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王子の夜(殿下視点)
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最初に一言だけ言わせて欲しい。
(どうすればいいの?)
ベアトリス嬢と同じベッドで寝てしまっている……だが、僕は逆に目がぱっちりと開いてしまった。
何せ、寝ぼけたふりをしていたんだから。
いや、途中まではほんとに寝ぼけてたんだけど……。
ベアトリス嬢が僕のことを『殿下』と呼んだあたりで気づいた。母様はそんな風に僕を呼んだ利子ないから……。
って、でもベアトリス嬢も悪いんだよ!?
だって、母様のふりをしているなんてさ!?
僕も悪いことしたかもしれないけど、ベアトリス嬢も十分悪いんだ!
だからね?
別に………そんぐらいしたっていいだろ!?
接点ないだろ、お前らって思った人。
こちとら、何回も手紙でやりとりしているんだ。
文通だけでも、自然と相手に好感が持てるわけで……。
それに、僕を必死で守ってくれるあの姿が可愛くて……。
と、今はそんなことどうでもいいんだ。
(この状況はどうすれば!?)
現在の状況を軽く説明しよう。
まず、ベアトリス嬢がいたずらで僕のお母様の真似をする。
そして、僕がいたずらのつもりで………うん、まあアレをして。
それで、今現在。
思いっきりハグ状態で寝ている。
(これ、どうすればいいの!?)
ついつい強がって、っていうか、照れ隠しに寝たふりしただけなのに、ベアトリス嬢も一緒に寝ちゃうんだもん!どうしよ……恥ずかしすぎる……。
なんで、寝ちゃうんだよ!
どんな精神力だよ!
というか体勢的に息が詰まりそう。
腕を頭の辺りに回されているので、身動きが取れない。
(あぁ、やるんじゃなかった……)
六歳といえど、羞恥心というかなんというか。
一言で済ませたら、「最近の“保健“体育って進んでる」
特に有力者の子供は。
そもそも、結婚適齢期が十歳前後ともう直ぐなのだ。
十五歳で成人。
だったら、もっと早くから結婚させて子供を作らせた方が安全安心だという価値観がこの国問わず、全世界で当たり前とされているのが憎たらしく思う。
これさえなければ、こんなに恥ずかしい思いはしなかったというものを……。
そんなのはいいんだ。
とにかく、この状況をどうにかしなくては!
現在進行形で女子の胸に顔を埋めるのは倫理的よくないので。
(ゆっくり、動くんだ……)
ベアトリス嬢を起こさないようにゆっくりと……。
ゆっくりと動こうとするが、頭の辺りで引っかかる。
引っかかったことによってーー
「!?」
ベアトリス嬢が寝返りを打つ。
「ふがっ!」
はい。
現在僕はどんな体勢になっているでしょうか?
答えは、ベアトリス嬢の下敷きになっているでした~!
どうしてこうなったんだ!?
しかも、なんで腕を掴んでるんだ!?
意味がわからん。
今度は僕が下になってしまったわけだが、少し助けていただけないでしょうか?
無理ですよね、わかってますよ。
(こうなったら、荒技でやるしかない!)
というわけで、思いっきり体を動かす。
その反動で僕とベアトリス嬢が地面に落ちる。
「あた!」
「あ、ごめんなさい」
一応謝りながら、ベットに乗せ、治癒魔法をかける。
知っているだろうか?
治癒魔法には、睡眠を促進させる効果があるのだ。
これは一応授業で習ったことであるため、大した知識ではないが……。
「眠ってくれ……!」
祈りを込めたのがよかったのか、再び眠りに落ちるベアトリス嬢。
(はぁ、セーフ)
ほんと申し訳ない。
怪我はしてないっぽいから許して欲しい。
「ちょっと気分を変えないと……」
もう夜遅いと思うが、いいだろう。
どんどん電気が消えていくのがカーテンの隙間から見えた。
部屋から出て、とりあえず廊下に出る。
ドアを閉めて、ため息をつく。
「もう、今日は色々とありすぎたな……」
謁見の時はいいとして、恋話だったり、お風呂だったり、さっきといい………。
今日は色々楽しかったな。
どんな意味かでは言わん。
そんなことを考えている時——
「?」
少しくらい廊下の奥から何かの音がする。
「だれ?」
月光の明かりから、何かが出てくる。
「あれれ?よいこは寝てないとダメだぞー」
「!?」
その男は影から出てくる。
「なんでこんなところに………」
「影を使ったら、そんなの余裕。いくら警備を厳重にしようと無駄なんだよね」
影から出てきたのか?
「影から出てきたっていうか、影と影を繋げた………的な?」
「な!?心を読んだのか!?」
「うんうんそうそう。っていうかさー?ちょっとそこどいてくれない?」
「どくわけないだろ?」
「ふ~ん」
今度は“俺“が守らなくちゃいけないんだ。
守られた分、絶対に。
「まあ、いいけどさ。正直あいつがベアトリスを見つけるまで生きてないと思ってたのにさ………俺から生き延びてたなんて驚きだよね」
「なんの話だ?」
「うぅんと、誕生日襲撃事件……的な感じの時だよ」
「あ!あの時の視線って………」
「だいせいかーい!俺でしたー!」
「じゃあ、俺たちを狙ったのも?」
「他に誰がいんだって話だよね」
「………」
こいつ………すげえムカつくんだが?
「とりあえず、近づいたら殺すよ」
「王子様ったら怖ーい!こんなか弱い男の子をいじめるなんてさ!」
「黙れよ!っていうか、なんでここにきたんだよ!」
「お察ししていると思うけど、ベアトリスの命を狙いに………ではないんだよね~!残念ながらさ」
「え?」
じゃあ何しにきたんだ?
それを聞く前にそいつが答える。
「忠告だね忠告」
「忠告、だと?」
俺たちを殺そうとしていたくせに忠告だと?
「言え」
「直接言いたいんだけどな」
「ここで言え、ベアトリス嬢には後で伝える」
「はいはい。えっと、うちのボスから一言!『勇者に気を付けろ』だ、そうです!」
勇者?
勇者って、あの勇者か!?
「勇者?」
「あっれれー?王子様知らないのかな~?」
「知らないな」
「まあ、無理ないか。ちょっと前に勇者が召喚されてね~。俺たち的にはそんな輩が出るのは想定外だったわけだけどさ、ちょうどいいからお願いしようかなって」
「なんの願いだ?」
「それは、ひ・み・つ☆ってなわけで、俺はもう帰るねー!」
「あ、ちょっと待って!」
「ん?」
他にも聞くべきことがあるが、今はこれしか頭になかった。
「その勇者と、ベアトリス嬢はどちらが強い?」
「見てきたんだけど、圧倒的とは言わないけど、ベアトリスかな。ちなみに君の力では惨敗。運が良くてジリ貧ってところだね!」
「………そうか」
「っていうことで、俺は帰るから!せいぜい二人でイチャイチャしてな!」
「な!?それはどういう——」
言いかけた途端に、その男は姿を消す。
「なんだったんだ?」
もう、今日は色々ありすぎだ。
「もう、何も考える気が起きんな」
そろそろ、眠くなってきた。
緊張から解けたというのもあるだろう。
“僕“は再びドアへと向かう。
♦︎♢♦︎♢♦︎
「伝えてきたよん!」
「そう」
「なんだよ、もっと喜んでくれてもいいんだぜ?」
「どうせ、ボスからの伝言だ的な感じで伝えたんでしょ?」
「まあ、そうだけどね。君はあくまで協力者であって、俺たちとは別の人種だからね」
組織のアジトの一室で二人は語る。
「王子様はどうだったの?」
「少なくても、君にはなんの影響もなさそうだよ?見た感じ、俺よりも弱そうだし」
「でもそれはあなただからでしょ?」
「ふふん!さっすがわかってる!戦闘職じゃない幹部たちだと良い線いくんじゃない?」
「そう、面白くないわね」
「ベアトリスが君にはいるんだからいいだろ?」
「直ぐに死んじゃったら予備がなくなっちゃうじゃない」
「大賢者を殺って欲しいんだが?」
「あいつなら、今頃新たな勇者に会いにいく………いや、そんなことはしなさそうね。あいつだったら、今頃、魔境の侵入でもしてるんじゃない?」
「それはそれで問題大有りだけどな!」
二人の密談は相変わらず、誰にも聞かれることはなかった。
(どうすればいいの?)
