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先輩命令
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「雨?」
振ってきた雨水はぽつりと地面に落ちるとそれだけで役目を終える。ただそれだけのための魔術だ。
「これで終わりか?」
「終わりじゃないです」
魔術としてはこれで終わりだが、ここからの応用で化ける予定だ。なにぶん使う機会がない力なため、活用など考えたこともなかった。
「もう一度行きます!」
身体から力を抜いて、地を蹴り速度を出す。この世の誰よりも早いと錯覚させるほどの速度はレインの認識を置いていく。ただ、それでもグレンの認識速度は尋常ではなく、身体を捻りレインの突進を避けた。
「ここまでか」
残念そうなそのつぶやき。グレンの視点から見えないレインの顔は、にやりとあくどい笑みを浮かべていた。首辺りに衝撃が走り、叩きこまれた手刀がレインの全身に伝わっていく。
子供なら簡単に気絶させられるような一撃ではあったが、レインの魔力体はそれをよしとしない。衝撃を受けたと同時に身体は一瞬で水へとその姿を戻し、地面にばちゃんとはじけた。
「は?」
その瞬間には、レインの肉体の再構築は終わっていた。魔力体としてグレンの背後に出現し、『水槍』を超至近距離で投げる。
わずかな魔力の揺らぎ、気配を察知したグレンは咄嗟に後ろを向きながら『火球』を放つ。それは『水槍』と衝突すると、せいぜい『水槍』と相殺するがせいぜいで、今までの火力には及ばなかった。
『水槍』の攻撃が相殺されるよりも早くそれを予想していたレインは地面すれすれからグレン目掛けてとびかかっていた。
「くっ!」
レインの拳を掌で受け止めるグレン。
「おもっ……!?」
レインの身体能力は何倍にも強化されている。むしろ受け止められる方がおかしいのだ。ただ、初めてグレンにまともに攻撃をあてられるチャンスが来ているのだ。
レインが出来る最も有効な策と言えば、特攻である。
「もっと仕掛ける!」
掴まれていない腕を刃に変え、身体が硬直しているグレンの肉体を切り裂こうと上段から振り下ろす。寸前で、レインの手を離したグレンはギリギリで交わすことが出来、それで体勢を崩したレインは前のめりに倒れこむ。
「ふん!」
手加減なしの手刀がレインの首に落とされる。それと同時に魔力体は水に姿を戻して弾けとび、再び背後に構築される。
「またか!」
「まだ、こんなもんじゃないですよ」
レインは後ろに身を引き、魔術陣を描いた手を交差させるとグレンの咆哮へと押し出した。
「総攻撃だ!」
落ちていく雨水。一滴一滴が落ちるのはあまりにも一瞬だ。だが、その一瞬に生まれたわずかな魔力の流れが、姿を変えてグレンに向かって牙を剥く。空間に水は静止し、その姿を魔術へと昇華させた。
百以上にも上る魔術はほとんどが初級魔術ではあるものの、全方向から出現した魔術は相手を動揺させるには十分すぎるものだった。
「100!?おかしい、こんな数を制御できるはずが……」
「いけ!」
放たれた魔術たちは前方向からグレンの逃げ道を防ぐように動いていく。
「くそ……」
グレンの苦虫をかみつぶしたかのような顔は、見ていて楽しかった。
炎壁が出現し、それはグレンの全身を覆い隠すように、それと同時にレインの魔術を防ぐように展開される。
「見えないな……」
これじゃあ魔術も当たっていないことだろう。となれば、この状態のグレンの炎壁の中にレインがまた『移動』するしかない。
そんなことを思案し、肉体をまた再構築させようと魔力を練り始めていた時、不意に勘が働いた。
「っ!?」
「後ろだバカ弟子」
背後から迫りくる熱気が突然に出現し、その姿はまるでトラをかたどったもののようであった。レインの何倍もの体躯を持つそのトラはレインをかみ砕こうと素早く迫る。
(ダメだ、これは防げない)
レインがグレンを囲んだことで油断していた。どこからグレンが逃げ出したのかは分からないけど、油断しているレインに気づかれないように魔術を練るのは非常に楽だっただろう。そして、じっくりと寝られたその魔術はレインの防御を打ち破るに十分すぎる程の火力を誇っていた。
(こうなったら、一か八かやってみるしかないな)
レインの持てあましている力。
「『鏡よ』」
レインの全身に魔力とはまた別の似た力が流れ出す。その力が生み出すのは透明な板のようなものを生み、レインの正面から迫ってくる炎虎とレインの間を守るように阻んだ。
「うぐっ……」
とはいえ、衝撃波伝わってくる。全身に迫る熱波と受け止める衝撃は予想以上のものであり、『鏡の力』越しでも、それは貫通してくる。ただ、その魔術が直接レインに届くことはついぞなかった。
トラの肉体が完全に消滅したころにはレインは『鏡の力』を維持できずに、地面に尻餅をついていた。
「終わりだ」
再び背後から声がする。そこには、上からレインの顔を覗きこむグレンの姿があった。今の状態でレインはグレンの放つ攻撃を避ける手段が残っていない。
「負けました……」
「ふん、驚かせやがって……早く立て」
「わっ」
両脇を掴まれて身体を持ち上げられる。
「生意気な九歳児だな。三回も驚かされた」
「三回?」
「一つ、突然身体能力が上がったこと。二つ、全方向を囲まれたとき。三つ、最後の攻防……どうやって防いだ?」
グレンの計算では、レインにはあれを防ぐ手段がなかった。よって、背後に回り込んで、死なない程度に魔力を抑制する準備をしていた。だが、結果的にその必要はなかった。レインの背後に立っていたためか、レインが何をしているのかは見えなかったgあ、結果としてグレンの扱う上級魔術は防がれたのだ。
「ま、まあ何とか防げただけですよ」
「ふーん」
「なんですかその顔は」
「いいや?」
「いきなり運動とか言って付き合わされた身にもなってくださいよ。僕はまだ九歳児なんですし」
そうだ、九歳児にこんな苦行を強いるのは絶対に間違っている。最終的にレインはグレンに攻撃をあてることもできなかった。身体に触れることはできるが、そこからダメージを与えるとなると一筋縄ではいかない。少なくともレインの攻撃パターンはまだまだ少ないのだ。
純粋に扱える魔術量が足りない。攻撃パターンが少ないし、一撃必殺、決まったと思った攻撃もどうやったのか避けられた。全方向から攻撃を仕掛けるだけでは足りない。やはりまだ決め手にかける。
レインがちょうどグレンにあの時どうやってあの魔術網から抜け出せたのか聞こうとしたそのタイミングで、別方向から拍手が飛んできた。
「素晴らしいですね」
「ああ、当たり前だマダム」
「学校長と呼びなさい、グレン教師」
「……わーってる」
現れたのは、学校長であった。笑顔でこちらへ向かってくる。
まさか見ていたのか?というかどこから?レインの視界には一度も映っていない。その耽美に隠れていたわけでもあるまいし……まさか光の魔術を活用したのか?こう……光の屈折を利用して、とか?
「それにしても、流石ですねレイン。十歳にも満たないとは思えない実力です」
「どうも……負けちゃったけど」
「何を言っているのです?あなたは勝てたはずなんですよ?」
「え?」
「あの水滴を頭上から降らす広範囲魔術。あれを鋭く早く……より強力にすればグレンの頭に風穴をあけられたはずです」
「おい、本人の前で恐ろしいこと言うな」
確かにあれは温すぎた。あれ自体の役割などたかが知れている。ちょっとだけその空間を湿らせる程度の効果しかない。そこからの応用ならたくさんあるのだが、まだコスパが悪い。
「でも、そうしたら僕の頭上にも同じように鋭い水が降ってくることになります」
「あなたの肉体はどういうわけか水でできているようですね?ただの変身魔術じゃないのでしょう?頭に何回風穴があこうとあなたにはダメージは入らない」
「な、なるほど……」
あの時、思い付きではあったが、ダメージ覚悟でいけばあの瞬間に勝負は決まったかもしれないのか。
「魔術に触れてたったの一年とちょっと。それだけでよくぞここまでになれたものです。勝負には負けたものの、あなたには特級魔術師としての才覚は十分にあります。自身を持ちなさい」
グレンに一泡を吹かせることはできたかもしれないが、やはりまだ届かなかった。だが、そんなグレンを軽く一蹴できる『師匠』とは一体?
「これなら、今度にある『魔術大会』に出てもよさそうですね」
「はい……………え?」
え、今なんて言った?
「他の対戦校が憐れに思えてきますね。まあ、魔術界最高峰に位置する特級魔術師に相手してもらえてるのは光栄に思え……ああ、そういえばそれは隠しているのでしたね」
「……………僕も出るんですか?」
「何をいまさら?まさか、自分に『魔術大会』など関係ないとか思っていたんですか?主席合格したくせに?」
「うぐっ……」
「まだ中間試験も行われていないのですから、必然的に成績順に出場者を決めるに決まってるじゃないですか。今年は例外もありますけど」
きっとそれはアルフレッドのことだろう。急激に才能を現わせたのだから当然だ。
「特級魔術師が一人〈変幻の魔術師〉レイン。魔術大会に出場を命じます。これは元特級魔術師の先輩命令です」
振ってきた雨水はぽつりと地面に落ちるとそれだけで役目を終える。ただそれだけのための魔術だ。
「これで終わりか?」
「終わりじゃないです」
魔術としてはこれで終わりだが、ここからの応用で化ける予定だ。なにぶん使う機会がない力なため、活用など考えたこともなかった。
「もう一度行きます!」
身体から力を抜いて、地を蹴り速度を出す。この世の誰よりも早いと錯覚させるほどの速度はレインの認識を置いていく。ただ、それでもグレンの認識速度は尋常ではなく、身体を捻りレインの突進を避けた。
「ここまでか」
残念そうなそのつぶやき。グレンの視点から見えないレインの顔は、にやりとあくどい笑みを浮かべていた。首辺りに衝撃が走り、叩きこまれた手刀がレインの全身に伝わっていく。
子供なら簡単に気絶させられるような一撃ではあったが、レインの魔力体はそれをよしとしない。衝撃を受けたと同時に身体は一瞬で水へとその姿を戻し、地面にばちゃんとはじけた。
「は?」
その瞬間には、レインの肉体の再構築は終わっていた。魔力体としてグレンの背後に出現し、『水槍』を超至近距離で投げる。
わずかな魔力の揺らぎ、気配を察知したグレンは咄嗟に後ろを向きながら『火球』を放つ。それは『水槍』と衝突すると、せいぜい『水槍』と相殺するがせいぜいで、今までの火力には及ばなかった。
『水槍』の攻撃が相殺されるよりも早くそれを予想していたレインは地面すれすれからグレン目掛けてとびかかっていた。
「くっ!」
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「おもっ……!?」
レインの身体能力は何倍にも強化されている。むしろ受け止められる方がおかしいのだ。ただ、初めてグレンにまともに攻撃をあてられるチャンスが来ているのだ。
レインが出来る最も有効な策と言えば、特攻である。
「もっと仕掛ける!」
掴まれていない腕を刃に変え、身体が硬直しているグレンの肉体を切り裂こうと上段から振り下ろす。寸前で、レインの手を離したグレンはギリギリで交わすことが出来、それで体勢を崩したレインは前のめりに倒れこむ。
「ふん!」
手加減なしの手刀がレインの首に落とされる。それと同時に魔力体は水に姿を戻して弾けとび、再び背後に構築される。
「またか!」
「まだ、こんなもんじゃないですよ」
レインは後ろに身を引き、魔術陣を描いた手を交差させるとグレンの咆哮へと押し出した。
「総攻撃だ!」
落ちていく雨水。一滴一滴が落ちるのはあまりにも一瞬だ。だが、その一瞬に生まれたわずかな魔力の流れが、姿を変えてグレンに向かって牙を剥く。空間に水は静止し、その姿を魔術へと昇華させた。
百以上にも上る魔術はほとんどが初級魔術ではあるものの、全方向から出現した魔術は相手を動揺させるには十分すぎるものだった。
「100!?おかしい、こんな数を制御できるはずが……」
「いけ!」
放たれた魔術たちは前方向からグレンの逃げ道を防ぐように動いていく。
「くそ……」
グレンの苦虫をかみつぶしたかのような顔は、見ていて楽しかった。
炎壁が出現し、それはグレンの全身を覆い隠すように、それと同時にレインの魔術を防ぐように展開される。
「見えないな……」
これじゃあ魔術も当たっていないことだろう。となれば、この状態のグレンの炎壁の中にレインがまた『移動』するしかない。
そんなことを思案し、肉体をまた再構築させようと魔力を練り始めていた時、不意に勘が働いた。
「っ!?」
「後ろだバカ弟子」
背後から迫りくる熱気が突然に出現し、その姿はまるでトラをかたどったもののようであった。レインの何倍もの体躯を持つそのトラはレインをかみ砕こうと素早く迫る。
(ダメだ、これは防げない)
レインがグレンを囲んだことで油断していた。どこからグレンが逃げ出したのかは分からないけど、油断しているレインに気づかれないように魔術を練るのは非常に楽だっただろう。そして、じっくりと寝られたその魔術はレインの防御を打ち破るに十分すぎる程の火力を誇っていた。
(こうなったら、一か八かやってみるしかないな)
レインの持てあましている力。
「『鏡よ』」
レインの全身に魔力とはまた別の似た力が流れ出す。その力が生み出すのは透明な板のようなものを生み、レインの正面から迫ってくる炎虎とレインの間を守るように阻んだ。
「うぐっ……」
とはいえ、衝撃波伝わってくる。全身に迫る熱波と受け止める衝撃は予想以上のものであり、『鏡の力』越しでも、それは貫通してくる。ただ、その魔術が直接レインに届くことはついぞなかった。
トラの肉体が完全に消滅したころにはレインは『鏡の力』を維持できずに、地面に尻餅をついていた。
「終わりだ」
再び背後から声がする。そこには、上からレインの顔を覗きこむグレンの姿があった。今の状態でレインはグレンの放つ攻撃を避ける手段が残っていない。
「負けました……」
「ふん、驚かせやがって……早く立て」
「わっ」
両脇を掴まれて身体を持ち上げられる。
「生意気な九歳児だな。三回も驚かされた」
「三回?」
「一つ、突然身体能力が上がったこと。二つ、全方向を囲まれたとき。三つ、最後の攻防……どうやって防いだ?」
グレンの計算では、レインにはあれを防ぐ手段がなかった。よって、背後に回り込んで、死なない程度に魔力を抑制する準備をしていた。だが、結果的にその必要はなかった。レインの背後に立っていたためか、レインが何をしているのかは見えなかったgあ、結果としてグレンの扱う上級魔術は防がれたのだ。
「ま、まあ何とか防げただけですよ」
「ふーん」
「なんですかその顔は」
「いいや?」
「いきなり運動とか言って付き合わされた身にもなってくださいよ。僕はまだ九歳児なんですし」
そうだ、九歳児にこんな苦行を強いるのは絶対に間違っている。最終的にレインはグレンに攻撃をあてることもできなかった。身体に触れることはできるが、そこからダメージを与えるとなると一筋縄ではいかない。少なくともレインの攻撃パターンはまだまだ少ないのだ。
純粋に扱える魔術量が足りない。攻撃パターンが少ないし、一撃必殺、決まったと思った攻撃もどうやったのか避けられた。全方向から攻撃を仕掛けるだけでは足りない。やはりまだ決め手にかける。
レインがちょうどグレンにあの時どうやってあの魔術網から抜け出せたのか聞こうとしたそのタイミングで、別方向から拍手が飛んできた。
「素晴らしいですね」
「ああ、当たり前だマダム」
「学校長と呼びなさい、グレン教師」
「……わーってる」
現れたのは、学校長であった。笑顔でこちらへ向かってくる。
まさか見ていたのか?というかどこから?レインの視界には一度も映っていない。その耽美に隠れていたわけでもあるまいし……まさか光の魔術を活用したのか?こう……光の屈折を利用して、とか?
「それにしても、流石ですねレイン。十歳にも満たないとは思えない実力です」
「どうも……負けちゃったけど」
「何を言っているのです?あなたは勝てたはずなんですよ?」
「え?」
「あの水滴を頭上から降らす広範囲魔術。あれを鋭く早く……より強力にすればグレンの頭に風穴をあけられたはずです」
「おい、本人の前で恐ろしいこと言うな」
確かにあれは温すぎた。あれ自体の役割などたかが知れている。ちょっとだけその空間を湿らせる程度の効果しかない。そこからの応用ならたくさんあるのだが、まだコスパが悪い。
「でも、そうしたら僕の頭上にも同じように鋭い水が降ってくることになります」
「あなたの肉体はどういうわけか水でできているようですね?ただの変身魔術じゃないのでしょう?頭に何回風穴があこうとあなたにはダメージは入らない」
「な、なるほど……」
あの時、思い付きではあったが、ダメージ覚悟でいけばあの瞬間に勝負は決まったかもしれないのか。
「魔術に触れてたったの一年とちょっと。それだけでよくぞここまでになれたものです。勝負には負けたものの、あなたには特級魔術師としての才覚は十分にあります。自身を持ちなさい」
グレンに一泡を吹かせることはできたかもしれないが、やはりまだ届かなかった。だが、そんなグレンを軽く一蹴できる『師匠』とは一体?
「これなら、今度にある『魔術大会』に出てもよさそうですね」
「はい……………え?」
え、今なんて言った?
「他の対戦校が憐れに思えてきますね。まあ、魔術界最高峰に位置する特級魔術師に相手してもらえてるのは光栄に思え……ああ、そういえばそれは隠しているのでしたね」
「……………僕も出るんですか?」
「何をいまさら?まさか、自分に『魔術大会』など関係ないとか思っていたんですか?主席合格したくせに?」
「うぐっ……」
「まだ中間試験も行われていないのですから、必然的に成績順に出場者を決めるに決まってるじゃないですか。今年は例外もありますけど」
きっとそれはアルフレッドのことだろう。急激に才能を現わせたのだから当然だ。
「特級魔術師が一人〈変幻の魔術師〉レイン。魔術大会に出場を命じます。これは元特級魔術師の先輩命令です」
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