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024 欲しい物は
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「その・・・だな、アキュラ殿、王家としては公式に謝罪は出来ないが、非公式にレムリバード宰相を通して謝罪する。それとは別に、関係した貴族家全てから詫び料として金貨300枚を提出させた。王家からは望みの物が有れば、君に贈る用意があると言っている」
「どんな物でも良いのですか?」
「地位でも爵位でも領地でも・・・宝石は如何ですか」
俺の言葉に息を吹き返したレムリバード宰相が、勢い込んで口を挟んでくる。
「王都の土地を欲しいが、其れらを良く見てから貰うかどうか考えるよ」
「ハランドの街と同じ様な、家をお望みですか」
「家じゃ無く土地ですね。綺麗な森の様だから、薬草栽培に向いているかもって思ったんですよ」
「森ですか? 王都に綺麗な森・・・」
「ファラナイト公爵,ワラント公爵,フルカン侯爵の土地ですよ。屋敷の奥は森になっていますよね。何れも当主不在なら問題ないのでは」
「それは・・・ちょっと、陛下とも相談しなければ何とも返事のしようがありません」
「じゃー要らないです。ネイサン伯爵様、次の商品をお渡しするのは暫く後になりますので宜しく」
「それは良いのだが、何かやる事があるのかね」
「お買い物を済ませたら帰りますが、薬草の選別と精製や調薬に時間が掛かりますので」
「詫び料を何処に持って行けば良いのかな。各貴族から集めた金貨が5,100枚と王家からの1,000枚が有るのだが」
「伯爵様が代わりに受け取っておいて下さい。そのうち貰いにいくかも」
「では、商業ギルドに口座を作ってくれないか、冒険者ギルドに預けるには金額が大きすぎて噂になるのでね」
「では私が商業ギルドに話を通しておこう。明日にでも商業ギルドに行って、君の名前を告げてくれ」
そう言って二人は帰っていったが、こんな安ホテルに貴族と王家の紋章付き馬車を横付けするから、注目の的になってしまった。
・・・・・・
ドロンバ通り、泥臭い通り名に面した王都商業ギルド本館、四階建ての堂々たる建物。
市場近くの安ホテルから歩いてきた、くたびれた服装の冒険者に対し丁寧な対応で迎えてくれる。
と言っても「アキュラさまですか」と確認された時点で、レムリバード宰相から話がとおっていた様だと納得。
まっ、話は早いほうが楽で良い。
カウンターではなく奥の応接セットで手続きをしてくれ、冒険者カードに似た商業ギルドのギルド会員カードを渡された。
預け入れ金額610,000,000ダーラ、既に入金されていて俺の登録待ちだった様だ。
王家からの振り込みなので、丁寧だが探る様な目付きに笑いそうになる。
冒険者用の服と、少し上等な服を買いたいと相談して仕立屋を紹介して貰う。
と言っても店舗は無く工場で接客設備が無い、あつらえる服は各家庭に職人を呼んで採寸するそうだ。
吊るしの服や古着屋で買うのは中流以下の者か低所得者と相場が決まっているらしい。
商業ギルドの一室で生地の選択から採寸迄済ませる。
注文は中流家庭の未婚女性用だが、良質の生地でシンプルな物にする事。
見た目は中流以下の女性が来ているロングのワンピースだがウエストに同色生地のベルトを巻ける事とフード付きのケープコート。
女装して表を歩くのは恥ずかしい、チッパイとは言え胸があるとワンピースでも胸が気になるし、お尻まで隠れるケープコートは必須だ。
目立たぬポケットが付いているので、一つはマジックポーチを取り付けられる様にする。
落ち着いた色違いの物を三着と冒険者用の服を三着注文する。
但し冒険者用の服は、ゆったりしたズボンと長めのチュニックにフード付きとする。
冒険者用の服は丈夫で胸が目立たないので、気にならなくて助かっている。
ショートソードを吊す為チュニックの横には縦にスリットを入れ、大きなポケットの中にはマジックポーチを隠し入れられる構造にした。
色はモスグリーンが二着と焦げ茶色が一着だ、森の中で目立ちたくないからな。
中流のホテルを紹介して貰い、仮縫いにはそのホテルに来て貰う事にした。
後はブーツだ、冒険者用とワンピースの時にも違和感の無い物を買わねばならない。
面倒な買い物に1日潰れ、紹介して貰ったカルロン・ホテルに到着した時には、気疲れでぐったり。
商業ギルドの紹介なので、綺麗でさっぱりした部屋に通された。
一泊銀貨3枚、30,000ダーラなら当然か。
懐に金貨が700枚程有るので、当分商業ギルドの金は必要無さそう。
服の仮縫いを済ませ、ブーツを受け取り4日程して全ての服を受け取った。
ワンピースとケープで金貨65枚×3=金貨195枚
冒険者用上下が金貨85枚×3=金貨255枚
ブーツが二足で金貨55枚、計金貨505枚ときた。
冒険者用の服は機織り蜘蛛の特殊な糸で織られていて、撥水仕様で対摩耗性に優れた生地だとの事。
工業製品の無い世界ならではの価格に、稼いでおいて良かったと、小さな胸を撫でる。
残金、金貨300枚少々、鉈代わりのショートソードを買ったら王都を離れ、ハランドの街に向けて旅立つ事にした。
早い夕食を済ませ、食堂が混み合う前に部屋に戻ろうとしていた時に、支配人から「お客様です」と声を掛けられた。
来客はネイセン伯爵様と、如何にも官僚と言った雰囲気の男が二人。
「君の要求が通ったよ、三つの内の一つを君の自由にして良いそうだ」
「貰うかどうかは、じっくりと見てみなければ答えられません。植生と土壌を見て、薬草栽培に適するかどうか」
「日時を指定して呉れれば、君が調査する間は誰にも邪魔をさせないから言ってくれ」
「では明日から3日間ファラナイト公爵邸に行きます。次いでワラント公爵邸,フルカン侯爵邸と3日間ずつ泊まり込んで調べます。宜しいですか」
「その様に取り計らいます」
官僚風の男が慇懃に返事をする。
・・・・・・
ホテルの部屋をそのまま確保し、馬車でファラナイト公爵邸へ送って貰う。
正門前で馬車を止めて貰い、ガチガチに緊張している衛兵に迎えられて中に入る。
倒壊した建物には手がつけられていなく、無残な姿を晒している。
建物には用が無いのでさっさと森に向かい、柵沿いに一回り野営に都合の良い場所を決める。
ざっと見て500メートル四方、地位の誇示か貴族の特権かは知らないが小さな森が敷地の中にあるとは、日本人の感覚では贅沢極まりない。
昼間は森の中をのんびり散策し、夜は精霊の後を追って森を彷徨う。
此処も監視の目を感じるが、ネイセン伯爵様の言葉通り邪魔をしないので放置。
最も、隣で観察していても何をしているのかは判らないだろう。
ファラナイト公爵邸,ワラント公爵邸,フルカン侯爵邸と3日ずつ巡り、10日目の朝迎えに来たネイセン伯爵様にワラント公爵邸が欲しいと告げる。
此の地を俺アキュラの物とし、エメンタイル王国には如何なる権限も及ばないのなら貰うと言っておく。
但し建物内部に有る全ての調度品は、持ち主が持って行って貰いたいとお願いする。
俺の欲しいのは森と周囲を囲む柵だけだ。
何れハランドの街に在る家の様に、建物が必要になるだろうが其れ迄は邪魔なだけだ。
ホテルに帰ってから3日目、ネイセン伯爵様とレムリバード宰相に官僚二人の訪問を受けた。
「君の希望どおり、エメンタイル王国はあの地を君に贈り、以後如何なる干渉もしない」
レムリバード宰相の言葉を受けて官僚が1枚の用紙を差し出した。
〔エメンタイル王国は、王都貴族街に在る元ワラント公爵邸の土地を、アキュラに贈呈する。以後アキュラと彼の土地に関し、エメンタイル王国は如何なる干渉もしない事を宣言する〕
その下に、フランド・エメンタイル国王の署名が有った。
「建物内に有った調度品や装飾品等全て運び出したから今日からでも自由に使ってくれ」
「えーっと・・・3日で全て運び出したのですか」
「早いほうが良いと思ったのでね。倒壊した建物だけはそのままだがなるべく早く片付けさせるよ」
流石は国家、やるとなったら早いね。
いったいどれだけの人間を投入したのやら。
「正門の近くに、ハランドの家より少し小さい家を建てたいので、瓦礫を少し分けて下さい」
俺の言葉に頷いた後、官僚に合図をする。
目の前に置かれたのは、思慮深い表情の狐と背後に交差する剣に周囲を炎の輪が包む王家の紋章、が描かれたカード。
「ネイセン伯爵との取引の為に、フランドル領ハランドの家と王都を往復する必要が有るだろう。転移魔法陣は王家が認めた者のみが利用可能で、それが有ればエメンタイル王国内なら無料で自由に行き来できる。薬草栽培に適しているらしいが、少しは収穫物を融通してくれると有り難い」
なーる、ただじゃないぞってか。
まっ、貴重な薬草の一本や二本くらい、融通してやるよ。
本数まで言わないのだから、それで良いよね。
カードの裏に血を一滴落とし登録を住ませるが、まんま冒険者カードと変わらない作りの様だ。
