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015 謎の地下室に第二のコレクター①
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一度茶の間リビングに戻ってくると、西村課長が尾崎係長と田代主任、池上に指示をしてコタツを動かす。
琉球畳が敷かれたそこは特に何もない。
「今度は畳を外してくれ。コタツがあった場所だけでいい」
「はい」
指示通りに外して除けていくと、板張りの床が現れた。寄木細工風のもので、畳で隠されてしまうには凝ったものだと思えた。
「さて、次なんだか······」
そう言いながら、西村課長が寄木細工のパーツをあれこれ触っている。何をしているんだろうと身を乗り出して覗こうとしていたら、一部分だけプッシュ式でノブになる場所があり、そこを持って板が外せるようになっていたようだ。
もしかしてこの床下収納にお宝があるのだろうか? そう思ってドキドキしていたが、コタツと同じくらいの大きさの羽目板を取り除くと今度はさらに分厚い金属の扉が現れる。
「······防災シェルター?」
尾崎係長が呟くと、「おそらくそうだ」と西村課長が答えた。
「先程の手紙に書いてあった。防災に特化した地下室に真っ先に保全を頼みたいものがあると」
「いよいよですか」
「ちょっと楽しみー」
「俺、動画回しておくわ」
再びここでもカードキーを使い、西村課長が扉を開ける。階段が見えて、その奥に地下室があるのだろう。西村課長が先に降りて、次いで動画を回していた田代主任が後に続いた。
「まあまあ広さはあるな······うわっ!」
「ほ、他の者は降りてくるな!」
二人の動揺が響くが、私達もすでに降りてしまっていた。
思ったより広さのある地下室の奥では――、男が血を流して倒れていた。
琉球畳が敷かれたそこは特に何もない。
「今度は畳を外してくれ。コタツがあった場所だけでいい」
「はい」
指示通りに外して除けていくと、板張りの床が現れた。寄木細工風のもので、畳で隠されてしまうには凝ったものだと思えた。
「さて、次なんだか······」
そう言いながら、西村課長が寄木細工のパーツをあれこれ触っている。何をしているんだろうと身を乗り出して覗こうとしていたら、一部分だけプッシュ式でノブになる場所があり、そこを持って板が外せるようになっていたようだ。
もしかしてこの床下収納にお宝があるのだろうか? そう思ってドキドキしていたが、コタツと同じくらいの大きさの羽目板を取り除くと今度はさらに分厚い金属の扉が現れる。
「······防災シェルター?」
尾崎係長が呟くと、「おそらくそうだ」と西村課長が答えた。
「先程の手紙に書いてあった。防災に特化した地下室に真っ先に保全を頼みたいものがあると」
「いよいよですか」
「ちょっと楽しみー」
「俺、動画回しておくわ」
再びここでもカードキーを使い、西村課長が扉を開ける。階段が見えて、その奥に地下室があるのだろう。西村課長が先に降りて、次いで動画を回していた田代主任が後に続いた。
「まあまあ広さはあるな······うわっ!」
「ほ、他の者は降りてくるな!」
二人の動揺が響くが、私達もすでに降りてしまっていた。
思ったより広さのある地下室の奥では――、男が血を流して倒れていた。
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