151 / 255
宴の終わり ②
しおりを挟む
「くっそ、着く前に窒息しちまう……もいで良いか!?」
「30秒でつくから息止めてなさい!! 人の胸を勝手にもぐな!!」
キズナの苦情に律儀に反応しながら桜花は高度を上げる。
北の門は魔物対策でかなり大きくつくられており、ノルトの民も良く利用することからかなり高く上昇しないと超えられない。それなりに速度も出ているのだがいかんせん桜花のEIMS飛行形態は一人用で調整されている。
「門を超えたら俺を切り離せ、着地は何とかできる」
「……70m近い高さから飛び降りても何とかできるって、あんたどういう神経してんの?」
まるで熟練の兵隊のような事を言うキズナに桜花が呆れた。
確かに義妹であるカタリナなら迷わず降ろしても問題は無い、万が一怪我をしてもすぐ直る。しかし、生身のキズナはどうやって降りるつもりなのだろうか。
「良いから降ろせ、お前の手の内を見せてくれた礼に俺も一つ明かしてやる」
そう言って自信満々に飛び降りるつもりのキズナ……その手の内と言うのにも興味がある。
「わかった、門を超えたらすぐに飛び降りて。接続用のベルト外し忘れないでね? 私は一度旋回してあんたと合流する」
「それでいいぜ。ちなみにだが……銃はあるのか?」
「無いわよ?」
「……お前どうやって戦うつもりなんだよ。銃も刀も無しで」
「ああ、まあ面白いのを見せてあげるわ」
にやりと口をゆがめて桜花が眼鏡をくいっと手で上げる。
桜花の胸に邪魔されてそのしぐさが見えないキズナは呆れながらも片手でベルトをほどいた。すでに門の高さは超えており、下を見ると屋台の油に引火してかなりの火柱が大気を焼いてキズナの頬を温める。
「ちっ……大分燃えてんな」
「それもだけど、何あれ……」
桜花は眼鏡に投影されている電波の発信源を追うと、のっぺらぼうの人影が誰彼構わず人を襲っているのを見つけた。
「……嘘だろおい、ディーヴァだ」
「あんたの知り合い?」
「俺のいた時代の主力兵器だ、自立型と操作するタイプがあるんだが外殻が弾性装甲で動きがはえぇ」
「……弾性装甲ってことは、貫通仕様じゃないときついのね」
「そういうこった、俺の銃は効くけどな。元々あいつら用にチューンナップしてある」
それだけ言い残してキズナは桜花から手を放す。
「あ、ちょっ!!」
もうちょっと開けた所にキズナを降ろすつもりだったのだが勝手に飛び降りてしまった。桜花はその自由落下を見守りながら周りを旋回する。
キズナは風の流れに身を任せながら銃をスライドさせながら初弾を送り込む、それと同時につぶやいた。
「じゃあ、頼むぜお前ら」
そうキズナがつぶやいた瞬間、胸元から数匹の蜘蛛が這い出てきて腕にしゃかしゃかと可愛らしく移動する。その蜘蛛はキズナの手首に糸を巻いて城壁へ向かい糸を発射した。
寸分違わず城壁の突起を捉えた糸をキズナは握り、振り子のように壁へ激突する瞬間。残りの蜘蛛が網目状に細工した糸でクッションを作る。
「……なんかの映画で見た事あるわね蜘蛛の糸で飛び回る奴」
それを一部始終見ていた桜花が微妙な顔でキズナを見送った。次は自分の番だ、消火もしなければいけない。さらには灯りが届かないところで戦っている反応もある。
まずは彼らの援護だ。
「さて、EIMS……ナノブレード、形状は大鎌。カウント3で飛行状態解除と身体強化開始」
『了解、カウント待機』
EIMSの強みは形状が自由に変えられる事、魔力を糧としてブースターなどの機械駆動をする事ができる。その正体は数億以上のナノマシンの集合体で材料さえあれば分子単位で組み替えて生成したり、原始的な武器として剣やナイフなどに変えられるのだ。
「3……2……1…………0!!」
さらに自分の遺伝子情報を登録してあればその場で簡単な治療、身体強化のために外骨格を形成する等ただの人間でもかなりの戦闘力を備えるための物でもある。
『飛行形態解除、身体強化用外骨格装甲を展開。着地時の衝撃に注意を』
滑空状態で近場のディーヴァに進路を取った桜花の右手に金属製の大鎌が形成された。
それをしっかりと握り、戦っている衛兵へ声を張り上げる。
「増援よ!! 引きなさい!!」
鼻に届く血の匂いと冷えた空気を裂いて届いた彼女の声はしっかりと届き、何とか戦っていた衛兵は驚愕の表情で桜花の姿を捉えた後。ディーヴァを蹴って距離を取る。
「ナイスゥ!」
着地と同時に地を蹴って成人男性並みの大きさのディーヴァを間合いに捉えた。桜花はそのまま鎌を振りかぶり斜めに斬り付ける。
唐突な乱入に一瞬動きの止まった黒い人型は桜花を認識した瞬間、ずるり……と上半身を滑らせて。あっけないほど軽い音を立てて倒れこんだ。
「切れ味は十分かな、いや。それにしても脆いような」
「すまない、助かった」
ところどころ傷を負い、衛兵の制服を血で染めた黒髪の青年が桜花に礼を言う。
今さっき離脱と同時に蹴ってディーヴァの動きを阻害した人だ。
「どういたしまして、怪我は大丈夫? 門の所にも私の仲間が居るからそこまで退避して良いわよ」
軽く桜花が見た限りいずれも軽傷そうだ。
青年もしっかりと話せている。彼は顔についた血を服の袖で拭いしっかりと頷く。
「わかった、俺では奴らを斬る事ができないから消火に専念させてもらう。他の増援は? かなりの敵が居る」
「とりあえず先行してきたのは私ともう一人、統括ギルドの秘書官が今動いてるから時期に状況は良くなるわ」
「秘書官、弥生ちゃんか……わかった。ほかにも苦戦している仲間が居る、頼めるか?」
「もちろん、とりあえずヘイト集めて皆の安全を確保よ」
「感謝する」
そう言うなりエルフの青年は踵を返して、迷わず門へと向かった。
その姿に桜花は感心する。この非常時に自分の為すべき事、出来る事、出来ない事を把握するのは熟練の兵士や職人でも難しい。
「普段からよほどしっかり訓練や気構えが取れているって訳か……良い国ね」
『警戒、周辺区域に敵機を確認。単体警戒度Cマイナス』
「オッケー、ひと暴れするわよ。モニターに現在位置とアクティブソナーで拾った敵の位置を表示して」
『了解、表示します』
EIMSのオペレートに合わせて桜花の眼鏡に情報が投影される。
同時に視界を遮らないように必要以上には濃くならないように自動で調整もされた。
そこには約20ほどの赤い点と青い点が表示されており赤い点がディーヴァだ。
「結構いるけどあんまりバラけてないわね。さっさと片すか」
好都合とばかりに桜花は軽く鎌を振る、ひゅん! と軽く空を切る音が響く。
「さあ! 行くわよ鉄屑!!」
颯爽と駆け出す桜花の顔には獰猛な笑みが浮かんでいた。
「30秒でつくから息止めてなさい!! 人の胸を勝手にもぐな!!」
キズナの苦情に律儀に反応しながら桜花は高度を上げる。
北の門は魔物対策でかなり大きくつくられており、ノルトの民も良く利用することからかなり高く上昇しないと超えられない。それなりに速度も出ているのだがいかんせん桜花のEIMS飛行形態は一人用で調整されている。
「門を超えたら俺を切り離せ、着地は何とかできる」
「……70m近い高さから飛び降りても何とかできるって、あんたどういう神経してんの?」
まるで熟練の兵隊のような事を言うキズナに桜花が呆れた。
確かに義妹であるカタリナなら迷わず降ろしても問題は無い、万が一怪我をしてもすぐ直る。しかし、生身のキズナはどうやって降りるつもりなのだろうか。
「良いから降ろせ、お前の手の内を見せてくれた礼に俺も一つ明かしてやる」
そう言って自信満々に飛び降りるつもりのキズナ……その手の内と言うのにも興味がある。
「わかった、門を超えたらすぐに飛び降りて。接続用のベルト外し忘れないでね? 私は一度旋回してあんたと合流する」
「それでいいぜ。ちなみにだが……銃はあるのか?」
「無いわよ?」
「……お前どうやって戦うつもりなんだよ。銃も刀も無しで」
「ああ、まあ面白いのを見せてあげるわ」
にやりと口をゆがめて桜花が眼鏡をくいっと手で上げる。
桜花の胸に邪魔されてそのしぐさが見えないキズナは呆れながらも片手でベルトをほどいた。すでに門の高さは超えており、下を見ると屋台の油に引火してかなりの火柱が大気を焼いてキズナの頬を温める。
「ちっ……大分燃えてんな」
「それもだけど、何あれ……」
桜花は眼鏡に投影されている電波の発信源を追うと、のっぺらぼうの人影が誰彼構わず人を襲っているのを見つけた。
「……嘘だろおい、ディーヴァだ」
「あんたの知り合い?」
「俺のいた時代の主力兵器だ、自立型と操作するタイプがあるんだが外殻が弾性装甲で動きがはえぇ」
「……弾性装甲ってことは、貫通仕様じゃないときついのね」
「そういうこった、俺の銃は効くけどな。元々あいつら用にチューンナップしてある」
それだけ言い残してキズナは桜花から手を放す。
「あ、ちょっ!!」