帰る寸前に、レムリバード宰相が悪戯っぽく爆弾を投げつけやがった。
「そのカードは王国査察官と同じ物で、全ての貴族が逆らえないものだから扱いは慎重に頼むよ。其れを見て、貴族が君に無礼を働く事は無いと思うけどね」
ネイセン伯爵様が、それを聞いて苦笑いしている。
レムリバード宰相が帰った後、ネイセン伯爵様と共にハランドの家に帰る事にした。
「どんな物でも良いのですか?」
「地位でも爵位でも領地でも・・・宝石は如何ですか」
俺の言葉に息を吹き返したレムリバード宰相が、勢い込んで口を挟んでくる。
「王都の土地を欲しいが、其れらを良く見てから貰うかどうか考えるよ」
「ハランドの街と同じ様な、家をお望みですか」
「家じゃ無く土地ですね。綺麗な森の様だから、薬草栽培に向いているかもって思ったんですよ」
「森ですか? 王都に綺麗な森・・・」
「ファラナイト公爵,ワラント公爵,フルカン侯爵の土地ですよ。屋敷の奥は森になっていますよね。何れも当主不在なら問題ないのでは」
「それは・・・ちょっと、陛下とも相談しなければ何とも返事のしようがありません」
「じゃー要らないです。ネイサン伯爵様、次の商品をお渡しするのは暫く後になりますので宜しく」
「それは良いのだが、何かやる事があるのかね」
「お買い物を済ませたら帰りますが、薬草の選別と精製や調薬に時間が掛かりますので」
「詫び料を何処に持って行けば良いのかな。各貴族から集めた金貨が5,100枚と王家からの1,000枚が有るのだが」
「伯爵様が代わりに受け取っておいて下さい。そのうち貰いにいくかも」
「では、商業ギルドに口座を作ってくれないか、冒険者ギルドに預けるには金額が大きすぎて噂になるのでね」
「では私が商業ギルドに話を通しておこう。明日にでも商業ギルドに行って、君の名前を告げてくれ」
そう言って二人は帰っていったが、こんな安ホテルに貴族と王家の紋章付き馬車を横付けするから、注目の的になってしまった。
・・・・・・
ドロンバ通り、泥臭い通り名に面した王都商業ギルド本館、四階建ての堂々たる建物。
市場近くの安ホテルから歩いてきた、くたびれた服装の冒険者に対し丁寧な対応で迎えてくれる。
と言っても「アキュラさまですか」と確認された時点で、レムリバード宰相から話がとおっていた様だと納得。
まっ、話は早いほうが楽で良い。
カウンターではなく奥の応接セットで手続きをしてくれ、冒険者カードに似た商業ギルドのギルド会員カードを渡された。
預け入れ金額610,000,000ダーラ、既に入金されていて俺の登録待ちだった様だ。
王家からの振り込みなので、丁寧だが探る様な目付きに笑いそうになる。
冒険者用の服と、少し上等な服を買いたいと相談して仕立屋を紹介して貰う。
と言っても店舗は無く工場で接客設備が無い、あつらえる服は各家庭に職人を呼んで採寸するそうだ。
吊るしの服や古着屋で買うのは中流以下の者か低所得者と相場が決まっているらしい。
商業ギルドの一室で生地の選択から採寸迄済ませる。
注文は中流家庭の未婚女性用だが、良質の生地でシンプルな物にする事。
見た目は中流以下の女性が来ているロングのワンピースだがウエストに同色生地のベルトを巻ける事とフード付きのケープコート。
女装して表を歩くのは恥ずかしい、チッパイとは言え胸があるとワンピースでも胸が気になるし、お尻まで隠れるケープコートは必須だ。
目立たぬポケットが付いているので、一つはマジックポーチを取り付けられる様にする。
落ち着いた色違いの物を三着と冒険者用の服を三着注文する。
但し冒険者用の服は、ゆったりしたズボンと長めのチュニックにフード付きとする。
冒険者用の服は丈夫で胸が目立たないので、気にならなくて助かっている。
ショートソードを吊す為チュニックの横には縦にスリットを入れ、大きなポケットの中にはマジックポーチを隠し入れられる構造にした。
色はモスグリーンが二着と焦げ茶色が一着だ、森の中で目立ちたくないからな。
中流のホテルを紹介して貰い、仮縫いにはそのホテルに来て貰う事にした。
後はブーツだ、冒険者用とワンピースの時にも違和感の無い物を買わねばならない。
面倒な買い物に1日潰れ、紹介して貰ったカルロン・ホテルに到着した時には、気疲れでぐったり。
商業ギルドの紹介なので、綺麗でさっぱりした部屋に通された。
一泊銀貨3枚、30,000ダーラなら当然か。
