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殺されかけている人がいるそうです
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24hポイントのランキングが100位内(現在約60位)に入りました、ありがとうございます!投稿し始めて約二日でここまで来れたのは皆様のおかげです♪これからも精進して投稿を続けていきますので今後ともよろしくお願いします♪
現在私は起床して、またまたなんの因果か謁見室にやってきていた。
「まあ、二日連続は流石に事情があるよな」
「はい、そうですね。早く帰ってユーリに会わないと」
それらしい理由を述べる。
だから、早く帰らせろ!
こちとら、いろいろ恥ずかしい目に合わされたんだ!
もうまじで死にたい……。
昨日から結構殿下とは気まずくなる気がするんだ!
そんなところに私は入れておくな!
そして、一つ思ったことがある。
私、家出する理由なくなったのでは?
私が家出するのは、前世のような人生を送りたくないから。
でも、当の本人が私の嫌いじゃないということがはっきりと分かった今、果たして家出する必要があるのか?
(まあ、どっちでもいいかもだけど……)
私は家出をする。
なぜなら、これから先、なにが起こるかわからないから。
もしかしたら、戦争が起きて私も巻き添えをくらったり、魔物に襲われたり、貴族たちに襲われたりと。
危険が多い貴族社会とはおさらばするに限る。
殿下とは、もう少し一緒にいたい気もするが……ね?
そんなどうでもいいことを考える。
「まあ、しょうがないか」
「はい!」
「なぜ嬉しそうなんだ?」
「気のせいです!」
帰ることが決まり、父様と一緒に謁見室を出る。
「あ、父様」
「なんだ、ベア?」
「私、先に帰りますね」
「は?いや、何を言って………」
というわけで、許可もいただいたわけで、速攻転移を発動する。
「欲しいものあったら、買ってあげる……って、もういないじゃないか……」
父親として、とてつもなく悲しくなるアグナムだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
というわけで、私は屋敷の玄関の前までやってきていた。
「おぉ、懐かしい感じがする」
久しぶりに見た屋敷はひと回り小さくなった気がした。
王城見てきた後だからしょうがないか……。
私は塀を飛び越えて中に入る。
もちろん、門を開けるための呪文は知っているが、その後必要になる鍵を持っていないため、こうするしかないのである。
「ただいまー」
「え?あ、おかえりなさいませ」
掃除中だと思われるメイドが挨拶をしてくる。
まあ、私一人で勝手に帰ってきたわけだし、そんな反応になるのはしょうがないのかな。
「あの、旦那様たちは……」
「あぁ、私が先に帰ってきちゃっただけだから、まだ王都ら辺にいると思う」
「そうなんですね」
「それはそうと、ミサリーはどうしたの?」
いつもなら、私の気配を察知して、飛んでくるというのに……。
ミサリーってやっぱメイドの中でも強いよね。
戦闘メイド的な?
「ミサリー、ですか?」
「なんかあったの?」
「ええ、まあ。大したことではないんですけど……」
「言ってみて」
「他の使用人の方々に殺されかけてます」
「どこが大したことじゃないの!?」
めっちゃ大事じゃんか!
「って、それどういう状況!?」
「ちょっとだけお庭を荒らしちゃったみたいで、みんなに殺されそうになってるんですね」
「もう!面倒くさいなぁ!」
私はとりあえず、庭の方に向かってみる。
「うわー」
庭に行った私がみたのは結構それっぽいものだった。
何人かに囲まれている木。
多分そこに、ミサリーがいるのだろう。
そして、各々手には色々持っていた。
包丁、鎌、硬そうな棒。
魔力が渦巻いている。
なんかやばそうだな……。
「みんな!」
「え?お嬢様?」
「どうしてここにいるんですか?」
等々、言われたが、ここははっきり言っておこう。
「何をしているの?」
「いえ、何も」
「私、そういうのは良くないと思うの」
「!?」
「だから、やめたほうがいいわ。みんなのためにも!」
「………すみませんでした」
何人かの人たちが離れていく。
(ちょっと、怒りすぎた?)
う~ん、あんま嫌われてはないんだけどな。
前世での塩対応を味わった人から言わせてもらうと、できればそんなことにはなりたくないのだ。
いや、まじで。
お前ら誰に仕えてるん?
って本気で考えさせられるような対応。
そんなのは嫌だ!
ってなわけで、後で個人的に会いに行こう。
密かにそう決めるのだった。
余談だが、殺気立っていた面々の感想は『私たちにまで気配りをしてくれるお嬢様最高!』だったそうな。
「で、なーんでミサリーはこんなところで寝ているんでしょうねー?」
気の近くで寝そべっているミサリー。
よく見ると、その近くユーリもいるではないか?
「キュン!」
いつも通り可愛いユーリ。
「ミサリーの面倒を見てくれてたの?」
「キュン!」
ふ~ん。
珍しいこともあるもんだね。
ユーリってミサリーにあんま近寄って行かないので、嫌っているのかなとか思ってたけど、案外いつの間にか仲良くなってたのかな?
「ほらミサリー!起きてー!」
「うぅん……あぁ?」
「起きてー!」
「え?あ、おはようございます、お嬢様」
「切り替えはや!」
「メイドですから」
直ぐに起き上がってお辞儀をしているミサリー。
「キュン!」
「あ!ユーリちゃん!」
満面の笑みで私の方に乗っているユーリに手を伸ばす。
「キュン!」
「あ……」
結局ちょっと逃げるんですね。
「残念……でもいいです!私はまだ諦めませんから!」
ミサリーのキャラが若干変わったような気もするのは私だけだろうか?
ま、いっか。
「で、ミサリーはなんでここで寝ていたの?」
「え?私寝てました?」
「……………」
おいおい、まじかよ。
「まあ、それはいいとして、何があったの?」
「それはですね」
かくかくしかじか
「ってなわけで、ようやくユーリちゃんのそばでいられたんですよ!」
「なんか私がいないほうがエンジョイしてない?」
「そんなことないですよ!私はいつでもお嬢様と一緒にいることが最高に楽しいひと時なんですから!」
「キュイ!キュイ!」
「ほら!ユーリちゃんも同意してるじゃないですか!」
「同意しているの?これって」
「キュイ!」
「こういうところは気が合いますね、ユーリちゃん!」
意気投合してるようでしてないように思うのは私だけ?
っていうか、意気投合してるんだったら、触らせてあげなさいよユーリ。
「まあいいけどさ」
「あ!」
何かを思い出したように声を上げるミサリー。
「どうしたの?」
「今日の分の掃除、全くやってなかった……」
「別にいいんじゃないの?」
「いいえ、ダメです!お嬢様の部屋の掃除は私の使命なのです!」
「えぇ………」
ちょっと引くけど、これはいいこと……なのか?
「じゃあ、私が手伝ってあげる」
「え?お嬢様がですか?」
「たまにはそういうのもいいでしょ?」
「でも、それは私の使命……」
「いいの!とにかく手伝うから!」
「はい、わかりました」
「ユーリ、あんたも手伝うんだよ?」
「キュイ!?」
完全に他人事みたいな顔をしていたため、一応言っておく。
最近のペットはこれぐらいやってもらわんと。
決していじめてはいない。
動物愛護法には違反していないはず……。
大丈夫だよね?
ってなわけで、二人と一匹で掃除をすることとなりました!
まあ、この後悲劇が起きるのはいうまでもなかった。
現在私は起床して、またまたなんの因果か謁見室にやってきていた。
「まあ、二日連続は流石に事情があるよな」
「はい、そうですね。早く帰ってユーリに会わないと」
それらしい理由を述べる。
だから、早く帰らせろ!
こちとら、いろいろ恥ずかしい目に合わされたんだ!
もうまじで死にたい……。
昨日から結構殿下とは気まずくなる気がするんだ!
そんなところに私は入れておくな!
そして、一つ思ったことがある。
私、家出する理由なくなったのでは?
私が家出するのは、前世のような人生を送りたくないから。
でも、当の本人が私の嫌いじゃないということがはっきりと分かった今、果たして家出する必要があるのか?
(まあ、どっちでもいいかもだけど……)
私は家出をする。
なぜなら、これから先、なにが起こるかわからないから。
もしかしたら、戦争が起きて私も巻き添えをくらったり、魔物に襲われたり、貴族たちに襲われたりと。
危険が多い貴族社会とはおさらばするに限る。
殿下とは、もう少し一緒にいたい気もするが……ね?
そんなどうでもいいことを考える。
「まあ、しょうがないか」
「はい!」
「なぜ嬉しそうなんだ?」
「気のせいです!」
帰ることが決まり、父様と一緒に謁見室を出る。
「あ、父様」
「なんだ、ベア?」
「私、先に帰りますね」
「は?いや、何を言って………」
というわけで、許可もいただいたわけで、速攻転移を発動する。
「欲しいものあったら、買ってあげる……って、もういないじゃないか……」
父親として、とてつもなく悲しくなるアグナムだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
というわけで、私は屋敷の玄関の前までやってきていた。
「おぉ、懐かしい感じがする」
久しぶりに見た屋敷はひと回り小さくなった気がした。
王城見てきた後だからしょうがないか……。
私は塀を飛び越えて中に入る。
もちろん、門を開けるための呪文は知っているが、その後必要になる鍵を持っていないため、こうするしかないのである。
「ただいまー」
「え?あ、おかえりなさいませ」
掃除中だと思われるメイドが挨拶をしてくる。
まあ、私一人で勝手に帰ってきたわけだし、そんな反応になるのはしょうがないのかな。
「あの、旦那様たちは……」
「あぁ、私が先に帰ってきちゃっただけだから、まだ王都ら辺にいると思う」
「そうなんですね」
「それはそうと、ミサリーはどうしたの?」
いつもなら、私の気配を察知して、飛んでくるというのに……。
ミサリーってやっぱメイドの中でも強いよね。
戦闘メイド的な?
「ミサリー、ですか?」
「なんかあったの?」
「ええ、まあ。大したことではないんですけど……」
「言ってみて」
「他の使用人の方々に殺されかけてます」
「どこが大したことじゃないの!?」
めっちゃ大事じゃんか!
「って、それどういう状況!?」
「ちょっとだけお庭を荒らしちゃったみたいで、みんなに殺されそうになってるんですね」
「もう!面倒くさいなぁ!」
私はとりあえず、庭の方に向かってみる。
「うわー」
庭に行った私がみたのは結構それっぽいものだった。
何人かに囲まれている木。
多分そこに、ミサリーがいるのだろう。
そして、各々手には色々持っていた。
包丁、鎌、硬そうな棒。
魔力が渦巻いている。
なんかやばそうだな……。
「みんな!」
「え?お嬢様?」
「どうしてここにいるんですか?」
等々、言われたが、ここははっきり言っておこう。
「何をしているの?」
「いえ、何も」
「私、そういうのは良くないと思うの」
「!?」
「だから、やめたほうがいいわ。みんなのためにも!」
「………すみませんでした」
何人かの人たちが離れていく。
(ちょっと、怒りすぎた?)
う~ん、あんま嫌われてはないんだけどな。
前世での塩対応を味わった人から言わせてもらうと、できればそんなことにはなりたくないのだ。
いや、まじで。
お前ら誰に仕えてるん?
って本気で考えさせられるような対応。
そんなのは嫌だ!
ってなわけで、後で個人的に会いに行こう。
密かにそう決めるのだった。
余談だが、殺気立っていた面々の感想は『私たちにまで気配りをしてくれるお嬢様最高!』だったそうな。
「で、なーんでミサリーはこんなところで寝ているんでしょうねー?」
気の近くで寝そべっているミサリー。
よく見ると、その近くユーリもいるではないか?
「キュン!」
いつも通り可愛いユーリ。
「ミサリーの面倒を見てくれてたの?」
「キュン!」
ふ~ん。
珍しいこともあるもんだね。
ユーリってミサリーにあんま近寄って行かないので、嫌っているのかなとか思ってたけど、案外いつの間にか仲良くなってたのかな?
「ほらミサリー!起きてー!」
「うぅん……あぁ?」
「起きてー!」
「え?あ、おはようございます、お嬢様」
「切り替えはや!」
「メイドですから」
直ぐに起き上がってお辞儀をしているミサリー。
「キュン!」
「あ!ユーリちゃん!」
満面の笑みで私の方に乗っているユーリに手を伸ばす。
「キュン!」
「あ……」
結局ちょっと逃げるんですね。
「残念……でもいいです!私はまだ諦めませんから!」
ミサリーのキャラが若干変わったような気もするのは私だけだろうか?
ま、いっか。
「で、ミサリーはなんでここで寝ていたの?」
「え?私寝てました?」
「……………」
おいおい、まじかよ。
「まあ、それはいいとして、何があったの?」
「それはですね」
かくかくしかじか
「ってなわけで、ようやくユーリちゃんのそばでいられたんですよ!」
「なんか私がいないほうがエンジョイしてない?」
「そんなことないですよ!私はいつでもお嬢様と一緒にいることが最高に楽しいひと時なんですから!」
「キュイ!キュイ!」
「ほら!ユーリちゃんも同意してるじゃないですか!」
「同意しているの?これって」
「キュイ!」
「こういうところは気が合いますね、ユーリちゃん!」
意気投合してるようでしてないように思うのは私だけ?
っていうか、意気投合してるんだったら、触らせてあげなさいよユーリ。
「まあいいけどさ」
「あ!」
何かを思い出したように声を上げるミサリー。
「どうしたの?」
「今日の分の掃除、全くやってなかった……」
「別にいいんじゃないの?」
「いいえ、ダメです!お嬢様の部屋の掃除は私の使命なのです!」
「えぇ………」
ちょっと引くけど、これはいいこと……なのか?
「じゃあ、私が手伝ってあげる」
「え?お嬢様がですか?」
「たまにはそういうのもいいでしょ?」
「でも、それは私の使命……」
「いいの!とにかく手伝うから!」
「はい、わかりました」
「ユーリ、あんたも手伝うんだよ?」
「キュイ!?」
完全に他人事みたいな顔をしていたため、一応言っておく。
最近のペットはこれぐらいやってもらわんと。
決していじめてはいない。
動物愛護法には違反していないはず……。
大丈夫だよね?
ってなわけで、二人と一匹で掃除をすることとなりました!
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