僕の番が怖すぎる。

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一章 降って湧いた災難

俺の子を孕め。

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 あー…ここからが本当に、ヤバい。

 なんというか今思い出しても、これでなんで私はあいつを愛したのか、分からなくなるときがある……

《運命の番なんでしょう!》

 うーん?しかしなぁ、この時はなぁ。
 やつのでっかいちんちんが良かったのか?
 それともありえない絶倫具合か?

《ゴフッ!》
《ブッ!》

 あ、悪いな。
 飲み物を吹かせてしまった。
 
 着ているもののクリーニング代くらいは出すよ。

《いや、結構だ失礼した。》
《ご、ごめんなさい続けて!》

 そう?要らないなら良いけど。
 あいつの問題行動は飛び抜けていたんだ…

 前世の私の実家である、【青】の家はこいつのことを危険視していて、
 スメラギ様からの申し入れもお断りするつもりだったらしい。

 それをなんとなくで察知したあいつは、強引に力技で手篭めにして、娶ろうとしたんだよ……


 ◇◇◇


 無理矢理押し倒され、後ろからいきなり貫かれて、
 朱点シュテンは僕の乳首を弄りながら、ちんちんも扱いて何度か精を吐き出させ、
 僕を解し、こいつのでっかいソレ・・も僕の中になんとか全部収めたらしい。

「なぁ…お姫様、やっと全て収まった。」 

  愛おしそうにこいつは話す。

 (あれが全部僕の中に入ったとか嘘だろう?!
 体の構造上おかしいとしか言えない!)

「ひ!ぁああ、…ああ、う、嘘だろ!ほんとに、いい加減…に、あぁ…」

 (姉様とお風呂に入った時に、αのちんちんを見たことあるけれど、
 こいつのソレは…………恐ろしかった。
 こいつの腕より太いとかありえない!!)

「お前は、泣き叫んだりしないで喜ぶ。嬉しいぞ。」
「あぁ…ああ、う、う、ああ、喜んでなんか、ない!…は、あぁ…あ」

 (まだキツくて凄く痛いのに、だんだんと惚けて、もっと欲しいと思えてくる……)

 胡座をかいた上に乗せられ、こいつに後ろから抱かれている。
 でっかいソレで何度も僕の奥に入ろうとしてくる。

「お前の奥まで入るのは、俺がはじめてとか嬉しいぞ。」

 まだそれはキツい。

「お姫様、お前は本当に可愛いい。」

 顎を掴まれたかと思うと、口づけをして、舌まで入れてきた。

「んーーッ!!!」

 (コイツ!やっていることが無茶苦茶過ぎる!
 でも、この顔は凄く…好みだ。)

「このあたりとかも、Ωはみな悦ぶ。」
「うあぁぁ…ぁぁ…ああうぅ…ん、はぁ…」

 初めてのことばかりで混乱しているうえに、頭も体も蕩けていて、
 快楽を拾う方に動いてしまう。

「ほら、お姫様、ここに」

 僕の下腹を撫でながらこいつが耳元で話す。
 色を含んだ声にゾクリとしてまた蕩ける。

「俺の種をたんと撒いてやる。
俺の子を孕め。そうすれば流石に【青】の奴らも許すだろう。」

 そう言って僕の耳を食み、次いで首筋を舐め、最後に項も舐めた。

「ひぁっ!あああああああぁぁぁぁぁ!!」

 とんでもなく敏感なところへの刺激で僕は達する。

 体は熱く、蕩けてきているのに頭はまだ鮮明だ。

 (こいつは僕を孕ませるつもりか?
 なんて事を考えているんだ?!)

「おぉ!お姫様、気持ち良かったか?俺も凄く善い。」

 (僕を今も犯し、好き放題にしているこいつは、まだまだ元気みたいで
 全然やめそうにない……)

 僕ら鬼は物凄く子が出来にくいから、例え発情期でもまだ成熟したばかりの僕は、多分大丈夫だと思う。 

 でも、凄く不安もある。

 (こいつの父親の皇様は、后陛下にポンポン産ませていたらしいし…
  いくら『運命』の番が相手でも、こんなに幼い僕なら大丈夫だよな?)

「俺のお姫様、お前の良いところを可愛がってやるから、一緒に果てよう。」
「ヒッ?!うぅ…あぁ…うぅ…はぁ、はぁ…おまえ、何…言っ、てんだよ…」


 不安しかない。


 ◇◇◇


 絶句したな。

 私も話していてドン引きだよ。

 これを自分がまた体験するなら遠慮したいな……

 あいつは私を連れ込んで、既成事実を作ってまぁ…そういうことだ。

 何度も言うが私はこの時、まだ十一、二歳くらいだ。
 この後も酷い目にあった……

 うん?

 まだ続くよ。

 ほら、後悔するなって言ったじゃないか。
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