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二章 あいつの存在が災厄
ずっとずっと、どんなことがあっても愛し続けるから。
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あー…なんなんだろうか、こんな話をあの時にするんじゃなかったと、
深く深く後悔している。
なんで仕事仲間たちに、こんな私的な猥談をしないといけないんだろうか?
《この前はかなり赤裸々に色々と話していた。》
…………。
《シュテンのペニスが大好きって叫んでいた。》
《シュテンは物凄く、上手って話していたが?》
《純潔を捧げるとまで言った、シュテンがどれだけ良い男か気になる。》
………酒を控えたほうが良いんだろうか?
いや、もういいか、気の済むまで飲もう。
そしてあいつのことを思い出そう。
◇◇◇
『…俺のところまで墜ちてきて欲しい。』
先程言われた言葉に僕は完全に堕ちた。
もう、だめだ。
僕はこいつに完全に囚われてしまった。
こいつに恋して堕ちてしまっている。
もっと言いたいことがあった筈なのに、胸がいっぱいで…なんだか涙がどんどん溢れてくる。
ちゃんと明確に僕のことが好きだと、愛していると言ってくれた。
それも他者から散々『目を見張るほど美しい』『正しく、絶世の美貌』などと言われている、容姿などではなく、僕の…魂が愛しいだなんて…
つい勢いで『抱いてくれ』なんて言ったが、恥ずかしくなってしまった。
返事もまだだし、こいつの目を見るのも胸が苦しくて、思わず俯いてしまった。
「百合…、まだ話したい事は残っているんだがな。」
いつになく饒舌な朱点。
これも不思議だな。
「お前さ、なんで今はそんなに話をしてくれるわけ?」
俯いたまま問いかける。
「ここは俺の【域】の中だからだな。
亜神というものは制約が大きい。
俺は自由に語ることが許されない。
それにお前はまだ完全には仕上がっていないから、話せないことも多い。
だから急いで仕上げている。」
(まだ肉とか魂を食べさせられるのか…
それに強烈な快楽地獄(天国なのかもしれません)も続くんだ……)
「多分、今までの最短で【昇神】すると思うが、
おおよその見当では、お前が成人する十六くらいまではかかるだろう。
年齢の固定は伴侶である俺に寄せられるから、俺と似た年の頃までは成長する。」
(なんか本当に、『俺好みのエロいお姫様』を作ろうとしていて、少し…いや、物凄く怖い。)
こいつの行動や言動にいつも振り回されて、背筋が凍るような時もままある。
噂でしてる最中に喰い殺されるなんてよく聞いていたし、周りもそれを心配していた。
ポロッと話す言葉がありえなくて怖気を感じたことも数知れず。
もう多分、僕が食べられることはまずないだろうが、
最初の頃はそれはもう…色々と こ わ か っ た 。
「お前の母代わりである姉の緋…いや、フレイヤと呼んだほうが良いな…
あれにもかなり怒られた。
『何の覚悟もないのに【至】らせて!
百合が子を産むまでは我慢するが…お前はその後覚悟しろ。
大丈夫だ。あの子は私が責任を持って後見し、甥でも姪でも可愛がるから。』とまで言われた。
耳長族と戦争になるのは困るが、お前の為なら仕方がない。」
(姉様、本当に何者なの?!
幼馴染とは知っていたけれど、こいつにかなり気安いとか凄くない?
物凄く危険人物みたいな扱いだし、戦争は駄目だろう!!)
「イヤイヤ!戦争とかは本当に駄目だ!!」
思わず朱点に掴みかかる。
「やっと俺の方を見てくれたな、お姫様。」
にこりと笑い、自分を掴んだ僕の手を握るこいつ。
(あ……)
「ずるいぞ!姉様をそんな風に引き合いに出して。
それに耳長族と戦争とかは本当に止めてくれ。」
「流石にそれはしないが、お前の父が俺に何もできなかった代わりに、ちょっと強く殴らせろとは言われている。」
僕を見るこいつの顔は、いつものようににこにことしている。
その整いすぎた顔とか、脱いだらものすごい体とか、仄かに薫るこいつの匂いとか、もう色々が僕好みで最高に格好良い…
(あ、駄目だ!頭が湧いてきている。
ちゃんと話し合わなければいけないのに!!)
「お前が望むなら仕方がない。
話は後にして今は可愛がってやろう。」
(コイツ!何言ってんだ!殴るぞ!)
先程の告白でも謝らないと言ったワガママ過ぎる亜神様。
僕に甘いがこういう時は本当に傲慢になる。
「なに偉そうに言っているんだよ!
お前のしたことはまだ許したわけじゃないんだからな!!
だから僕をもっともっと、今まで以上に甘やかして可愛がらないと怒るぞ!!!」
そんなこいつについいつもの調子で返してしまう。
ちょっとは素直になって、甘えてみたのにその態度はない。
少しむくれて横をむく。
「拗ねるな。」
(その声も好きなんだよなぁ…)
朱点は僕の顎を掴み、自分と目を合わせるようにさせる。
「【紫、俺のお姫様。
お前のことはずっとずっと、どんなことがあっても愛し続けるから。
俺の愛を毎日注ぐから。
その体に咲いている俺の【青薔薇】を永遠に美しく咲かせていてくれ。
俺のそばでその美しい魂を見せてくれ。
そして、お前の【白百合】もいつか俺に与えてくれ。】」
片手は僕の手を少しきつく握ったまま、
再び強い呪いを言葉に乗せて紡ぎ、愛を強要するこいつ。
その瞳には銀の環が浮かんでいる。
(目の力も使って、ガチに呪いを掛けてきたな…)
「その名前で呼ぶのは反則だ。
言葉に【呪】まで乗せているし。
魂の持つ名に強制させるとかありえないぞ!」
(本当にどれだけ僕に執着しているんだよ!こいつは。
それはちょっとやっちゃ駄目だろう!!)
◇◇◇
《さっきから聞いていたけれど、シュテンの呪って何かしら?》
ん?あぁ…【呪】ね。
これは権能の補助にもなるんだけれど、あいつはデタラメだから言った言葉が、全部呪いになる。
《《《は?!》》》
義母によると産まれてすぐの産声からそうだったらしい。
あまりにも呪いを垂れ流すから、生まれてから数年は義父の結界に監禁されていたくらいだ。
そういえばあいつが迂闊に言ったことで、友人が酷い目にあったりもしたな。
《《《……………………》》》
あ、皆固まっているな?
あいつのデタラメさは、これどころじゃないからな?
普段は抑えていて、偶に閨で…セックスして箍が外れている時や
今の話の舞台になっている、【域】と呼ばれる、神の領域では結構自由にしている。
強制力というか、暗示の強烈なものみたいな感じだな。
あいつは我儘だから、こういうことでおねだりを無理矢理了承させる。
《オイオイ、シュテンはどんなモンスター野郎なんだよ!》
《肉も血もガバガバ食べる。呪いを撒き散らす。存在が災厄レベルだな。》
《マリーが言うには存在そのものが震えがくるくらい怖ろしいらしいぞ…》
《目の前に立つだけで畏縮するとかも言っていたわ。》
《αの持つ力に威圧とかあるけれど、シュテンのそれは別次元ね。》
《だんだん人間離れが酷くなってきたわね…モンスターだけれど。》
あいつはなんというか…神様って言えばよいのかな。他に当てはまるものがなくて困るな。
神っていうのは本当に、デタラメで、ワガママで、全然こちらの都合なんて考えないんだ。
《神というか、魔王とかそんな感じにしか思えないんだが…》
《あー、ゲームとかでいうところのラスボスってやつか。》
まぁ、そのへんは当たっているかもしれないね。
でも、意外かもしれないけれど結構温厚で優しいやつだよ。
動物とか好きだし。…あいつが触ったりしたらショック死したりするけど。
《…そこらへん歩いてるやつ潰して食べるとか普通はないから。》
《普通に怖いから!》
ほんとうにこういう時はライスワインが欲しくなる……
《……マリーもシュテンみたいにサラッと流したな。》
◇◇◇
こいつがこんなに晴れやかに、嬉しそうにしているのは初めて見る。
どれだけ制約の多い、大変な生活を強いられてきたのか何となくわかった。
いつも言葉が足りないのも、単語を繋げて話す様な会話も、こういうことなら仕方がないが、説明をもっと前にして欲しかった。
「朱点、その名前で呼ぶのも暫くは禁止だ。
僕が成人するか、亜神になれば使うようになるだろうから、
その時まではお預けだな。」
もともと呪いの力はΩのものだ。
自らの本当の【名】…【真名】を隠す習慣もその為だ。
成人した強いΩは、二つ名や生来の名を名乗ったりもする。
なので僕が亜神になるというのならそうなるだろう。
もしくは義父母の様な地位での名や、姉の様な二つ名で呼ばれるのかもしれない。
「わかった。」
そう言ってこいつは僕を抱きしめる。
こいつから薫る、芳醇な薔薇の香りはいつも僕を酔わせる。
丁寧に贈物を開封するように僕の着ているものを脱がせていく、
そして、自分の着ているものも脱いだ。
(お前の肉体は、どうしたらそんなんになるのか、不思議なくらいに綺麗な筋肉がついているよな…
僕もそんな風になりたいけれど、Ωだし無理だろうな。)
「存分に可愛がるぞ、お姫様…」
そう言いながら僕を寝所に優しく寝かせた。
まだにこにこしていて、本当に機嫌が良い。
(良いから、恥ずかしいから、早く来てくれよ! )
僕の入り口を普段はあまりしない愛撫をし、丁寧に解していく。
一本、二本…そして三本まで飲み込むようになってきたが、
途中でもどかしくなってきたので、僕はこいつのちんちんを足で撫でてやる。
凶悪な大きさのソレはだんだんと勃ちあがってきた。
「くっ!俺のお姫様は本当に俺のコレが好きだな。
だが、足癖が悪いのは駄目だぞ。」
「お前も僕がこうすると喜ぶ癖に。」
また笑う。
いつもそんな風に、にこにことしていて欲しい。
あんな昏い顔や、哀しい、苦しい顔は見たくない。
向き合い、抱き合うことをこいつは好む。
誰もが畏怖する存在故に、そうやって抱いたら、その衝撃で死んだやつもいたらしい。
本当に可哀想なやつだ。
僕はこうやって向き合いお前に抱かれると、その美しい【青薔薇】が見れて嬉しいんだけれどな。
足首を捕まれ、こいつのちんちんを弄っていたのを止められ、そのまま引き寄せられ、こいつが僕に入って来る。
「ふ、あ、ぁ…ぁああ、あ」
じっくりソレが入ってくるのを見たことはあんまりない。
こいつはいつも早急で、激しく、熱い…苦しいぐらいの愛情を注いでくる。
お腹も少し大きくなってきているから、そこまで詳しく見れないけれど、僕の蜜と絡んだソレはとても艶かしくて…
更に期待が高まる。
「嫁が望むものを与えるのに、腹の子に配慮するのがもどかしいな。」
「お前が望んでしたんだろうが!少しは我慢しろよ…」
呆れながら僕はこいつに叱る。
「ハハハハハ…悪いな。
次の子はお前が亜神になり、成人して落ち着いたらにする。
俺とお前は相性が良すぎるみたいだ。
それまでは【縛】る事にする。」
(それもまたデタラメだなぁ…
子種を【縛】るとか聞いたことないぞ。
本当にこいつを常識の枠に嵌めて考えてはいけない。)
ゆっくりと僕の大好きなソレを馴染ませながら、僕の善いところを責める。
「ん、あ…ぁ、ああ…ん、ぁあ、」
「これが善いか?お姫様。」
いつもと違い、本当に優しく丁寧で、それにも深い愛情を感じる。
「今日は、凄く優しいな。こういうのも悪くない…」
「…今は俺の【域】の中だからだな、呪いの影響が薄い。」
呪い…それは僕らこの世界の生きとし生けるもの全てに与えられた、
皆が平等で幸せになる為の『神』からの罰則。
僕ら鬼族は異例の強力な呪いを背負っているらしいが、
それについて教えてもらえる身分ではなかったので、よく知らない。
「それについても話そうとしていたが、
我慢の出来ないお姫様のせいでこうなった。」
本当に嬉しそうにこいつは笑う。
「別に、後で話してくれるならそれで良い。
僕らは最初からこういう事ばかりしているし、
お前の理想は『エロいお姫様』なんだろう?」
こいつの腰に足を絡め、僕の中のこいつを締めながら話す。
「俺の嫁は最高だな。」
「当たり前だ!皆が欲しがる『【青】の美姫』とまで言われていたんだぞ、僕は。」
この呼び名は本当に恥ずかしかったけれど、実家の跡取りになることが決まってから、様々なものから求婚の願いがあった。
その噂や最後の純血の鬼って事で、こいつの妃に欲しいって言われていたみたいだ。
多分、亜神にすることも視野に入れてなんだろうな。
(それで数年がかりで僕を教育して、仕上げるって話だったのか。
どおりで父様が渋い顔をしていたわけだ。)
「血を【華】から貰うぞ。
あと、今まで体調が良いときには許していたこれも、
僕からやるのは暫くはお預けだ。」
(あ、これには流石に悲しいを顔しているな。
まぁ…そのうち快楽に弱い僕は流されて許してしまいそうだから、ほんの少しだけ我慢しろ。)
「……………わかった。」
(滅茶苦茶不服そうだなぁ。
まぁ、これをしながら睦みあったら本当に気持ちいいもんな。)
◇◇◇
後ろから抱きしめられ、こいつの胡座をかいたうえに乗って抱かれている。
僕はこれも結構好きだ。
初めての時がこれだったからかもしれない。
朱点が僕の耳を噛み、囁く。
「はぁっ、うぅ…ぁあ、あん…」
「お前はコレが好きだな。より締まり俺もとても善い…」
(本当にこいつはなんでこうも卑猥な事を恥ずかしげもなく言えるのか…)
「お前は初めての時に凄く悦んでいたものな。」
「う、あ、ああぁ…ん、ん、もっと、そこ…」
そう言いながら耳を舐めた。
「あ!ああぁ、ああ…ん、ん」
同時にゆっくりと優しくだが、僕の弱いところばかりを責める。
「やはりお前はここが好きだな。」
「うぅ…ぁあ…ぁあ…」
続けて、首すじも舐めた。
「ひっ!止せよ…それは、ちょっと敏感すぎるから…駄目だ。」
「お前も大好きな癖に。」
色を含んだ声に期待している自分もいるが…
(これは止めないな。
覚悟しておこう。)
…最後に項を舐め、そして、噛んだ。
「う、あああぁぁぁぁぁぁあっ!!」
絶頂し、僕の中のソレを締め上げ、更には精も吐き出してしまった。
「あまり美味くはないが、お前のものなら許容できる。」
僕の出したものを取り、舐めながら言う。
(無理ならするなよ…)
「なぁ、百合。
お前はその姿を俺にしか見せるな。
こうやって乱れるのも俺に生意気に話すのもだ。
茨木や四童子は勿論、母上たちでさえも騙すお前の猫かぶりは本当に凄い。」
「…煩い!お前の方こそ、皇子様なのにどうしてそういう物腰なんだ?」
「親父もこんなものだぞ。」
「お義父様が?!マジで?」
「そうだ。」
(まぁ…そのへんはもうどうでもいいから、もっと来て欲しい。)
「朱点、僕の大好きなソレをもっともっと僕に食べさせてよ…」
「俺のお姫様。お前の望むままに俺は与えよう。」
まだまだ僕の大好きなこいつのソレは硬く熱い。
もっと激しく抱いてほしい僕はこいつに強請った。
◇◇◇
…どうだったかな?
いやぁ…恥ずかしいな。
あいつはいつも真剣でストレートにものを言うから、こういう時は本当に参ったよ。
《シュテンが凄いとかは良くわからなかった。》
そこは勘弁してくれ、細かくどんなプレイをしたとか恥ずかしすぎるから。
《愛情たっぷりのものすごいやつだったのね!》
相変わらず君はグイグイ来るね…
《クズから大分印象が変わった。》
だろうね。
私もそうだったから。
でも、残念ながらこれで終わらせないのがあいつだ。
この後もまたまたどえらい問題を起こしてくれる。
《ハァ?またか…》
《本当にどうしようもないやつだなシュテンは》
《一体次は何をしたんだ?》
あー…ブーイングが酷いな。
あいつの愛は重たすぎて苦しいくらいだったけれど、それが百合の生き方や考え方を変えたんだ。
──だから…「自分の本当に大切な人ならその人を愛し続けなさい。」って:僕|は最期に息子にそう伝えることができた──
───────────
お気に入り登録が150を超えて吃驚しています。
こんなに趣味に走ったものなのに、本当に嬉しいです。
本編の『この世界は…』は、ストーリー進行でそれぞれのカップルのエピソードをかなり削っているので、楽しんでいただけると本当に嬉しいです。
ルビ打ちの失敗を修正しました。
───────────
あー…なんなんだろうか、こんな話をあの時にするんじゃなかったと、
深く深く後悔している。
なんで仕事仲間たちに、こんな私的な猥談をしないといけないんだろうか?
《この前はかなり赤裸々に色々と話していた。》
…………。
《シュテンのペニスが大好きって叫んでいた。》
《シュテンは物凄く、上手って話していたが?》
《純潔を捧げるとまで言った、シュテンがどれだけ良い男か気になる。》
………酒を控えたほうが良いんだろうか?
いや、もういいか、気の済むまで飲もう。
そしてあいつのことを思い出そう。
◇◇◇
『…俺のところまで墜ちてきて欲しい。』
先程言われた言葉に僕は完全に堕ちた。
もう、だめだ。
僕はこいつに完全に囚われてしまった。
こいつに恋して堕ちてしまっている。
もっと言いたいことがあった筈なのに、胸がいっぱいで…なんだか涙がどんどん溢れてくる。
ちゃんと明確に僕のことが好きだと、愛していると言ってくれた。
それも他者から散々『目を見張るほど美しい』『正しく、絶世の美貌』などと言われている、容姿などではなく、僕の…魂が愛しいだなんて…
つい勢いで『抱いてくれ』なんて言ったが、恥ずかしくなってしまった。
返事もまだだし、こいつの目を見るのも胸が苦しくて、思わず俯いてしまった。
「百合…、まだ話したい事は残っているんだがな。」
いつになく饒舌な朱点。
これも不思議だな。
「お前さ、なんで今はそんなに話をしてくれるわけ?」
俯いたまま問いかける。
「ここは俺の【域】の中だからだな。
亜神というものは制約が大きい。
俺は自由に語ることが許されない。
それにお前はまだ完全には仕上がっていないから、話せないことも多い。
だから急いで仕上げている。」
(まだ肉とか魂を食べさせられるのか…
それに強烈な快楽地獄(天国なのかもしれません)も続くんだ……)
「多分、今までの最短で【昇神】すると思うが、
おおよその見当では、お前が成人する十六くらいまではかかるだろう。
年齢の固定は伴侶である俺に寄せられるから、俺と似た年の頃までは成長する。」
(なんか本当に、『俺好みのエロいお姫様』を作ろうとしていて、少し…いや、物凄く怖い。)
こいつの行動や言動にいつも振り回されて、背筋が凍るような時もままある。
噂でしてる最中に喰い殺されるなんてよく聞いていたし、周りもそれを心配していた。
ポロッと話す言葉がありえなくて怖気を感じたことも数知れず。
もう多分、僕が食べられることはまずないだろうが、
最初の頃はそれはもう…色々と こ わ か っ た 。
「お前の母代わりである姉の緋…いや、フレイヤと呼んだほうが良いな…
あれにもかなり怒られた。
『何の覚悟もないのに【至】らせて!
百合が子を産むまでは我慢するが…お前はその後覚悟しろ。
大丈夫だ。あの子は私が責任を持って後見し、甥でも姪でも可愛がるから。』とまで言われた。
耳長族と戦争になるのは困るが、お前の為なら仕方がない。」
(姉様、本当に何者なの?!
幼馴染とは知っていたけれど、こいつにかなり気安いとか凄くない?
物凄く危険人物みたいな扱いだし、戦争は駄目だろう!!)
「イヤイヤ!戦争とかは本当に駄目だ!!」
思わず朱点に掴みかかる。
「やっと俺の方を見てくれたな、お姫様。」
にこりと笑い、自分を掴んだ僕の手を握るこいつ。
(あ……)
「ずるいぞ!姉様をそんな風に引き合いに出して。
それに耳長族と戦争とかは本当に止めてくれ。」
「流石にそれはしないが、お前の父が俺に何もできなかった代わりに、ちょっと強く殴らせろとは言われている。」
僕を見るこいつの顔は、いつものようににこにことしている。
その整いすぎた顔とか、脱いだらものすごい体とか、仄かに薫るこいつの匂いとか、もう色々が僕好みで最高に格好良い…
(あ、駄目だ!頭が湧いてきている。
ちゃんと話し合わなければいけないのに!!)
「お前が望むなら仕方がない。
話は後にして今は可愛がってやろう。」
(コイツ!何言ってんだ!殴るぞ!)
先程の告白でも謝らないと言ったワガママ過ぎる亜神様。
僕に甘いがこういう時は本当に傲慢になる。
「なに偉そうに言っているんだよ!
お前のしたことはまだ許したわけじゃないんだからな!!
だから僕をもっともっと、今まで以上に甘やかして可愛がらないと怒るぞ!!!」
そんなこいつについいつもの調子で返してしまう。
ちょっとは素直になって、甘えてみたのにその態度はない。
少しむくれて横をむく。
「拗ねるな。」
(その声も好きなんだよなぁ…)
朱点は僕の顎を掴み、自分と目を合わせるようにさせる。
「【紫、俺のお姫様。
お前のことはずっとずっと、どんなことがあっても愛し続けるから。
俺の愛を毎日注ぐから。
その体に咲いている俺の【青薔薇】を永遠に美しく咲かせていてくれ。
俺のそばでその美しい魂を見せてくれ。
そして、お前の【白百合】もいつか俺に与えてくれ。】」
片手は僕の手を少しきつく握ったまま、
再び強い呪いを言葉に乗せて紡ぎ、愛を強要するこいつ。
その瞳には銀の環が浮かんでいる。
(目の力も使って、ガチに呪いを掛けてきたな…)
「その名前で呼ぶのは反則だ。
言葉に【呪】まで乗せているし。
魂の持つ名に強制させるとかありえないぞ!」
(本当にどれだけ僕に執着しているんだよ!こいつは。
それはちょっとやっちゃ駄目だろう!!)
◇◇◇
《さっきから聞いていたけれど、シュテンの呪って何かしら?》
ん?あぁ…【呪】ね。
これは権能の補助にもなるんだけれど、あいつはデタラメだから言った言葉が、全部呪いになる。
《《《は?!》》》
義母によると産まれてすぐの産声からそうだったらしい。
あまりにも呪いを垂れ流すから、生まれてから数年は義父の結界に監禁されていたくらいだ。
そういえばあいつが迂闊に言ったことで、友人が酷い目にあったりもしたな。
《《《……………………》》》
あ、皆固まっているな?
あいつのデタラメさは、これどころじゃないからな?
普段は抑えていて、偶に閨で…セックスして箍が外れている時や
今の話の舞台になっている、【域】と呼ばれる、神の領域では結構自由にしている。
強制力というか、暗示の強烈なものみたいな感じだな。
あいつは我儘だから、こういうことでおねだりを無理矢理了承させる。
《オイオイ、シュテンはどんなモンスター野郎なんだよ!》
《肉も血もガバガバ食べる。呪いを撒き散らす。存在が災厄レベルだな。》
《マリーが言うには存在そのものが震えがくるくらい怖ろしいらしいぞ…》
《目の前に立つだけで畏縮するとかも言っていたわ。》
《αの持つ力に威圧とかあるけれど、シュテンのそれは別次元ね。》
《だんだん人間離れが酷くなってきたわね…モンスターだけれど。》
あいつはなんというか…神様って言えばよいのかな。他に当てはまるものがなくて困るな。
神っていうのは本当に、デタラメで、ワガママで、全然こちらの都合なんて考えないんだ。
《神というか、魔王とかそんな感じにしか思えないんだが…》
《あー、ゲームとかでいうところのラスボスってやつか。》
まぁ、そのへんは当たっているかもしれないね。
でも、意外かもしれないけれど結構温厚で優しいやつだよ。
動物とか好きだし。…あいつが触ったりしたらショック死したりするけど。
《…そこらへん歩いてるやつ潰して食べるとか普通はないから。》
《普通に怖いから!》
ほんとうにこういう時はライスワインが欲しくなる……
《……マリーもシュテンみたいにサラッと流したな。》
◇◇◇
こいつがこんなに晴れやかに、嬉しそうにしているのは初めて見る。
どれだけ制約の多い、大変な生活を強いられてきたのか何となくわかった。
いつも言葉が足りないのも、単語を繋げて話す様な会話も、こういうことなら仕方がないが、説明をもっと前にして欲しかった。
「朱点、その名前で呼ぶのも暫くは禁止だ。
僕が成人するか、亜神になれば使うようになるだろうから、
その時まではお預けだな。」
もともと呪いの力はΩのものだ。
自らの本当の【名】…【真名】を隠す習慣もその為だ。
成人した強いΩは、二つ名や生来の名を名乗ったりもする。
なので僕が亜神になるというのならそうなるだろう。
もしくは義父母の様な地位での名や、姉の様な二つ名で呼ばれるのかもしれない。
「わかった。」
そう言ってこいつは僕を抱きしめる。
こいつから薫る、芳醇な薔薇の香りはいつも僕を酔わせる。
丁寧に贈物を開封するように僕の着ているものを脱がせていく、
そして、自分の着ているものも脱いだ。
(お前の肉体は、どうしたらそんなんになるのか、不思議なくらいに綺麗な筋肉がついているよな…
僕もそんな風になりたいけれど、Ωだし無理だろうな。)
「存分に可愛がるぞ、お姫様…」
そう言いながら僕を寝所に優しく寝かせた。
まだにこにこしていて、本当に機嫌が良い。
(良いから、恥ずかしいから、早く来てくれよ! )
僕の入り口を普段はあまりしない愛撫をし、丁寧に解していく。
一本、二本…そして三本まで飲み込むようになってきたが、
途中でもどかしくなってきたので、僕はこいつのちんちんを足で撫でてやる。
凶悪な大きさのソレはだんだんと勃ちあがってきた。
「くっ!俺のお姫様は本当に俺のコレが好きだな。
だが、足癖が悪いのは駄目だぞ。」
「お前も僕がこうすると喜ぶ癖に。」
また笑う。
いつもそんな風に、にこにことしていて欲しい。
あんな昏い顔や、哀しい、苦しい顔は見たくない。
向き合い、抱き合うことをこいつは好む。
誰もが畏怖する存在故に、そうやって抱いたら、その衝撃で死んだやつもいたらしい。
本当に可哀想なやつだ。
僕はこうやって向き合いお前に抱かれると、その美しい【青薔薇】が見れて嬉しいんだけれどな。
足首を捕まれ、こいつのちんちんを弄っていたのを止められ、そのまま引き寄せられ、こいつが僕に入って来る。
「ふ、あ、ぁ…ぁああ、あ」
じっくりソレが入ってくるのを見たことはあんまりない。
こいつはいつも早急で、激しく、熱い…苦しいぐらいの愛情を注いでくる。
お腹も少し大きくなってきているから、そこまで詳しく見れないけれど、僕の蜜と絡んだソレはとても艶かしくて…
更に期待が高まる。
「嫁が望むものを与えるのに、腹の子に配慮するのがもどかしいな。」
「お前が望んでしたんだろうが!少しは我慢しろよ…」
呆れながら僕はこいつに叱る。
「ハハハハハ…悪いな。
次の子はお前が亜神になり、成人して落ち着いたらにする。
俺とお前は相性が良すぎるみたいだ。
それまでは【縛】る事にする。」
(それもまたデタラメだなぁ…
子種を【縛】るとか聞いたことないぞ。
本当にこいつを常識の枠に嵌めて考えてはいけない。)
ゆっくりと僕の大好きなソレを馴染ませながら、僕の善いところを責める。
「ん、あ…ぁ、ああ…ん、ぁあ、」
「これが善いか?お姫様。」
いつもと違い、本当に優しく丁寧で、それにも深い愛情を感じる。
「今日は、凄く優しいな。こういうのも悪くない…」
「…今は俺の【域】の中だからだな、呪いの影響が薄い。」
呪い…それは僕らこの世界の生きとし生けるもの全てに与えられた、
皆が平等で幸せになる為の『神』からの罰則。
僕ら鬼族は異例の強力な呪いを背負っているらしいが、
それについて教えてもらえる身分ではなかったので、よく知らない。
「それについても話そうとしていたが、
我慢の出来ないお姫様のせいでこうなった。」
本当に嬉しそうにこいつは笑う。
「別に、後で話してくれるならそれで良い。
僕らは最初からこういう事ばかりしているし、
お前の理想は『エロいお姫様』なんだろう?」
こいつの腰に足を絡め、僕の中のこいつを締めながら話す。
「俺の嫁は最高だな。」
「当たり前だ!皆が欲しがる『【青】の美姫』とまで言われていたんだぞ、僕は。」
この呼び名は本当に恥ずかしかったけれど、実家の跡取りになることが決まってから、様々なものから求婚の願いがあった。
その噂や最後の純血の鬼って事で、こいつの妃に欲しいって言われていたみたいだ。
多分、亜神にすることも視野に入れてなんだろうな。
(それで数年がかりで僕を教育して、仕上げるって話だったのか。
どおりで父様が渋い顔をしていたわけだ。)
「血を【華】から貰うぞ。
あと、今まで体調が良いときには許していたこれも、
僕からやるのは暫くはお預けだ。」
(あ、これには流石に悲しいを顔しているな。
まぁ…そのうち快楽に弱い僕は流されて許してしまいそうだから、ほんの少しだけ我慢しろ。)
「……………わかった。」
(滅茶苦茶不服そうだなぁ。
まぁ、これをしながら睦みあったら本当に気持ちいいもんな。)
◇◇◇
後ろから抱きしめられ、こいつの胡座をかいたうえに乗って抱かれている。
僕はこれも結構好きだ。
初めての時がこれだったからかもしれない。
朱点が僕の耳を噛み、囁く。
「はぁっ、うぅ…ぁあ、あん…」
「お前はコレが好きだな。より締まり俺もとても善い…」
(本当にこいつはなんでこうも卑猥な事を恥ずかしげもなく言えるのか…)
「お前は初めての時に凄く悦んでいたものな。」
「う、あ、ああぁ…ん、ん、もっと、そこ…」
そう言いながら耳を舐めた。
「あ!ああぁ、ああ…ん、ん」
同時にゆっくりと優しくだが、僕の弱いところばかりを責める。
「やはりお前はここが好きだな。」
「うぅ…ぁあ…ぁあ…」
続けて、首すじも舐めた。
「ひっ!止せよ…それは、ちょっと敏感すぎるから…駄目だ。」
「お前も大好きな癖に。」
色を含んだ声に期待している自分もいるが…
(これは止めないな。
覚悟しておこう。)
…最後に項を舐め、そして、噛んだ。
「う、あああぁぁぁぁぁぁあっ!!」
絶頂し、僕の中のソレを締め上げ、更には精も吐き出してしまった。
「あまり美味くはないが、お前のものなら許容できる。」
僕の出したものを取り、舐めながら言う。
(無理ならするなよ…)
「なぁ、百合。
お前はその姿を俺にしか見せるな。
こうやって乱れるのも俺に生意気に話すのもだ。
茨木や四童子は勿論、母上たちでさえも騙すお前の猫かぶりは本当に凄い。」
「…煩い!お前の方こそ、皇子様なのにどうしてそういう物腰なんだ?」
「親父もこんなものだぞ。」
「お義父様が?!マジで?」
「そうだ。」
(まぁ…そのへんはもうどうでもいいから、もっと来て欲しい。)
「朱点、僕の大好きなソレをもっともっと僕に食べさせてよ…」
「俺のお姫様。お前の望むままに俺は与えよう。」
まだまだ僕の大好きなこいつのソレは硬く熱い。
もっと激しく抱いてほしい僕はこいつに強請った。
◇◇◇
…どうだったかな?
いやぁ…恥ずかしいな。
あいつはいつも真剣でストレートにものを言うから、こういう時は本当に参ったよ。
《シュテンが凄いとかは良くわからなかった。》
そこは勘弁してくれ、細かくどんなプレイをしたとか恥ずかしすぎるから。
《愛情たっぷりのものすごいやつだったのね!》
相変わらず君はグイグイ来るね…
《クズから大分印象が変わった。》
だろうね。
私もそうだったから。
でも、残念ながらこれで終わらせないのがあいつだ。
この後もまたまたどえらい問題を起こしてくれる。
《ハァ?またか…》
《本当にどうしようもないやつだなシュテンは》
《一体次は何をしたんだ?》
あー…ブーイングが酷いな。
あいつの愛は重たすぎて苦しいくらいだったけれど、それが百合の生き方や考え方を変えたんだ。
──だから…「自分の本当に大切な人ならその人を愛し続けなさい。」って:僕|は最期に息子にそう伝えることができた──
───────────
お気に入り登録が150を超えて吃驚しています。
こんなに趣味に走ったものなのに、本当に嬉しいです。
本編の『この世界は…』は、ストーリー進行でそれぞれのカップルのエピソードをかなり削っているので、楽しんでいただけると本当に嬉しいです。
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