332 / 504
酒は飲んでも飲まれるな
しおりを挟む
「それじゃあ、スタンピード収束を祝って……」
「「「カンパーイ!」」」
スタンピードが収束した……つまり、私が首謀者である魔族を破ったことを伝えた途端、こんなお祭り騒ぎである。
ギルドにはしっかりと魔族について報告はしたが、何も知らない冒険者たちから私たち三人は宴会に誘われてしまったわけだ。
まあ、用事もあるし断ろうと思ったが、ユーリが「行きます!」と勝手に返事をしてしまったので、今の状況に至る。
「もう……私お酒飲める年齢じゃないんだけど?」
「何言ってんのご主人様!二年間寝たきりだったけど、年齢的にはぎり成人なはずだよ!」
「それいいの?」
「もちろん!」
お酒が飲めるとしって嬉しそうなユーリ。誰もこの可憐な少年が元魔王だとは思わないだろうな。
「あれ?嬢ちゃん飲まないのかい?」
「あ、いえ……」
宴の席でそう話しかけてきたのは、私を引き留めようとしていた冒険者の方だった。
「もしかしてお酒苦手なのか?」
「全然大丈夫です、ただ少し弱くて……」
おい!この人は私が子供だとは思わないのか!?
誰かこの状況に疑問を抱いてほしい。子供が三人いるんだよ?少しは年齢確認するとかさ、控えさせるなりなんなりしてくれよ!
「まあ、無理すんなよ!主役の三人が楽しまなきゃいけねえんだから」
冒険者たちはレオ君とユーリの活躍をよく知っている。偵察に出ていた冒険者達が、かなり熱弁していたようだ。
二人の戦い方から、そのすごさ……冒険者らしいトークから始まり、レオ君がかっこいいだの、ユーリが可愛いだのとくだらない話もあったりなかったり……残念ながら、私のほうまで偵察に来た冒険者はいなかったようだが、大剣を振り回す姿を見ていた冒険者さん方に褒めてもらえたのでよしとしよう。
「ベアトリス?飲めないなら、カシスオレンジでも頼む?」
そう聞いてくれたのはレオ君。本当はそうしたいところだが、今日のところはなんだかむきになってしまった。
とりあえず、ユーリの飲んでいたお酒を強奪し、それを一気に飲み干す。
「「「おお~!」」」
と謎の歓声が上がるが、
「もう一杯おかわり!」
という私の声につられて、みんな注文し始めた。
「私だって飲めるから、心配しないで大丈夫よ」
「そう?ならよかった」
レオ君にそう告げると、私もやけになってお酒を飲み始めるのだった。
♦
何年ぶりだろう?だいたい二十年ぶりくらい?
二十年ぶりに飲むお酒はかなりおいしかったが、それと同時に耐性も下がっていた。二杯目で私はまもなく敗北しそうになっていたが、それをどうにか堪えて現在十杯目である。
「だからぁ?わたしゃ子供じゃないんだってぇ言ってもね~誰も信じちゃくれないんだよぉ~!」
と愚痴をこぼす。
「それなら僕だってそうだよ」
「ボクは気にしないけどな~」
と返答する二人。なんだいなんだい二人して、余裕そうにお酒飲んじゃって!
私が弱いのが悪いのかもしれないが、こればっかりはうらやましい。私も酒豪になりたい……。
「おいおい嬢ちゃん。そろそろ休んだらどうだ?ここの宿を借りといてやるからさ」
そう言ってくれたのは冒険者さん。
「そうね……そろそろ休もうかな……」
そういうと、
「じゃあ僕たちも」
そういって、三人で冒険者さんが借りてくれた部屋へ向かう。道中転びかける私を二人が支えてくれた。
そうしながら、何とか宿の一室についたが……
「え、これって一室だけしか借りてない?」
「そうなんじゃない?」
「鍵一つだけって……」
とりあえず、部屋の中を見てみる。すると、そこには小さなシングルベッドが一つ置かれていた。
他においてあるものと言えば証明と小さな棚くらいだろうか?
「ここで三人寝るの?」
「やったー!ご主人様と寝れる!」
「ま、いっか」
私がそう呟くと、二人とも驚いた目でこちらを見てくる。
「な、なによ」
「いや、いつもなら『私は床で寝るから』とか言ってるから」
「そうなの?でも、今日はもう疲れたからみんな一緒に寝よう?」
「あ、うん」
なんだかレオ君が照れたような?お酒で顔が赤くなってるせいでよくわからない。
そして、私がローブを脱ぎだすと、
「ちょおおおおお!?何してんの!?」
「ご主人様狂った!?」
服を脱いでいるところを見た二人が、何やら焦っている。何をそんなに焦ってるんだか。
「服着たらかさばるでしょう?ただでさえ狭いんだから」
それと、絶対に暑苦しい。
「あわわわ……」
「ご主人様大胆……」
二人して若干目を逸らしている。つもりなんだろうが、チラ見されてるのをちゃあんと分かっているからね?
「あ、そういえば……あなたたち、私が試着してるときに下着を覗いたそうね?」
「「え!?」」
「誤魔化そうたってむだよ?何かお仕置きしてあげようと考えていたのだけれど……ちょうどいいわ」
ローブを脱いだ後、私は薄い白い服を一枚着る。下着だけで寝るわけがないだろう?少なくとも、私は何かしら着て眠るつもりだったのだ。
だが、二人は別だ!
「あなたたちは今日下着一枚で寝ちゃいなさい」
「「ええ!?」」
「私は見ないであげたのに、あなたたちだけ私の下着を見るなんてそんなひどいことある?」
いや、ない!
「ちょ、ちょっと落ち着いて?」
「ご主人様それは誤解だよ!」
誤解も何も事実じゃないか、店長さんが言っていたぞ?
「そっちがその気なら、私が服をはいでやる!」
何を恥ずかしがるのやら……ユーリなんてキツネの姿は服着てないじゃんか。なんなら、私とお風呂入ったことあるでしょうに。
レオ君は……わからなくもないが、バツはバツだから仕方ないね。
私がむりやり服をひん剥いてやると、二人は涙目で体を寄せ合っていた。
「白かぁ~」
「言わないで……」
「形がはっきりわかる――」
「「言わないで!」」
これ以上は怒られそうなのでやめておこう。
「さ♪寝るわよ♪」
私がそういうと、ユーリは何か思いついたように、
「レオ……あとは任せた!」
「え?」
すると、ユーリはキツネに変身して、小さくなってしまった。
「あ!ずるい!」
「へへーん!変身できないレオが悪いんだからね!」
ユーリは勝った!と言わんばかりの表情を浮かべている。キツネになっても表情は分かりやすかった。
「じゃあ、ユーリにはバツとして私たちの真ん中で寝てもらおうかな」
「へ?」
「賛成です」
「ちょっとレオ!」
ユーリを抱き上げて強制的にベッドへ連行する。
「レオ君もおいでー」
「うぅ……わかったよ」
渋々と言った風にレオ君も布団に入ってきた。
「うわ、かなりぎりぎりだ……」
三人……ユーリがキツネではなく人間の姿で寝ていたら、落ちていたかもしれない。
「何気に三人で同じところに寝るの初めてじゃない?」
「そうだね、ユーリとベアトリスだけならあるようだけど」
ジト目でレオ君がユーリのほうを見る。
「なになに?もしかしてうらやましいとか思ってる?」
「ち、違うし!」
プイッとそっぽを向いてしまうレオ君に二人して笑っていると、私が少し落ちそうになってしまった。
「おっと!」
落ちないように、私はとっさにレオ君の足に自分の足を絡ませて耐える。
「危なー……落ちるところだった。ん?どうしたのレオ君?」
「……もう、どうにでもなれ……」
後々、この時の自分がかなり酔っぱらっていたということを聞かされ、恥ずかしくなるベアトリスなのだった。
「「「カンパーイ!」」」
スタンピードが収束した……つまり、私が首謀者である魔族を破ったことを伝えた途端、こんなお祭り騒ぎである。
ギルドにはしっかりと魔族について報告はしたが、何も知らない冒険者たちから私たち三人は宴会に誘われてしまったわけだ。
まあ、用事もあるし断ろうと思ったが、ユーリが「行きます!」と勝手に返事をしてしまったので、今の状況に至る。
「もう……私お酒飲める年齢じゃないんだけど?」
「何言ってんのご主人様!二年間寝たきりだったけど、年齢的にはぎり成人なはずだよ!」
「それいいの?」
「もちろん!」
お酒が飲めるとしって嬉しそうなユーリ。誰もこの可憐な少年が元魔王だとは思わないだろうな。
「あれ?嬢ちゃん飲まないのかい?」
「あ、いえ……」
宴の席でそう話しかけてきたのは、私を引き留めようとしていた冒険者の方だった。
「もしかしてお酒苦手なのか?」
「全然大丈夫です、ただ少し弱くて……」
おい!この人は私が子供だとは思わないのか!?
