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本祭! 格闘大会!! ⑤ 大番狂わせ
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適性、と言うものがある。
わかりやすく言えば向き、不向きだ。
誰しも得意と不得意がありそれが個性へと発展する。
弥生は自他ともに認める裏方のスペシャリスト。
真司は魔法と言う特殊技能の持ち主。
では文香は?
そう聞かれてエキドナをはじめとする仲間たちは素直な心優しい子、そう答える。
だが、弥生と真司は『否』と答えるだろう。
だって何も教えてないのだ。
教えたことがないのに、感覚で文香は食べられる野草を摘んでくる。
見よう見まねで刃物の扱いを身につけた。
だから、こう答える。
――アレが本当の、天才
「ちょ!! 会場警備!! 試合中止だ!! なんかあれすごくまずい気がするぞ!!!!」
モーリアが解説そっちのけで試合中止を告げるが、誰も動けない。
どうしようもないのだ。
すでに、文香の纏う漆黒は落ち着きを取り戻し。
彼女の身を守護する形を得たのだから……。
「おどろかせちゃった。ごめんなさーい! だいじょうぶでーす!」
銀色の髪、真っ白な手甲と具足。
そのいずれもが鏡の様に磨き上げられた光沢を放っている。
一点だけ、文香のこめかみから覗く角だけが、真っ黒な鉱石で出来ていること以外は……。
「ふ、文香ちゃん……大丈夫なのかい?」
審判が心配して声をかけるが、当の本人はにぱぁっと笑顔で大丈夫だと告げる。
「……大丈夫みたいです!」
体調がおかしくなる訳でもなく、その行動に変な所もない。
であれば本人の言う通りなのだろう、と審判がモーリアに続行の合図を出す。
「……え、うそ。俺これと戦うの?」
「よろしくお願いします! おじちゃん!」
とても明るい顔でお辞儀をする文香だが、纏う何かは『おいコラ、やんのか? アアン?』と全方位に主張している。誰がどう見ても危険度は最高値である。
――あ、これアニキサス死ぬわ
会場の心の声がシンクロする中、アニキサスが脂汗をだらだら流して文香に告げる。
「あ、よろしくお願いします。き、棄権でいいですか?」
だよねぇ!? さすがのモーリアも絶句して解説どころではない。
ここで危険をするアニキサスを誰も責められなかった。
「おじちゃん戦わないの?」
「おじさん、お腹が調子悪くてね? とてもじゃないけど戦えそうにないんだ」
「じゃあ文香がしょーとかっとしてあげる!」
「へ?」
「おトイレあっちだったよね?」
文香が大変だ! と参加者控室の出入り口を見る。
確かそこから先の廊下をまっすぐ行けば突き当りにあった。
だから、そこまで最速で届けるのだ。
文香はおててをパーにして軽くアニキサスを『押す』。
――ばちこんっ! どこんっ! ばきずがどかん!
風の音すら置き去りにしてアニキサス、退場。
「……勝者、日下部文香選手」
審判には文香がゆっくりアニキサスを押した後、アニキサスの姿も見えなくなった。
連続する激突音や何人かの参加者と思われる悲鳴を聞く限り……きっとトイレの方に吹っ飛ばされたのだろう。
静かだった……闘技場だけではない。
観客席も実況席も……誰もが目の前の、一連の事実を認識できなかった。
唯一、彼の……アニキサスの弟分、ヤスリンの悲痛な声が会場にしばらく響き渡っていた。
◇◆―――◇◆―――◇◆―――◇◆―――◇◆
観客席の端っこで、目立たぬよう白衣を脱いで観ていた桜花は短距離通信用のインカムを耳につけた。どうせ今はあの銀髪幼女に注目が集まっているのだから誰も見てはいない。
桜花にとっての通信相手は現在一人のみ、この格闘大会に参加している義妹のカタリナだ。どうせ向こうも自分に連絡を取りたいに違いないだろうと急いで電源を入れた。
小さな起動音と数秒遅れた接続の電子音の後、桜花は迷わずボリュームを絞る。
妹の声はなぜか耳に響くのだ。
『お、おおおおおおおお御姉様!! やっと繋がりました!! なんですか!? なんですかあれ!? ヤバい、ですまないですよ!?』
「そうね、よく見ておきなさいカタリナ。アレが完全適合した時の魔族化……だと思う」
『思う?』
「そう、私自身一度も見たことがないけど……パンデモニウムの書庫に一例だけ。完全適合体質の事が記載されていたわ。これを基に私があんたに角を移植する術式を作ったんだけど……まさかお目にかかれるとは思わなかったわ」
桜花は落ち着いて話しているように見えるが、実際はかなり苦労して平静を装っていた。
下手に動くとあの金髪の獣に補足されてしまうから。つい先ほど視線を感じてついそっちを向いたら、一瞬だけその少女と視線が交わってしまったのだ。
『どう、なさいます?』
「どうも何も……そのまま出場して勝ち上がりなさい。あの子には……もし運悪く当たったら負けてあげるしかないわね。子供を虐めてまで手に入れるものじゃないし」
『ですね。御姉様ならそういうと思いました』
インカムの向こうで胸をなでおろすカタリナの様子を頭に思い浮かべながら桜花は微笑む。
意見が固まったのなら後は聞く事が一つ。
「それより、今ピンボールみたく吹っ飛んでいった寄生虫みたいな名前の男……大丈夫だった?」
『全身打撲でしょうが……それだけですね』
「あ、あの速度で壁とかにぶち当たってそれだけなの?」
何やら盛大に激突音がしていたし、会場内はざわざわとアニキサス死亡説が流れているが大丈夫らしい。
『出場者のバッジに防御魔法が付与されておりましたので、せいぜいその程度で済むかと。かなり強力な術式で致死ダメージなど、命に係わる攻撃はこれで緩和されるようです』
「条件発動の術式ね。ちょっと見てみたいわ」
まあ、そんなのでもなければ誰でも参加できる格闘大会などは無理だろう。
カタリナが様子を見に行ってる先ではすでに医療班が魔法で治している、アニキサスも気絶しているだけだ。
『とはいえ……ちょっと小突いてこの有様ではムリゲーでございますね御姉様』
「ほんとほんと、あ。あの子のお姉さんとお兄さんが半泣きで闘技場に乱入した」
結局、文香は棄権させるらしい。
文香本人もびっくりしておろおろしてる状態では二回戦目は無理だろう。
桜花がこれなら何とかなるかな? と軽く息を吐いた時。
「そのまま、通話を切りな。右手以外を動かしたらてめぇの脳がそこら中に撒き散らされるぜ」
ごりっと左のこめかみへ突き付けられた銃に、動きが固まる。
「りょーかい、カタリナ。後でまたかけるわ」
『承知しました御姉様、ご武運を』
桜花が眼球だけ動かして左を見ると、半眼で八重歯をギラリとのぞかせたキズナが嗤っていた。
わかりやすく言えば向き、不向きだ。
誰しも得意と不得意がありそれが個性へと発展する。
弥生は自他ともに認める裏方のスペシャリスト。
真司は魔法と言う特殊技能の持ち主。
では文香は?
そう聞かれてエキドナをはじめとする仲間たちは素直な心優しい子、そう答える。
だが、弥生と真司は『否』と答えるだろう。
だって何も教えてないのだ。
教えたことがないのに、感覚で文香は食べられる野草を摘んでくる。
見よう見まねで刃物の扱いを身につけた。
だから、こう答える。
――アレが本当の、天才
「ちょ!! 会場警備!! 試合中止だ!! なんかあれすごくまずい気がするぞ!!!!」
モーリアが解説そっちのけで試合中止を告げるが、誰も動けない。
どうしようもないのだ。
すでに、文香の纏う漆黒は落ち着きを取り戻し。
彼女の身を守護する形を得たのだから……。
「おどろかせちゃった。ごめんなさーい! だいじょうぶでーす!」
銀色の髪、真っ白な手甲と具足。
そのいずれもが鏡の様に磨き上げられた光沢を放っている。
一点だけ、文香のこめかみから覗く角だけが、真っ黒な鉱石で出来ていること以外は……。
「ふ、文香ちゃん……大丈夫なのかい?」
審判が心配して声をかけるが、当の本人はにぱぁっと笑顔で大丈夫だと告げる。
「……大丈夫みたいです!」
体調がおかしくなる訳でもなく、その行動に変な所もない。
であれば本人の言う通りなのだろう、と審判がモーリアに続行の合図を出す。
「……え、うそ。俺これと戦うの?」
「よろしくお願いします! おじちゃん!」
とても明るい顔でお辞儀をする文香だが、纏う何かは『おいコラ、やんのか? アアン?』と全方位に主張している。誰がどう見ても危険度は最高値である。
――あ、これアニキサス死ぬわ
会場の心の声がシンクロする中、アニキサスが脂汗をだらだら流して文香に告げる。
「あ、よろしくお願いします。き、棄権でいいですか?」
だよねぇ!? さすがのモーリアも絶句して解説どころではない。
ここで危険をするアニキサスを誰も責められなかった。
「おじちゃん戦わないの?」
「おじさん、お腹が調子悪くてね? とてもじゃないけど戦えそうにないんだ」
「じゃあ文香がしょーとかっとしてあげる!」
「へ?」
「おトイレあっちだったよね?」
文香が大変だ! と参加者控室の出入り口を見る。
確かそこから先の廊下をまっすぐ行けば突き当りにあった。
だから、そこまで最速で届けるのだ。
文香はおててをパーにして軽くアニキサスを『押す』。
――ばちこんっ! どこんっ! ばきずがどかん!
風の音すら置き去りにしてアニキサス、退場。
「……勝者、日下部文香選手」
審判には文香がゆっくりアニキサスを押した後、アニキサスの姿も見えなくなった。
連続する激突音や何人かの参加者と思われる悲鳴を聞く限り……きっとトイレの方に吹っ飛ばされたのだろう。
静かだった……闘技場だけではない。
観客席も実況席も……誰もが目の前の、一連の事実を認識できなかった。
唯一、彼の……アニキサスの弟分、ヤスリンの悲痛な声が会場にしばらく響き渡っていた。
◇◆―――◇◆―――◇◆―――◇◆―――◇◆
観客席の端っこで、目立たぬよう白衣を脱いで観ていた桜花は短距離通信用のインカムを耳につけた。どうせ今はあの銀髪幼女に注目が集まっているのだから誰も見てはいない。
桜花にとっての通信相手は現在一人のみ、この格闘大会に参加している義妹のカタリナだ。どうせ向こうも自分に連絡を取りたいに違いないだろうと急いで電源を入れた。
小さな起動音と数秒遅れた接続の電子音の後、桜花は迷わずボリュームを絞る。
妹の声はなぜか耳に響くのだ。
『お、おおおおおおおお御姉様!! やっと繋がりました!! なんですか!? なんですかあれ!? ヤバい、ですまないですよ!?』
「そうね、よく見ておきなさいカタリナ。アレが完全適合した時の魔族化……だと思う」
『思う?』
「そう、私自身一度も見たことがないけど……パンデモニウムの書庫に一例だけ。完全適合体質の事が記載されていたわ。これを基に私があんたに角を移植する術式を作ったんだけど……まさかお目にかかれるとは思わなかったわ」
桜花は落ち着いて話しているように見えるが、実際はかなり苦労して平静を装っていた。
下手に動くとあの金髪の獣に補足されてしまうから。つい先ほど視線を感じてついそっちを向いたら、一瞬だけその少女と視線が交わってしまったのだ。
『どう、なさいます?』
「どうも何も……そのまま出場して勝ち上がりなさい。あの子には……もし運悪く当たったら負けてあげるしかないわね。子供を虐めてまで手に入れるものじゃないし」
『ですね。御姉様ならそういうと思いました』
インカムの向こうで胸をなでおろすカタリナの様子を頭に思い浮かべながら桜花は微笑む。
意見が固まったのなら後は聞く事が一つ。
「それより、今ピンボールみたく吹っ飛んでいった寄生虫みたいな名前の男……大丈夫だった?」
『全身打撲でしょうが……それだけですね』
「あ、あの速度で壁とかにぶち当たってそれだけなの?」
何やら盛大に激突音がしていたし、会場内はざわざわとアニキサス死亡説が流れているが大丈夫らしい。
『出場者のバッジに防御魔法が付与されておりましたので、せいぜいその程度で済むかと。かなり強力な術式で致死ダメージなど、命に係わる攻撃はこれで緩和されるようです』
「条件発動の術式ね。ちょっと見てみたいわ」
まあ、そんなのでもなければ誰でも参加できる格闘大会などは無理だろう。
カタリナが様子を見に行ってる先ではすでに医療班が魔法で治している、アニキサスも気絶しているだけだ。
『とはいえ……ちょっと小突いてこの有様ではムリゲーでございますね御姉様』
「ほんとほんと、あ。あの子のお姉さんとお兄さんが半泣きで闘技場に乱入した」
結局、文香は棄権させるらしい。
文香本人もびっくりしておろおろしてる状態では二回戦目は無理だろう。
桜花がこれなら何とかなるかな? と軽く息を吐いた時。
「そのまま、通話を切りな。右手以外を動かしたらてめぇの脳がそこら中に撒き散らされるぜ」
ごりっと左のこめかみへ突き付けられた銃に、動きが固まる。
「りょーかい、カタリナ。後でまたかけるわ」
『承知しました御姉様、ご武運を』
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