70 / 100
070 魔力切れの怖さ
しおりを挟む
直径5メートル、半球状で半透明のバリアを張り標的の岩を囲う。
アリシアから撃たせる事にするが、拳大の球雷を作るところまでは完璧に出来る。
但し王都の中で撃つと、雷撃音が凄い事になると思われたので今まで撃たせなかった。
アイスアローをバンバン射って練習しているメリンダを横目に、ひたすら球雷を作っては消滅させる練習の鬱憤晴らしだ。
「いい、拳大の球雷で安全距離は約2メートル、詠唱して標的に当てるには、突き出した腕の先2メートル以上の所に球雷が出来る様にするのが普通だよ。でなきゃ腕にキツい一発を貰って自爆する事になるからね。安全に遣りたければ、腕の先と標的の中間地点に球雷が浮かぶようにしなよ」
「えっ・・・そんなの出来るの」
「簡単だよ、今までは掌の上をイメージして作っていたのを変えるだけだから。詠唱の時に延ばした腕の先と標的の中間点に球雷をイメージするんだ。掌と標的の中間点に球雷が出来たら撃てば百発百中だね。飛ばす方法はメリンダを見ていたから判るよね」
「判ってるわ。行くわよ!」
〈我が魔力を糧に、我の指し示す物を射ち抜け、出でよ! 雷光!〉
差し出した腕と的の有る半球状のドームとの中間点に球雷が現れ撃ち出された。
〈バリバリドーン〉〈キャー〉
アリシア、自分の撃った雷撃音に驚いて頭を抱えて座り込んでいる。
「アリシア・・・何を馬鹿な格好をしているの」
「忘れていたけど、私・・・ゴロゴロドーンって恐いのよ」
「何時気付くのかと思っていたけど、相変わらず家のかみさんはドジだね」
「それが判っていたのなら、亭主なんだから耳栓くらい作ってやりなよ」
「いや、作って持っているんだが、先に渡すと怖がって撃てなくなったら不味いかなと思ってね」
はいはい、勝手に惚気ていろ!
(鑑定! 魔力)〔アリシア・魔力67/73〕
球雷と一発撃って魔力が6減っている、もう2,3発撃たせて確認するか。
「アリシア、優しいランカンから耳栓を貰って、もう三発撃ってよ」
〈バリバリドーン〉 〈バリバリドーン〉 〈バリバリドーン〉
アリシアって、愛しの亭主が用意した耳栓をしたら無敵状態になってるね。
「はいはい、やめー」
(鑑定! 魔力)〔アリシア・魔力55/73〕
魔力が12減っているってことは、一発撃てば魔力を4消費している事になる。 球雷の時の2倍の魔力消費量になる計算だ。
後13発・・・14発撃てばあの世行きか。
「ランカン、後10発続けて撃たせてよ。10発で必ず止めて報告して」
「それって魔力切れの事か?」
「10発迄は大丈夫だから、それ以上は撃たせちゃ駄目だよ」
アリシアは愛する亭主に見守らせて、今度はメリンダだ。
メリンダのアイスアローは、一発撃つのに魔力を2使用している。
これはバレットに使用する拳大の氷塊と同じで、興味深い。
矢作りだけなら0.5の魔力使用だから、球雷よりコスパが良いと言えるが威力が弱い。
今日からは威力の上がる、アイスランスの練習を始めさせる予定だ。
「メリンダは今日からアイスランスの練習ね。威力が上がるから、王都内ではギルドや教会の訓練場でも使用禁止だよ」
嬉しそうな顔でコクコクと頷くメリンダ、喜んでいるが威力が増す分ちょっとキツいぞ。
アイスランス、長さ約2メートル少々で太さは自分の腕程度と指定する。
アイスアローが1.2メートル程度なので、その拡大版で太さが腕ほどと太くなるだけだ。
アイスランスをひたすら作るメリンダの魔力を(鑑定! 魔力)〔メリンダ・魔力58/68 56/68 54/68 52/68〕
アイスランス一本作る度に魔力を2消費している、アイスランスを撃てば多分魔力の消費は2だと思われる。
メリンダの魔力が44/68になった時点で中止させ、アイスランス一本毎に撃たせてみる事にした。
アリシアが予定の10発を撃ち終わり、交代でメリンダを位置に付かせる。
アイスアローで要領を掴んだメリンダは快調に撃ち出すが、魔力の消費は予想通り40/68 36/68 32/68と減っている。
六発撃って魔力残量が20/68に鳴ったところで止める。
「メリンダ、身体の調子はどう」
「快調よ♪ 幾らでも撃てる気がするわ」
あかん、引き金引いてバンバーン、ヒャッハーのトリッガーハッピー状態になっている。
「メリンダ、死にたいの? 治癒魔法の時にも魔法の基礎の時にも言ったよね。今メリンダの魔力残量は20、あと五回撃つとあの世行きなんだけど」
「嘘っ・・・全然疲れてないんだけど」
「メリンダの魔力を鑑定すると20/68と出るんだ。アイスランスを作る練習をした後、撃つ前に魔力の残量は44/68で一発撃つ毎に魔力を4消費している」
「鑑定スキルって其処迄判るんだ・・・」
俺って鑑定スキル上級の上を行くと思うし、魔力は100だからね。
「今から一発撃つ毎に、ガルムの回りを一回りして撃ってごらん。どれだけ消耗しているか判ると思うよ」
アリシアやランカン達が見守る中、アイスランスを一発撃つ毎にガルムを一回りする。
一発目16/68では何とかよろけずに回れたが、二発目を撃って回るときには少し足が縺れた。
三発目ではガルムに捕まりながら一回りし、四発撃った時点で立っているのがやっとの状態になる。
「魔力残量が4だよ、生活魔法が使える者でも虚弱な者もいる状態だな。そのまま少し休んでいなよ」
アリシアを見ると俺の話を聞いて顔が引き攣っている。
「さて、アリシアにも撃って貰うけど体調はどう?」
「ちょっとアキュラ悪い顔になっているわよ。何を企んでいるの」
「いや魔力切れを甘く見ているお二人に、ちょっとね♪」
それから無理矢理一発ずつ撃たせては、メリンダの時と同じ様に亭主の回りを歩かせた。
三発目を撃った後でぐらりと身体が揺れ、ランカンが慌てて抱きかかえる。
おやさしい事で。
「アリシアの魔力残量は3、どう命の危機に瀕している感想は?」
そう言って二人に魔力回復ポーションを手渡す。
二人ともほっとした顔で受け取り、一気にポーションをあおる。
「二人とも立って的の所まで歩いてみてよ」
「あんた、まだ悪い顔のままよ」
「何を考えているの?」
「歩いてみれば判るよ。俺が何故魔力残量が20になる前に、魔法を使うのを止めろって言っているのか、その意味がね」
亭主に助けられて歩き出したが、二人ともふらふらでまともに歩けない。
おやさしい亭主に助けられて振り向くが、魔力が回復しているのに何故と疑問満載の顔付きだ。
「それが魔力切れ寸前になった後の状態だよ。魔力回復ポーションを飲んでも直ぐには復帰しない。魔力残量が20以上有れば、魔力回復ポーションを飲んだ後又魔法が使えるけどね」
二人の亭主に、疲労体力回復ポーションを投げてやる。
「二人に飲ませてやりなよ。暫くしたらちゃんと動ける様になるから」
暫くして動ける様になった二人と亭主に、再度魔力切れの恐ろしさ教えておく。
「魔力切れは、魔力の枯渇だけじゃ無いんだよ。魔力残量が20を割り込むと、魔力を使いながら体力気力を消耗しているのさ。分かりやすく言えば生きる力を使って魔法を使っていると言えば判り易いだろう」
アリシアもメリンダも真剣な顔で頷いている。
「貴方よくそんな事を知っているわね。名のある魔法使いに教わったの」
「いんや、魔法の常識は教わったけどそれ以上は聞いて無いよ(なにせポンコツガイドだったからな)俺は鑑定スキルが有るから、自分を鑑定しながら色々と試したのさ」
「ほんと、あんたって非常識ね」
「二人とも此れから魔法を使うときは、何回魔法を使ったのか常に数えておきなよ。さもなきゃ戦闘中に動けなくなって死ぬぞ」
アリシアは魔力が73なので、雷撃魔法は12発撃ったら魔力回復ポーションを必ず飲む事を指示する。
メリンダは魔力が68なので、アイスランスを10発撃ったら魔力回復ポーションを飲めと言っておく。
理由は二人の魔法、雷撃もアイスランスも一発撃つのに魔力を4消費しているからと伝える。
但しメリンダは少々厄介だ、アイスアローと拳大のバレットでは魔力消費は2なので、アイスランスの倍撃てるので注意が必要だ。
もっと厄介なのはメリンダは風魔法も使えるんだよね、メリンダに言って風魔法は暫く封印だ。
氷結魔法が自在に使え、魔力残量のコントロールが出来る様になってから教えると約束する。
「然し、思ったよりも魔力を使うのね。一級治癒魔法師なんて化け物みたいに魔力が有る事になるわ」
「彼等は魔力が80~100有るし、日頃から魔法を使って少量の魔力で魔法を使うコツを掴んでいるからだよ。二人とも馴れたらもっと多く撃てる様になるさ」
・・・・・・
翌日から本格的な魔法攻撃訓練を始めた、アリシアは雷撃魔法を12発撃ったら魔力回復40のポーションをぐいっと飲んで又撃ち始める。
但しアリシアは二度目には魔力回復50のポーションで、40と50を交互に飲み分けている。
メリンダも負けじとアイスランスを10本撃つ度に、魔力回復40のポーションをぐいっと飲む。
時にアイスアロー10本射った後にアイスランスを五本と撃ち分けている。
自在に魔法が射てるのが嬉しいのか、朝から真剣に魔法の練習をするから魔力回復ポーションの消費も早い。
まぁ、ポーションの製造元が傍に居るし無料だからな。
もう少し教団関係が落ち着いたら森に行き、薬草採取と新たな苗を探しに行きたいものだ。
ガルムとバンズには王都の森を見てもらっているが、今年は薬草を根こそぎ収穫してしまったから大変だ。
五日もしたら濃密な練習の成果が出て、30メートルの距離で100発中95発の命中率になった。
40メートルで100発中80発の命中、標的が30センチ程の岩だから好成績だろう。
アリシアから撃たせる事にするが、拳大の球雷を作るところまでは完璧に出来る。
但し王都の中で撃つと、雷撃音が凄い事になると思われたので今まで撃たせなかった。
アイスアローをバンバン射って練習しているメリンダを横目に、ひたすら球雷を作っては消滅させる練習の鬱憤晴らしだ。
「いい、拳大の球雷で安全距離は約2メートル、詠唱して標的に当てるには、突き出した腕の先2メートル以上の所に球雷が出来る様にするのが普通だよ。でなきゃ腕にキツい一発を貰って自爆する事になるからね。安全に遣りたければ、腕の先と標的の中間地点に球雷が浮かぶようにしなよ」
「えっ・・・そんなの出来るの」
「簡単だよ、今までは掌の上をイメージして作っていたのを変えるだけだから。詠唱の時に延ばした腕の先と標的の中間点に球雷をイメージするんだ。掌と標的の中間点に球雷が出来たら撃てば百発百中だね。飛ばす方法はメリンダを見ていたから判るよね」
「判ってるわ。行くわよ!」
〈我が魔力を糧に、我の指し示す物を射ち抜け、出でよ! 雷光!〉
差し出した腕と的の有る半球状のドームとの中間点に球雷が現れ撃ち出された。
〈バリバリドーン〉〈キャー〉
アリシア、自分の撃った雷撃音に驚いて頭を抱えて座り込んでいる。
「アリシア・・・何を馬鹿な格好をしているの」
「忘れていたけど、私・・・ゴロゴロドーンって恐いのよ」
「何時気付くのかと思っていたけど、相変わらず家のかみさんはドジだね」
「それが判っていたのなら、亭主なんだから耳栓くらい作ってやりなよ」
「いや、作って持っているんだが、先に渡すと怖がって撃てなくなったら不味いかなと思ってね」
はいはい、勝手に惚気ていろ!
(鑑定! 魔力)〔アリシア・魔力67/73〕
球雷と一発撃って魔力が6減っている、もう2,3発撃たせて確認するか。
「アリシア、優しいランカンから耳栓を貰って、もう三発撃ってよ」
〈バリバリドーン〉 〈バリバリドーン〉 〈バリバリドーン〉
アリシアって、愛しの亭主が用意した耳栓をしたら無敵状態になってるね。
「はいはい、やめー」
(鑑定! 魔力)〔アリシア・魔力55/73〕
魔力が12減っているってことは、一発撃てば魔力を4消費している事になる。 球雷の時の2倍の魔力消費量になる計算だ。
後13発・・・14発撃てばあの世行きか。
「ランカン、後10発続けて撃たせてよ。10発で必ず止めて報告して」
「それって魔力切れの事か?」
「10発迄は大丈夫だから、それ以上は撃たせちゃ駄目だよ」
アリシアは愛する亭主に見守らせて、今度はメリンダだ。
メリンダのアイスアローは、一発撃つのに魔力を2使用している。
これはバレットに使用する拳大の氷塊と同じで、興味深い。
矢作りだけなら0.5の魔力使用だから、球雷よりコスパが良いと言えるが威力が弱い。
今日からは威力の上がる、アイスランスの練習を始めさせる予定だ。
「メリンダは今日からアイスランスの練習ね。威力が上がるから、王都内ではギルドや教会の訓練場でも使用禁止だよ」
嬉しそうな顔でコクコクと頷くメリンダ、喜んでいるが威力が増す分ちょっとキツいぞ。
アイスランス、長さ約2メートル少々で太さは自分の腕程度と指定する。
アイスアローが1.2メートル程度なので、その拡大版で太さが腕ほどと太くなるだけだ。
アイスランスをひたすら作るメリンダの魔力を(鑑定! 魔力)〔メリンダ・魔力58/68 56/68 54/68 52/68〕
アイスランス一本作る度に魔力を2消費している、アイスランスを撃てば多分魔力の消費は2だと思われる。
メリンダの魔力が44/68になった時点で中止させ、アイスランス一本毎に撃たせてみる事にした。
アリシアが予定の10発を撃ち終わり、交代でメリンダを位置に付かせる。
アイスアローで要領を掴んだメリンダは快調に撃ち出すが、魔力の消費は予想通り40/68 36/68 32/68と減っている。
六発撃って魔力残量が20/68に鳴ったところで止める。
「メリンダ、身体の調子はどう」
「快調よ♪ 幾らでも撃てる気がするわ」
あかん、引き金引いてバンバーン、ヒャッハーのトリッガーハッピー状態になっている。
「メリンダ、死にたいの? 治癒魔法の時にも魔法の基礎の時にも言ったよね。今メリンダの魔力残量は20、あと五回撃つとあの世行きなんだけど」
「嘘っ・・・全然疲れてないんだけど」
「メリンダの魔力を鑑定すると20/68と出るんだ。アイスランスを作る練習をした後、撃つ前に魔力の残量は44/68で一発撃つ毎に魔力を4消費している」
「鑑定スキルって其処迄判るんだ・・・」
俺って鑑定スキル上級の上を行くと思うし、魔力は100だからね。
「今から一発撃つ毎に、ガルムの回りを一回りして撃ってごらん。どれだけ消耗しているか判ると思うよ」
アリシアやランカン達が見守る中、アイスランスを一発撃つ毎にガルムを一回りする。
一発目16/68では何とかよろけずに回れたが、二発目を撃って回るときには少し足が縺れた。
三発目ではガルムに捕まりながら一回りし、四発撃った時点で立っているのがやっとの状態になる。
「魔力残量が4だよ、生活魔法が使える者でも虚弱な者もいる状態だな。そのまま少し休んでいなよ」
アリシアを見ると俺の話を聞いて顔が引き攣っている。
「さて、アリシアにも撃って貰うけど体調はどう?」
「ちょっとアキュラ悪い顔になっているわよ。何を企んでいるの」
「いや魔力切れを甘く見ているお二人に、ちょっとね♪」
それから無理矢理一発ずつ撃たせては、メリンダの時と同じ様に亭主の回りを歩かせた。
三発目を撃った後でぐらりと身体が揺れ、ランカンが慌てて抱きかかえる。
おやさしい事で。
「アリシアの魔力残量は3、どう命の危機に瀕している感想は?」
そう言って二人に魔力回復ポーションを手渡す。
二人ともほっとした顔で受け取り、一気にポーションをあおる。
「二人とも立って的の所まで歩いてみてよ」
「あんた、まだ悪い顔のままよ」
「何を考えているの?」
「歩いてみれば判るよ。俺が何故魔力残量が20になる前に、魔法を使うのを止めろって言っているのか、その意味がね」
