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出撃、秘書部
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「ありがとう、キズナ姉」
北門と統括ギルドのちょうど中間にある待機所で、通話を切ったキズナの隣に立っていた真司がお礼を言う。
何のことかと首を傾げるキズナ。
「なにもしてねぇよ? いつも通りだ」
「姉ちゃん緊張してたから」
「そんなん、いつもだろうが」
「え?」
「あいつはいつも、どんな時でも俺たちを動かす時緊張してたろ」
意外な言葉に真司が今度は首を傾げる。
「そう、なの?」
「ああ、いつもいつもアイツの頭ン中はお前と文香、俺たちをどうやって守るか。そんなんでみっちりパンク寸前だったぜ?」
「そうなん、だ?」
「そういう風に切羽詰まってる例を見てきたからな。よくやってるぜアイツ」
なんでもない風にキズナがエキドナを見るが、エキドナは吹けもしない口笛を吹きながらくるりとキズナの視界から逃げる。
「だから、お前も無茶すんなよ真司。お前に何かあったらアイツ本気でへこむからよ……危なくなったらさっさとケツまくって逃げろよ? 可愛い彼女もいるんだし」
「!? き、きずな御姉様。いつから」
「口調おかしいぞ? 秘書部に届く手紙、検閲入るんだぞ? ちなみに弥生も知ってる」
「NO」
「スンって顔すんなよ。ちょうどお前が20歳くらいになれば見た目にも釣り合うらしいから」
とあるエルフの国から頻繁に届く手紙にこまめに返事を返す真司をキズナと弥生は微笑ましく見守ることにした。
いつか盛大にからかう為に!!
「……死亡フラグ、他人が立てるのってひどくない!?」
「だったらへし折れ。全員、同じだぜ」
急ごしらえとして椅子とタープで作られた粗末な待機所には秘書部がそろっていた。
「最初からそんなもん儂には無いのう」
ドカッとちょうどいい高さの箱に腰を下ろす初老の剣術家。神楽洞爺。
「洞爺さんが死なないのなら私も大丈夫ですね」
その斜め後ろでほほ笑む洞爺の妻であり、秘書部の良心。神楽楓。
「まだハーレムができてないから死ぬ気はないわ」
丈の短いメイド服に身を包む異世界逆ハーレムを目論む腐女子。神楽坂牡丹。
「この身体が壊れても第二の僕が居るんだぜぃ、勝ったねガハハ」
胸を張る機械の身を持つキズナの姉、エキドナ
「私もカタリナもすでに何度か死亡フラグへし折ってるから心配無用よ。アークが出てこなけりゃ楽勝よ」
別なフラグを立てる白衣の爆乳魔王、間宮桜花
「あんたの妹は?」
「あの子こそ……どうやったら殺せるのか知りたいわ」
隙あらばベッドにもぐりこんでくる自称、義姉の変態奴隷メイド、カタリナ。
「じゃあ、全員生き残れ。俺からは以上だ」
キズナは全員を見渡す。
それぞれ先日弥生が用意した邪神竜のレンの鱗製の武器防具を完全装備している。
「さすがに端的過ぎるよキズナ……もうちょいなんかないの?」
苦笑を浮かべるエキドナに図星を貫かれてキズナの口元がひくひくとひきつった。
苦手なのだこういうの。
「あーうん、そうだな……」
「秘書部の戦闘部隊長が訓示の一つも言えんでどうする」
今回、戦闘のリーダーはキズナに決まった。
それは前々から洞爺と弥生、エキドナの三人で話し合われていた内容。
「……ここ、さぁ」
しばらく躊躇した後、顔を赤らめながらキズナは言葉を紡ぐ。
「なんつーか。楽しい、いや、その……いい……場所だろ?」
そんなたどたどしい言葉に、全員微笑を浮かべながらうなずく。
「なんだかんだと騒いでばっかの連中だし、あの……こう、なんだ……またギルド祭ってのもやってみてぇし……悪くねぇからさ。『護ろう』……ぜ? 全員で」
そこまで言い切って、キズナが珍しく顔を伏せて全身をもじもじさせる。
しばらく……誰も何もしゃべらない。
何かおかしかっただろうかとキズナは不安になり、顔を上げると。
「そういえば、儂まだ陶芸を教えてもらっておらんからの……さっさと片をつけねばな。大将」
すぱぁん! と小気味のいい音を立ててキズナの横を通り過ぎる洞爺がその尻を叩いた。
「!? いってぇ!!」
「キズナちゃん、きっとワンピースとか似合うわよね~。今度弥生ちゃんとおそろいコーデにする?」
すぱぁん! 反対側を通り過ぎる楓がもう片方のお尻を叩く。
「ふおっ!? なんだよ!?」
「護る、か。良いわ、乗った」
ぽん、とキズナの肩を軽く叩いて白衣を翻す桜花が通り過ぎる。
「洞爺さんをその気にさせるなんて、大したもんね。偶には本気を出してあげるわ」
その反対の肩を撫でて、笑みを浮かべた牡丹が通り過ぎる。
「キズナ……」
「何だよ姉貴!! もう叩くところなんてねぇぞ!?」
「にゃはは、そんなことしないさ」
「あん?」
「また、クッキー作ろうね。今度は弥生や文香も一緒に」
「……おう」
頑張ろう、そう言って姉はキズナの隣に立ち。
親指をくいっと北門に向けて笑う。
「キズナ姉」
「おう」
「つまみ食いして良い?」
「却下だ、働かざる者食うべからず」
「じゃあ、ここで働かなきゃね。行こう!」
「ったく、本当に何なんだお前ら。にやにやと……ケツは叩かれるわで散々だぜ」
「では、献身的にこう優しく介抱を……」
するり、とひんやりとした滑らかな指先がキズナのズボンからお尻に差し込まれる。
そのあまりにも自然な手つきに、キズナは反応も出来ずに……
「ひにゃあああぁ!?」
実に可愛い叫び声をあげる。
「おや、言うほど腫れてはいませんが?」
「自然に痴漢行為をしてんじゃねぇぇ!! お前の妹だろ!! 管理しやがれ爆乳眼鏡!!」
むんずとカタリナの手を抜いて、キズナは桜花へ苦情を申し立てたが……
「無理に決まってんでしょ。ほら、今は……ラストでしょ。愚妹」
「そうでした。対魔王特殊部隊、レヴィヤタン隊長『ラスト』秘書部に現着、第三フェーズに編入されました……ご命令をどうぞ?」
「この流れでそれを言えるテメェが一番厄介だ!! 牡丹! テメェとコンビはこいつしかいねぇ!!」
「え、嫌よ。私より胸がでかいもの」
「一センチ、勝ちました」
「もうヤダ、こいつらいつも以上にいつも通りだ……」
だから洞爺おじいちゃんとエキドナさん、キズナを推したんだよ。
弥生から聞かされた時、どんな顔するんだろうか?
「はあ、このうっぷんは……あのガラクタどもを食い散らかすぞ!! 気合い入れろ!」
北門に向けて、秘書部が進む。
通り過ぎる騎士や、連絡員、避難誘導中の住人の視線を一身に浴びて。
「おねーちゃん! これぇ!」
その列から、一人の少女が飛び出す。
その子は犬の獣人でしっぽを振りながら先頭を歩くキズナに駆け寄った。
「お? 文香と公園で遊んでたやつか? どうした?」
「これね! これね! 文香ちゃんと秘書官のおねーちゃんに教わって作ったの!!」
その子の持っている包み紙を受け取り、キョトンとするキズナ。
何度か視線を行き来すると期待に顔をほころばせる少女。開けるしかなかった。
「……なんだこれ」
「フーセンガム! できたの!!」
「お、おおお!? マジで作ったのか? お前凄いな!!」
「えへへ~、頑張ってねおねーちゃん!」
「任せとけ、また今度文香と遊んでやってくれ。俺も良いもん用意しておく」
わしゃわしゃと少女の髪の毛を撫で繰り回すキズナは優しくその子を列に送り出す。
見えなくなるまで手を振るその子に、後ろ手で手を振りながら。
「やっぱこれだよなぁ、ガム」
ひょい、と包み紙の中の一つを口に放り込むと。
口腔内に広がる甘くてさわやかなミントの香り、そしてしっかりと歯に帰ってくる弾力。
「僕にもくれないか?」
「いいぜ、よく出来てる」
「ふふ……確かに」
ぷう、と膨らませて金髪の姉妹は戦場へ向かう。
仲間と声援を伴って。
それは初めての体験だったが……
「悪くねぇ」
キズナの足取りをさらに軽やかにするものだった。
北門と統括ギルドのちょうど中間にある待機所で、通話を切ったキズナの隣に立っていた真司がお礼を言う。
何のことかと首を傾げるキズナ。
「なにもしてねぇよ? いつも通りだ」
「姉ちゃん緊張してたから」
「そんなん、いつもだろうが」
「え?」
「あいつはいつも、どんな時でも俺たちを動かす時緊張してたろ」
意外な言葉に真司が今度は首を傾げる。
「そう、なの?」
「ああ、いつもいつもアイツの頭ン中はお前と文香、俺たちをどうやって守るか。そんなんでみっちりパンク寸前だったぜ?」
「そうなん、だ?」
「そういう風に切羽詰まってる例を見てきたからな。よくやってるぜアイツ」
なんでもない風にキズナがエキドナを見るが、エキドナは吹けもしない口笛を吹きながらくるりとキズナの視界から逃げる。
「だから、お前も無茶すんなよ真司。お前に何かあったらアイツ本気でへこむからよ……危なくなったらさっさとケツまくって逃げろよ? 可愛い彼女もいるんだし」
「!? き、きずな御姉様。いつから」
「口調おかしいぞ? 秘書部に届く手紙、検閲入るんだぞ? ちなみに弥生も知ってる」
「NO」
「スンって顔すんなよ。ちょうどお前が20歳くらいになれば見た目にも釣り合うらしいから」
とあるエルフの国から頻繁に届く手紙にこまめに返事を返す真司をキズナと弥生は微笑ましく見守ることにした。
いつか盛大にからかう為に!!
「……死亡フラグ、他人が立てるのってひどくない!?」
「だったらへし折れ。全員、同じだぜ」
急ごしらえとして椅子とタープで作られた粗末な待機所には秘書部がそろっていた。
「最初からそんなもん儂には無いのう」
ドカッとちょうどいい高さの箱に腰を下ろす初老の剣術家。神楽洞爺。
「洞爺さんが死なないのなら私も大丈夫ですね」
その斜め後ろでほほ笑む洞爺の妻であり、秘書部の良心。神楽楓。
「まだハーレムができてないから死ぬ気はないわ」
丈の短いメイド服に身を包む異世界逆ハーレムを目論む腐女子。神楽坂牡丹。
「この身体が壊れても第二の僕が居るんだぜぃ、勝ったねガハハ」
胸を張る機械の身を持つキズナの姉、エキドナ
「私もカタリナもすでに何度か死亡フラグへし折ってるから心配無用よ。アークが出てこなけりゃ楽勝よ」
別なフラグを立てる白衣の爆乳魔王、間宮桜花
「あんたの妹は?」
「あの子こそ……どうやったら殺せるのか知りたいわ」
隙あらばベッドにもぐりこんでくる自称、義姉の変態奴隷メイド、カタリナ。
「じゃあ、全員生き残れ。俺からは以上だ」
キズナは全員を見渡す。
それぞれ先日弥生が用意した邪神竜のレンの鱗製の武器防具を完全装備している。
「さすがに端的過ぎるよキズナ……もうちょいなんかないの?」
苦笑を浮かべるエキドナに図星を貫かれてキズナの口元がひくひくとひきつった。
苦手なのだこういうの。
「あーうん、そうだな……」
「秘書部の戦闘部隊長が訓示の一つも言えんでどうする」
今回、戦闘のリーダーはキズナに決まった。
それは前々から洞爺と弥生、エキドナの三人で話し合われていた内容。
「……ここ、さぁ」
しばらく躊躇した後、顔を赤らめながらキズナは言葉を紡ぐ。
「なんつーか。楽しい、いや、その……いい……場所だろ?」
そんなたどたどしい言葉に、全員微笑を浮かべながらうなずく。
「なんだかんだと騒いでばっかの連中だし、あの……こう、なんだ……またギルド祭ってのもやってみてぇし……悪くねぇからさ。『護ろう』……ぜ? 全員で」
そこまで言い切って、キズナが珍しく顔を伏せて全身をもじもじさせる。
しばらく……誰も何もしゃべらない。
何かおかしかっただろうかとキズナは不安になり、顔を上げると。
「そういえば、儂まだ陶芸を教えてもらっておらんからの……さっさと片をつけねばな。大将」
すぱぁん! と小気味のいい音を立ててキズナの横を通り過ぎる洞爺がその尻を叩いた。
「!? いってぇ!!」
「キズナちゃん、きっとワンピースとか似合うわよね~。今度弥生ちゃんとおそろいコーデにする?」
すぱぁん! 反対側を通り過ぎる楓がもう片方のお尻を叩く。
「ふおっ!? なんだよ!?」
「護る、か。良いわ、乗った」
ぽん、とキズナの肩を軽く叩いて白衣を翻す桜花が通り過ぎる。
「洞爺さんをその気にさせるなんて、大したもんね。偶には本気を出してあげるわ」
その反対の肩を撫でて、笑みを浮かべた牡丹が通り過ぎる。
「キズナ……」
「何だよ姉貴!! もう叩くところなんてねぇぞ!?」
「にゃはは、そんなことしないさ」
「あん?」
「また、クッキー作ろうね。今度は弥生や文香も一緒に」
「……おう」
頑張ろう、そう言って姉はキズナの隣に立ち。
親指をくいっと北門に向けて笑う。
「キズナ姉」
「おう」
「つまみ食いして良い?」
「却下だ、働かざる者食うべからず」
「じゃあ、ここで働かなきゃね。行こう!」
「ったく、本当に何なんだお前ら。にやにやと……ケツは叩かれるわで散々だぜ」
「では、献身的にこう優しく介抱を……」
するり、とひんやりとした滑らかな指先がキズナのズボンからお尻に差し込まれる。
そのあまりにも自然な手つきに、キズナは反応も出来ずに……
「ひにゃあああぁ!?」
実に可愛い叫び声をあげる。
「おや、言うほど腫れてはいませんが?」
「自然に痴漢行為をしてんじゃねぇぇ!! お前の妹だろ!! 管理しやがれ爆乳眼鏡!!」
むんずとカタリナの手を抜いて、キズナは桜花へ苦情を申し立てたが……
「無理に決まってんでしょ。ほら、今は……ラストでしょ。愚妹」
「そうでした。対魔王特殊部隊、レヴィヤタン隊長『ラスト』秘書部に現着、第三フェーズに編入されました……ご命令をどうぞ?」
「この流れでそれを言えるテメェが一番厄介だ!! 牡丹! テメェとコンビはこいつしかいねぇ!!」
「え、嫌よ。私より胸がでかいもの」
「一センチ、勝ちました」
「もうヤダ、こいつらいつも以上にいつも通りだ……」
だから洞爺おじいちゃんとエキドナさん、キズナを推したんだよ。
弥生から聞かされた時、どんな顔するんだろうか?
「はあ、このうっぷんは……あのガラクタどもを食い散らかすぞ!! 気合い入れろ!」
北門に向けて、秘書部が進む。
通り過ぎる騎士や、連絡員、避難誘導中の住人の視線を一身に浴びて。
「おねーちゃん! これぇ!」
その列から、一人の少女が飛び出す。
その子は犬の獣人でしっぽを振りながら先頭を歩くキズナに駆け寄った。
「お? 文香と公園で遊んでたやつか? どうした?」
「これね! これね! 文香ちゃんと秘書官のおねーちゃんに教わって作ったの!!」
その子の持っている包み紙を受け取り、キョトンとするキズナ。
何度か視線を行き来すると期待に顔をほころばせる少女。開けるしかなかった。
「……なんだこれ」
「フーセンガム! できたの!!」
「お、おおお!? マジで作ったのか? お前凄いな!!」
「えへへ~、頑張ってねおねーちゃん!」
「任せとけ、また今度文香と遊んでやってくれ。俺も良いもん用意しておく」
わしゃわしゃと少女の髪の毛を撫で繰り回すキズナは優しくその子を列に送り出す。
見えなくなるまで手を振るその子に、後ろ手で手を振りながら。
「やっぱこれだよなぁ、ガム」
ひょい、と包み紙の中の一つを口に放り込むと。
口腔内に広がる甘くてさわやかなミントの香り、そしてしっかりと歯に帰ってくる弾力。
「僕にもくれないか?」
「いいぜ、よく出来てる」
「ふふ……確かに」
ぷう、と膨らませて金髪の姉妹は戦場へ向かう。
仲間と声援を伴って。
それは初めての体験だったが……
「悪くねぇ」
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