もうちょっと開けた所にキズナを降ろすつもりだったのだが勝手に飛び降りてしまった。桜花はその自由落下を見守りながら周りを旋回する。
キズナは風の流れに身を任せながら銃をスライドさせながら初弾を送り込む、それと同時につぶやいた。
「じゃあ、頼むぜお前ら」
そうキズナがつぶやいた瞬間、胸元から数匹の蜘蛛が這い出てきて腕にしゃかしゃかと可愛らしく移動する。その蜘蛛はキズナの手首に糸を巻いて城壁へ向かい糸を発射した。
寸分違わず城壁の突起を捉えた糸をキズナは握り、振り子のように壁へ激突する瞬間。残りの蜘蛛が網目状に細工した糸でクッションを作る。
「……なんかの映画で見た事あるわね蜘蛛の糸で飛び回る奴」
それを一部始終見ていた桜花が微妙な顔でキズナを見送った。次は自分の番だ、消火もしなければいけない。さらには灯りが届かないところで戦っている反応もある。
まずは彼らの援護だ。
「さて、EIMS……ナノブレード、形状は大鎌。カウント3で飛行状態解除と身体強化開始」
『了解、カウント待機』
EIMSの強みは形状が自由に変えられる事、魔力を糧としてブースターなどの機械駆動をする事ができる。その正体は数億以上のナノマシンの集合体で材料さえあれば分子単位で組み替えて生成したり、原始的な武器として剣やナイフなどに変えられるのだ。
「3……2……1…………0!!」
さらに自分の遺伝子情報を登録してあればその場で簡単な治療、身体強化のために外骨格を形成する等ただの人間でもかなりの戦闘力を備えるための物でもある。
『飛行形態解除、身体強化用外骨格装甲を展開。着地時の衝撃に注意を』
滑空状態で近場のディーヴァに進路を取った桜花の右手に金属製の大鎌が形成された。
それをしっかりと握り、戦っている衛兵へ声を張り上げる。
「増援よ!! 引きなさい!!」
鼻に届く血の匂いと冷えた空気を裂いて届いた彼女の声はしっかりと届き、何とか戦っていた衛兵は驚愕の表情で桜花の姿を捉えた後。ディーヴァを蹴って距離を取る。
「ナイスゥ!」
着地と同時に地を蹴って成人男性並みの大きさのディーヴァを間合いに捉えた。桜花はそのまま鎌を振りかぶり斜めに斬り付ける。
唐突な乱入に一瞬動きの止まった黒い人型は桜花を認識した瞬間、ずるり……と上半身を滑らせて。あっけないほど軽い音を立てて倒れこんだ。
「切れ味は十分かな、いや。それにしても脆いような」
「すまない、助かった」
ところどころ傷を負い、衛兵の制服を血で染めた黒髪の青年が桜花に礼を言う。
今さっき離脱と同時に蹴ってディーヴァの動きを阻害した人だ。
「どういたしまして、怪我は大丈夫? 門の所にも私の仲間が居るからそこまで退避して良いわよ」
軽く桜花が見た限りいずれも軽傷そうだ。
青年もしっかりと話せている。彼は顔についた血を服の袖で拭いしっかりと頷く。
「わかった、俺では奴らを斬る事ができないから消火に専念させてもらう。他の増援は? かなりの敵が居る」
「とりあえず先行してきたのは私ともう一人、統括ギルドの秘書官が今動いてるから時期に状況は良くなるわ」
「秘書官、弥生ちゃんか……わかった。ほかにも苦戦している仲間が居る、頼めるか?」
「もちろん、とりあえずヘイト集めて皆の安全を確保よ」
「感謝する」
そう言うなりエルフの青年は踵を返して、迷わず門へと向かった。
その姿に桜花は感心する。この非常時に自分の為すべき事、出来る事、出来ない事を把握するのは熟練の兵士や職人でも難しい。
「普段からよほどしっかり訓練や気構えが取れているって訳か……良い国ね」
『警戒、周辺区域に敵機を確認。単体警戒度Cマイナス』
「オッケー、ひと暴れするわよ。モニターに現在位置とアクティブソナーで拾った敵の位置を表示して」
『了解、表示します』
EIMSのオペレートに合わせて桜花の眼鏡に情報が投影される。
同時に視界を遮らないように必要以上には濃くならないように自動で調整もされた。
そこには約20ほどの赤い点と青い点が表示されており赤い点がディーヴァだ。
「結構いるけどあんまりバラけてないわね。さっさと片すか」
好都合とばかりに桜花は軽く鎌を振る、ひゅん! と軽く空を切る音が響く。
「さあ! 行くわよ鉄屑!!」
颯爽と駆け出す桜花の顔には獰猛な笑みが浮かんでいた。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる