7 / 132
一章 降って湧いた災難
Marie はマリアになった。3
しおりを挟む代わり映えのしない一日を終え、パーティーに来た。
適当に挨拶してから飲んで失礼することにしよう。
いつもの様に同僚たちが集まった内輪のパーティー。
今回はなんのお祝いだったかは忘れたが、誕生日だとか婚約などの祝いだった気がする。
私はあまり人に興味を持たない。
唯一、あるとすれば子どもたちくらいだ。
好みの酒を一人で楽しむ為にカウンターに座り、それをちびちびと飲んでいた。
最近、私に粉をかけてくる男とそれに気のある女が来た。
相手にするのも面倒だが、無視するわけにもいかない。
◇◇◇
───なぜ私が誰とも付き合わず、結婚もせずに種を買い。シングルで子供を産み育てている?か…
《君はとても美しいし、賢くて素晴らしい女性だ。僕以外からも好意を持たれているだろう?》
魅力的な女性?
ありがとう。
でも、称賛されるのには慣れているし、それで心は動かされない。
《……………》
何度も聞かれるし、うんざりしているから話すけれど…
酔った勢いでの戯言と思われるかもしれないが、私には永遠を誓った相手が居るんだよ。
それこそ私の命をくれてやるくらいのね。
《なにそれ?》
驚くかもしれないが、私には前世の記憶がある。
《クスクス》
………笑ったな?
もう喋らないぞ。
《いや、待ってくれ聞こう!話してくれ!》
わかったよ。なら茶化さずに聞け。
《オーケイ、君も頼むよ》
《わかったわ》
私が前に生きた世界では、私は所謂モンスターの様な存在で、鬼というものだった。
《ogre?》
そう、オーガだね。少しばかり違うけれど。
それで、鬼っていうのは本当に、反則的な存在でね。
軽く説明すると食人鬼と吸血鬼のハーフみたいな存在だ。
《モンスターのハイブリッド種か?聞いているだけで強そうだな》
《血肉を喰らうモンスターでは有名どころの2つね》
そう、物凄いありえない最強の種族だったよ。
それで前世の世界ではさらに不思議なことに性別が多数あり、女と男だけでなく、α、β、Ωという性別が存在した。
古くは言い方が少し違ったが、まぁ…今はこの方が通りが良いな。
《Omegaverse?!》
うん?オメガバース?あぁ…知っているのか。なら話は早いな。
《なに?なんだいそれは?》
《あ、後で教えるわっ!とりあえず先をお願い!!》
ん、良いのかな?
それでだ、私は前世では男でオメガの性であり、夫は男でまぁ…アルファ性のカテゴリーに入るのかな?あれは。
《それはおかしいでしょう?!
ベータは?それに夫のアルファ?ってなんで疑問系なのかしら?》
鬼族っていうのはアルファかオメガしか居なかったんだよ。
その興りには。
種の始まりが男のアルファのみの種族と、ある種族の男のオメガが番い、出来たものだからね。
《ベータもいるのね?》
この頃はどちらかしかいなかったと思われていた。
ベータの者の話は長くなるから次の機会にでもね。
今は先にアルファとオメガについてだが…良いかな?
《ごめんなさい。続けて!》
それで鬼の子は途中でどちらかに分化するわけだ。
これは人間の二次性徴くらいの歳の頃より少し早めかな?
鬼の成熟は早いから。
夫は始祖の直系の子で、どちらでもあり、非常に強い存在だった。
だが、色々と問題を抱えていて…あれは本当に頭の痛いやつだった。
11
あなたにおすすめの小説
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる