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ミルテアリアにて ⑥
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「はっ!!」
肘を曲げ、踏み込みの足と共に相手の懐へもぐりこむ。
エキドナの瞬発力と背の低さを存分に生かした立ち回りはフィヨルギュンには為す術がなかった。
だからこそフィヨルギュンは防御と足止めに全力を注ぐ。
顎下から垂直に跳ね上がるエキドナの肘を斜めかつ、範囲を絞ることで強固にした障壁で軌道を逸らす。それは、ここに至るまで普段張っている魔法障壁はすべてエキドナが力づくでぶち破ったが故に彼女の小細工。
「ぐぬっ!! 硬い」
「風よっ!」
自爆覚悟で自分とエキドナの身体の間に空気の爆弾を発現させる。
これもエキドナの手榴弾の話を聞いて、ぶっつけ本番で編み出した新技だがまさか回避に使うことになるとは思ってもみなかったフィヨルギュンであった。
その甲斐あって衝撃に苦痛の表情を浮かべながらも必ず距離は取れる。
そして距離が取れれば……
「フィン! 伏せて!!」
機を逃さずオルトリンデの鞭がエキドナを四方八方から打ち据えんと殺到する。
もはや手加減など彼女の頭の片隅にも残っちゃいない、観客も先ほどから自己責任で残る数名しかいない状態だ。
主にフィヨルギュンとオルトリンデから流れ弾を受けた衛兵さんはちゃんと同僚が病院へと搬送されている。むしろ逃げる時間が作れるようにエキドナさんが立ち位置を調整していた。
「ほんっとう、その鞭厄介だよっ!!」
その上で恨み言を連ねながらエキドナは軽業師のように打撃の隙間を縫って進む。
とは言え二人に余裕がないのと同じで、彼女自身もかなり追い込まれていた。
ほんの少し、数歩より多く距離をとるとオルトリンデの鞭とフィヨルギュンの魔法が波状攻撃で迫ってくるのだ。しかもだんだんフィヨルギュンの魔法による射撃精度が上がってきている。
「当たっているのにっ! なんで動けるんですか!」
「我慢してるんだよ!! 正直泣き出したいよ僕は!!」
その通りで、オルトリンデの鞭は徐々にエキドナへ当たり始めていた。
オルトリンデとしてはもうエキドナを鞭で拘束してお終いにしたいのだが、絶妙にその一撃を打撃で済ませるようにエキドナが自分から当たりに行く。
その意図に気づいた時のオルトリンデは『怖い』と素直にそう思った。
秒間何発も飛来する鞭を見分けているという事実。ウェイランドでは洞爺や牡丹ならもしかして……と自分の技量にちょっとへこみそうになってたりと散々な目にあっている。
「もう後は範囲攻撃で焼くぐらいしか無いわよ。オルリン」
「だめです。あっちはどうです?」
何とか距離を保てている間にこそこそと作戦を立てるのだが、エキドナはなおも高性能な探査機能で筒抜けにしている。
「……隠したかったけど仕方ないわね」
フィヨルギュンの言葉にオルトリンデが頷づく。
「…………(さて、何をしてくるのかねぇ? こっちも切り札使っちゃうよ?)」
致命打は避けているもののエキドナもそろそろ限界が近い、そもそもこの体は間に合わせなのだ。累積する負荷は可能な限り避けたいのが本音なのだ。
「オルリン! やって!!」
「凍れる黒き霊標よ!」
ここにきて、オルトリンデが初めて明確な魔法を使わんと詠唱を始めた。
どのような効果、範囲、威力かを真司と勉強に付き合っていたおかげでエキドナにはある程度察しはつく。
氷系の魔法、そこから先の詠唱にエキドナは傾聴した。
「さざめく散華の墓前に躯を奉げ弔う裁きをここに!!」
「ちょ! 広範囲の空間凍結とか僕を殺す気かい!?」
とんでもねぇ魔法だった。
真司が『人間相手じゃぜったい死んじゃうよね、あはは』と乾いた笑みを浮かべるような代物だった。
そしてそんなものを準備しているにも関わらずオルトリンデの鞭による打撃の波はもちろん健在である。
これは本気でまずい、とエキドナがオーバーヒート覚悟で全身の出力を最大限まで開放した。
「出力全開!!」
両肩と背中の一部がスライドし、白煙を吹き出す。
瞬く間にエキドナの視界がゆっくりと鈍化していき、思考速度が数十倍に加速した。
半面痛みは薄れ、思考の一部が急激に止まり、言葉すら発することができなくなる。
感情をそぎ落とし、表情も比例して普段の愛嬌たっぷりなエキドナの顔がまるでビスクドールのようになっていく。
「……」
――バカンッ!!
