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一章 降って湧いた災難
項も噛んでるぞ?
しおりを挟むまだまだあるぞやつの奇行、蛮行は。
あぁ、次はモヒートが良い。ラムは強めライムは別にくれないか?
ん?なんだその哀れみの視線は…あいつの側近達の茨木や四童子を思い出させるな。
◇◇◇
ここに連れ込まれ、睦みあってからどれくらい経つのか?
こいつに無理やり奪われた時に、僕ははじめての発情期を迎えかけていたらしく、さらにこいつは権能を使って誘発していたらしい。
ほんとうに怖ろしい。
放蕩皇子なのに大事にされ敬われるのは、こいつがα寄りでもΩ寄りでもなく、どちらの力を保つ、とても強い個体だからだ。
しかもこいつは、鬼族の力のほぼ全てを使える、化け物らしい。
兄や姉などの兄弟を差し置いて後継者にだって内定してる。
【青】は長とか諸々の皆が何故か渋ってるらしかったけれど。
「はぁ…はぁ、あぁうぅ…あぁぁ…あぁ」
「お姫様、俺にも大分慣れたな。
お前の奥も、漸く俺を受け入れる様になった。俺も善いぞ。」
こいつ、朱点は言葉が足りないうえに、突飛もないことをする。
僕を連れ込み、手篭めにしたことも、この時にはかなり問題になっていたそうだ。
「お前はここが好きみたいだしな。」
そう言って、僕の善いところを絶妙な加減で撫でてくる。
「朱…点…ぼ、くは…もっと、強い…の、が…欲し、い。」
こいつは何故か僕が向き合ってするのが好みだと思いこんでいて、向き合い僕を可愛がる。
もっと奥に来て欲しいので、こいつの腰に足を絡めて誘う。
「お姫様も凄く俺好みにエロくなってきて嬉しいぞ。」
最初は緩く、大きなソレをぎりぎりまで引き抜き、次からは激しく突いてくる。
「あ、ぅぅぁあぁぁ…ぁぁ…あぁぁ…ん、あぁ」
「そろそろ俺も果てたい。」
より激しく、僕の奥まで入れて来た。
「ひっ!あ、あぁあああああああぁぁぁぁぁ!!」
この頃には朱点は僕を責め立て、僕が気を失うまで抱くほどになっていた。
◇◇◇
日付の感覚がなくなって久しく。
その方は来た。
その時の僕は、あいつのちんちんをしゃぶり、舐めあげ、元より大きなソレをさらに大きく、硬くし、自分の所に導こうとしていた。
あいつの閨に張られた結界…【域】を破り、侵入してきたのは彼の母であり、鬼族の最高権力者の一人、Ωの始祖である后陛下だった。
床に付くほどに長い美しい銀の髪、男にも女にも見える顔、その瞳は僕と同じ銀色だが、中には【環】が浮かんでいる。
真っ白な肌に凹凸の少ない、男性とも女性ともどちらともつかない体格だ。
また彼の纏う菊の薫りも馨しい。
初めて見た彼は本当に美しく、皇様が一部の祭祀を除き、彼を監禁して愛でているというのが納得できた。
あまりの美しさとフェロモンで、外に出れば問題ばかり起こったと聞く。
だが、この時は発情期の真っ只中で、気にも止めていなかったのはずで、この印象は後日のものかもしれない。
「このアホ!なんて無体を強いているのです!
閨に篭もりどれくらい経つと思っているんですか!!
早く帰せと【青】の者たちから多数の苦情が上がっています!!!」
彼は美しい顔を、怒りに染め息子を、叱りつける。
闖入者に少し驚いたが、発情期で惚けた頭の自分は気にせず、こいつのソレを自分に導き、胡座をかいていた彼の上に乗る。
「ふうぅ…あぁあぁぁ…くうぅあぁぁ…あぁぁ…」
「全く、お前は!本当に!!このアホ!!!
私が旦那様の閨から出てすぐに、お前の従者たちに泣きつかれました。
【域】まで創って籠もれば、彼らには入ってこれませんからね!」
「お姫様をゆっくり可愛がる必要があった。やつらには見せたくない。」
二人が話していることなど気にせず、自分の、良いように動く。
「大体、その子は最後の純血の鬼で、Ωになるかもしれなかった子です。
お前の妃候補として呼んで、教育をこれからするかどうかの協議に入るところでした。
それなのに…なんてことをしてくれるんですか!」
「なら問題ない。母上、こいつは百合。可愛いだろ?俺のお姫様だ。」
「このアホ、物事には順番があります!!」
彼らの会話など気にせず、自分は朱点を貪る。
「はぁ…ああぁぁ…うぅ…、あぁ…ぁぁ…あぁぁ…ぅう」
腰を揺らし気持ちの良い場所に当たるように動くが、
自分ではもどかしくなってきていたので彼に、催促する。
「朱、点…僕が、善い、と…ころ…を、もっと…もっと、可愛がってよ」
彼に抱きつく。
「母上、俺のお姫様を満足させないと。」
僕の要求に答えない彼に、彼の【青薔薇】に強く口づけして噛み、痕をつけてやった。
「くッ!お前がこんなにエロく甘えるなんて、本当に可愛いなお姫様。」
急所への甘い攻撃に悶える朱点。
邪魔者である彼はその美しい顔を曇らせ話しだした。
「はぁ…今の様子をみるに発情期の最中みたいですし、
その角を見れば分かるように、もう既にお前の番にしてますし、
見ればお前の【華】も全身に咲いてますし、色々と頭が痛いです。
今離しても良いことはありませんし、仕方ありません…」
そう言って、彼は部屋を出ていった。
「俺のお姫様、お前の好きなとこを可愛がってやるからな。」
「僕を放っておくなんて酷いやつだ…このバカ赤毛!」
「悪かった、お前の好きなところをじっくり可愛がるから。」
こいつは僕の体の隅々まで拓いていき、自分好みに仕込んでいた。
はっきり言って恐ろしいが、まぁ…僕もかなり善かったから、色に溺れ、家に帰らなかったのはそのせいかもしれない。
◇◇◇
後から聞いたところによると、人よりも大分重めで長いらしい、僕のはじめての発情期は終わった。
期間中の食事などは、朱点自身を沢山喰らえと満腹になっても、僕に吐くくらい無理矢理に飲ませていた。
いつの間にか異常に空腹を覚えるようになったし、前よりも血が必要になっていたが、
朱点を貪ればそれはなくなった。
体の汚れなども、湯殿などに僕の意識が落ちてから入れて、誰の手も借りず、甲斐甲斐しく世話を焼いたらしい。
また、それまでは適当に任せていた部屋の掃除や食事の配膳なども、僕を見たりするものが出るのを嫌い、やつの従者たちがすることになった。
そしてこれらの習慣はそれからずっと続く。
発情期から空けて、僕は大分思考がはっきりしてきた。
自分が噂の超問題児の放蕩皇子と関係を持ってしまったこと。
(不可抗力だったと言いたいが…
もっと抵抗できたかもしれないから、ほんとうにどうしよう。)
父や祖父母などの、【青】は僕の輿入れを望まず断りの為に来ていた事。
(文が何通も来ていた…父様ごめんなさい。)
そして何より、いつまでも裸でいるのは辛いと言ったら、連れて行かれた仕度部屋の姿見で、僕の現状がどんなことか、そのとんでもないことに直面した。
久しぶりに衣服を着る、僕が来たときに着ていたものでなく、何故か新しく仕立てられたものを用意された。
白地に青薔薇。
(あいつはなかなかに独占欲の強いオスらしい。
僕は【青】の跡取りだから愛人にしかなれないのに。)
とりあえず鏡で充てて見てみることにする。
そこに写ったのは、銀の髪に銀の瞳の幼い、まだ角も生えていない鬼の子どもの筈だった…
「ハイぃぃーーーーーーー?!」
鏡の中の自分には額から『金色の一本の角』が生えていた。
そして、全身には【血の伴侶】を結ばないと出来ないくらいのあいつの【青薔薇】が咲き誇っていた…
(待て待て待て待て、金色の角は皇の一族の証。
僕は【青】の跡取り…青い角でないと駄目!
というかこれ、どうしたら良いの?!
折ったりするのは痛そうだけれど、そうしたらまた青いのが生えてくる?
それに【華】だ。これもかなりマズい!
こんなのは【伴侶】くらいにしかありえない!!)
これには僕も青くなり、混乱し隣の部屋まで駆けて行き、朱点に詰め寄る。
襟を掴み、恫喝する。
「オイ、これなんだよお前、なぁ?言えよ!」
不思議そうな顔をしたこいつは
「項も噛んでいるぞ?
角をやると言った。
項を噛んだ。
そうしたら生えた。」
平然と言い放つ。
怒りで体がぷるぷると震える。
こんな事をされてしまえば、もう…何処にも嫁げないし婿も貰えない!
「おまえ!いい加減にしろよな!!」
何の了承も取らずに、【血の伴侶】の契約(僕からは返していないし、返す気もないが)を勝手に結び。
番にもし、更には僕を孕まそうとする恐ろしい男に恐怖した。
「信じられない!なんてことすんだよこの赤毛!!僕は【青】に帰る!」
「ならん!」
そう言った僕を物凄い力で抑え、再び閨に連れ込む。
「ヒィッ!やめろ!!」
床に押し倒し、またとんでもないことをほざく。
「俺のお姫様。俺の子を孕み、産め。」
その目は真剣だ。
「なに勝手に色々と決めてんだよ!僕はうちに絶対に帰る!!
おい!やめろ!勝手に入って来んな!!
うっ!あぁ…あぁ…あ……」
「全裸で迫るなど俺のお姫様は思ったよりも情熱的だ。
俺はそれに応えよう。」
また、勝手にとんでもないことを考えている。
こいつのでっかいソレは、僕の中に収まり暴れだしている。
「何言ってんだよ!この赤毛!ひとの話を聞いていなかったのか?!」
「お前に似た銀髪の子も可愛いと思う。」
(こいつは本当に話が通じない!!)
◇◇◇
見事に色々なやっちゃいけないものをコンボで決めてくれたよね?
《誘拐、レイプ、監禁、番にする、そして命まで縛る。でいいのかな?》
今で言うとそうなんだけど、三番目まではあの頃の私は、まだ受け入れられたんだよね。
《えぇ?!それでもかなり受け入れ難いわよ?》
ほら、言っただろう?
凄い階級社会だって。
それからあいつは私に【華】を与えたけど、命も【縛】ってない。
本当に幼すぎて、弱いから好きに抱きたくて与えたそうだ。
言い忘れていたけど、【華】を与えることで肉体的な強化がされる。
与えた相手の力に耐えれるように、フィジカルに強くなるんだ。
それこそあの化け物なあいつが、番として結構好きに抱けるくらいには。
《…………シュテンはαらしいといえばらしいけれど…なんというか…》
《モンスターの倫理観はわからんな。》
あ、さらに引いたね?
本当に呆れるような物凄くセックス三昧の日々だったよ……
《発情期ってほんとうにそんなんなの?創作だからだと思っていたわ。生活できないじゃない!》
まぁ…私もそういう状態だった。
創作物とかであるが、あれは本当に苦しいんだ。
夫がいつも慰めてくれていたから、私は自分で解消したことはない。
だから良くある、番のいないものの気持ちとかはわからない。
《べ、別にそんな話は期待していないわよ、本当よ!》
ふふ、色々と欲望に忠実に、本能的に振る舞ってしまうから、淫乱としか言い様が無い状態になるよ。
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