誰かこの状況に疑問を抱いてほしい。子供が三人いるんだよ?少しは年齢確認するとかさ、控えさせるなりなんなりしてくれよ!
「まあ、無理すんなよ!主役の三人が楽しまなきゃいけねえんだから」
冒険者たちはレオ君とユーリの活躍をよく知っている。偵察に出ていた冒険者達が、かなり熱弁していたようだ。
二人の戦い方から、そのすごさ……冒険者らしいトークから始まり、レオ君がかっこいいだの、ユーリが可愛いだのとくだらない話もあったりなかったり……残念ながら、私のほうまで偵察に来た冒険者はいなかったようだが、大剣を振り回す姿を見ていた冒険者さん方に褒めてもらえたのでよしとしよう。
「ベアトリス?飲めないなら、カシスオレンジでも頼む?」
そう聞いてくれたのはレオ君。本当はそうしたいところだが、今日のところはなんだかむきになってしまった。
とりあえず、ユーリの飲んでいたお酒を強奪し、それを一気に飲み干す。
「「「おお~!」」」
と謎の歓声が上がるが、
「もう一杯おかわり!」
という私の声につられて、みんな注文し始めた。
「私だって飲めるから、心配しないで大丈夫よ」
「そう?ならよかった」
レオ君にそう告げると、私もやけになってお酒を飲み始めるのだった。
♦
何年ぶりだろう?だいたい二十年ぶりくらい?
二十年ぶりに飲むお酒はかなりおいしかったが、それと同時に耐性も下がっていた。二杯目で私はまもなく敗北しそうになっていたが、それをどうにか堪えて現在十杯目である。
「だからぁ?わたしゃ子供じゃないんだってぇ言ってもね~誰も信じちゃくれないんだよぉ~!」
と愚痴をこぼす。
「それなら僕だってそうだよ」
「ボクは気にしないけどな~」
と返答する二人。なんだいなんだい二人して、余裕そうにお酒飲んじゃって!
私が弱いのが悪いのかもしれないが、こればっかりはうらやましい。私も酒豪になりたい……。
「おいおい嬢ちゃん。そろそろ休んだらどうだ?ここの宿を借りといてやるからさ」
そう言ってくれたのは冒険者さん。
「そうね……そろそろ休もうかな……」
そういうと、
「じゃあ僕たちも」
そういって、三人で冒険者さんが借りてくれた部屋へ向かう。道中転びかける私を二人が支えてくれた。
そうしながら、何とか宿の一室についたが……
「え、これって一室だけしか借りてない?」
「そうなんじゃない?」
「鍵一つだけって……」
とりあえず、部屋の中を見てみる。すると、そこには小さなシングルベッドが一つ置かれていた。
他においてあるものと言えば証明と小さな棚くらいだろうか?
「ここで三人寝るの?」
「やったー!ご主人様と寝れる!」
「ま、いっか」
私がそう呟くと、二人とも驚いた目でこちらを見てくる。
「な、なによ」
「いや、いつもなら『私は床で寝るから』とか言ってるから」
「そうなの?でも、今日はもう疲れたからみんな一緒に寝よう?」
「あ、うん」
なんだかレオ君が照れたような?お酒で顔が赤くなってるせいでよくわからない。
そして、私がローブを脱ぎだすと、
「ちょおおおおお!?何してんの!?」
「ご主人様狂った!?」
服を脱いでいるところを見た二人が、何やら焦っている。何をそんなに焦ってるんだか。
「服着たらかさばるでしょう?ただでさえ狭いんだから」
それと、絶対に暑苦しい。
「あわわわ……」
「ご主人様大胆……」
二人して若干目を逸らしている。つもりなんだろうが、チラ見されてるのをちゃあんと分かっているからね?
「あ、そういえば……あなたたち、私が試着してるときに下着を覗いたそうね?」
「「え!?」」
「誤魔化そうたってむだよ?何かお仕置きしてあげようと考えていたのだけれど……ちょうどいいわ」
ローブを脱いだ後、私は薄い白い服を一枚着る。下着だけで寝るわけがないだろう?少なくとも、私は何かしら着て眠るつもりだったのだ。
だが、二人は別だ!
「あなたたちは今日下着一枚で寝ちゃいなさい」
「「ええ!?」」
「私は見ないであげたのに、あなたたちだけ私の下着を見るなんてそんなひどいことある?」
いや、ない!
「ちょ、ちょっと落ち着いて?」
「ご主人様それは誤解だよ!」
誤解も何も事実じゃないか、店長さんが言っていたぞ?
「そっちがその気なら、私が服をはいでやる!」
何を恥ずかしがるのやら……ユーリなんてキツネの姿は服着てないじゃんか。なんなら、私とお風呂入ったことあるでしょうに。
レオ君は……わからなくもないが、バツはバツだから仕方ないね。
私がむりやり服をひん剥いてやると、二人は涙目で体を寄せ合っていた。
「白かぁ~」
「言わないで……」
「形がはっきりわかる――」
「「言わないで!」」
これ以上は怒られそうなのでやめておこう。
「さ♪寝るわよ♪」
私がそういうと、ユーリは何か思いついたように、
「レオ……あとは任せた!」
「え?」
すると、ユーリはキツネに変身して、小さくなってしまった。
「あ!ずるい!」
「へへーん!変身できないレオが悪いんだからね!」
ユーリは勝った!と言わんばかりの表情を浮かべている。キツネになっても表情は分かりやすかった。
「じゃあ、ユーリにはバツとして私たちの真ん中で寝てもらおうかな」
「へ?」
「賛成です」
「ちょっとレオ!」
ユーリを抱き上げて強制的にベッドへ連行する。
「レオ君もおいでー」
「うぅ……わかったよ」
渋々と言った風にレオ君も布団に入ってきた。
「うわ、かなりぎりぎりだ……」
三人……ユーリがキツネではなく人間の姿で寝ていたら、落ちていたかもしれない。
「何気に三人で同じところに寝るの初めてじゃない?」
「そうだね、ユーリとベアトリスだけならあるようだけど」
ジト目でレオ君がユーリのほうを見る。
「なになに?もしかしてうらやましいとか思ってる?」
「ち、違うし!」
プイッとそっぽを向いてしまうレオ君に二人して笑っていると、私が少し落ちそうになってしまった。
「おっと!」
落ちないように、私はとっさにレオ君の足に自分の足を絡ませて耐える。
「危なー……落ちるところだった。ん?どうしたのレオ君?」
「……もう、どうにでもなれ……」
後々、この時の自分がかなり酔っぱらっていたということを聞かされ、恥ずかしくなるベアトリスなのだった。
0
お気に入りに追加
1,598
あなたにおすすめの小説
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
異世界に転生!堪能させて頂きます
葵沙良
ファンタジー
遠宮 鈴霞(とおみやりんか)28歳。
大手企業の庶務課に勤める普通のOL。
今日は何時もの残業が無く、定時で帰宅途中の交差点そばのバス停で事件は起きた━━━━。
ハンドルを切り損なった車が、高校生3人と鈴霞のいるバス停に突っ込んできたのだ!
死んだと思ったのに、目を覚ました場所は白い空間。
女神様から、地球の輪廻に戻るか異世界アークスライドへ転生するか聞かれたのだった。
「せっかくの異世界、チャンスが有るなら行きますとも!堪能させて頂きます♪」
笑いあり涙あり?シリアスあり。トラブルに巻き込まれたり⁉
鈴霞にとって楽しい異世界ライフになるのか⁉
趣味の域で書いておりますので、雑な部分があるかも知れませんが、楽しく読んで頂けたら嬉しいです。戦闘シーンも出来るだけ頑張って書いていきたいと思います。
こちらは《改訂版》です。現在、加筆・修正を大幅に行っています。なので、不定期投稿です。
何の予告もなく修正等行う場合が有りますので、ご容赦下さいm(__)m
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
7個のチート能力は貰いますが、6個は別に必要ありません
ひむよ
ファンタジー
「お詫びとしてどんな力でも与えてやろう」
目が覚めると目の前のおっさんにいきなりそんな言葉をかけられた藤城 皐月。
この言葉の意味を説明され、結果皐月は7個の能力を手に入れた。
だが、皐月にとってはこの内6個はおまけに過ぎない。皐月にとって最も必要なのは自分で考えたスキルだけだ。
だが、皐月は貰えるものはもらうという精神一応7個貰った。
そんな皐月が異世界を安全に楽しむ物語。
人気ランキング2位に載っていました。
hotランキング1位に載っていました。
ありがとうございます。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる