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欠損部分の復活には少し手間取ったが、5日程で欠損部位の復活方法を習得した。
欠損部分の復活は復活部分を想像するのでは無く、欠損部位から肉芽が盛り上がり成長するイメージで出来る事が判った。
無くなった手足を想像しても、ポンと出来る訳じゃ無いのは当たり前だった。
首チョンパや胴体バッサリで即死は、回復不可能なのは実験するまでもない。
お陰で無益な殺生を沢山してしまった。
あの時に狩った野獣で残っているのは、オークキングと毛皮の綺麗なシルバータイガーくらいで、マジックバッグの中で日の目を見る日を夢見ているだろう。
モグラの二人を引き摺り出し、正門の所へ連れて行き転がしておく。
次いで塀の外で中を窺う連中を次々と丸めて放置、巡回の警備兵が見付けてくれるだろう。
3,4日すれば自然解除するだろうが、その間警備兵の厳しい尋問つきなので退屈はしないはずだ。
隣の館と境界、塀の陰に潜む奴等は全員圧縮して放置する。
可愛い女の子の動向を探るなんて、不届きな出歯亀を許さないとの警告を込めて。
・・・・・・
レムリバード宰相は、貴族街を警備する者からの報告に頭を痛めていた。
アキュラから旧ワラント公爵邸門前に転がしている二人は「ファラナイト家の使用人で森の中に潜んでいたのを捕らえた」と、伝えられたと報告が来ていた。
此れとは別に、塀の所々で見えない球状の物に閉じ込められた数人を不審者として確保したが、どうしましょうかとの問い合わせだ。
それは多分アキュラの結界魔法だから、数日すれば消滅するからと教え徹底的な取り調べを命じておく。
聞けば聞くほど斬新な結界魔法の使い方だ、良く知られる結界魔法は楯として使ったり障壁として前面に出現させるものだ。
彼女の結界魔法は人を簀巻きにしたり手足を縛り、はたまた球体に閉じ込め絞め殺す事も出来る。
それを無詠唱で瞬時に使っている。
王国の魔法師団には居ない希有な魔法の使い手であり、自分は絶対安全な状態で相手を攻撃している。
此れでは勝てる訳がない、ネイセン伯爵が敵対しないと言った意味がよく判る。
・・・・・・
ハランドの街に帰ると、そのままネイセン伯爵邸に向かい衛兵に伯爵様に相談が合って来たと告げる。
バンズとガルムの2人を待合室に残し、直ぐに伯爵様の執務室に案内された。
「何か大事な用でも?」
「警備に付けて貰っているパーティー。風の翼6人を暫くお借りしたいと思いまして」
「それは構わないが・・・王都に連れて行かれますか」
「何れはそうなるかも知れませんが、今回は森に移植する薬草を集める為に彼等と共に森に行こうと思っています。私は薬草の採取は出来ますが栽培や移植の技術が有りませんので」
「判った、彼等は自由に使ってくれて構わない。留守の間の警備は別の者にやらせるから」
これで風の翼の6人を自由に使っても問題ない、西の森と王都の森を往復する事になるが、王都の森はあまり人に知られたく無い。
伯爵様とはポーションの取引だけのつもりが、どんどん深みに嵌まっている気がするが、なる様にしかならないと諦める。
王都の森には信用できる少数の者だけを中に入れ、薬草の移植を手伝って貰うつもりだ。
彼等を森に連れて行くにあたり、マジックバッグの必要が有るので魔道具店への紹介を頼みに商業ギルドに出向く。
中流家庭のお嬢様スタイル、と言ってもワンピースにケープコート姿でアリシアとメリンダをお供に連れて行く。
俺の商業ギルドの会員カードを確認し、用件を聞いた受付が奥に消える。
暫くすると獲物を見付けたゴブリンって感じの男が、ニタニタ顔で出てきて挨拶を始めた。
「これはアキュラ様、ハランド商業ギルドへようこそお越し下さり有り難う御座います。当商業ギルドを預かるギルド長のウォーレンと申します、以後お見知りおきを」
「ウォーレンさん挨拶を受けに来たのではない、魔道具店の紹介を頼みに来たのだ。貴方とは薬師ギルドのギルド長ライドの関係で、後ほどじっくりとお付き合いする事になりそうだから、今日は仕事を優先してくれないかな」
ウォーレンの眉間に皺がより額に青筋が浮かぶ。
真っ赤な顔で睨み付けてくるが、ゴブリンに睨まれても恐くも何とも無い。
ゴブリンの後ろでオロオロする係員に、魔道具店への紹介状を書く様に促す。
身動きもせず睨むゴブリンに「ライドの手先は、頭は悪いし口も軽かった。ライドも色々喋った筈だから、次は誰かなぁ~」と呟いておく。
真っ赤な顔がみるみる青くなっていく、後ろ暗い所は自覚している様だ。
鑑定でも〔ウォーレン・♂・97才羊人族・魔力63・鑑定スキル・事務スキル・話術スキル・詐欺師・盗賊〕って出ているからな。
俺が鑑定を掛けたって事に気づきもしていない。
人を鑑定する時には1/100の魔力の半分を使って鑑定するので、相手が魔力100の鑑定スキル持ちでも気付かれない自信が有る。
探査スキルもそうだが、スキルに魔力を乗せるって発想自体が此の世界には無い。
紹介状を受け取り礼を言って商業ギルドを後にする。
「アキュラも言うねえ」
「商業ギルドのギルド長が、一言も言い返せなかったね」
「あたし等とは縁の無い偉い人だと思っていたけど、案外俗物だね」
「油断すると足下を掬われるよ。闇討ちか、逃げ出すか見物だね」
バレンシア魔道具店は、マジックバッグ等を扱うちょっとお高そうな店構え。
少しおめかしして来たけれど、入り口で警備の者に立ち塞がれた。
黙って紹介状を見せると、一礼して店内へ招き入れてくれる。
この手の店に来る客は徒歩では来ないので、供を連れているとは言え不審がられるのだろう。
容量拡大と時間遅延は自分で出来るので、有る程度能力が拡大できるマジックバッグが欲しいと伝える。
マジックバッグの収納力と時間遅延をするには魔力が80以上は必須だ、俺の顔をマジマジと見てから店の奥に下がる。
持って来たマジックバッグ四つは、何れも煌びやかな刺繍が施された物ばかり。
冒険者が持つ様な、見た目が地味で能力の低そうな物は無いのかと尋ねて取り替えて貰う。
「ランク3、3メートルの立方体程度ですが、8程度まで拡大できます。時間遅延は15ですのでお安くなっております」
金の無い客と思い、最初の丁寧な対応から大分言葉が砕けてきたね。
俺の持っている物と変わらぬ性能なので、買う事にしたが金貨170枚とね。
マジックポーチなら6個くらい買えそうだが、能力拡大分のお値段かな。
値切ったら売るのを断られそうなので言い値で買う。
商業ギルドのカードで引き落とせると判り、ギルドカードを渡す。
何ともハイテク魔法の世界恐るべし。
マジックポーチに放り込んでお家に帰り、全員に使用者登録をさせる。
こんな高価な物を預かっても良いのかと渋るが、一月以上・・・多分二月は森の奥で彷徨くのだから、食糧だけでも大量に必要になる。
アリシアに渡し、マジックバッグの性能を教える。
現在ランク3の時間遅延が15、3/15だけど毎日俺が魔力を込めて4/60まで引き上げるので二ヶ月分の食糧調達を命じる。
その際最低4人で行動し、余計なトラブルを避ける様にと注意しておく。
ランク3は27㎥の容量で時間遅延が15とは、3メートル角の箱の容量で暖かい食糧は7,8日は持つと聞いて喜んでいる。
まっ暖かいままなのは精々7,8日で遅延が15倍、1日で腐る物なら15日は持つって事だけどね。
不味くて固い保存食を、二月近くも食べる必要が無くなるのは嬉しいだろうさ。
俺はそいつを出発までに4/60に引き上げ、最終的には8/120~180以上に引き上げるつもりだが内緒。
毎朝マジックバッグに魔力を送り込み容量拡大と時間遅延を施す。
現在容量拡大は一回の魔力注入で3㎥程度拡大出来るし、時間遅延も3時間程度の付与が出来る。
毎日2度は魔力を送り込んでいたので、付与能力が上がった様だ。
今は朝二回と夜に二回、魔力回復ポーションを飲んで魔力を送り込むので、1日で12倍の遅延能力が上がる。
12×6=72倍+15で87倍の時間遅延が出来たので容量拡大を始める。
食糧確保がそんなに早く出来ないので慌てる事はないが、やればやるほど能力が上がりそうで楽しい。
時間遅延付与は6日で止めたが、マジックバッグは現在ランク3/87になっている。
容量拡大はランク3で27㎥、ランク4になると64㎥と倍以上の容量になるのだが、その差37㎥分の魔力を込めない限り容量は増えない。
1日12㎥ずつ増やして4日目には出来たけど、マジックバッグを買ってから10日経っていた。
1日6人×3食=18食、60日として1080食になる。
三食パンを食べれば1080個のパンが必要になるので、軍隊の移動が如何に大変かがよく判る。
市場でのアリシア達の買い出しは有名になり、アリシア達の姿が市場に現れると呼び込みの声が周囲から掛かった様だ。
試食の串焼きやスープに小さく切ったパン等も店の近くに行くと、色々差し出されてお腹一杯と悲鳴を上げていたのには笑った。
それでも食糧以外も色々買い込み、2週間で準備が整い出発する事になったが問題が一つ出来た。
伯爵様が風の翼の後釜に雇ったのが、〔剣と牙〕のバルバス達だった。
ギルマスが俺と面識の有るパーティーを紹介しているのが丸わかりだが、7人のメンバーの内2人が鑑定に引っ掛かった。
〔盗賊・裏切り〕〔盗賊・誘拐〕では危なくて行動を共に出来ないし留守を任せられない。
バルバスには問題の2人を斬り捨てるか、仕事を断るかの選択をして貰う事にした。
欠損部分の復活は復活部分を想像するのでは無く、欠損部位から肉芽が盛り上がり成長するイメージで出来る事が判った。
無くなった手足を想像しても、ポンと出来る訳じゃ無いのは当たり前だった。
首チョンパや胴体バッサリで即死は、回復不可能なのは実験するまでもない。
お陰で無益な殺生を沢山してしまった。
あの時に狩った野獣で残っているのは、オークキングと毛皮の綺麗なシルバータイガーくらいで、マジックバッグの中で日の目を見る日を夢見ているだろう。
モグラの二人を引き摺り出し、正門の所へ連れて行き転がしておく。
次いで塀の外で中を窺う連中を次々と丸めて放置、巡回の警備兵が見付けてくれるだろう。
3,4日すれば自然解除するだろうが、その間警備兵の厳しい尋問つきなので退屈はしないはずだ。
隣の館と境界、塀の陰に潜む奴等は全員圧縮して放置する。
可愛い女の子の動向を探るなんて、不届きな出歯亀を許さないとの警告を込めて。
・・・・・・
レムリバード宰相は、貴族街を警備する者からの報告に頭を痛めていた。
アキュラから旧ワラント公爵邸門前に転がしている二人は「ファラナイト家の使用人で森の中に潜んでいたのを捕らえた」と、伝えられたと報告が来ていた。
此れとは別に、塀の所々で見えない球状の物に閉じ込められた数人を不審者として確保したが、どうしましょうかとの問い合わせだ。
それは多分アキュラの結界魔法だから、数日すれば消滅するからと教え徹底的な取り調べを命じておく。
聞けば聞くほど斬新な結界魔法の使い方だ、良く知られる結界魔法は楯として使ったり障壁として前面に出現させるものだ。
彼女の結界魔法は人を簀巻きにしたり手足を縛り、はたまた球体に閉じ込め絞め殺す事も出来る。
それを無詠唱で瞬時に使っている。
王国の魔法師団には居ない希有な魔法の使い手であり、自分は絶対安全な状態で相手を攻撃している。
此れでは勝てる訳がない、ネイセン伯爵が敵対しないと言った意味がよく判る。
・・・・・・
ハランドの街に帰ると、そのままネイセン伯爵邸に向かい衛兵に伯爵様に相談が合って来たと告げる。
バンズとガルムの2人を待合室に残し、直ぐに伯爵様の執務室に案内された。
「何か大事な用でも?」
「警備に付けて貰っているパーティー。風の翼6人を暫くお借りしたいと思いまして」
「それは構わないが・・・王都に連れて行かれますか」
「何れはそうなるかも知れませんが、今回は森に移植する薬草を集める為に彼等と共に森に行こうと思っています。私は薬草の採取は出来ますが栽培や移植の技術が有りませんので」
「判った、彼等は自由に使ってくれて構わない。留守の間の警備は別の者にやらせるから」
これで風の翼の6人を自由に使っても問題ない、西の森と王都の森を往復する事になるが、王都の森はあまり人に知られたく無い。
伯爵様とはポーションの取引だけのつもりが、どんどん深みに嵌まっている気がするが、なる様にしかならないと諦める。
王都の森には信用できる少数の者だけを中に入れ、薬草の移植を手伝って貰うつもりだ。
彼等を森に連れて行くにあたり、マジックバッグの必要が有るので魔道具店への紹介を頼みに商業ギルドに出向く。
中流家庭のお嬢様スタイル、と言ってもワンピースにケープコート姿でアリシアとメリンダをお供に連れて行く。
俺の商業ギルドの会員カードを確認し、用件を聞いた受付が奥に消える。
暫くすると獲物を見付けたゴブリンって感じの男が、ニタニタ顔で出てきて挨拶を始めた。
「これはアキュラ様、ハランド商業ギルドへようこそお越し下さり有り難う御座います。当商業ギルドを預かるギルド長のウォーレンと申します、以後お見知りおきを」
「ウォーレンさん挨拶を受けに来たのではない、魔道具店の紹介を頼みに来たのだ。貴方とは薬師ギルドのギルド長ライドの関係で、後ほどじっくりとお付き合いする事になりそうだから、今日は仕事を優先してくれないかな」
ウォーレンの眉間に皺がより額に青筋が浮かぶ。
真っ赤な顔で睨み付けてくるが、ゴブリンに睨まれても恐くも何とも無い。
ゴブリンの後ろでオロオロする係員に、魔道具店への紹介状を書く様に促す。
身動きもせず睨むゴブリンに「ライドの手先は、頭は悪いし口も軽かった。ライドも色々喋った筈だから、次は誰かなぁ~」と呟いておく。
真っ赤な顔がみるみる青くなっていく、後ろ暗い所は自覚している様だ。
鑑定でも〔ウォーレン・♂・97才羊人族・魔力63・鑑定スキル・事務スキル・話術スキル・詐欺師・盗賊〕って出ているからな。
俺が鑑定を掛けたって事に気づきもしていない。
人を鑑定する時には1/100の魔力の半分を使って鑑定するので、相手が魔力100の鑑定スキル持ちでも気付かれない自信が有る。
探査スキルもそうだが、スキルに魔力を乗せるって発想自体が此の世界には無い。
紹介状を受け取り礼を言って商業ギルドを後にする。
「アキュラも言うねえ」
「商業ギルドのギルド長が、一言も言い返せなかったね」
「あたし等とは縁の無い偉い人だと思っていたけど、案外俗物だね」
「油断すると足下を掬われるよ。闇討ちか、逃げ出すか見物だね」
バレンシア魔道具店は、マジックバッグ等を扱うちょっとお高そうな店構え。
少しおめかしして来たけれど、入り口で警備の者に立ち塞がれた。
黙って紹介状を見せると、一礼して店内へ招き入れてくれる。
この手の店に来る客は徒歩では来ないので、供を連れているとは言え不審がられるのだろう。
容量拡大と時間遅延は自分で出来るので、有る程度能力が拡大できるマジックバッグが欲しいと伝える。
マジックバッグの収納力と時間遅延をするには魔力が80以上は必須だ、俺の顔をマジマジと見てから店の奥に下がる。
持って来たマジックバッグ四つは、何れも煌びやかな刺繍が施された物ばかり。
冒険者が持つ様な、見た目が地味で能力の低そうな物は無いのかと尋ねて取り替えて貰う。
「ランク3、3メートルの立方体程度ですが、8程度まで拡大できます。時間遅延は15ですのでお安くなっております」
金の無い客と思い、最初の丁寧な対応から大分言葉が砕けてきたね。
俺の持っている物と変わらぬ性能なので、買う事にしたが金貨170枚とね。
マジックポーチなら6個くらい買えそうだが、能力拡大分のお値段かな。
値切ったら売るのを断られそうなので言い値で買う。
商業ギルドのカードで引き落とせると判り、ギルドカードを渡す。
何ともハイテク魔法の世界恐るべし。
マジックポーチに放り込んでお家に帰り、全員に使用者登録をさせる。
こんな高価な物を預かっても良いのかと渋るが、一月以上・・・多分二月は森の奥で彷徨くのだから、食糧だけでも大量に必要になる。
アリシアに渡し、マジックバッグの性能を教える。
現在ランク3の時間遅延が15、3/15だけど毎日俺が魔力を込めて4/60まで引き上げるので二ヶ月分の食糧調達を命じる。
その際最低4人で行動し、余計なトラブルを避ける様にと注意しておく。
ランク3は27㎥の容量で時間遅延が15とは、3メートル角の箱の容量で暖かい食糧は7,8日は持つと聞いて喜んでいる。
まっ暖かいままなのは精々7,8日で遅延が15倍、1日で腐る物なら15日は持つって事だけどね。
不味くて固い保存食を、二月近くも食べる必要が無くなるのは嬉しいだろうさ。
俺はそいつを出発までに4/60に引き上げ、最終的には8/120~180以上に引き上げるつもりだが内緒。
毎朝マジックバッグに魔力を送り込み容量拡大と時間遅延を施す。
現在容量拡大は一回の魔力注入で3㎥程度拡大出来るし、時間遅延も3時間程度の付与が出来る。
毎日2度は魔力を送り込んでいたので、付与能力が上がった様だ。
今は朝二回と夜に二回、魔力回復ポーションを飲んで魔力を送り込むので、1日で12倍の遅延能力が上がる。
12×6=72倍+15で87倍の時間遅延が出来たので容量拡大を始める。
食糧確保がそんなに早く出来ないので慌てる事はないが、やればやるほど能力が上がりそうで楽しい。
時間遅延付与は6日で止めたが、マジックバッグは現在ランク3/87になっている。
容量拡大はランク3で27㎥、ランク4になると64㎥と倍以上の容量になるのだが、その差37㎥分の魔力を込めない限り容量は増えない。
1日12㎥ずつ増やして4日目には出来たけど、マジックバッグを買ってから10日経っていた。
1日6人×3食=18食、60日として1080食になる。
三食パンを食べれば1080個のパンが必要になるので、軍隊の移動が如何に大変かがよく判る。
市場でのアリシア達の買い出しは有名になり、アリシア達の姿が市場に現れると呼び込みの声が周囲から掛かった様だ。
試食の串焼きやスープに小さく切ったパン等も店の近くに行くと、色々差し出されてお腹一杯と悲鳴を上げていたのには笑った。
それでも食糧以外も色々買い込み、2週間で準備が整い出発する事になったが問題が一つ出来た。
伯爵様が風の翼の後釜に雇ったのが、〔剣と牙〕のバルバス達だった。
ギルマスが俺と面識の有るパーティーを紹介しているのが丸わかりだが、7人のメンバーの内2人が鑑定に引っ掛かった。
〔盗賊・裏切り〕〔盗賊・誘拐〕では危なくて行動を共に出来ないし留守を任せられない。
バルバスには問題の2人を斬り捨てるか、仕事を断るかの選択をして貰う事にした。
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