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ウェイランド鍛冶国家に着きました
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「さあ、ここがウェイランド鍛冶国家だよ。名前に反してウェイウェイしてないけどねっ!」
親指を立ててサムズアップしながらエキドナがのたまう。
弥生達の野営実習を大成功(エキドナ視点)で終わらせて服や日常品など装備を整えて、一週間も経たない内にウェイランド行きを実行に移したのだ。
「おっきぃ壁だよおにいちゃん!!」
「これは城壁っていうんだよ文香……確かに実物見るとすごいけど」
ほあぁぁ……と感嘆の声を上げながら真司と文香はエキドナをスルーした。
キラキラした二人の瞳と反対にエキドナさんの眦からはぽろぽろと雫が零れ落ちていく……。
「え、エキドナさん。そのしぐさにあってますよっ!!」
弥生がフォローするが……笑顔を浮かべたまま大量の涙を流すエキドナには単なる追撃でしかなかった。
「いいのさ。スベるのは慣れてるから」
「……(慣れてるだろうなって思ってた)」
「さあ、ここがウェイランド鍛冶国家だよ。ちゃんと検問で入国審査があるからね」
ぴたりと涙を止めて仕切りなおすエキドナさんに弥生達はがさっきまでのを忘れることにした。
何はともあれ4人は乗合馬車で実にスムーズにウェイランド鍛冶国家にたどり着く。その見た目は一言で言い表すのであれば『要塞』だ。それはここに来る道中で馬車に揺られながらエキドナより弥生達が聞いていたそのまんま。
城下町を含めぐるりと囲う石造りの壁が高さ10メートル、半径およそ10キロにわたり続いていて、しかもそれは建国から数百年かかっても完成されていないらしい。
まるでサグラダ・ファミリアみたいだね、とは弥生の談。
城壁の東西南北にそれぞれ検問があって弥生達は東側の検問から入国する。国と国の間の街道に通じているだけあってかなりの人の出入りがある。
「真司、文香。迷子にならないようにね」
「大丈夫、文香。手をつかんでて」
「わかったー!」
到着は昼前だったがすでに結構な人数が並んでいて、中には一晩を明かしたのかテントもちらほら立っていた。そのグループには耳の長い種族や背が低く豊かな顎ひげを蓄えた茶褐色の肌を持つ種族、全身がうろこで覆われた爬虫類の顔を持つ種族……そしてそのすぐ後ろに立つ(?)文香と同じくらいの背丈の二足歩行のカエルさんが並んでいる。
「東で魔狼が数を減らしてるってさ」
「なんでも人族の金髪少女が乱獲したらしい……」
「冗談だろ? あの群れを?」
しかもにこやかに(表情がわからないので4人には今にも捕食されるようにしか見えなかったが)談話していた。
「僕も最初に見た時は驚いたけど……あんまり騒いだらだめだよ? 失礼だしねぇ」
「はーい」
真司と弥生はエキドナの言葉に頷いて文香は控えめに返事を返す。
その反応にエキドナも満足しながら改めて周囲にどれくらいの人数が居るのかとか夕暮れまでには検問を通過できるかの演算をしつつ別な事を考えていた。
内容は懸案事項である弥生たちの事なのだが、それにはある程度方針は決めている。
そんな彼女の胸の内を知らない3人は実に良い子でウェイランドの壁を眺めたり、きょうだい仲良くおしゃべりしたりと暫く好きにさせておいて良さそうだった。
ちょうどいいのでエキドナは弥生達について予想と推察を脳内でまとめる。
一つ目:まず間違いなく弥生達はエキドナの知る日本人だ。
しかし、いろいろと腑に落ちない所が多すぎた。話を聞く限りに弥生達の生きていた時代は自分の数世紀前……西暦と呼ばれていた時代であり、エキドナは記録として知っていたから話を合わせられたが正直理屈が合わないので確信が持ててない。
二つ目……この世界に来た自分も含めて『転生』ではなく『転移』ではないかなという事。
自分の服や弥生達の服が当時のまんまであるのは決定的な事実として……自分が稼働している事がおかしい。一時的なシャットダウンによる気絶後にこの世界で目が覚めた時……内部時計は数分も経ってなかった。つまり、弥生達も自分も何かが起きてこの時間、この場所に『運ばれた』と。
誰が何のためにかはさっぱり見当がつかないのが困りものだが。
最後に……この世界はもしかしたら地球なのでは? これについては本当に確信が持てないが、直感である。そうとしか言えない何かでエキドナは悶々としている。だからこそ広く移動して情報を集めるつもりではあった。
この三つを順番に解決して行く事がエキドナにとって有益と判断していた。
そのためには弥生達と共にこの状況について余すところなく常に共有しておく必要性がある。そこまでエキドナが考えをまとめた時に軽い衝撃が腰に走った。
「うん?」
エキドナが首をかしげながら視線を落とすと、そこには白いメッシュの入った黒髪の女の子が鼻を押さえていた。
「大丈夫?」
エキドナが心配して話しかけるがその女の子は首を左右に振って走り去ってしまう。
その様子にさらに首をかしげるエキドナだが気にするほどでもないか……と弥生達に意識を戻した。本来ならありえない事に気が付かないで……
「お? さすが僕だね。予想通りの進み具合だ……弥生、真司、文香。今日は城下町に入ったらすぐに宿をとって休もうねぇ。明日は朝一番からいろいろやろう」
「えきどなおねーちゃん、どこに泊まるの?」
「よくぞ聞いてくれた文香! 僕の探査によればまだ検問から出てすぐの宿が二部屋開いているねぇ……しかも今ここで並んでいる人たちでその宿に泊まるような会話も出ていない。つまりこのまま空いていればすぐにチェックインさ! その宿に向かう人物が居ればすぐに僕がわかるからね。部屋が埋まったとしても第二候補に向かうだけさ」
「エキドナさん凄い……」
「この辺りの動いているものは『全部把握してる』からね」
そう、無意識でもすべての動きを把握してるのに……先ほどぶつかった女の子の事はエキドナはぶつかるまで『気づいていなかった』
「晩御飯何食べようか?」
真司がおなかをさすりながら3人に問う。
「この間の魔狼討伐で儲けてるから贅沢にやろうかねぇ」
「えきどなおねーちゃん! 私オムレツ食べたい!!」
「良いねぇ良いねぇ、弥生は?」
「肉」
「……焼肉?」
「肉でできた肉が食べたい」
「なんでそんな決意決めましたみたいに日本語間違ってる上、男前で訳の分かんないテンションで?」
「お肉を食べると筋肉がつくといいます」
「それはプロテインじゃないの? しかも運動自体をしっかりやらないと結局脂肪に……」
「胸にそれが回るなら本望です」
「……真司、弟して何とかするべきじゃないかとおねーさんは愚考するねぇ」
「無理、僕にもできる事とできない事があるんだよ。エキドナ姉」
それからしばらくして検問を無事に通過した4人……しかしエキドナが白いメッシュの入った黒髪の女の子の事を思い出すことはなかった。
親指を立ててサムズアップしながらエキドナがのたまう。
弥生達の野営実習を大成功(エキドナ視点)で終わらせて服や日常品など装備を整えて、一週間も経たない内にウェイランド行きを実行に移したのだ。
「おっきぃ壁だよおにいちゃん!!」
「これは城壁っていうんだよ文香……確かに実物見るとすごいけど」
ほあぁぁ……と感嘆の声を上げながら真司と文香はエキドナをスルーした。
キラキラした二人の瞳と反対にエキドナさんの眦からはぽろぽろと雫が零れ落ちていく……。
「え、エキドナさん。そのしぐさにあってますよっ!!」
弥生がフォローするが……笑顔を浮かべたまま大量の涙を流すエキドナには単なる追撃でしかなかった。
「いいのさ。スベるのは慣れてるから」
「……(慣れてるだろうなって思ってた)」
「さあ、ここがウェイランド鍛冶国家だよ。ちゃんと検問で入国審査があるからね」
ぴたりと涙を止めて仕切りなおすエキドナさんに弥生達はがさっきまでのを忘れることにした。
何はともあれ4人は乗合馬車で実にスムーズにウェイランド鍛冶国家にたどり着く。その見た目は一言で言い表すのであれば『要塞』だ。それはここに来る道中で馬車に揺られながらエキドナより弥生達が聞いていたそのまんま。
城下町を含めぐるりと囲う石造りの壁が高さ10メートル、半径およそ10キロにわたり続いていて、しかもそれは建国から数百年かかっても完成されていないらしい。
まるでサグラダ・ファミリアみたいだね、とは弥生の談。
城壁の東西南北にそれぞれ検問があって弥生達は東側の検問から入国する。国と国の間の街道に通じているだけあってかなりの人の出入りがある。
「真司、文香。迷子にならないようにね」
「大丈夫、文香。手をつかんでて」
「わかったー!」
到着は昼前だったがすでに結構な人数が並んでいて、中には一晩を明かしたのかテントもちらほら立っていた。そのグループには耳の長い種族や背が低く豊かな顎ひげを蓄えた茶褐色の肌を持つ種族、全身がうろこで覆われた爬虫類の顔を持つ種族……そしてそのすぐ後ろに立つ(?)文香と同じくらいの背丈の二足歩行のカエルさんが並んでいる。
「東で魔狼が数を減らしてるってさ」
「なんでも人族の金髪少女が乱獲したらしい……」
「冗談だろ? あの群れを?」
しかもにこやかに(表情がわからないので4人には今にも捕食されるようにしか見えなかったが)談話していた。
「僕も最初に見た時は驚いたけど……あんまり騒いだらだめだよ? 失礼だしねぇ」
「はーい」
真司と弥生はエキドナの言葉に頷いて文香は控えめに返事を返す。
その反応にエキドナも満足しながら改めて周囲にどれくらいの人数が居るのかとか夕暮れまでには検問を通過できるかの演算をしつつ別な事を考えていた。
内容は懸案事項である弥生たちの事なのだが、それにはある程度方針は決めている。
そんな彼女の胸の内を知らない3人は実に良い子でウェイランドの壁を眺めたり、きょうだい仲良くおしゃべりしたりと暫く好きにさせておいて良さそうだった。
ちょうどいいのでエキドナは弥生達について予想と推察を脳内でまとめる。
一つ目:まず間違いなく弥生達はエキドナの知る日本人だ。
しかし、いろいろと腑に落ちない所が多すぎた。話を聞く限りに弥生達の生きていた時代は自分の数世紀前……西暦と呼ばれていた時代であり、エキドナは記録として知っていたから話を合わせられたが正直理屈が合わないので確信が持ててない。
二つ目……この世界に来た自分も含めて『転生』ではなく『転移』ではないかなという事。
自分の服や弥生達の服が当時のまんまであるのは決定的な事実として……自分が稼働している事がおかしい。一時的なシャットダウンによる気絶後にこの世界で目が覚めた時……内部時計は数分も経ってなかった。つまり、弥生達も自分も何かが起きてこの時間、この場所に『運ばれた』と。
誰が何のためにかはさっぱり見当がつかないのが困りものだが。
最後に……この世界はもしかしたら地球なのでは? これについては本当に確信が持てないが、直感である。そうとしか言えない何かでエキドナは悶々としている。だからこそ広く移動して情報を集めるつもりではあった。
この三つを順番に解決して行く事がエキドナにとって有益と判断していた。
そのためには弥生達と共にこの状況について余すところなく常に共有しておく必要性がある。そこまでエキドナが考えをまとめた時に軽い衝撃が腰に走った。
「うん?」
エキドナが首をかしげながら視線を落とすと、そこには白いメッシュの入った黒髪の女の子が鼻を押さえていた。
「大丈夫?」
エキドナが心配して話しかけるがその女の子は首を左右に振って走り去ってしまう。
その様子にさらに首をかしげるエキドナだが気にするほどでもないか……と弥生達に意識を戻した。本来ならありえない事に気が付かないで……
「お? さすが僕だね。予想通りの進み具合だ……弥生、真司、文香。今日は城下町に入ったらすぐに宿をとって休もうねぇ。明日は朝一番からいろいろやろう」
「えきどなおねーちゃん、どこに泊まるの?」
「よくぞ聞いてくれた文香! 僕の探査によればまだ検問から出てすぐの宿が二部屋開いているねぇ……しかも今ここで並んでいる人たちでその宿に泊まるような会話も出ていない。つまりこのまま空いていればすぐにチェックインさ! その宿に向かう人物が居ればすぐに僕がわかるからね。部屋が埋まったとしても第二候補に向かうだけさ」
「エキドナさん凄い……」
「この辺りの動いているものは『全部把握してる』からね」
そう、無意識でもすべての動きを把握してるのに……先ほどぶつかった女の子の事はエキドナはぶつかるまで『気づいていなかった』
「晩御飯何食べようか?」
真司がおなかをさすりながら3人に問う。
「この間の魔狼討伐で儲けてるから贅沢にやろうかねぇ」
「えきどなおねーちゃん! 私オムレツ食べたい!!」
「良いねぇ良いねぇ、弥生は?」
「肉」
「……焼肉?」
「肉でできた肉が食べたい」
「なんでそんな決意決めましたみたいに日本語間違ってる上、男前で訳の分かんないテンションで?」
「お肉を食べると筋肉がつくといいます」
「それはプロテインじゃないの? しかも運動自体をしっかりやらないと結局脂肪に……」
「胸にそれが回るなら本望です」
「……真司、弟して何とかするべきじゃないかとおねーさんは愚考するねぇ」
「無理、僕にもできる事とできない事があるんだよ。エキドナ姉」
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