな」
「ええやん、うちららしくて」
ポケットから煙草を出し、愛用のオイルライターで火をつける焔に氷雨が笑いながら答えた。
実際このタイミングに飛び込まなければアークの対応含めてもっと大変だっただろう。
「すまぬな、普段はもっとのんびりしておる国なのじゃが……ちょっとばかしこの空気の読めぬクソガキのおかげで大騒ぎなのじゃ」
「ええよ、うちらの子がいつもお世話になってるさかいに。なあ、あんた」
「ああ、問題を後回しにするより全然わかりやすい。単純だしな」
ちなみに談笑している理由はちゃんとある。
アークはもう反射行動としか言えないレベルで一定以上ダメージを負うと回復と修理に専念していた。
それは弥生が導き出したアークのロジックの一つでもあり、その間に焔は弾丸の補給、洞爺と氷雨は水分補給など軽い小休止を取っていた。
「問題は残り何回復活するかなのよね……カタリナ、アーク自身に攻撃は?」
「当てておりません。逃げられては困りますから」
そう、すでにアークと何回か対峙しているだけあって逃げる条件も突き止めている。
言ってみればゲームのイベント待ちの状態だ。
「鼓膜が破れてるっぽいからしばらく大丈夫だね。生体比率多いと不便だねぇ?」
「まあ、こんな状態でも『人間』だからね……もうちょっと弥生ちゃんの発想力があれば……」
もしかしたら完封勝利できていたかもしれないと項垂れる魔王、間宮桜花。
流石にそれは言い過ぎでは? とカタリナも少し前までなら言うと思うが今回持ち出したアーク戦の手法を見る限り、あながち的外れでも無いなぁ……と口を開かない。
すでに7回、航空機能を奪い武装も剥ぎ取るが早ければ数分……長くても十分掛からず復活する。
「向こうの戦場はどうなっとる?」
「……やべぇことになってる」
単眼鏡を腰のポーチから取り出し焔が洞爺に手渡す。
どれどれ、と覗くと暗視機能付きの単眼鏡が鮮やかに戦場の悲惨さを洞爺に伝えた。
まずディーヴァ、銃を撃っても騎士は止まらず斬り倒される。
中型多脚戦車、牡丹さんのサンドバックと化して次々と壊され。
偶に問答無用砲で消し飛ばされてたり……楓さんが借りたカタリナの刀でばっさばっさと両断して行ってたりした。
一番悲惨なのは火薬を満載した大型起動兵器、航空型のベルファゴールがレンの体当たりに全く歯が立たない。地上の大型兵器がのそのそと移動するのを見てそこにビリヤードよろしく吹っ飛ばされて誘爆したり……
「なぁぁぁああ! はっはっはっはっはっ!! なかなか殴りごたえのある的なのであっる!! まだ肌寒い時期故、この炎が暖かくて助かるのであっる!! さあ騎士よ奮起するのであっる!!」
理不尽な存在に理不尽に壊され理不尽に騎士が鼓舞されていた。
あんなのと一度でも勝とうなんて考えた洞爺さん。以後、幻想を抱くのはやめたという。
「何やあの変態……エキドナの知り合いかえ?」
「間違ってないから否定できないけど否定するからな!? どっちかと言うとお前の同類だからな腕力馬鹿!!」
「……なんでそんな怒るん?」
めちゃくちゃ理不尽にエキドナに怒られる氷雨。
こんなところにまで影響を及ぼすウザインデスはプライスレス。
「こ、の……! 人間の分際で僕を、英雄を見下ろしやが……って!!」
――キィィィン
何度目かのタービンエンジンの駆動音。
双発のプロペラと推進器がその機体を宙に浮かせる……その表面は新品に換装されて再び機関砲を唸らせる。
なんで相手の準備が整うまでエキドナ達が手を出さないかと言うと。
「そろそろか」
「せやね」
――キィン!!
焔が腕時計を確認して、氷雨と共にそそくさとアルマジロの影に隠れる。
洞爺もカタリナもエキドナも……EIMSの防護壁の中に潜り込んだ。
今までにない彼らの行動にアークの眉根が寄る。
これ以上何が来るというのだ???
その答えはすぐにわかった。
「なんだ、これ」
センサーに巨大な質量が感知される。
ハッキングは受けていない。
その反応は真上からだった。
「良う間に合わせたジェミニ。お主やはり根性があるのう」
洞爺のつぶやきの直後、直径50メートル、全長100メートルを超す巨大な氷の杭がニルヴァーナをまっすぐに押しつぶす。
でたらめに鳴り響く破砕音。
めきめきと重量に負けて圧壊する装甲……エキドナ達はこれを待っていたのである。
ジェットパックを装備した世界初の飛竜、弥生のお友達兼乗り物のジェミニはミルテアリアからこちらに援軍に向かっていたダークエルフの魔法士ギルド長……フィヨルギュンを単身迎えに行っていた。
結果は悲鳴の一つすら上げられず。
アークの意識が途絶えたのだった。
ガンマが嘘をついてウェイランドと言うか世界を壊そうとした。
それは良い。ちょっと機械いじりに嫌気がさしてきた所に弥生を殺す口実ができたから。
幸い艦首部分だけはいろいろ管理する手前、ほぼ直っている。
「せっかくあのレーザーを防ぐ磁場障壁を作ったのに!! なんで!!」
そんなアークの悲鳴と共に洞爺の一撃が装甲を真っ二つにする。
材質的に不可能なはずなのに、あの老人はやすやすと特殊複合装甲を斬るのだ。
「斬れぬもんなぞ無いわい!!」
「ふざけんなぁぁ!!」
「英雄ってのは皆こんなにうるせえのか?」
片耳を押さえて焔が拳銃で狙いをつける。
――ガガガゥン!!
その斬り割かれた隙間に弾丸が飛び込む。
内部に飛び込んだ弾丸が配線や回路を巻き込み破損させてきて、計器類が一度も落ち着かない。
「ウチもおるよ!」
斬馬刀、そう呼ばれる長い刀を力任せに振るう黒髪の女もヤバかった。
洞爺と違い……
――ガキン!! ギャリィ!!
刀を振り下ろすと装甲がまず威力で陥没して、そこから刃を引くのだ。
刀身の長さも相まって左翼が力任せに両断され、何度目かの墜落を始めるニルヴァーナ。
「くそっ!!」
相転移の魔法を行使して失われた左翼をユニットごと入れ替え。
上昇を試みるが……。
「大変だねぇ……にゃはは」
落下地点に飛び込んで来た褐色肌の金髪美女。エキドナが一番厄介だった。
入れ替えたユニットの接続が何度も何度もシステムに割り込まれて阻害され。
勝手にメインカメラがオフラインになったり……何回かの復旧の際には嫌がらせの様にウインクするエキドナの顔がドアップに移されたりもした。
「てめぇぇ!!!」
「お口が悪いよ? 英雄様」
エキドナが落下してきたニルヴァーナに向かい、下から突き上げる様に蹴り上げる。
銅鑼を鳴らすかのような鈍い打撃音と陥没するエキドナの足元。
そして数トンある機械の塊がバレーボールの様に軽々と撃ちあがる。
「あああああああああ!!」
上昇が頂点に達して、一瞬だけ訪れる無重力。
しかし、それだけで終わらない。
そこに飛び込むのが……
「ちょうどいい高さです。さすがはエキドナ様……わかっておられますね」
ふわり、とその機体に足をかけ。
躊躇なく普段履きのローファーで踏みつぶすカタリナ。
ダイナマイトの爆発よりも数倍派手な音を立てて……ジェットコースターも真っ青な勢いで一気に地面に激突する。
「あ……ああ……」
急激に方向転換を繰り返すGに血液が偏り一瞬だけ視界が赤く暗転するアーク。
その回復を待たずに真打が無理やりニルヴァーナの回線に割り込み、宣言する。
「次は反響実験、死んだら返事をするように」
がきんっ! と杭の様に変形させたEIMSをニルヴァーナの機体に突き刺す桜花。
次の瞬間、黒板を爪でひっかく様な不快なひっかき音が大音声で鳴り響く。
「おあっ!!」
ついうっかり耳を塞ぐのを忘れてた焔が身もだえするが。
機体の中はもっとひどい、もはや呻く事すらできずにアークの耳から血が流れだす。
たっぷり120秒、その音は鳴り響き。
桜花が杭を抜くと静かになった。
「酷い音じゃのう」
「試作型音響兵器、死の絶叫……弥生ちゃんも酷いのを思いつくわね」
「嬢ちゃんの案か……それで何個めじゃ?」
「4つ目……対アーク用は後9個あるわ」
すでに氷雨と焔は弥生をマッドサイエンティストと位置付けている。
「地震が原因とは言え……妙なタイミングで来ちまったな」
「ええやん、うちららしくて」
ポケットから煙草を出し、愛用のオイルライターで火をつける焔に氷雨が笑いながら答えた。
実際このタイミングに飛び込まなければアークの対応含めてもっと大変だっただろう。
「すまぬな、普段はもっとのんびりしておる国なのじゃが……ちょっとばかしこの空気の読めぬクソガキのおかげで大騒ぎなのじゃ」
「ええよ、うちらの子がいつもお世話になってるさかいに。なあ、あんた」
「ああ、問題を後回しにするより全然わかりやすい。単純だしな」
ちなみに談笑している理由はちゃんとある。
アークはもう反射行動としか言えないレベルで一定以上ダメージを負うと回復と修理に専念していた。
それは弥生が導き出したアークのロジックの一つでもあり、その間に焔は弾丸の補給、洞爺と氷雨は水分補給など軽い小休止を取っていた。
「問題は残り何回復活するかなのよね……カタリナ、アーク自身に攻撃は?」
「当てておりません。逃げられては困りますから」
そう、すでにアークと何回か対峙しているだけあって逃げる条件も突き止めている。
言ってみればゲームのイベント待ちの状態だ。
「鼓膜が破れてるっぽいからしばらく大丈夫だね。生体比率多いと不便だねぇ?」
「まあ、こんな状態でも『人間』だからね……もうちょっと弥生ちゃんの発想力があれば……」
もしかしたら完封勝利できていたかもしれないと項垂れる魔王、間宮桜花。
流石にそれは言い過ぎでは? とカタリナも少し前までなら言うと思うが今回持ち出したアーク戦の手法を見る限り、あながち的外れでも無いなぁ……と口を開かない。
すでに7回、航空機能を奪い武装も剥ぎ取るが早ければ数分……長くても十分掛からず復活する。
「向こうの戦場はどうなっとる?」
「……やべぇことになってる」
単眼鏡を腰のポーチから取り出し焔が洞爺に手渡す。
どれどれ、と覗くと暗視機能付きの単眼鏡が鮮やかに戦場の悲惨さを洞爺に伝えた。
まずディーヴァ、銃を撃っても騎士は止まらず斬り倒される。
中型多脚戦車、牡丹さんのサンドバックと化して次々と壊され。
偶に問答無用砲で消し飛ばされてたり……楓さんが借りたカタリナの刀でばっさばっさと両断して行ってたりした。
一番悲惨なのは火薬を満載した大型起動兵器、航空型のベルファゴールがレンの体当たりに全く歯が立たない。地上の大型兵器がのそのそと移動するのを見てそこにビリヤードよろしく吹っ飛ばされて誘爆したり……
「なぁぁぁああ! はっはっはっはっはっ!! なかなか殴りごたえのある的なのであっる!! まだ肌寒い時期故、この炎が暖かくて助かるのであっる!! さあ騎士よ奮起するのであっる!!」
理不尽な存在に理不尽に壊され理不尽に騎士が鼓舞されていた。
あんなのと一度でも勝とうなんて考えた洞爺さん。以後、幻想を抱くのはやめたという。
「何やあの変態……エキドナの知り合いかえ?」
「間違ってないから否定できないけど否定するからな!? どっちかと言うとお前の同類だからな腕力馬鹿!!」
「……なんでそんな怒るん?」
めちゃくちゃ理不尽にエキドナに怒られる氷雨。
こんなところにまで影響を及ぼすウザインデスはプライスレス。
「こ、の……! 人間の分際で僕を、英雄を見下ろしやが……って!!」
――キィィィン
何度目かのタービンエンジンの駆動音。
双発のプロペラと推進器がその機体を宙に浮かせる……その表面は新品に換装されて再び機関砲を唸らせる。
なんで相手の準備が整うまでエキドナ達が手を出さないかと言うと。
「そろそろか」
「せやね」
――キィン!!
焔が腕時計を確認して、氷雨と共にそそくさとアルマジロの影に隠れる。
洞爺もカタリナもエキドナも……EIMSの防護壁の中に潜り込んだ。
今までにない彼らの行動にアークの眉根が寄る。
これ以上何が来るというのだ???
その答えはすぐにわかった。
「なんだ、これ」
センサーに巨大な質量が感知される。
ハッキングは受けていない。
その反応は真上からだった。
「良う間に合わせたジェミニ。お主やはり根性があるのう」
洞爺のつぶやきの直後、直径50メートル、全長100メートルを超す巨大な氷の杭がニルヴァーナをまっすぐに押しつぶす。
でたらめに鳴り響く破砕音。
めきめきと重量に負けて圧壊する装甲……エキドナ達はこれを待っていたのである。
ジェットパックを装備した世界初の飛竜、弥生のお友達兼乗り物のジェミニはミルテアリアからこちらに援軍に向かっていたダークエルフの魔法士ギルド長……フィヨルギュンを単身迎えに行っていた。
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