431 / 504
ご指導
しおりを挟む
戦ってみてわかったことその一・反射速度がばか早い。
やばい……正直、話を繋げるために適当に戦おうといったわけだけど、全然攻撃すべてが弾かれる。
え?
さっき将軍と戦う理由三つくらい言ってただろって?
嘘に決まってんだろ。私そんなに頭良くないもん。
将軍の攻撃は私と違って技術の塊で、私がただ相手の隙を伺って攻勢に出るのに対し将軍はフェイントを交えながら常に攻撃側に回り続けている。
戦うとは言ってもただの手合わせのようになっているような気がするが、そっちの方が私としてはありがたい。
大鎌を扱う技術は並のレベルじゃない。そりゃあそうだ、大鎌使ってきてかれこれ数千年という……そこにステータスの暴力が上乗せされていることで、将軍の攻撃一つ一つがありえない程強力だ。
私の大剣と将軍の大鎌がぶつかり合うたんびに地面が鐘の音が鳴ったように振動する。ユーリの時とはまた違った感覚だ。
重たい攻撃に耐えながら私は反撃の隙を伺う。
将軍の重い攻撃を耐えることが出来ているのはひとえに私のステータスのおかげだろう。
私のステータスはおそらく将軍と同じくらい。そこにスキルと魔法のバフがかかっているのだから、肉体能力で反応できている。
それにも限度があるわけで、何度かもろに攻撃を喰らってしまったが、かちこちになっている私の体には簡単にはダメージは入らない。それを将軍は不思議そうにしていた。
「あなた人間ですか?」
「私に攻撃してくる人みんなそれ聞いてくる気がする……もちろん人間だよ」
そういいながら、私は大剣で大鎌を大きく弾き代わりに魔法を叩き込む。
「『煉獄インフェルノ』」
火魔法……というより獄炎魔法って言ったほうが良さそうなほどの熱気が私の手に集まり、将軍に向かって飛んでいく。至近距離での魔法攻撃を将軍は避けようとも考えていない様子で、それを受け止めた。
「まじ?」
私の本気の魔力を込めた魔法を体一つに止めにかかる将軍。本来なら追撃すればよかったのだが、私は少しためらった。
インフェルノに押されつつも、確実に体で抑え込んでいる将軍がついにその魔法を掴んでいた両手で握りつぶした。
「あれー?おかしいな……魔法手で消滅させたかな?」
ちょっとそれはダメじゃん!?
そんなの聞いていないです。
将軍の服はボロボロになっているようだが、将軍自体に傷はなく将軍の余裕の表情は一切崩れていなかった。
「今のはかなり痛かった」
「だったら、もっと痛そうにしてよ!」
「魔法は得意?」
将軍は大鎌を一度おろしてそう聞いてくる。答えろってこと?
「ええまあ……肉弾戦よりかは」
そもそも魔法使いじゃないから付け焼刃程度だけど、火力としては十分だろう。
そう思っていたけど、思わぬところで励ましを貰う。
「センスあるね」
「え、私?」
「あなた、今まで魔法の使い方なあなあだったでしょう?」
「えっと……」
「今まで魔法の術式を形作るだけで魔法を使ってきたのでしょう?」
「うん、まあそうだけど」
え、何か変なことしてる?
「確かに魔法式を組み立てて魔法を使うのは基礎中の基礎」
「うぐっ……」
「だけど、本来それだけだと魔法は発現しない」
「え?」
そうなんですか?私、今までそれだけしかやってこなかった気がする。
「多少は出来ているけど、イメージが足りない。魔法は術式よりイメージと込める魔力が重要なのです」
「ほ、ほお……」
「ですから、それを元にもう一度魔法を撃ってみてください」
もう一度ね。
イメージはしているつもりだったけど……やっぱり足りなかったのかな?そういえば異世界人は私と真逆のタイプだった気がする。
異世界からやってきた人たちはほとんどの人が理論より、イメージを重要視する人が多かった。だから、全員魔法の威力がばかだったのか?