次の瞬間エキドナは足元の地面を陥没させるほどの踏み込みで鞭の嵐に飛び込んだ。
迷彩服は見る見るうちにはじけ飛び、最小限のダメージで最短距離を詰めるルートに沿って直線で飛翔する。
両掌から雷光が奔り、オルトリンデからはまるで地面を稲妻が這って迫るように見えた。
それでもオルトリンデは詠唱をやめなかった。
「薄氷の檻よ! ここに!!」
「されど我が意、我が望みのままに在れ!!」
オルトリンデは詠唱が終わる瞬間、鞭を手放してフィヨルギュンが続けて放った詠唱が魔法に更なる効果を与える。
そして、オルトリンデの鞭が停止した。
そこにエキドナが正面衝突する。
本来であればエキドナの突進に鞭が負けてしまうのだが、その鞭が真っ白に染まり虚空へ留まった。
鈍い激突音と勢いを殺せないエキドナの身体が鞭でできた牢獄の中を跳ね回る。
ほんの数秒、空き缶に小石を入れてシェイクした時の音が続いて……全身ズタボロになったエキドナがべしゃりと地面に投げ出された。
オルトリンデの半歩先に……
「……こ、ここまでは予想してなかったですねフィン」
「うん、普通身動きできなくなる時点で諦めるんだけど……」
そう、二人がやったのは敵を氷漬けにするのではなく。オルトリンデの鞭を凍らせたのだ。
本来ならオルトリンデが詠唱した魔法はエキドナの言う通り相手を凍らせて砕く物なのだが、フィヨルギュンがその魔法に干渉して彼女の鞭を空間ごと氷漬けにした。
何が起きるのかというと鞭がその場で一切動かなくなる。
それを利用してエキドナを拘束するつもりだった。しかし、エキドナがとんでもない勢いで突っ込んできてそれにぶつかり自滅してしまった、
「これ、私かオルリンだけだと勝ち目薄かったんじゃない?」
「洞爺といい、エキドナといい……とんでもないですね」
二人とも実はもう限界だったので背中はびっしょりと汗で服が張り付いているし、何より。
「無理やり、魔法に干渉すると……しん、どい」
ただでさえ難易度の高い魔法を無理やり捻じ曲げた代償は大きく、フィヨルギュンはとんでもない睡魔に襲われていた。
もうちょっと、エキドナが慎重になって様子見をしていたら結果は逆だったのかもしれない。
「え、ちょっとフィン? 私に後始末全部押し付けるつもりですか!?」
「「きゅう……」」
肘を曲げ、踏み込みの足と共に相手の懐へもぐりこむ。
エキドナの瞬発力と背の低さを存分に生かした立ち回りはフィヨルギュンには為す術がなかった。
だからこそフィヨルギュンは防御と足止めに全力を注ぐ。
顎下から垂直に跳ね上がるエキドナの肘を斜めかつ、範囲を絞ることで強固にした障壁で軌道を逸らす。それは、ここに至るまで普段張っている魔法障壁はすべてエキドナが力づくでぶち破ったが故に彼女の小細工。
「ぐぬっ!! 硬い」
「風よっ!」
自爆覚悟で自分とエキドナの身体の間に空気の爆弾を発現させる。
これもエキドナの手榴弾の話を聞いて、ぶっつけ本番で編み出した新技だがまさか回避に使うことになるとは思ってもみなかったフィヨルギュンであった。
その甲斐あって衝撃に苦痛の表情を浮かべながらも必ず距離は取れる。
そして距離が取れれば……
「フィン! 伏せて!!」
機を逃さずオルトリンデの鞭がエキドナを四方八方から打ち据えんと殺到する。
もはや手加減など彼女の頭の片隅にも残っちゃいない、観客も先ほどから自己責任で残る数名しかいない状態だ。
主にフィヨルギュンとオルトリンデから流れ弾を受けた衛兵さんはちゃんと同僚が病院へと搬送されている。むしろ逃げる時間が作れるようにエキドナさんが立ち位置を調整していた。
「ほんっとう、その鞭厄介だよっ!!」
その上で恨み言を連ねながらエキドナは軽業師のように打撃の隙間を縫って進む。
とは言え二人に余裕がないのと同じで、彼女自身もかなり追い込まれていた。
ほんの少し、数歩より多く距離をとるとオルトリンデの鞭とフィヨルギュンの魔法が波状攻撃で迫ってくるのだ。しかもだんだんフィヨルギュンの魔法による射撃精度が上がってきている。
「当たっているのにっ! なんで動けるんですか!」
「我慢してるんだよ!! 正直泣き出したいよ僕は!!」
その通りで、オルトリンデの鞭は徐々にエキドナへ当たり始めていた。
オルトリンデとしてはもうエキドナを鞭で拘束してお終いにしたいのだが、絶妙にその一撃を打撃で済ませるようにエキドナが自分から当たりに行く。
その意図に気づいた時のオルトリンデは『怖い』と素直にそう思った。
秒間何発も飛来する鞭を見分けているという事実。ウェイランドでは洞爺や牡丹ならもしかして……と自分の技量にちょっとへこみそうになってたりと散々な目にあっている。
「もう後は範囲攻撃で焼くぐらいしか無いわよ。オルリン」
「だめです。あっちはどうです?」
何とか距離を保てている間にこそこそと作戦を立てるのだが、エキドナはなおも高性能な探査機能で筒抜けにしている。
「……隠したかったけど仕方ないわね」
フィヨルギュンの言葉にオルトリンデが頷づく。
「…………(さて、何をしてくるのかねぇ? こっちも切り札使っちゃうよ?)」
致命打は避けているもののエキドナもそろそろ限界が近い、そもそもこの体は間に合わせなのだ。累積する負荷は可能な限り避けたいのが本音なのだ。
「オルリン! やって!!」
「凍れる黒き霊標よ!」
ここにきて、オルトリンデが初めて明確な魔法を使わんと詠唱を始めた。
どのような効果、範囲、威力かを真司と勉強に付き合っていたおかげでエキドナにはある程度察しはつく。
氷系の魔法、そこから先の詠唱にエキドナは傾聴した。
「さざめく散華の墓前に躯を奉げ弔う裁きをここに!!」
「ちょ! 広範囲の空間凍結とか僕を殺す気かい!?」
とんでもねぇ魔法だった。
真司が『人間相手じゃぜったい死んじゃうよね、あはは』と乾いた笑みを浮かべるような代物だった。
そしてそんなものを準備しているにも関わらずオルトリンデの鞭による打撃の波はもちろん健在である。
これは本気でまずい、とエキドナがオーバーヒート覚悟で全身の出力を最大限まで開放した。
「出力全開!!」
両肩と背中の一部がスライドし、白煙を吹き出す。
瞬く間にエキドナの視界がゆっくりと鈍化していき、思考速度が数十倍に加速した。
半面痛みは薄れ、思考の一部が急激に止まり、言葉すら発することができなくなる。
感情をそぎ落とし、表情も比例して普段の愛嬌たっぷりなエキドナの顔がまるでビスクドールのようになっていく。
「……」
――バカンッ!!
次の瞬間エキドナは足元の地面を陥没させるほどの踏み込みで鞭の嵐に飛び込んだ。
迷彩服は見る見るうちにはじけ飛び、最小限のダメージで最短距離を詰めるルートに沿って直線で飛翔する。
両掌から雷光が奔り、オルトリンデからはまるで地面を稲妻が這って迫るように見えた。
それでもオルトリンデは詠唱をやめなかった。
「薄氷の檻よ! ここに!!」
「されど我が意、我が望みのままに在れ!!」
オルトリンデは詠唱が終わる瞬間、鞭を手放してフィヨルギュンが続けて放った詠唱が魔法に更なる効果を与える。
そして、オルトリンデの鞭が停止した。
そこにエキドナが正面衝突する。
本来であればエキドナの突進に鞭が負けてしまうのだが、その鞭が真っ白に染まり虚空へ留まった。
鈍い激突音と勢いを殺せないエキドナの身体が鞭でできた牢獄の中を跳ね回る。
ほんの数秒、空き缶に小石を入れてシェイクした時の音が続いて……全身ズタボロになったエキドナがべしゃりと地面に投げ出された。
オルトリンデの半歩先に……
「……こ、ここまでは予想してなかったですねフィン」
「うん、普通身動きできなくなる時点で諦めるんだけど……」
そう、二人がやったのは敵を氷漬けにするのではなく。オルトリンデの鞭を凍らせたのだ。
本来ならオルトリンデが詠唱した魔法はエキドナの言う通り相手を凍らせて砕く物なのだが、フィヨルギュンがその魔法に干渉して彼女の鞭を空間ごと氷漬けにした。
何が起きるのかというと鞭がその場で一切動かなくなる。
それを利用してエキドナを拘束するつもりだった。しかし、エキドナがとんでもない勢いで突っ込んできてそれにぶつかり自滅してしまった、
「これ、私かオルリンだけだと勝ち目薄かったんじゃない?」
「洞爺といい、エキドナといい……とんでもないですね」
二人とも実はもう限界だったので背中はびっしょりと汗で服が張り付いているし、何より。
「無理やり、魔法に干渉すると……しん、どい」
ただでさえ難易度の高い魔法を無理やり捻じ曲げた代償は大きく、フィヨルギュンはとんでもない睡魔に襲われていた。
もうちょっと、エキドナが慎重になって様子見をしていたら結果は逆だったのかもしれない。
「え、ちょっとフィン? 私に後始末全部押し付けるつもりですか!?」
「「きゅう……」」
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