亭主に助けられて歩き出したが、二人ともふらふらでまともに歩けない。
おやさしい亭主に助けられて振り向くが、魔力が回復しているのに何故と疑問満載の顔付きだ。
「それが魔力切れ寸前になった後の状態だよ。魔力回復ポーションを飲んでも直ぐには復帰しない。魔力残量が20以上有れば、魔力回復ポーションを飲んだ後又魔法が使えるけどね」
二人の亭主に、疲労体力回復ポーションを投げてやる。
「二人に飲ませてやりなよ。暫くしたらちゃんと動ける様になるから」
暫くして動ける様になった二人と亭主に、再度魔力切れの恐ろしさ教えておく。
「魔力切れは、魔力の枯渇だけじゃ無いんだよ。魔力残量が20を割り込むと、魔力を使いながら体力気力を消耗しているのさ。分かりやすく言えば生きる力を使って魔法を使っていると言えば判り易いだろう」
アリシアもメリンダも真剣な顔で頷いている。
「貴方よくそんな事を知っているわね。名のある魔法使いに教わったの」
「いんや、魔法の常識は教わったけどそれ以上は聞いて無いよ(なにせポンコツガイドだったからな)俺は鑑定スキルが有るから、自分を鑑定しながら色々と試したのさ」
「ほんと、あんたって非常識ね」
「二人とも此れから魔法を使うときは、何回魔法を使ったのか常に数えておきなよ。さもなきゃ戦闘中に動けなくなって死ぬぞ」
アリシアは魔力が73なので、雷撃魔法は12発撃ったら魔力回復ポーションを必ず飲む事を指示する。
メリンダは魔力が68なので、アイスランスを10発撃ったら魔力回復ポーションを飲めと言っておく。
理由は二人の魔法、雷撃もアイスランスも一発撃つのに魔力を4消費しているからと伝える。
但しメリンダは少々厄介だ、アイスアローと拳大のバレットでは魔力消費は2なので、アイスランスの倍撃てるので注意が必要だ。
もっと厄介なのはメリンダは風魔法も使えるんだよね、メリンダに言って風魔法は暫く封印だ。
氷結魔法が自在に使え、魔力残量のコントロールが出来る様になってから教えると約束する。
「然し、思ったよりも魔力を使うのね。一級治癒魔法師なんて化け物みたいに魔力が有る事になるわ」
「彼等は魔力が80~100有るし、日頃から魔法を使って少量の魔力で魔法を使うコツを掴んでいるからだよ。二人とも馴れたらもっと多く撃てる様になるさ」
・・・・・・
翌日から本格的な魔法攻撃訓練を始めた、アリシアは雷撃魔法を12発撃ったら魔力回復40のポーションをぐいっと飲んで又撃ち始める。
但しアリシアは二度目には魔力回復50のポーションで、40と50を交互に飲み分けている。
メリンダも負けじとアイスランスを10本撃つ度に、魔力回復40のポーションをぐいっと飲む。
時にアイスアロー10本射った後にアイスランスを五本と撃ち分けている。
自在に魔法が射てるのが嬉しいのか、朝から真剣に魔法の練習をするから魔力回復ポーションの消費も早い。
まぁ、ポーションの製造元が傍に居るし無料だからな。
もう少し教団関係が落ち着いたら森に行き、薬草採取と新たな苗を探しに行きたいものだ。
ガルムとバンズには王都の森を見てもらっているが、今年は薬草を根こそぎ収穫してしまったから大変だ。
五日もしたら濃密な練習の成果が出て、30メートルの距離で100発中95発の命中率になった。
40メートルで100発中80発の命中、標的が30センチ程の岩だから好成績だろう。
143
お気に入りに追加
2,637
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

強い祝福が原因だった
棗
恋愛
大魔法使いと呼ばれる父と前公爵夫人である母の不貞により生まれた令嬢エイレーネー。
父を憎む義父や義父に同調する使用人達から冷遇されながらも、エイレーネーにしか姿が見えないうさぎのイヴのお陰で孤独にはならずに済んでいた。
大魔法使いを王国に留めておきたい王家の思惑により、王弟を父に持つソレイユ公爵家の公子ラウルと婚約関係にある。しかし、彼が愛情に満ち、優しく笑い合うのは義父の娘ガブリエルで。
愛される未来がないのなら、全てを捨てて実父の許へ行くと決意した。
※「殿下が好きなのは私だった」と同じ世界観となりますが此方の話を読まなくても大丈夫です。
※なろうさんにも公開しています。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる