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メアリとヘレナととある女性
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ベアトリスとはメアリの子供だった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
ーーメアリ
彼女はとても優秀な戦士だった。
無数の敵を葬ってきた王国屈指の強さを誇る聖騎士だ。
彼女の強さは聖騎士団面々からも一目を置かれており、女性として初めての聖騎士だった。
ある日、メアリは恋に落ちる。
ゆっくりと。
だが、それは一瞬の出来事でもあった。
任務で大怪我を負ってしまった彼女のもとに偶然にも王弟殿下…………現公爵家当主のアグナム・フォン・アナトレスがやってきたのだ。
当の本人は別の人物の見舞いできていたようだが、入院している唯一の女性を見て心配になったのが真相。
そこから二人はどんどん仲を深めていった。
入院期間はほぼ毎日と言っていいほどにお見舞いに来ていた。
アグナム公爵はどうやら一目惚れだったようだ。
毎日の反応の違いを見て、メアリも楽しかった。
その時間が永遠に続いて欲しいと思う程度には……。
長い長い入院期間………約一年の時間がたち、彼女は退院する。
それと同時にーー
『俺と婚約して欲しい』
メアリはすぐに了承した。
断る理由はほとんどなかった。
貴族はお見合いというものを経てから婚約するらしいが、二人には関係なかった。
メアリもまた騎士爵位を預かっている身なため、従わなければならないはずだが、そこは王弟殿下。
権力で無理やり周りを納得させたのだ。
そのせいで、王位継承争いからは抜け出したようだが……。
『一緒に住もう』
結婚したからには、共に暮らす必要がある。
いや、ないかもしれないが、一緒に暮らすのが普通だろう。
ーーそして、また一年の時が流れる。
『アグナム。私子供ができたみたい』
その報告を待ち望んでいたが如く、“夫“はたいそう喜んだ。
二人との愛の結晶をもいうべきものだからだ。
そして、子供はすくすくと育ち、家を出て行った。
その間にも子供は生まれた。
男が三人。
そしてーー
『奥様!生まれました!元気な女の子です!』
また一人生まれる。
初めての女の子で、メアリは今までより一層嬉しくなった。
痛めて産んだ子供がこれからどういう成長を遂げていくのか、それが楽しみで仕方がなかった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
次の日ーー
メアリはまだ体調が回復してはいなかった。
「もう少し寝ようかしら……」
生憎夫は出かけている。
そして、私はするべき家事は使用人の皆さんがやってくれる。
私は体を休めて、万全の状態に戻しておこう。
そう決めて再び眠りにつくため、体勢を変えようとする。
だがーー
「!?」
体が動かなかった。
決して力が入らなかったわけじゃない。
さらに言えば、並の女性よりも力がある。
なのになぜ力が入らないのだろうか?
「わ!?」
体が勝手に動き出す。
まるで何者かに操られているかのようだった。
「…………!」
声が出なかった。
体全体の主導権を握られたかのように五感で感じること以外は何も出来なくなっていた。
「…………ぁ!」
無理やり体を動かした反動で、全身に痛みが走る。
腹を切った傷がまだ残っているというのに、周りが見たら異様な光景の他ないだろう。
ついこの間、子供を産んだ女性が歩いていたらと思うと………。
だが、体はいうことを聞かない。
永遠に同じ動作が繰り返される。
ーーと思ったら。
「?」
今度はドアに向かって歩き出した。
まるで私の体の使い方がわかって来たというように、その動きは綺麗になっていた。
所作の一つ一つを真似し、完璧に私は演じさせる。
ここまでで、誰かが操っているのは確信に変わる。
「あ!奥様?大丈夫なのですか?」
「ええ、大丈夫よ。少し、風に当たって来ようかと思って」
「奥様も四人目ですもんね。痛みになれたんでしょうか?ゆっくりして、早く体を治してくださいね!」
「わかったわ」
違う。
そんなことない。
いまだに襲う激痛は、耐えがたいものだった。
声が出せないということは先ほど確認したからいいものの、勝手に口から言葉が出てきたのが、驚きだ。
だが、そんな暇はない。
体はベランダへと向かうかと思われた。
けれども、近くのベランダには向かわず、なぜか屋根裏のほうに進んでいく。
梯子を登り、天井窓を開ける。
そして、私は初めて屋根の上に登った。
そこにはーー
「まずは一人……クフフ。じゃあね、メアリ」
不気味に笑う男がそこにはいた。
そこからの記憶は途絶えてしまう。
♦︎♢♦︎♢♦︎
メアリという女性が行方不明になった。
これは一部の人間が知るだけとなった。
そして、その一部も時期に記憶処理が施される。
アグナムには、妻の名前の改変と………使用人も同様に。
見た目の情報も改ざんされ、もはやメアリのことを覚えている人物はいなくなった。
大規模封印術
それは古来に伝わる伝説の魔法。
使用者の何かを代償にして、行うことができる秘術。
それが今、行使された。
この世界上に彼女の存在を覚えているのはーー
「今日も素敵だぞ、ヘレナ」
「ありがとう、あなた」
ヘレナという女性が不吉に笑みを浮かべているのを見たものは一人もいなかった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
女性は目を覚ます。
「あれ?ここどこ?」
変な屋敷の中にいることだけは、あたりの様子を見て理解できた。
「あ!こんなところにいちゃ怒られちゃう!早くおうちに帰らなくちゃ……………あれ?」
そこで思い出す。
私の家はどこだっただろうか?
とりあえず、走り出す。
屋敷から外に出てみる。
綺麗な外観を保っている家々が並んでいるのが目に見えた。
だがーー
「違う、私の家じゃ………ない」
どこに行っても自分の家らしき場所は見当たらなかった。
そしてーー
「名前…………は、なんだっけ?」
記憶がない。
何も思い出せない。
少しお高そうなお洋服を着ているだけ。
自分がそんな高貴な身分だったとは考えられないが………。
「違う、違う、違う」
もっと、私は重い服を着ていたような?
それとも、純白な服?
胸に紋章?
それともドレス?
思い出せない。
「もう、いいや」
全てを思い出せないことが嫌になり、一人になろうと、町からも外に出るのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
「何これ?」
変な形をした、異形の動物が私に襲いかかってくる。
「邪魔」
私は片手を振るうだけで、それらを薙ぎ払う。
(変わったわんちゃんだったなぁ)
構わず、私は先に進んでいく。
森の中とは案外にも安全じゃないらしい。
一人になりたいからこっちにやってきたのだが、どうやらその選択は若干間違っていたらしい。
「帰るかなぁ」
でも、帰ったところで何かあるわけじゃない。
どこが自分の家なのかもわからない。
そもそも目覚めた場所が場所なのだ。
見つかったら怒られてしまうかもしれない。
それだけじゃ済まないかも………。
「もう少しここにいよう」
枝をかき分け、どんどん進んでいく。
やがて、少し開けた場所に出てくる。
「何?」
平原のような広々とした空間に、その中心部には先程のわんちゃん達が大量に集まっていた。
「目障りだわ」
私はこんなに凶暴だったのだろうか?
犬を見て目障りって………。
考えることは諦め、私はその犬たちを葬る。
「『範囲退魔魔術』」
なぜか使えた魔法はなかなかに強力だった。
犬たちは私を中心にして、一斉に逃げて行った。
残ったのは中心にある何かだけ………。
私は近寄って中身を確認する。
「子供?」
それも獣人のだった。
黒色の毛並みをしているその狼の獣は、子供の割には強力そうな牙を持っていた。
「これは………ふふ。放ってはおけないわね」
何かの母性が働きかける。
初めて会った獣人の子はこんなに可愛かったのかとしれただけでも、今日は得した気分だった。
「私にも子供がいたのかな………」
しみじみとした声は辺りに響くこともなく、空気に霧散する。
「そうだ、日記を書こう」
唐突に思えたそれは私の意思そのものだった。
「そうすれば、今度は忘れない。この子のことも忘れない」
私は弱々しい力加減でカゴの中に入っている獣人の子を抱く。
「今日からあなたが私の子供よ」
ーーXXXX年XX月XX日
♦︎♢♦︎♢♦︎
ーーメアリ
彼女はとても優秀な戦士だった。
無数の敵を葬ってきた王国屈指の強さを誇る聖騎士だ。
彼女の強さは聖騎士団面々からも一目を置かれており、女性として初めての聖騎士だった。
ある日、メアリは恋に落ちる。
ゆっくりと。
だが、それは一瞬の出来事でもあった。
任務で大怪我を負ってしまった彼女のもとに偶然にも王弟殿下…………現公爵家当主のアグナム・フォン・アナトレスがやってきたのだ。
当の本人は別の人物の見舞いできていたようだが、入院している唯一の女性を見て心配になったのが真相。
そこから二人はどんどん仲を深めていった。
入院期間はほぼ毎日と言っていいほどにお見舞いに来ていた。
アグナム公爵はどうやら一目惚れだったようだ。
毎日の反応の違いを見て、メアリも楽しかった。
その時間が永遠に続いて欲しいと思う程度には……。
長い長い入院期間………約一年の時間がたち、彼女は退院する。
それと同時にーー
『俺と婚約して欲しい』
メアリはすぐに了承した。
断る理由はほとんどなかった。
貴族はお見合いというものを経てから婚約するらしいが、二人には関係なかった。
メアリもまた騎士爵位を預かっている身なため、従わなければならないはずだが、そこは王弟殿下。
権力で無理やり周りを納得させたのだ。
そのせいで、王位継承争いからは抜け出したようだが……。
『一緒に住もう』
結婚したからには、共に暮らす必要がある。
いや、ないかもしれないが、一緒に暮らすのが普通だろう。
ーーそして、また一年の時が流れる。
『アグナム。私子供ができたみたい』
その報告を待ち望んでいたが如く、“夫“はたいそう喜んだ。
二人との愛の結晶をもいうべきものだからだ。
そして、子供はすくすくと育ち、家を出て行った。
その間にも子供は生まれた。
男が三人。
そしてーー
『奥様!生まれました!元気な女の子です!』
また一人生まれる。
初めての女の子で、メアリは今までより一層嬉しくなった。
痛めて産んだ子供がこれからどういう成長を遂げていくのか、それが楽しみで仕方がなかった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
次の日ーー
メアリはまだ体調が回復してはいなかった。
「もう少し寝ようかしら……」
生憎夫は出かけている。
そして、私はするべき家事は使用人の皆さんがやってくれる。
私は体を休めて、万全の状態に戻しておこう。
そう決めて再び眠りにつくため、体勢を変えようとする。
だがーー
「!?」
体が動かなかった。
決して力が入らなかったわけじゃない。
さらに言えば、並の女性よりも力がある。
なのになぜ力が入らないのだろうか?
「わ!?」
体が勝手に動き出す。
まるで何者かに操られているかのようだった。
「…………!」
声が出なかった。
体全体の主導権を握られたかのように五感で感じること以外は何も出来なくなっていた。
「…………ぁ!」
無理やり体を動かした反動で、全身に痛みが走る。
腹を切った傷がまだ残っているというのに、周りが見たら異様な光景の他ないだろう。
ついこの間、子供を産んだ女性が歩いていたらと思うと………。
だが、体はいうことを聞かない。
永遠に同じ動作が繰り返される。
ーーと思ったら。
「?」
今度はドアに向かって歩き出した。
まるで私の体の使い方がわかって来たというように、その動きは綺麗になっていた。
所作の一つ一つを真似し、完璧に私は演じさせる。
ここまでで、誰かが操っているのは確信に変わる。
「あ!奥様?大丈夫なのですか?」
「ええ、大丈夫よ。少し、風に当たって来ようかと思って」
「奥様も四人目ですもんね。痛みになれたんでしょうか?ゆっくりして、早く体を治してくださいね!」
「わかったわ」
違う。
そんなことない。
いまだに襲う激痛は、耐えがたいものだった。
声が出せないということは先ほど確認したからいいものの、勝手に口から言葉が出てきたのが、驚きだ。
だが、そんな暇はない。
体はベランダへと向かうかと思われた。
けれども、近くのベランダには向かわず、なぜか屋根裏のほうに進んでいく。
梯子を登り、天井窓を開ける。
そして、私は初めて屋根の上に登った。
そこにはーー
「まずは一人……クフフ。じゃあね、メアリ」
不気味に笑う男がそこにはいた。
そこからの記憶は途絶えてしまう。
♦︎♢♦︎♢♦︎
メアリという女性が行方不明になった。
これは一部の人間が知るだけとなった。
そして、その一部も時期に記憶処理が施される。
アグナムには、妻の名前の改変と………使用人も同様に。
見た目の情報も改ざんされ、もはやメアリのことを覚えている人物はいなくなった。
大規模封印術
それは古来に伝わる伝説の魔法。
使用者の何かを代償にして、行うことができる秘術。
それが今、行使された。
この世界上に彼女の存在を覚えているのはーー
「今日も素敵だぞ、ヘレナ」
「ありがとう、あなた」
ヘレナという女性が不吉に笑みを浮かべているのを見たものは一人もいなかった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
女性は目を覚ます。
「あれ?ここどこ?」
変な屋敷の中にいることだけは、あたりの様子を見て理解できた。
「あ!こんなところにいちゃ怒られちゃう!早くおうちに帰らなくちゃ……………あれ?」
そこで思い出す。
私の家はどこだっただろうか?
とりあえず、走り出す。
屋敷から外に出てみる。
綺麗な外観を保っている家々が並んでいるのが目に見えた。
だがーー
「違う、私の家じゃ………ない」
どこに行っても自分の家らしき場所は見当たらなかった。
そしてーー
「名前…………は、なんだっけ?」
記憶がない。
何も思い出せない。
少しお高そうなお洋服を着ているだけ。
自分がそんな高貴な身分だったとは考えられないが………。
「違う、違う、違う」
もっと、私は重い服を着ていたような?
それとも、純白な服?
胸に紋章?
それともドレス?
思い出せない。
「もう、いいや」
全てを思い出せないことが嫌になり、一人になろうと、町からも外に出るのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
「何これ?」
変な形をした、異形の動物が私に襲いかかってくる。
「邪魔」
私は片手を振るうだけで、それらを薙ぎ払う。
(変わったわんちゃんだったなぁ)
構わず、私は先に進んでいく。
森の中とは案外にも安全じゃないらしい。
一人になりたいからこっちにやってきたのだが、どうやらその選択は若干間違っていたらしい。
「帰るかなぁ」
でも、帰ったところで何かあるわけじゃない。
どこが自分の家なのかもわからない。
そもそも目覚めた場所が場所なのだ。
見つかったら怒られてしまうかもしれない。
それだけじゃ済まないかも………。
「もう少しここにいよう」
枝をかき分け、どんどん進んでいく。
やがて、少し開けた場所に出てくる。
「何?」
平原のような広々とした空間に、その中心部には先程のわんちゃん達が大量に集まっていた。
「目障りだわ」
私はこんなに凶暴だったのだろうか?
犬を見て目障りって………。
考えることは諦め、私はその犬たちを葬る。
「『範囲退魔魔術』」
なぜか使えた魔法はなかなかに強力だった。
犬たちは私を中心にして、一斉に逃げて行った。
残ったのは中心にある何かだけ………。
私は近寄って中身を確認する。
「子供?」
それも獣人のだった。
黒色の毛並みをしているその狼の獣は、子供の割には強力そうな牙を持っていた。
「これは………ふふ。放ってはおけないわね」
何かの母性が働きかける。
初めて会った獣人の子はこんなに可愛かったのかとしれただけでも、今日は得した気分だった。
「私にも子供がいたのかな………」
しみじみとした声は辺りに響くこともなく、空気に霧散する。
「そうだ、日記を書こう」
唐突に思えたそれは私の意思そのものだった。
「そうすれば、今度は忘れない。この子のことも忘れない」
私は弱々しい力加減でカゴの中に入っている獣人の子を抱く。
「今日からあなたが私の子供よ」
ーーXXXX年XX月XX日
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