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友人からのお願い
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魔術大会は夏の長期休みが明けた直後に行われるのが通例だ。俗に言う夏休みと呼ばれる期間の間、大会メンバーには休む暇など与えられず、常に己の実力を高めるためだけに一ヶ月を費やすことが要求される。
無論、それは今年の一年生メンバーも同様であり、リシルやアルフレッド、ミチカも該当する。
そんな常識などつゆ知らず、レインは夏休みの計画を密かに練っていた。
「夏休みまで一週間切っちゃったね」
「ねー。時間が流れるのって早いよね」
初めての長期休みにワクワクが隠しきれないレインは、ここ最近常に気分が浮ついていた。
「そんなに夏休みが楽しみなの?」
「え、楽しみだけど?」
「私はレイン君が羨ましいよ……」
「?」
もう一度言い直すと、レインは長期休み中の訓練について何も知らないのである。学校に集まりスパルタな指導が待っているのを知っているリシルはどんよりとした気分でレインの頬をつついていた。
「ねえ、レイン君」
リシルがふと顔を上げた。
「今日の放課後空いてない?」
「空いてるよ?」
「じゃあ、ちょっとお出かけしましょう!」
「いきなりだね……」
特段、レインもやることがあるわけではないので構わないのだが、グレンにこの間敗北してしまったことが頭の中でチラついて、研究がやりたいと言う気持ちもある。
だが、『師匠』が言っていた。「どんなことがあっても女の子を優先するように」と。どう言う意図があるのかわからないけど、『師匠』は間違ったことを言わないはずだから。
「じゃあ、帝都の噴水前で集合ね!」
♦️
「ここ……だよね?」
帝都の噴水と言われれば、大抵の人は中央広場のことだろうと考える。なにせ帝都の中に噴水があるのはここだけだから。そして、放課後で人が多い時間帯とはいえ、
「これは多すぎるでしょ?」
待ち合わせに使っている人がたくさんいて気後れしてしまう。自分みたいなチビがいてもリシルは気付けないのではないだろうか?なにせレインの身長は成人男性の半分を少し超えるか程度しかないのだから。
「わっ!」
「ぎゃ!?」
背中をいきなり押されて前に倒れそうになる。
「あはは、びっくりした?」
「リシル?何するの……って」
振り返った先にいたのはリシルで合っていたが、いつもとはだいぶ雰囲気が違った。服装が変わっただけで人はだいぶ印象を変えることができるらしい。
リシルの綺麗な白銀の髪と同じような、白いワンピースを着て、黒いポーチを下げたシンプルな服装であったが、その服はリシルの魅力を最大限に引き出しているように見えた。
「ん?レイン君、もしかして私に見惚れちゃったのかなー?」
ニヤニヤと笑うリシル。
「あ、うん。とっても似合ってるし、いつもより可愛いよ」
「……キュゥ~……」
いつもの変な反応は健在だった。
「それで、今日はどこへ行くの?」
「わかんない」
「え?」
「特に決めてないわ。ただ、レイン君と出かけてみたいなって思っただけよ」
「ええ?」
パッと顔を上げたリシルは真剣そうな顔をしている。
「……あー、真面目な話?」
「察してくれてありがと」
学校の中だと話しづらいことなのだろう。
「もうちょっと静かな場所へ行こうか」
「うん、そうして」
歩き始めて数分間はリシルは口を開かなかったが、人通りが少なくなってきたら、ぽつりぽつりと話し始めた。
「私ね、実は命を狙われてるの」
「は?」
「いきなりで驚くかもしれないけど、本当よ。公爵家で暮らしていた時に何度か刺客に殺されかけたの。寮生活になってからそんな『視線』も落ち着いてきてたんだけど……最近になって、あの『視線』をまた感じるようになってきたの」
リシルは公爵令嬢だ。そんなリシルの価値は計り知れない。リシルにもし、なんの特技や才能がなかったとしても公爵令嬢であるという立場だけで殺したいという人間は山ほどいるだろう。
視線をまた感じるようになった?
「感じるのはどこら辺で?」
「学校の中が多いかな。帰り道にもたまに感じるけど、急いで走ったら寮まではやってこないみたい」
ってことは男子生徒?教員?それとも外部の人間か?少なくともリシルが危険なのには変わりない。
「今でも怖い。視線は感じないけど、誰かが私の横を通り過ぎる度に刺されるんじゃないかって怯えてる」
いつもは出さないようにしているのか、今のリシルはほんの少しだけ震えていた。
「夏休みの間、大会メンバー以外はみんな家に帰る。それに、私は夏休みの一週間だけお父様と一緒に領地を回らなくちゃいけないの」
「領地を回る?」
「お父様がやっている仕事を学びに行くの。私がお父様の跡を継ぐと言うわけではないけど……貴族ってほら、死にやすいから」
リシルも跡継ぎ候補の一人として貴族の仕事を学びに行く。無論そうなったら、一緒の部屋で誰かと寝ることはなく、誰かと一緒に行動する時間も少なくなる。必然的に暗殺される危険性が増す。
「だからね、レイン君にお願いがあるの」
レインの手を握り、祈るようにレインの瞳を見る。
「一週間、公爵家……私についてきて護衛をしてくれない?」
「……なんで僕なのか聞いてもいい?」
「レイン君は私の友達で、信用も置けるし、上級魔術師の先生を圧倒しちゃうくらい強いから……それに」
「それに?」
「レイン君は優しいから、お願いしたら断らないかなって……」
いたずらっ子のような笑みでリシルが微笑む。
「もちろん」
「本当に?お願いできる?」
「うん、ちょうど仕事も休み……長期休み中ですることもないことだし」
『師匠』と住んでいた家に帰っても宿にまた泊まっても結局そこで待っている家族はいない……強いていうなら優秀なメイドが一人いるくらい。
「僕でよければ、いつでも守ってあげる。リシルは安心して笑いなよ」
そう胸を張って言うと、リシルは笑い出す。
「んもう、そんなかっこいいこと言われても……レイン君ってちっちゃいからあんまりかっこついてないよ」
「んな!?」
「そんなとこがかわいいんだけどね」
「可愛くない!今はかっこいいっていうべき!」
一応反論したが、リシルは腹を抱えて笑ったままだ。
「でも、ありがとう。頼りになるよ」
「頼りにしてよ。これでも、とっきゅ……主席だから」
「うん。先に言っておくけど、ずっと一緒だけど大丈夫?」
「最初からそのつもりだよ」
「あの……えっと」
リシルがもじもじと何か言いたげにこちらをみてくる。
「どうしたの?」
「ずっとだよ?寝る時もお風呂入る時も……」
「え……」
「やっぱりそこまでだと思ってなかったでしょう?」
顔を赤くして気まずそうに頭を抱えるリシル。レインは猫であるが、人間としての常識はしっかりと学んでいるのだ。
「だ、大丈夫……できるだけリシルの方は見ないように気をつけるから」
「そ、そうじゃないの!」
「え、なに?」
「私がレイン君をジロジロ見ないかが心配なの……」
「ええ?」
レインは猫であるが故に人間は恋愛対象に入らないが、リシルはそういうわけでもない。年頃の女の子だし、異性に興味がないわけでもない。
せめてもの救いが、レインの見た目が明らかにリシルよりも年下のそれであることだろう。
「ま、まあそこはお互い気をつければいいよ」
「うん、そうだよね……」
気まずい雰囲気を飛ばすように、レインはパンと手を叩いた。
「お腹空いたでしょう?どこかでご飯食べに行こうよ!」
「う、うん!そうね」
「今日は僕が奢ってあげる!」
「え、レイン君そんなにお金持ってたの?」
「平民の出だけど意外とお金は持っているのである!」
なにせ特級魔術師なもんで、給料はいいのだ。
「さっすが!じゃあ、今日はご馳走になろうかな!」
わざとらしい声色に二人揃って笑いながら、夕方の街を二人はまた歩き始める。
なお、お金は有り余るほど持っているレインであったが、その日は手持ちが少なく、結局少しだけリシルに払ってもらうレインであった。
無論、それは今年の一年生メンバーも同様であり、リシルやアルフレッド、ミチカも該当する。
そんな常識などつゆ知らず、レインは夏休みの計画を密かに練っていた。
「夏休みまで一週間切っちゃったね」
「ねー。時間が流れるのって早いよね」
初めての長期休みにワクワクが隠しきれないレインは、ここ最近常に気分が浮ついていた。
「そんなに夏休みが楽しみなの?」
「え、楽しみだけど?」
「私はレイン君が羨ましいよ……」
「?」
もう一度言い直すと、レインは長期休み中の訓練について何も知らないのである。学校に集まりスパルタな指導が待っているのを知っているリシルはどんよりとした気分でレインの頬をつついていた。
「ねえ、レイン君」
リシルがふと顔を上げた。
「今日の放課後空いてない?」
「空いてるよ?」
「じゃあ、ちょっとお出かけしましょう!」
「いきなりだね……」
特段、レインもやることがあるわけではないので構わないのだが、グレンにこの間敗北してしまったことが頭の中でチラついて、研究がやりたいと言う気持ちもある。
だが、『師匠』が言っていた。「どんなことがあっても女の子を優先するように」と。どう言う意図があるのかわからないけど、『師匠』は間違ったことを言わないはずだから。
「じゃあ、帝都の噴水前で集合ね!」
♦️
「ここ……だよね?」
帝都の噴水と言われれば、大抵の人は中央広場のことだろうと考える。なにせ帝都の中に噴水があるのはここだけだから。そして、放課後で人が多い時間帯とはいえ、
「これは多すぎるでしょ?」
待ち合わせに使っている人がたくさんいて気後れしてしまう。自分みたいなチビがいてもリシルは気付けないのではないだろうか?なにせレインの身長は成人男性の半分を少し超えるか程度しかないのだから。
「わっ!」
「ぎゃ!?」
背中をいきなり押されて前に倒れそうになる。
「あはは、びっくりした?」
「リシル?何するの……って」
振り返った先にいたのはリシルで合っていたが、いつもとはだいぶ雰囲気が違った。服装が変わっただけで人はだいぶ印象を変えることができるらしい。
リシルの綺麗な白銀の髪と同じような、白いワンピースを着て、黒いポーチを下げたシンプルな服装であったが、その服はリシルの魅力を最大限に引き出しているように見えた。
「ん?レイン君、もしかして私に見惚れちゃったのかなー?」
ニヤニヤと笑うリシル。
「あ、うん。とっても似合ってるし、いつもより可愛いよ」
「……キュゥ~……」
いつもの変な反応は健在だった。
「それで、今日はどこへ行くの?」
「わかんない」
「え?」
「特に決めてないわ。ただ、レイン君と出かけてみたいなって思っただけよ」
「ええ?」
パッと顔を上げたリシルは真剣そうな顔をしている。
「……あー、真面目な話?」
「察してくれてありがと」
学校の中だと話しづらいことなのだろう。
「もうちょっと静かな場所へ行こうか」
「うん、そうして」
歩き始めて数分間はリシルは口を開かなかったが、人通りが少なくなってきたら、ぽつりぽつりと話し始めた。
「私ね、実は命を狙われてるの」
「は?」
「いきなりで驚くかもしれないけど、本当よ。公爵家で暮らしていた時に何度か刺客に殺されかけたの。寮生活になってからそんな『視線』も落ち着いてきてたんだけど……最近になって、あの『視線』をまた感じるようになってきたの」
リシルは公爵令嬢だ。そんなリシルの価値は計り知れない。リシルにもし、なんの特技や才能がなかったとしても公爵令嬢であるという立場だけで殺したいという人間は山ほどいるだろう。
視線をまた感じるようになった?
「感じるのはどこら辺で?」
「学校の中が多いかな。帰り道にもたまに感じるけど、急いで走ったら寮まではやってこないみたい」
ってことは男子生徒?教員?それとも外部の人間か?少なくともリシルが危険なのには変わりない。
「今でも怖い。視線は感じないけど、誰かが私の横を通り過ぎる度に刺されるんじゃないかって怯えてる」
いつもは出さないようにしているのか、今のリシルはほんの少しだけ震えていた。
「夏休みの間、大会メンバー以外はみんな家に帰る。それに、私は夏休みの一週間だけお父様と一緒に領地を回らなくちゃいけないの」
「領地を回る?」
「お父様がやっている仕事を学びに行くの。私がお父様の跡を継ぐと言うわけではないけど……貴族ってほら、死にやすいから」
リシルも跡継ぎ候補の一人として貴族の仕事を学びに行く。無論そうなったら、一緒の部屋で誰かと寝ることはなく、誰かと一緒に行動する時間も少なくなる。必然的に暗殺される危険性が増す。
「だからね、レイン君にお願いがあるの」
レインの手を握り、祈るようにレインの瞳を見る。
「一週間、公爵家……私についてきて護衛をしてくれない?」
「……なんで僕なのか聞いてもいい?」
「レイン君は私の友達で、信用も置けるし、上級魔術師の先生を圧倒しちゃうくらい強いから……それに」
「それに?」
「レイン君は優しいから、お願いしたら断らないかなって……」
いたずらっ子のような笑みでリシルが微笑む。
「もちろん」
「本当に?お願いできる?」
「うん、ちょうど仕事も休み……長期休み中ですることもないことだし」
『師匠』と住んでいた家に帰っても宿にまた泊まっても結局そこで待っている家族はいない……強いていうなら優秀なメイドが一人いるくらい。
「僕でよければ、いつでも守ってあげる。リシルは安心して笑いなよ」
そう胸を張って言うと、リシルは笑い出す。
「んもう、そんなかっこいいこと言われても……レイン君ってちっちゃいからあんまりかっこついてないよ」
「んな!?」
「そんなとこがかわいいんだけどね」
「可愛くない!今はかっこいいっていうべき!」
一応反論したが、リシルは腹を抱えて笑ったままだ。
「でも、ありがとう。頼りになるよ」
「頼りにしてよ。これでも、とっきゅ……主席だから」
「うん。先に言っておくけど、ずっと一緒だけど大丈夫?」
「最初からそのつもりだよ」
「あの……えっと」
リシルがもじもじと何か言いたげにこちらをみてくる。
「どうしたの?」
「ずっとだよ?寝る時もお風呂入る時も……」
「え……」
「やっぱりそこまでだと思ってなかったでしょう?」
顔を赤くして気まずそうに頭を抱えるリシル。レインは猫であるが、人間としての常識はしっかりと学んでいるのだ。
「だ、大丈夫……できるだけリシルの方は見ないように気をつけるから」
「そ、そうじゃないの!」
「え、なに?」
「私がレイン君をジロジロ見ないかが心配なの……」
「ええ?」
レインは猫であるが故に人間は恋愛対象に入らないが、リシルはそういうわけでもない。年頃の女の子だし、異性に興味がないわけでもない。
せめてもの救いが、レインの見た目が明らかにリシルよりも年下のそれであることだろう。
「ま、まあそこはお互い気をつければいいよ」
「うん、そうだよね……」
気まずい雰囲気を飛ばすように、レインはパンと手を叩いた。
「お腹空いたでしょう?どこかでご飯食べに行こうよ!」
「う、うん!そうね」
「今日は僕が奢ってあげる!」
「え、レイン君そんなにお金持ってたの?」
「平民の出だけど意外とお金は持っているのである!」
なにせ特級魔術師なもんで、給料はいいのだ。
「さっすが!じゃあ、今日はご馳走になろうかな!」
わざとらしい声色に二人揃って笑いながら、夕方の街を二人はまた歩き始める。
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