ベアトリス嬢と同じベッドで寝てしまっている……だが、僕は逆に目がぱっちりと開いてしまった。
何せ、寝ぼけたふりをしていたんだから。
いや、途中まではほんとに寝ぼけてたんだけど……。
ベアトリス嬢が僕のことを『殿下』と呼んだあたりで気づいた。母様はそんな風に僕を呼んだ利子ないから……。
って、でもベアトリス嬢も悪いんだよ!?
だって、母様のふりをしているなんてさ!?
僕も悪いことしたかもしれないけど、ベアトリス嬢も十分悪いんだ!
だからね?
別に………そんぐらいしたっていいだろ!?
接点ないだろ、お前らって思った人。
こちとら、何回も手紙でやりとりしているんだ。
文通だけでも、自然と相手に好感が持てるわけで……。
それに、僕を必死で守ってくれるあの姿が可愛くて……。
と、今はそんなことどうでもいいんだ。
(この状況はどうすれば!?)
現在の状況を軽く説明しよう。
まず、ベアトリス嬢がいたずらで僕のお母様の真似をする。
そして、僕がいたずらのつもりで………うん、まあアレをして。
それで、今現在。
思いっきりハグ状態で寝ている。
(これ、どうすればいいの!?)
ついつい強がって、っていうか、照れ隠しに寝たふりしただけなのに、ベアトリス嬢も一緒に寝ちゃうんだもん!どうしよ……恥ずかしすぎる……。
なんで、寝ちゃうんだよ!
どんな精神力だよ!
というか体勢的に息が詰まりそう。
腕を頭の辺りに回されているので、身動きが取れない。
(あぁ、やるんじゃなかった……)
六歳といえど、羞恥心というかなんというか。
一言で済ませたら、「最近の“保健“体育って進んでる」
特に有力者の子供は。
そもそも、結婚適齢期が十歳前後ともう直ぐなのだ。
十五歳で成人。
だったら、もっと早くから結婚させて子供を作らせた方が安全安心だという価値観がこの国問わず、全世界で当たり前とされているのが憎たらしく思う。
これさえなければ、こんなに恥ずかしい思いはしなかったというものを……。
そんなのはいいんだ。
とにかく、この状況をどうにかしなくては!
現在進行形で女子の胸に顔を埋めるのは倫理的よくないので。
(ゆっくり、動くんだ……)
ベアトリス嬢を起こさないようにゆっくりと……。
ゆっくりと動こうとするが、頭の辺りで引っかかる。
引っかかったことによってーー
「!?」
ベアトリス嬢が寝返りを打つ。
「ふがっ!」
はい。
現在僕はどんな体勢になっているでしょうか?
答えは、ベアトリス嬢の下敷きになっているでした~!
どうしてこうなったんだ!?
しかも、なんで腕を掴んでるんだ!?
意味がわからん。
今度は僕が下になってしまったわけだが、少し助けていただけないでしょうか?
無理ですよね、わかってますよ。
(こうなったら、荒技でやるしかない!)
というわけで、思いっきり体を動かす。
その反動で僕とベアトリス嬢が地面に落ちる。
「あた!」
「あ、ごめんなさい」
一応謝りながら、ベットに乗せ、治癒魔法をかける。
知っているだろうか?
治癒魔法には、睡眠を促進させる効果があるのだ。
これは一応授業で習ったことであるため、大した知識ではないが……。
「眠ってくれ……!」
祈りを込めたのがよかったのか、再び眠りに落ちるベアトリス嬢。
(はぁ、セーフ)
ほんと申し訳ない。
怪我はしてないっぽいから許して欲しい。
「ちょっと気分を変えないと……」
もう夜遅いと思うが、いいだろう。
どんどん電気が消えていくのがカーテンの隙間から見えた。
部屋から出て、とりあえず廊下に出る。
ドアを閉めて、ため息をつく。
「もう、今日は色々とありすぎたな……」
謁見の時はいいとして、恋話だったり、お風呂だったり、さっきといい………。
今日は色々楽しかったな。
どんな意味かでは言わん。
そんなことを考えている時——
「?」
少しくらい廊下の奥から何かの音がする。
「だれ?」
月光の明かりから、何かが出てくる。
「あれれ?よいこは寝てないとダメだぞー」
「!?」
その男は影から出てくる。
「なんでこんなところに………」
「影を使ったら、そんなの余裕。いくら警備を厳重にしようと無駄なんだよね」
影から出てきたのか?
「影から出てきたっていうか、影と影を繋げた………的な?」
「な!?心を読んだのか!?」
「うんうんそうそう。っていうかさー?ちょっとそこどいてくれない?」
「どくわけないだろ?」
「ふ~ん」
今度は“俺“が守らなくちゃいけないんだ。
守られた分、絶対に。
「まあ、いいけどさ。正直あいつがベアトリスを見つけるまで生きてないと思ってたのにさ………俺から生き延びてたなんて驚きだよね」
「なんの話だ?」
「うぅんと、誕生日襲撃事件……的な感じの時だよ」
「あ!あの時の視線って………」
「だいせいかーい!俺でしたー!」
「じゃあ、俺たちを狙ったのも?」
「他に誰がいんだって話だよね」
「………」
こいつ………すげえムカつくんだが?
「とりあえず、近づいたら殺すよ」
「王子様ったら怖ーい!こんなか弱い男の子をいじめるなんてさ!」
「黙れよ!っていうか、なんでここにきたんだよ!」
「お察ししていると思うけど、ベアトリスの命を狙いに………ではないんだよね~!残念ながらさ」
「え?」
じゃあ何しにきたんだ?
それを聞く前にそいつが答える。
「忠告だね忠告」
「忠告、だと?」
俺たちを殺そうとしていたくせに忠告だと?
「言え」
「直接言いたいんだけどな」
「ここで言え、ベアトリス嬢には後で伝える」
「はいはい。えっと、うちのボスから一言!『勇者に気を付けろ』だ、そうです!」
勇者?
勇者って、あの勇者か!?
「勇者?」
「あっれれー?王子様知らないのかな~?」
「知らないな」
「まあ、無理ないか。ちょっと前に勇者が召喚されてね~。俺たち的にはそんな輩が出るのは想定外だったわけだけどさ、ちょうどいいからお願いしようかなって」
「なんの願いだ?」
「それは、ひ・み・つ☆ってなわけで、俺はもう帰るねー!」
「あ、ちょっと待って!」
「ん?」
他にも聞くべきことがあるが、今はこれしか頭になかった。
「その勇者と、ベアトリス嬢はどちらが強い?」
「見てきたんだけど、圧倒的とは言わないけど、ベアトリスかな。ちなみに君の力では惨敗。運が良くてジリ貧ってところだね!」
「………そうか」
「っていうことで、俺は帰るから!せいぜい二人でイチャイチャしてな!」
「な!?それはどういう——」
言いかけた途端に、その男は姿を消す。
「なんだったんだ?」
もう、今日は色々ありすぎだ。
「もう、何も考える気が起きんな」
そろそろ、眠くなってきた。
緊張から解けたというのもあるだろう。
“僕“は再びドアへと向かう。
♦︎♢♦︎♢♦︎
「伝えてきたよん!」
「そう」
「なんだよ、もっと喜んでくれてもいいんだぜ?」
「どうせ、ボスからの伝言だ的な感じで伝えたんでしょ?」
「まあ、そうだけどね。君はあくまで協力者であって、俺たちとは別の人種だからね」
組織のアジトの一室で二人は語る。
「王子様はどうだったの?」
「少なくても、君にはなんの影響もなさそうだよ?見た感じ、俺よりも弱そうだし」
「でもそれはあなただからでしょ?」
「ふふん!さっすがわかってる!戦闘職じゃない幹部たちだと良い線いくんじゃない?」
「そう、面白くないわね」
「ベアトリスが君にはいるんだからいいだろ?」
「直ぐに死んじゃったら予備がなくなっちゃうじゃない」
「大賢者を殺って欲しいんだが?」
「あいつなら、今頃新たな勇者に会いにいく………いや、そんなことはしなさそうね。あいつだったら、今頃、魔境の侵入でもしてるんじゃない?」
「それはそれで問題大有りだけどな!」
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