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夏休みになった僕
夏休みに入ったが何もしてないことについて
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「まひろ、今日も外でないのー?」
そう話しかけてくるのは僕の母親である。
「うん。」
「あなたねぇ。せっかくの夏休みなんだから外くらいでなさい。ほら、蓮くんだっているでしょ?」
蓮は母親のお気に入りである。勿論、イケメンだからだ。1度家に来た時、きゃーかっこいいわねぇ!なんて言ってお茶だのお菓子だの持ってきては騒いでた。
「蓮とは遊ばないって決めたの!だからやだ。」
「あら、喧嘩でもしたの?なら早く仲直りしなさい。私から蓮くんにいってあげるから...」
「喧嘩なんかしてないー!そういう気分なの!だから蓮にいうのはやめて!」
「はいはい、わかりましたよ」
もう。僕の母親は過保護なんだ。特に蓮に関しては。
ピンポーン
?家のインターホンが鳴った。誰か来たんだろうか。母親とはてなを浮かべながら見つめ合う。
「はーい!」
出たのは母親だ。僕は部屋に帰ろうと思ってリビングから出る。
「あの、まひろくんいますか。」
!?この声は蓮だ。しまった...家に来たらもうどうしようもない...!!
「あらあら!いるわよ!まひろー?蓮くんよー!」
くそっどうしようどうしよう...
「あ、お邪魔しても大丈夫ですか?」
なにぃ!?上がってくる気かあいつ!?
「いいわよ。まひろの部屋は階段登ってすぐだからね。」
「はい。ありがとうございます。」
タンタンタンタン
うわああああ上がってくる音がするっ!
逃げなきゃ、逃げなきゃ!!
「まひろ。遊びに来たぞ。今日は新しく駅にできたカフェでもいかないか?」
無視だ無視....僕は布団にくるまってぶるぶる震えてる。家にまで来るなんて何考えてんだ!?
「まひろ?開けるぞ?」
ぎゃあああ入ってくるぅぅぅ!?
ガララ
「まひろ?何してるんだ?」
「い、いえ、さ、寒くて...」
ピンチに追い込まれた僕の言い訳はこんなもんだ。近付いてくる音が聞こえて、僕は布団から出ざるを得なくなった。
「寒い?大丈夫か?」
そういって蓮は抱きしめてきた。なにしてんのこいつぅぅぅ!!??
「だ、大丈夫...だから離れて...」
「寒いんだろう?なら暖める。ここに座るといい。」
指を指す方向はあぐらをかいた蓮の足の上で....
「い、いやいい。僕はこれから友達と遊ぶから蓮は帰った方がいいよ...」
「遊ぶ?誰と?どこで?」
なんでなんでタイムだぁぁ!泣くしかない僕はこう答えた。
「....ぅ...だよ...」
「?なんだ?もう1回言ってくれ」
「嘘なの!友達と遊ぶのは嘘!」
「嘘?なぜ嘘なんかついた?」
お前から逃げるためだよ!と答えられる勇気があれば....
「だって...僕は家にいたいんだ...」
「だから俺とカフェに行きたくないのか?」
おっ!?これは帰ってくれる流れか...!?
「そ、そう!僕は家にいたいから...」
「じゃあまひろの部屋でゲームでもしよう。最新のUS5があっただろう?」
け、結局こうなるのか....
今日は諦めてやろう...
諦めた僕は蓮の足の上で1日を過ごすことになりました。
------------------------------
2話目更新しました!
イケメンって何をやってもイケメンですよね。
あーあ、朝起きたら五条悟になってないかなぁ
そう話しかけてくるのは僕の母親である。
「うん。」
「あなたねぇ。せっかくの夏休みなんだから外くらいでなさい。ほら、蓮くんだっているでしょ?」
蓮は母親のお気に入りである。勿論、イケメンだからだ。1度家に来た時、きゃーかっこいいわねぇ!なんて言ってお茶だのお菓子だの持ってきては騒いでた。
「蓮とは遊ばないって決めたの!だからやだ。」
「あら、喧嘩でもしたの?なら早く仲直りしなさい。私から蓮くんにいってあげるから...」
「喧嘩なんかしてないー!そういう気分なの!だから蓮にいうのはやめて!」
「はいはい、わかりましたよ」
もう。僕の母親は過保護なんだ。特に蓮に関しては。
ピンポーン
?家のインターホンが鳴った。誰か来たんだろうか。母親とはてなを浮かべながら見つめ合う。
「はーい!」
出たのは母親だ。僕は部屋に帰ろうと思ってリビングから出る。
「あの、まひろくんいますか。」
!?この声は蓮だ。しまった...家に来たらもうどうしようもない...!!
「あらあら!いるわよ!まひろー?蓮くんよー!」
くそっどうしようどうしよう...
「あ、お邪魔しても大丈夫ですか?」
なにぃ!?上がってくる気かあいつ!?
「いいわよ。まひろの部屋は階段登ってすぐだからね。」
「はい。ありがとうございます。」
タンタンタンタン
うわああああ上がってくる音がするっ!
逃げなきゃ、逃げなきゃ!!
「まひろ。遊びに来たぞ。今日は新しく駅にできたカフェでもいかないか?」
無視だ無視....僕は布団にくるまってぶるぶる震えてる。家にまで来るなんて何考えてんだ!?
「まひろ?開けるぞ?」
ぎゃあああ入ってくるぅぅぅ!?
ガララ
「まひろ?何してるんだ?」
「い、いえ、さ、寒くて...」
ピンチに追い込まれた僕の言い訳はこんなもんだ。近付いてくる音が聞こえて、僕は布団から出ざるを得なくなった。
「寒い?大丈夫か?」
そういって蓮は抱きしめてきた。なにしてんのこいつぅぅぅ!!??
「だ、大丈夫...だから離れて...」
「寒いんだろう?なら暖める。ここに座るといい。」
指を指す方向はあぐらをかいた蓮の足の上で....
「い、いやいい。僕はこれから友達と遊ぶから蓮は帰った方がいいよ...」
「遊ぶ?誰と?どこで?」
なんでなんでタイムだぁぁ!泣くしかない僕はこう答えた。
「....ぅ...だよ...」
「?なんだ?もう1回言ってくれ」
「嘘なの!友達と遊ぶのは嘘!」
「嘘?なぜ嘘なんかついた?」
お前から逃げるためだよ!と答えられる勇気があれば....
「だって...僕は家にいたいんだ...」
「だから俺とカフェに行きたくないのか?」
おっ!?これは帰ってくれる流れか...!?
「そ、そう!僕は家にいたいから...」
「じゃあまひろの部屋でゲームでもしよう。最新のUS5があっただろう?」
け、結局こうなるのか....
今日は諦めてやろう...
諦めた僕は蓮の足の上で1日を過ごすことになりました。
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イケメンって何をやってもイケメンですよね。
あーあ、朝起きたら五条悟になってないかなぁ
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