僕の番が怖すぎる。

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世界設定の補足など

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 物語も長くなったので設定のメモを簡単に書いておきます。


 *この話でメインに語られている種族について

 鬼族は元は男のαのみのスメラギとその民『肉を喰らうもの』と、后とその民の男のΩの『血を飲むもの』が番い出来た種族です。

 αならこめかみから二本の角をΩなら額から一本の角を生やし、他の種族より大柄で頑丈な肉体を持ちます。
 耳も人族よりは少し尖ったもので、目尻にアイシャドウの様に引かれた朱のあざがあります。

 α至上主義もΩ差別もありませんが、力を尊ぶ傾向があり、Ωは愛でられ可愛がられるものという認識が非常に強く脳筋気味です。
 
 日本に似た国、陽ノ本ヒノモトの京都のようなところに当たる場所みやこの山の中に住んでます。

 種の成り立ちからトップは皇と后のセットでそれぞれがαのΩの代表です。
 朱点シュテンクロなどが皇になるには、妃を迎えていないと駄目です。
 黒はずっと先で祖父の地位をある理由から、暫定的に継いでいますが、妃を迎えていないので代理のままです。

 地位的には、皇と后>直系継嗣の皇子とその妃>その他の皇子と皇女>皇と后の側近>直系継嗣の皇子と妃の側近>四家の当主と皇子と皇女の側近>四家の本家の人間の順です。
 下位の鬼は下僕や犯罪を犯した奴隷(αなら犬として労働奴隷やΩなら猫として愛玩性奴隷して奉仕します)などがあり、身分は割と細かくうるさいです。
 長生きな鬼族にとっては孫くらいまでが身内の認識です。

 耳長エルフ族は后の双子の姉とその民の『血を飲むもの』の女のαと、両性の神子が番い出来た種族です。

 鬼族と違い、精神面を尊び独特の価値観で生きています。
 外見的な特徴は、長く尖った耳に男女ともにスラリとして凹凸のない体型で、人形の様に現実感のない非常に美しい容姿をしています。
 亜神耳長はさらに長い耳を持ち、より色白で紫系統の目をしています。
 食欲や性欲など諸々の欲求が薄く、ヒト離れしすぎた言動をするので、鬼族以外の他種族とは「異星人並みに話が通じない」と言われ嫌われています。
 女のα性のものか男のΩ性のものが多く、神子や巫子の資格は両性のみです。

 北欧にある国に似た国、アルフヘイムで暮らしています。
 冬は雪深く、数カ月屋内に籠もり過ごすこともあるので、家具や小物などにこだわりを持ち、手先も器用です。

 神子、巫子、一般的な耳長の順で身分は大まかに三種類です。
戦乙女ヴァルキュリヤ】は神子になります。


 *性別について

 鬼族は本来αかΩしかいませんでしたが、混血化により血も薄まり角を持たない【角なしβ性】も出てきました。
 それでも生来からのβ性は少ないです。

 基本的にはスメラギ一族と皇の血統から別れた、傍系皇一族の【四家】の本家とその血縁の傍系が上位の鬼です。

【青】の家は満遍なくαもΩも生まれる。
【赤】の家はαばかりが生まれる。
【黄】の家は満遍なくαもΩも生まれる。
【緑】の家はΩばかりが生まれる。
 
 下位の鬼と上位の鬼の比率は 9:1 くらい。 αとΩの比率は7:3くらいでΩが少ないです。
 それぞれその家の名の通りの色を持つ者が産まれ易いです。
 鬼らは基本的には『運命』と好んで番うので、四家などの跡取りでない限りは適齢期になると番探しに出ます。
 昔は鬼の中か耳長にしかαもΩもいなかったので探すのも容易でした。
 四家の当主などは跡継ぎを作ってから、そちらに跡を継がせて探しに出たりします。
 四童子の星熊は長らく『運命』が見つからず、色々と苦労して番いました。


 * 服装や文明について

 朱点は成熟していない(性別不明のため成人してない)ので、童子服こと水干のイメージでした。
 が、鬼族の特徴の【華】が隠れる…

 ちょっと露出度の高いそれだと思って頂けたら幸いです。
 もしくは異世界転生もままある世界なので、結構ファッションなども色々と自由にしているとかで落ち着けました。

 色々と文化などはちゃんぽん状態ですが、なるべく文明破壊にならない程度の発展具合までです。
 上下水道や風呂などの衛生習慣などに関しては、かなり前の転生者(皇弟)が我慢できず整えました。
 絹(シルク)や砂糖(蔗糖)などもあります。主に輸入しているものですが自国栽培もされています。
 鬼族は外交でそれらを手に入れてますが、傭兵的なこともしています。
 他にも妖怪やはぐれ鬼から守ることなどを条件にそれを得ています。

 現代になっても朱点や旧い世代は基本的には和服です。
 朱点は着流しや浴衣でほぼ着物しか着ません。
 百合も朱点に合わせているのでほぼ着物です。
 因みにΩは女物を着ることもあるので、后の趣味は特段おかしくもないです。
 百合や瑠璃がオス寄りの容姿と鬼族と違う価値観を持つので、それはありえないだろという認識なだけです。
 

 *番の成立とうなじの噛み痕について

 一応吸血鬼ものなのでどうするか悩んだのですが、物凄く条件がシビアでピンポイントな場所にしました。
 うなじのど真ん中、襟足の下あたりを発情期にセックスして精を受けて噛まれること。これを条件にしました。
 また男のΩは発情期にしか子供を授かりません。

 因みにα同士でのカップルは、女のαの受胎能力が低く子供が大変出来難く、Ω同士のカップルも、男のΩの生殖能力が低く、相手を妊娠させることがなかなか出来ません。
 

 *官職などについて

 文官、武官などがあり、元々は適当にしていたものをゲンジたちがまとめ整理しました。
 藍青ランセイが太政大臣なのは彼も皇の傍系で、わりと皇から血の近いところの生まれだからです。大臣になる以前も似たような地位で仕事をしていました。
 皇子皇女は朱点による私刑で全滅のうえに、唯一の生き残り朱点がアレなので彼ぐらいしか適任がいませんでした。

 何か他にもあればご質問ください。
 
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