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登場人物設定その1(※ネタバレあり注意)※主要人物

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◆シリウス・リーブラス
本編で語り部、解説役となったリーブラス伯爵家嫡男。
家族構成は父母弟妹で家族仲は極めて良好。リーブラス家は代々王国の法務に関わっており、シリウスの父は3名からなる最高裁判官の1人で多忙だが、愛妻家で家族を疎かにしていない。

シリウスは能力優秀で、交友関係も広く、卒業後は父と同じ道を歩むはずだったが、父の代理として登城した際に国王と王妃、宰相に目をつけられてしまったばかりに……。

◆ルカス・アバロン
金髪青目のアバロン王国第一王子。第一王子であって、王太子ではない。
母は現王妃で元ガーネフ侯爵令嬢。弟ジェラール第二王子がいる。

アルビオン公爵家が後見人となって王太子にするために支援して手を尽くしていたことに最期まで気づいていなかった。※母方のガーネフ侯爵家は2人の王子に対して中立を貫いており、2人の後見人にならないことを公言している。

学園に入学し、カレン・バーバリアン男爵令嬢と出会うまでは能力・資質ともに十分で、立太子して順当に次期国王になると思われていた。

しかし、ソフィア・アルビオン公爵令嬢という婚約者がいながら、カレンと学園の講義や行事をサボって逢瀬を重ねていたのは周知の事実。ソフィアを蔑ろにし、将来の足掛かりのために任されていた政務も放置して、カレンと遊び惚けていた。

国王と王妃の教育により能力は高かったものの、カレンに出会ってから堕落。取り巻き達もカレンに魅了され、諫めることがなかった。

シリウスと同学年であるが単位と出席日数の圧倒的に不足により留年。素行不良と多くの公序良俗に反する行為により、取り巻きとカレンと一緒に卒業式当日付けで学園を退学させられている。

ソフィアとの婚約白紙撤回後、重罪を犯した王族が収容される王国の東北(丑寅)にある離宮に身柄を移されるまでは両親の酌量を信じて疑わなかったが、移されてからはソフィアはもとより、カレンや取り巻き達、国王と王妃に責任転嫁したことを叫ぶ様になった。離宮の内部規定により、規定期間経過後に拘束された状態で毒杯を強引にあおらされて死亡。病死と公表される。


◆カレン・バーバリアン男爵令嬢
バーバリアス男爵家長女。王国民に一般的な茶髪黄目。

ルカスをはじめ次期王国中枢を担うルカスの取り巻き達も言葉巧みに魅了していた。ルカス達と一緒に学園の講義と行事諸々を堂々とサボって逢瀬を重ねていた。評判は悪く、特に取り巻きの婚約者と上位貴族の女子達からは王国貴族の子女に非ざる行為の数々に毛嫌いされていた。

学力に関しては底辺で、学園には貴族科ではなく、間口の広い普通科に補欠入学している。そのため、貴族の子女の必須科目である礼儀作法とダンスに関しては壊滅。ルカス達と遊び惚けて疎かにしている貴族夫人として欠かせない社交界で必要になるコネも皆無。なお、善意で社交に関する忠告をした者もいたが、本人は王妃になることを疑わず、なれば問題ないと楽観視していた。

幼少時に高熱で倒れ、回復してから人が変わったと言われている。所謂テンプレの転生者。前世知識を活用しようとしたが、どれも大きな成果を出せず、転生者の地頭もあまりよくなかったため、男爵令嬢としての教育もギリギリで通過。ちなみに貴族間での婚姻については高熱で倒れる前に履修済みで、倒れる前の記憶は転生者の人格の記憶に上書きされて勉強した内容は完全に忘却している。

推している乙女ゲームの世界に転生したと勘違い(正しくはそのゲームの世界設定に似ている異世界)し、逆ハーレムによる玉の輿を狙っていた。当初はゲームのイベントに沿ってルカス達と交流していたが、推しの攻略対象であるルカスとの時間を優先し学園をサボる様になる。余談だが、学園入学後の年末にはルカス達と肉体関係をもっていた。カレンは妊娠のリスクを避けるため高額の避妊薬を常備していた。

ルカスとソフィアの婚約白紙撤回後、南西にある王国一戒律の厳しい修道院送りとなる。しかし、本人の辞書に反省という言葉はない。戒律はいうまでもなく、修道院の生活にも馴染めなかったため、密かに脱走を計画。言葉巧みに取り込んだ修道女数人を囮にして、脱走を完遂。最寄りの街で院長から盗んだ金品を一部換金し、王都目指して道中の街で少しずつ金品を売りさばいて、最後は西の地方都市に足取りを追われない様に逃亡。路銀が尽きてしまったところで娼婦狩りにあい、娼館で性病を客からうつされて死亡する。

実家の悪事に関して気づくことはなく、急に金回りがよくなっても生活がよくなったことが先走って気にしていなかった。

◆ソフィア・アルビオン
金髪灼眼のアルビオン公爵家の長女。文武両道の容姿端麗な才媛で淑女の鏡と言われて男女問わず絶大な支持を得ている。家族構成は父母兄で家族仲は良好。

ルカスとの婚約に関しては政略上仕方のないものと割り切る一方で、伴侶としてルカスと愛を育むつもりであったが、肝心のルカスがカレンとの許されざる恋に溺れてしまう。ルカスの将来を案じ、翻意と更生させるために説得や忠告を幾度も試みたが、全て「嫉妬するな」の言葉で片付けられて取り付く島もなかった。

王妃となるための王太子妃教育は学園入学前、王妃教育に関しては在学2年目に現王妃の太鼓判を得て終了している。また、ルカスが放置するようになった政務は滞ると国民に皺寄せが行くことを嫌ったソフィアが国王と王妃の了承を得て一部受け持っていた。

ルカス達とカレンの肉体関係については国王、王妃と共に把握していて、情けで翻意と更生のための一年間を上申していたが、ルカス達は変わらなかった。そのため、実は最終学年の初めにルカス達に気付かれず、廃嫡手続きが始まっていた。

※王国法の法定手続きのため、国王や当主の発言だけで即廃嫡とはならない。
王国法上1年間の執行猶予が設けられており、その1年間の対象の行動次第で即時執行、執行却下となっている。
ルカスとの婚約が白紙撤回となり、婚約破棄宣言されたことによる名誉回復と慰謝料などの手続き完了後、既に次期王妃としての準備が完了していたため、婚約者がいなかった1歳年下のジェラール第二王子との婚約が成立。ルカスのときとは対照的に順調に交流を重ねて愛を育み、王妃の仕事を補佐する傍ら、婚約直後に立太子したジェラールを支える。

レオンハルト国王が退位して、ジェラールが即位すると共に王妃となってジェラールの治世を支え、3男3女の子宝に恵まれて王妃の模範として王国史に夫と共に名を遺した。
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