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とうとう来ました! 魔物大発生!
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「距離200k、見えました」
双眼鏡を操作して倍率を最大にすると本当に小さく先頭のディーヴァが見えた。
北門に作られた物見やぐらの高さと双眼鏡に表示された概算距離からカタリナが推測する。
「移動速度は?」
「かなり遅いですね……おそらく中型機と大型機を引いているようです」
「引いてる? 空からの襲撃が無いと思ったんだけど……そう言う事か」
「燃料不足ですか?」
「いや、多分実弾作るのが間に合ってないんだわ……メインではレーザー系の装備しかしてないから必要になるまで待機させてる」
「ラッキーですね……レーザ兵器でしたら電装システムさえ攪乱すればかなり危険は減らせます」
実際、強力な威力を持つレーザー兵器だが欠点は多い。
使えば使うだけ自分の稼働時間を削る。大気圏内だと天候や気候の影響をもろに受けて収束しない場合だってあった。
「カタリナの記憶で一番長射程は?」
「電磁レールガン併用の狙撃砲で478km程度ですね……海上での戦艦で運用するタイプですが」
「ならいきなり狙撃される可能性は少ないか……ノルトの民の皆さんは遠投どれくらいだって?」
「一番肩が強い方で1キロくらいですかね?」
「弥生はどれくらい作れそう?」
「多分、あのペースで作り続けて一時間40個でしたから全部もうできてますね」
カタリナがさも当たり前のようにとんでもない事を言う。
「一時間で40個? それEIMSより早くない???」
「いやあ、壮観でしたよ……ケースを並べて次々に中身を詰めて閉じる。言うだけなら簡単ですが効率化の鬼ってああいう事を言うんでしょうね」
鍛冶ギルドの一室を借り切ってずらりと並べられたバレーボール大の爆薬を弥生は現在量産中、ひとしきり材料を眺めた後は一人でとんでもないスピードで作り始めたのだ。その鬼気迫る勢いに親方衆でさえ息をのんで見守り、材料が枯渇しないように弥生の手元に補充する事しかできなかったほど。
「あ、あの子本当に何なのかしらね……まあ、今は助かるけど」
「直撃すればディーヴァ数体くらいは粉々でしょうが……大型機には威力不足が否めません」
「大型機はどうするかな。カタリナの刀で近接だったら落とせる?」
「やれない事は無いでしょうが……数機が限度かと。刀が持ちません」
カタリナが悩むように天を仰ぐがさすがに数千の大型機は同じような兵器を持ち出す必要がある。
しかし、そのカテゴリーに組み込めるのはレンぐらい……さすがに文香にもと思うが過度の連発は不可能だ。
「ディーヴァ2万体を倒しきれる可能性がゼロじゃないから……何とかしたいわね」
「そうですね……私のコレクションでもピンポイントで狙って落とせるのは精々中型戦車まで、それでも航空機と大型兵器で残り6000。レヴィヤタンが完全装備で出撃すれば何とか相手ができるかと」
「そうよね……真司の魔法でも無理だもんなぁ」
「魔力ブースターをミルテアリアであげてしまったのは痛かったですね……」
かつてミルテアリアでエキドナと会った時に、お詫びの品としてあげた魔法を増幅する外部ブースターの指輪を持ってないかと真司に聞いたところ……現在ミルテアリアの魔法士ギルド長、フィヨルギュンが持っているとのこと。
あれがあれば結構助かるのだが……無い物ねだりではある。
「大型兵器は……最悪個別にEIMSでハッキングして同士討ちさせるか」
「近寄れます?」
「やるっきゃないでしょ……アークの時にも無茶はしたし実績はあるわ」
「援軍の期待はキズナ様のお父様とお母様です。何でも水陸両用の装甲車にかなりの武装が組み込まれているらしいのでエキドナ様が期待してくれ、と」
今向かってきているキズナの両親、焔と氷雨の両名はそれこそディーヴァ狩りの大ベテラン。
それに加えて自立型の多脚戦車とも戦闘経験が豊富でかなりの数も相手にできそうだ。