今となっては私の方が魔法の威力は高いがステータスでごり押ししているだけ。だったら、私が異世界人のように魔法をイメージすればもっと威力が上がる。
単純な好奇心で私は将軍の言うとおりに魔法を発動させようと構える。一応大事を取って遠くにある山に向かって放つことにした。
どうせ今までの私の魔法なら、山には当たらないだろう。なんせ数百メートル離れているのだからコントロールがとてつもなく避けなければいけない。
割と近距離で魔法を使うことが多かった私はそこらへん大雑把だったからね。
思い浮かべるのはまずは術式。理論に基づいてインフェルノのある形をイメージする。術式通りに魔法を発動させれば今まで通りの魔法が放てるが、そこにさらに明確なイメージを上乗せさせる。
そういえばトーヤ(勇者)に聞いたことがあったな。火は空気中の酸素の力を使ってより燃えやすくなるとか、それも含めて明確なイメージをする。
急激な酸化による燃焼、オレンジ色の炎の塊、それは山のほうまで飛んで行ってそして……
明確なイメージがすんだ私は目を開いて驚愕する。
そこにあったのはさっきと同じインフェルノの魔法の数倍ほどの大きさがある同種の魔法だった。
「ええ!?ちょっとこれ待って!?」
「落ちついて」
「落ち着けっか!ナニコレ!?こんなん食らったら私即死するレベルじゃねえか!?」
込めた魔力はさっきと変わらない程だったが、明らかに魔法は巨大化して密度をさらに上げていた。感覚で手に伝わってくる、この魔法が周りの空気を吸い込んでいるように徐々に巨大化しつつあることを。
「放ってみなさい」
「ええ、これを?」
「大丈夫、山が一つ消し飛んでも何の影響もありません」
「あとで怒っても知らないからね?」
そもそもまっすぐ飛ぶかどうかすらわからないんだから。そう思いながら私はえい!とその魔法を目の前の山に向かって放った。
そして、
「はや……!?」
空気が振動し、先ほどまでの魔法の何倍もの速度で私の魔法は直進していく。直進していく最中にもどんどん魔法は空気を吸収して巨大化していく。
遠くに行っているはずなのに、逆に大きく見えている……これかなりまずいんじゃ?
そう思った束の間、それは山に激突した。
私のはなった魔法は山の中央部分をえぐり取るように進んでいく。そして、まるで何事もなかったかのように中央部分を貫通してさらにその先へ飛んで行ってしまった。
ただ、中央にどでかい穴が開いた山は上の重さに耐えきれず上部分が崩壊し、その山は上半分がきれいに消滅したようなものだった。
「あの、ちなみになんだけどあの山標高どれくらい?」
「1500ほどです」
「ご指導ありがとうございましたっ!」
これは果たして手合わせだったのだろうか?
やばい……正直、話を繋げるために適当に戦おうといったわけだけど、全然攻撃すべてが弾かれる。
え?
さっき将軍と戦う理由三つくらい言ってただろって?
嘘に決まってんだろ。私そんなに頭良くないもん。
将軍の攻撃は私と違って技術の塊で、私がただ相手の隙を伺って攻勢に出るのに対し将軍はフェイントを交えながら常に攻撃側に回り続けている。
戦うとは言ってもただの手合わせのようになっているような気がするが、そっちの方が私としてはありがたい。
大鎌を扱う技術は並のレベルじゃない。そりゃあそうだ、大鎌使ってきてかれこれ数千年という……そこにステータスの暴力が上乗せされていることで、将軍の攻撃一つ一つがありえない程強力だ。
私の大剣と将軍の大鎌がぶつかり合うたんびに地面が鐘の音が鳴ったように振動する。ユーリの時とはまた違った感覚だ。
重たい攻撃に耐えながら私は反撃の隙を伺う。
将軍の重い攻撃を耐えることが出来ているのはひとえに私のステータスのおかげだろう。
私のステータスはおそらく将軍と同じくらい。そこにスキルと魔法のバフがかかっているのだから、肉体能力で反応できている。
それにも限度があるわけで、何度かもろに攻撃を喰らってしまったが、かちこちになっている私の体には簡単にはダメージは入らない。それを将軍は不思議そうにしていた。
「あなた人間ですか?」
「私に攻撃してくる人みんなそれ聞いてくる気がする……もちろん人間だよ」
そういいながら、私は大剣で大鎌を大きく弾き代わりに魔法を叩き込む。
「『煉獄インフェルノ』」
火魔法……というより獄炎魔法って言ったほうが良さそうなほどの熱気が私の手に集まり、将軍に向かって飛んでいく。至近距離での魔法攻撃を将軍は避けようとも考えていない様子で、それを受け止めた。
「まじ?」
私の本気の魔力を込めた魔法を体一つに止めにかかる将軍。本来なら追撃すればよかったのだが、私は少しためらった。
インフェルノに押されつつも、確実に体で抑え込んでいる将軍がついにその魔法を掴んでいた両手で握りつぶした。
「あれー?おかしいな……魔法手で消滅させたかな?」
ちょっとそれはダメじゃん!?
そんなの聞いていないです。
将軍の服はボロボロになっているようだが、将軍自体に傷はなく将軍の余裕の表情は一切崩れていなかった。
「今のはかなり痛かった」
「だったら、もっと痛そうにしてよ!」
「魔法は得意?」
将軍は大鎌を一度おろしてそう聞いてくる。答えろってこと?
「ええまあ……肉弾戦よりかは」
そもそも魔法使いじゃないから付け焼刃程度だけど、火力としては十分だろう。
そう思っていたけど、思わぬところで励ましを貰う。
「センスあるね」
「え、私?」
「あなた、今まで魔法の使い方なあなあだったでしょう?」
「えっと……」
「今まで魔法の術式を形作るだけで魔法を使ってきたのでしょう?」
「うん、まあそうだけど」
え、何か変なことしてる?
「確かに魔法式を組み立てて魔法を使うのは基礎中の基礎」
「うぐっ……」
「だけど、本来それだけだと魔法は発現しない」
「え?」
そうなんですか?私、今までそれだけしかやってこなかった気がする。
「多少は出来ているけど、イメージが足りない。魔法は術式よりイメージと込める魔力が重要なのです」
「ほ、ほお……」
「ですから、それを元にもう一度魔法を撃ってみてください」
もう一度ね。
イメージはしているつもりだったけど……やっぱり足りなかったのかな?そういえば異世界人は私と真逆のタイプだった気がする。
異世界からやってきた人たちはほとんどの人が理論より、イメージを重要視する人が多かった。だから、全員魔法の威力がばかだったのか?
今となっては私の方が魔法の威力は高いがステータスでごり押ししているだけ。だったら、私が異世界人のように魔法をイメージすればもっと威力が上がる。
単純な好奇心で私は将軍の言うとおりに魔法を発動させようと構える。一応大事を取って遠くにある山に向かって放つことにした。
どうせ今までの私の魔法なら、山には当たらないだろう。なんせ数百メートル離れているのだからコントロールがとてつもなく避けなければいけない。
割と近距離で魔法を使うことが多かった私はそこらへん大雑把だったからね。
思い浮かべるのはまずは術式。理論に基づいてインフェルノのある形をイメージする。術式通りに魔法を発動させれば今まで通りの魔法が放てるが、そこにさらに明確なイメージを上乗せさせる。
そういえばトーヤ(勇者)に聞いたことがあったな。火は空気中の酸素の力を使ってより燃えやすくなるとか、それも含めて明確なイメージをする。
急激な酸化による燃焼、オレンジ色の炎の塊、それは山のほうまで飛んで行ってそして……
明確なイメージがすんだ私は目を開いて驚愕する。
そこにあったのはさっきと同じインフェルノの魔法の数倍ほどの大きさがある同種の魔法だった。
「ええ!?ちょっとこれ待って!?」
「落ちついて」
「落ち着けっか!ナニコレ!?こんなん食らったら私即死するレベルじゃねえか!?」
込めた魔力はさっきと変わらない程だったが、明らかに魔法は巨大化して密度をさらに上げていた。感覚で手に伝わってくる、この魔法が周りの空気を吸い込んでいるように徐々に巨大化しつつあることを。
「放ってみなさい」
「ええ、これを?」
「大丈夫、山が一つ消し飛んでも何の影響もありません」
「あとで怒っても知らないからね?」
そもそもまっすぐ飛ぶかどうかすらわからないんだから。そう思いながら私はえい!とその魔法を目の前の山に向かって放った。
そして、
「はや……!?」
空気が振動し、先ほどまでの魔法の何倍もの速度で私の魔法は直進していく。直進していく最中にもどんどん魔法は空気を吸収して巨大化していく。
遠くに行っているはずなのに、逆に大きく見えている……これかなりまずいんじゃ?
そう思った束の間、それは山に激突した。
私のはなった魔法は山の中央部分をえぐり取るように進んでいく。そして、まるで何事もなかったかのように中央部分を貫通してさらにその先へ飛んで行ってしまった。
ただ、中央にどでかい穴が開いた山は上の重さに耐えきれず上部分が崩壊し、その山は上半分がきれいに消滅したようなものだった。
「あの、ちなみになんだけどあの山標高どれくらい?」
「1500ほどです」
「ご指導ありがとうございましたっ!」
これは果たして手合わせだったのだろうか?
0
お気に入りに追加
1,598
あなたにおすすめの小説
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
異世界に転生!堪能させて頂きます
葵沙良
ファンタジー
遠宮 鈴霞(とおみやりんか)28歳。
大手企業の庶務課に勤める普通のOL。
今日は何時もの残業が無く、定時で帰宅途中の交差点そばのバス停で事件は起きた━━━━。
ハンドルを切り損なった車が、高校生3人と鈴霞のいるバス停に突っ込んできたのだ!
死んだと思ったのに、目を覚ました場所は白い空間。
女神様から、地球の輪廻に戻るか異世界アークスライドへ転生するか聞かれたのだった。
「せっかくの異世界、チャンスが有るなら行きますとも!堪能させて頂きます♪」
笑いあり涙あり?シリアスあり。トラブルに巻き込まれたり⁉
鈴霞にとって楽しい異世界ライフになるのか⁉
趣味の域で書いておりますので、雑な部分があるかも知れませんが、楽しく読んで頂けたら嬉しいです。戦闘シーンも出来るだけ頑張って書いていきたいと思います。
こちらは《改訂版》です。現在、加筆・修正を大幅に行っています。なので、不定期投稿です。
何の予告もなく修正等行う場合が有りますので、ご容赦下さいm(__)m
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる