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ミルテアリアにて ③
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「うわぁ! うわぁぁ!! ジェミニそっくり!!」
くりんくりんのお目目と若干たれ気味の眦がチャームポイントの飛竜達に囲まれて弥生はご満悦だった。ジェミニの姉妹はミルテアリアの魔法士ギルドで運搬役として重宝されている。
全員ギルドの紋章である杖の刺繡がしてある飛竜用の鞍を付けていた。
必要があればギルド員はこの屋上にある宿舎へ来て、そのまま飛竜に乗って飛び立つのだ。
「ぎゃう」
「これはわかるよ。自慢の姉妹だ―! でしょ?」
「ぎゃううぅ!」
その通り、と言わんばかりにはしゃぐジェミニが姉妹たちにすり寄っている。
翼の怪我の事などを知っているのだろう、ジェミニの姉妹たちはかわるがわる翼に鼻を摺り寄せてジェミニを心配していたが……当の本人は自慢げに名誉の負傷! と強がって翼を打ち鳴らした。
即座にびきぃぃ!! としびれるような痛みが怪我をした左腕に走ってジェミニが半泣きになる。
「あ! ダメだよジェミニ!! ほらぁ、痛いんじゃないの……涙拭いたげるから」
うめき声こそ上げないのはさすがに騎士の竜だが、痛いものはやっぱり痛いのか弥生に目の周りを拭ってもらって遠い目をしていた。
「もう……まだちゃんと治ってないんだよ? 無理はだめ。皆でビスケット食べよう? いっぱい作ってきたから!!」
「「「「ぎゃうぅ!!」」」」
飛竜達がビスケットと聞いて歓声を上げる。
この国名物のビスケットは種族問わず大人気で贈り物の定番だった。
それを先日フィヨルギュンの執務室で知った弥生は宿の厨房をお借りして、特製ビスケットを焼いている。
実は母親に習って弥生はお菓子作りがそれなりにできる。そもそも器用なのでアレンジも得意なので今回は飛竜用に直径三十センチほどの大きさにして時間の許す限り作り続けた。
結果として二十枚ほど焼けたが4匹の飛竜に一瞬で食べつくされる。ばりばりむしゃむしゃと気持ち良いくらいあっさりと……その光景に作った弥生自身がびっくりだ。
「うわ……一匹五枚じゃあ足りなかった? それにしてもみんなビスケット好きなのね」
『数年前、この国でお菓子屋さんを作った夫婦のレシピが伝わってみんな作るようになった』
相当人気があったらしく、その夫婦が別の国に移り住んだ後もそのレシピを使ってビスケットは不動の人気を獲得していた。そもそもミルテアリアにおいて甘味は果物が主流で、パンを焼くための小麦で作られたお菓子は当時とても珍しかったようだ。
ジェミニですらもその経緯を知ってるほどに隣国まで知れ渡っている。
「へえ、そのビスケットには勝てないとおもうけど。お母さんとの思い出のレシピだから気に入ってもらえるとうれしいな………………? どうしたの皆、ぽかーんとして」
それだけに、その味にはこの国全員。飛竜ですらも間違いようがない。
「ぎゃうう」
「どうしたのジェミニ、書くの躊躇いながらなんて……」
かりかりと黒板に書いた後、ジェミニはしばしどうしようか迷いながら……結局静かに弥生にその黒板を差し出す。
そこには…………
『同じ味、全く同じ味』
「へ?」
『オリジナルレシピって呼ばれてるビスケットと同じ味』
「それって……まさか、ねえジェミニ。そのビスケットのお店の名前ってわかる?」
『マーチって名前だったと思う』
英語でマーチ、三月……弥生。
一瞬で弥生の脳裏にそこまで連想される。偶然の一致かもしれないがあからさますぎる符号に心の整理がつかない。
即座に母がもしこの国で生きていて、お店を構えたとしたら店名をどうするかと考える。
たぶん家族にゆかりのある名前にするだろうと、娘として予想ができた。
「まさか、ね」
きっと偶然だ。
たまたまなのだ、ビスケットなど誰が作っても同じ味になる。
きっとそうなのだと淡い期待を振り払う。
「もしそのお店の店長さんかパティシエさんに会えたら聞いてみよ」
それにオルトリンデやフィヨルギュンならお店に行ったこともあるだろうし、と弥生は記憶の隅にお店の名前をとどめておいた。
今回以外にもどうせ何回も訪れる機会はあるのだから。
「それにしても平和だねぇ。ジェミニも楽しそう……後で案内してもらおうかな?」
「ぎゃう」
「うん? 姉妹ちゃんズに……えと、乗っていいの?」
「「「ぎゃううぅ!」」」
どうやら乗ってもいいらしい。
四苦八苦しながら、時にはジェミニの協力を得つつ一匹の飛竜に乗ると手綱の部分に『ルミナス』と書かれていた。
「あなたルミナス……でいいのかな?」
「がう」
「そっか、よろしくねルミナス。私操縦とかできないんだけど大丈夫?」
腰のベルトに落下防止のチェーンをセットしながら聞くと、ジェミニが黒板に書いて弥生の方へ向けて来た。
『大丈夫、ここら辺一周回ってくるだけだから』
「ふんふん、じゃあ落ちないように気を付ければいいんだね。よろしく!」
まかせろ、と言わんばかりにジェミニたちが一声上げる。
弥生の中ではてっきりルミナスだけが彼女を乗せて飛ぶのだと思っていたが、飛竜達はちょっとしたお礼がしたかったので……
「うなっ!? え、ジェミニ危ないよ?」
「ぎゃうん」
問題ない、と翼をゆっくり広げるジェミニ。
そして……たったった、と小気味いい足音共に4匹の飛竜は空へと躍り出た。
「えっ? ええ!?」
ここでようやく弥生が飛竜達の思惑に気づいたが、その困惑以上に感動が広がっていた。
「ふあっ……綺麗」
ルミナスが翼を一打ちして徐々に高度を上げていく、ゆっくりと弧を描くように舞い上がるとミルテアリアの城下町が眼下へとスライドしていった。
おそらく人気の色なのだろう、明るめの紫で彩られた家屋の屋根が線を描くように国中へと繋がり。香ばしいパンの匂いのする煙突の煙を横目に一番高い塔……ミルテアリアの城を目指して飛んでゆく。
この国の城は塔の形状をしており、弥生の知識の中ではまっすぐに立ったピサの斜塔だ。
ジェミニも最後尾で姉妹の竜が風よけになる事で負担が減っている。
追従してただ飛ぶだけなら特に問題はなさそうであった。
「……空っていいねぇ、私もいつか飛行機とか作って自力で飛んでみたいなぁ。真司も文香も楽しんでくれると思うんだよね」
「がうぅ」
「なんか夢みたい……あ、オルちゃんとフィンさんだ。うわぁ凄いなぁ……定番のあのセリフ言って見たいなぁ」
ちなみに『みろ、まるで人が……』なのだがさすがに自重している。
たっぷり十分も飛んだだろうか。町の区画ほとんどを網羅する形で廻ったのだが弥生はあることに気づく、この国は区画整理の段階から魔法陣のように術式を形作っているのだとオルトリンデから聞いていた。
しかし、弥生の見る限りそれは図形や術式というより……
「フローチャート?」
まるで電子機器のプログラム表に似ている気がしたのだ。
「まあいいか」
魔法に詳しいわけじゃない弥生の知識ではその術式を少しも読み解けないが、きっと記憶の中にある一番近いものと連想されたんだろうと納得する。
「今日はありがとうね! ルミナス、ジェミニ、みんな!」
そんなことよりも前回中断された空中遊覧は何事もなく、弥生の記憶を楽しい物へと上書きしたのだった。
くりんくりんのお目目と若干たれ気味の眦がチャームポイントの飛竜達に囲まれて弥生はご満悦だった。ジェミニの姉妹はミルテアリアの魔法士ギルドで運搬役として重宝されている。
全員ギルドの紋章である杖の刺繡がしてある飛竜用の鞍を付けていた。
必要があればギルド員はこの屋上にある宿舎へ来て、そのまま飛竜に乗って飛び立つのだ。
「ぎゃう」
「これはわかるよ。自慢の姉妹だ―! でしょ?」
「ぎゃううぅ!」
その通り、と言わんばかりにはしゃぐジェミニが姉妹たちにすり寄っている。
翼の怪我の事などを知っているのだろう、ジェミニの姉妹たちはかわるがわる翼に鼻を摺り寄せてジェミニを心配していたが……当の本人は自慢げに名誉の負傷! と強がって翼を打ち鳴らした。
即座にびきぃぃ!! としびれるような痛みが怪我をした左腕に走ってジェミニが半泣きになる。
「あ! ダメだよジェミニ!! ほらぁ、痛いんじゃないの……涙拭いたげるから」
うめき声こそ上げないのはさすがに騎士の竜だが、痛いものはやっぱり痛いのか弥生に目の周りを拭ってもらって遠い目をしていた。
「もう……まだちゃんと治ってないんだよ? 無理はだめ。皆でビスケット食べよう? いっぱい作ってきたから!!」
「「「「ぎゃうぅ!!」」」」
飛竜達がビスケットと聞いて歓声を上げる。
この国名物のビスケットは種族問わず大人気で贈り物の定番だった。
それを先日フィヨルギュンの執務室で知った弥生は宿の厨房をお借りして、特製ビスケットを焼いている。
実は母親に習って弥生はお菓子作りがそれなりにできる。そもそも器用なのでアレンジも得意なので今回は飛竜用に直径三十センチほどの大きさにして時間の許す限り作り続けた。
結果として二十枚ほど焼けたが4匹の飛竜に一瞬で食べつくされる。ばりばりむしゃむしゃと気持ち良いくらいあっさりと……その光景に作った弥生自身がびっくりだ。
「うわ……一匹五枚じゃあ足りなかった? それにしてもみんなビスケット好きなのね」
『数年前、この国でお菓子屋さんを作った夫婦のレシピが伝わってみんな作るようになった』
相当人気があったらしく、その夫婦が別の国に移り住んだ後もそのレシピを使ってビスケットは不動の人気を獲得していた。そもそもミルテアリアにおいて甘味は果物が主流で、パンを焼くための小麦で作られたお菓子は当時とても珍しかったようだ。
ジェミニですらもその経緯を知ってるほどに隣国まで知れ渡っている。
「へえ、そのビスケットには勝てないとおもうけど。お母さんとの思い出のレシピだから気に入ってもらえるとうれしいな………………? どうしたの皆、ぽかーんとして」
それだけに、その味にはこの国全員。飛竜ですらも間違いようがない。
「ぎゃうう」
「どうしたのジェミニ、書くの躊躇いながらなんて……」
かりかりと黒板に書いた後、ジェミニはしばしどうしようか迷いながら……結局静かに弥生にその黒板を差し出す。
そこには…………
『同じ味、全く同じ味』
「へ?」
『オリジナルレシピって呼ばれてるビスケットと同じ味』
「それって……まさか、ねえジェミニ。そのビスケットのお店の名前ってわかる?」
『マーチって名前だったと思う』
英語でマーチ、三月……弥生。
一瞬で弥生の脳裏にそこまで連想される。偶然の一致かもしれないがあからさますぎる符号に心の整理がつかない。
即座に母がもしこの国で生きていて、お店を構えたとしたら店名をどうするかと考える。
たぶん家族にゆかりのある名前にするだろうと、娘として予想ができた。
「まさか、ね」
きっと偶然だ。
たまたまなのだ、ビスケットなど誰が作っても同じ味になる。
きっとそうなのだと淡い期待を振り払う。
「もしそのお店の店長さんかパティシエさんに会えたら聞いてみよ」
それにオルトリンデやフィヨルギュンならお店に行ったこともあるだろうし、と弥生は記憶の隅にお店の名前をとどめておいた。
今回以外にもどうせ何回も訪れる機会はあるのだから。
「それにしても平和だねぇ。ジェミニも楽しそう……後で案内してもらおうかな?」
「ぎゃう」
「うん? 姉妹ちゃんズに……えと、乗っていいの?」
「「「ぎゃううぅ!」」」
どうやら乗ってもいいらしい。
四苦八苦しながら、時にはジェミニの協力を得つつ一匹の飛竜に乗ると手綱の部分に『ルミナス』と書かれていた。
「あなたルミナス……でいいのかな?」
「がう」
「そっか、よろしくねルミナス。私操縦とかできないんだけど大丈夫?」
腰のベルトに落下防止のチェーンをセットしながら聞くと、ジェミニが黒板に書いて弥生の方へ向けて来た。
『大丈夫、ここら辺一周回ってくるだけだから』
「ふんふん、じゃあ落ちないように気を付ければいいんだね。よろしく!」
まかせろ、と言わんばかりにジェミニたちが一声上げる。
弥生の中ではてっきりルミナスだけが彼女を乗せて飛ぶのだと思っていたが、飛竜達はちょっとしたお礼がしたかったので……
「うなっ!? え、ジェミニ危ないよ?」
「ぎゃうん」
問題ない、と翼をゆっくり広げるジェミニ。
そして……たったった、と小気味いい足音共に4匹の飛竜は空へと躍り出た。
「えっ? ええ!?」
ここでようやく弥生が飛竜達の思惑に気づいたが、その困惑以上に感動が広がっていた。
「ふあっ……綺麗」
ルミナスが翼を一打ちして徐々に高度を上げていく、ゆっくりと弧を描くように舞い上がるとミルテアリアの城下町が眼下へとスライドしていった。
おそらく人気の色なのだろう、明るめの紫で彩られた家屋の屋根が線を描くように国中へと繋がり。香ばしいパンの匂いのする煙突の煙を横目に一番高い塔……ミルテアリアの城を目指して飛んでゆく。
この国の城は塔の形状をしており、弥生の知識の中ではまっすぐに立ったピサの斜塔だ。
ジェミニも最後尾で姉妹の竜が風よけになる事で負担が減っている。
追従してただ飛ぶだけなら特に問題はなさそうであった。
「……空っていいねぇ、私もいつか飛行機とか作って自力で飛んでみたいなぁ。真司も文香も楽しんでくれると思うんだよね」
「がうぅ」
「なんか夢みたい……あ、オルちゃんとフィンさんだ。うわぁ凄いなぁ……定番のあのセリフ言って見たいなぁ」
ちなみに『みろ、まるで人が……』なのだがさすがに自重している。
たっぷり十分も飛んだだろうか。町の区画ほとんどを網羅する形で廻ったのだが弥生はあることに気づく、この国は区画整理の段階から魔法陣のように術式を形作っているのだとオルトリンデから聞いていた。
しかし、弥生の見る限りそれは図形や術式というより……
「フローチャート?」
まるで電子機器のプログラム表に似ている気がしたのだ。
「まあいいか」
魔法に詳しいわけじゃない弥生の知識ではその術式を少しも読み解けないが、きっと記憶の中にある一番近いものと連想されたんだろうと納得する。
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