「それは助かるけど……問題解決ができないじゃない」
「ええ、弥生様が何か思いついてくれることを期待して情報を集めましょう」
「大型兵器がどんなのか分かればいいんだけど」
「見た感じ多脚戦車の大型版に見えますけど……武装が不明ですからね」
「そうなのよ……近距離で殴り合うタイプだったりしないかな?」
「まさか……だとすればかなり戦局はこちらに有利ですが」
基本的に大型兵器は遠距離の砲撃や近接での歩兵掃討用に重火器を装備しているのが基本だ。
まさか数千機もただただ殴り合うタイプの兵器などありえない、とカタリナは考える。例え実弾が用意できなくとも数発分は高出力の光学武器を装備しているだろうし、対空装備もあるだろう。
「そうよね……そこまでアークも馬鹿じゃないか」
「そうですよ御姉様」
戦闘に関しては考えが甘いというか稚拙な戦法を取りがちなアーク、妙にこざかしい真似をする事もあるがベテラン相手にはすぐに看破されるほどの穴のある戦法ばかりだ。
「ま、接敵まで後8時間ってところか……知恵を絞りだしましょう。やれるだけはやらないと」
「ですね……勝利条件をそろそろ明確にしませんと闘う方も困ります」
そう、弥生がいまだにこの戦いの落としどころを決めていない。
完全殲滅なのか国民の避難なのか……はたまた別の結論に至るのか。その部分を濁すのだ。
「あの子の事だから人命優先なのは間違いないでしょうけど……どうするつもりなのしらね?」
とは言え大きな混乱は現場には起きていない、それだけ弥生やオルトリンデへの信頼感が高いことの表れでもある。
「さあ、少なくともアークへの対応策を目の当たりにした今ではどのような結論に到達するのかわかりません」
ラスボスともいうべき相手を相手にしないで放置封印と言う身も蓋も無い結論を出す弥生だ。
ここで戦わないで済ませる方法を考え着く可能性だってある。
「それもそうか……戻るわよカタリナ。私も戦闘に出るからEIMSの最終調整しなくちゃ」
「ですね」
いまだにのどかな様相を呈する街道。
そこが命のやり取りをする場になるまで……
双眼鏡を操作して倍率を最大にすると本当に小さく先頭のディーヴァが見えた。
北門に作られた物見やぐらの高さと双眼鏡に表示された概算距離からカタリナが推測する。
「移動速度は?」
「かなり遅いですね……おそらく中型機と大型機を引いているようです」
「引いてる? 空からの襲撃が無いと思ったんだけど……そう言う事か」
「燃料不足ですか?」
「いや、多分実弾作るのが間に合ってないんだわ……メインではレーザー系の装備しかしてないから必要になるまで待機させてる」
「ラッキーですね……レーザ兵器でしたら電装システムさえ攪乱すればかなり危険は減らせます」
実際、強力な威力を持つレーザー兵器だが欠点は多い。
使えば使うだけ自分の稼働時間を削る。大気圏内だと天候や気候の影響をもろに受けて収束しない場合だってあった。
「カタリナの記憶で一番長射程は?」
「電磁レールガン併用の狙撃砲で478km程度ですね……海上での戦艦で運用するタイプですが」
「ならいきなり狙撃される可能性は少ないか……ノルトの民の皆さんは遠投どれくらいだって?」
「一番肩が強い方で1キロくらいですかね?」
「弥生はどれくらい作れそう?」
「多分、あのペースで作り続けて一時間40個でしたから全部もうできてますね」
カタリナがさも当たり前のようにとんでもない事を言う。
「一時間で40個? それEIMSより早くない???」
「いやあ、壮観でしたよ……ケースを並べて次々に中身を詰めて閉じる。言うだけなら簡単ですが効率化の鬼ってああいう事を言うんでしょうね」
鍛冶ギルドの一室を借り切ってずらりと並べられたバレーボール大の爆薬を弥生は現在量産中、ひとしきり材料を眺めた後は一人でとんでもないスピードで作り始めたのだ。その鬼気迫る勢いに親方衆でさえ息をのんで見守り、材料が枯渇しないように弥生の手元に補充する事しかできなかったほど。
「あ、あの子本当に何なのかしらね……まあ、今は助かるけど」
「直撃すればディーヴァ数体くらいは粉々でしょうが……大型機には威力不足が否めません」
「大型機はどうするかな。カタリナの刀で近接だったら落とせる?」
「やれない事は無いでしょうが……数機が限度かと。刀が持ちません」
カタリナが悩むように天を仰ぐがさすがに数千の大型機は同じような兵器を持ち出す必要がある。
しかし、そのカテゴリーに組み込めるのはレンぐらい……さすがに文香にもと思うが過度の連発は不可能だ。
「ディーヴァ2万体を倒しきれる可能性がゼロじゃないから……何とかしたいわね」
「そうですね……私のコレクションでもピンポイントで狙って落とせるのは精々中型戦車まで、それでも航空機と大型兵器で残り6000。レヴィヤタンが完全装備で出撃すれば何とか相手ができるかと」
「そうよね……真司の魔法でも無理だもんなぁ」
「魔力ブースターをミルテアリアであげてしまったのは痛かったですね……」
かつてミルテアリアでエキドナと会った時に、お詫びの品としてあげた魔法を増幅する外部ブースターの指輪を持ってないかと真司に聞いたところ……現在ミルテアリアの魔法士ギルド長、フィヨルギュンが持っているとのこと。
あれがあれば結構助かるのだが……無い物ねだりではある。
「大型兵器は……最悪個別にEIMSでハッキングして同士討ちさせるか」
「近寄れます?」
「やるっきゃないでしょ……アークの時にも無茶はしたし実績はあるわ」
「援軍の期待はキズナ様のお父様とお母様です。何でも水陸両用の装甲車にかなりの武装が組み込まれているらしいのでエキドナ様が期待してくれ、と」
今向かってきているキズナの両親、焔と氷雨の両名はそれこそディーヴァ狩りの大ベテラン。
それに加えて自立型の多脚戦車とも戦闘経験が豊富でかなりの数も相手にできそうだ。
「それは助かるけど……問題解決ができないじゃない」
「ええ、弥生様が何か思いついてくれることを期待して情報を集めましょう」
「大型兵器がどんなのか分かればいいんだけど」
「見た感じ多脚戦車の大型版に見えますけど……武装が不明ですからね」
「そうなのよ……近距離で殴り合うタイプだったりしないかな?」
「まさか……だとすればかなり戦局はこちらに有利ですが」
基本的に大型兵器は遠距離の砲撃や近接での歩兵掃討用に重火器を装備しているのが基本だ。
まさか数千機もただただ殴り合うタイプの兵器などありえない、とカタリナは考える。例え実弾が用意できなくとも数発分は高出力の光学武器を装備しているだろうし、対空装備もあるだろう。
「そうよね……そこまでアークも馬鹿じゃないか」
「そうですよ御姉様」
戦闘に関しては考えが甘いというか稚拙な戦法を取りがちなアーク、妙にこざかしい真似をする事もあるがベテラン相手にはすぐに看破されるほどの穴のある戦法ばかりだ。
「ま、接敵まで後8時間ってところか……知恵を絞りだしましょう。やれるだけはやらないと」
「ですね……勝利条件をそろそろ明確にしませんと闘う方も困ります」
そう、弥生がいまだにこの戦いの落としどころを決めていない。
完全殲滅なのか国民の避難なのか……はたまた別の結論に至るのか。その部分を濁すのだ。
「あの子の事だから人命優先なのは間違いないでしょうけど……どうするつもりなのしらね?」
とは言え大きな混乱は現場には起きていない、それだけ弥生やオルトリンデへの信頼感が高いことの表れでもある。
「さあ、少なくともアークへの対応策を目の当たりにした今ではどのような結論に到達するのかわかりません」
ラスボスともいうべき相手を相手にしないで放置封印と言う身も蓋も無い結論を出す弥生だ。
ここで戦わないで済ませる方法を考え着く可能性だってある。
「それもそうか……戻るわよカタリナ。私も戦闘に出るからEIMSの最終調整しなくちゃ」
「ですね」
いまだにのどかな様相を呈する街道。
そこが命のやり取りをする場になるまで……
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