懐に金貨が700枚程有るので、当分商業ギルドの金は必要無さそう。
服の仮縫いを済ませ、ブーツを受け取り4日程して全ての服を受け取った。
ワンピースとケープで金貨65枚×3=金貨195枚
冒険者用上下が金貨85枚×3=金貨255枚
ブーツが二足で金貨55枚、計金貨505枚ときた。
冒険者用の服は機織り蜘蛛の特殊な糸で織られていて、撥水仕様で対摩耗性に優れた生地だとの事。
工業製品の無い世界ならではの価格に、稼いでおいて良かったと、小さな胸を撫でる。
残金、金貨300枚少々、鉈代わりのショートソードを買ったら王都を離れ、ハランドの街に向けて旅立つ事にした。
早い夕食を済ませ、食堂が混み合う前に部屋に戻ろうとしていた時に、支配人から「お客様です」と声を掛けられた。
来客はネイセン伯爵様と、如何にも官僚と言った雰囲気の男が二人。
「君の要求が通ったよ、三つの内の一つを君の自由にして良いそうだ」
「貰うかどうかは、じっくりと見てみなければ答えられません。植生と土壌を見て、薬草栽培に適するかどうか」
「日時を指定して呉れれば、君が調査する間は誰にも邪魔をさせないから言ってくれ」
「では明日から3日間ファラナイト公爵邸に行きます。次いでワラント公爵邸,フルカン侯爵邸と3日間ずつ泊まり込んで調べます。宜しいですか」
「その様に取り計らいます」
官僚風の男が慇懃に返事をする。
・・・・・・
ホテルの部屋をそのまま確保し、馬車でファラナイト公爵邸へ送って貰う。
正門前で馬車を止めて貰い、ガチガチに緊張している衛兵に迎えられて中に入る。
倒壊した建物には手がつけられていなく、無残な姿を晒している。
建物には用が無いのでさっさと森に向かい、柵沿いに一回り野営に都合の良い場所を決める。
ざっと見て500メートル四方、地位の誇示か貴族の特権かは知らないが小さな森が敷地の中にあるとは、日本人の感覚では贅沢極まりない。
昼間は森の中をのんびり散策し、夜は精霊の後を追って森を彷徨う。
此処も監視の目を感じるが、ネイセン伯爵様の言葉通り邪魔をしないので放置。
最も、隣で観察していても何をしているのかは判らないだろう。
ファラナイト公爵邸,ワラント公爵邸,フルカン侯爵邸と3日ずつ巡り、10日目の朝迎えに来たネイセン伯爵様にワラント公爵邸が欲しいと告げる。
此の地を俺アキュラの物とし、エメンタイル王国には如何なる権限も及ばないのなら貰うと言っておく。
但し建物内部に有る全ての調度品は、持ち主が持って行って貰いたいとお願いする。
俺の欲しいのは森と周囲を囲む柵だけだ。
何れハランドの街に在る家の様に、建物が必要になるだろうが其れ迄は邪魔なだけだ。
ホテルに帰ってから3日目、ネイセン伯爵様とレムリバード宰相に官僚二人の訪問を受けた。
「君の希望どおり、エメンタイル王国はあの地を君に贈り、以後如何なる干渉もしない」
レムリバード宰相の言葉を受けて官僚が1枚の用紙を差し出した。
〔エメンタイル王国は、王都貴族街に在る元ワラント公爵邸の土地を、アキュラに贈呈する。以後アキュラと彼の土地に関し、エメンタイル王国は如何なる干渉もしない事を宣言する〕
その下に、フランド・エメンタイル国王の署名が有った。
「建物内に有った調度品や装飾品等全て運び出したから今日からでも自由に使ってくれ」
「えーっと・・・3日で全て運び出したのですか」
「早いほうが良いと思ったのでね。倒壊した建物だけはそのままだがなるべく早く片付けさせるよ」
流石は国家、やるとなったら早いね。
いったいどれだけの人間を投入したのやら。
「正門の近くに、ハランドの家より少し小さい家を建てたいので、瓦礫を少し分けて下さい」
俺の言葉に頷いた後、官僚に合図をする。
目の前に置かれたのは、思慮深い表情の狐と背後に交差する剣に周囲を炎の輪が包む王家の紋章、が描かれたカード。
「ネイセン伯爵との取引の為に、フランドル領ハランドの家と王都を往復する必要が有るだろう。転移魔法陣は王家が認めた者のみが利用可能で、それが有ればエメンタイル王国内なら無料で自由に行き来できる。薬草栽培に適しているらしいが、少しは収穫物を融通してくれると有り難い」
なーる、ただじゃないぞってか。
まっ、貴重な薬草の一本や二本くらい、融通してやるよ。
本数まで言わないのだから、それで良いよね。
カードの裏に血を一滴落とし登録を住ませるが、まんま冒険者カードと変わらない作りの様だ。
帰る寸前に、レムリバード宰相が悪戯っぽく爆弾を投げつけやがった。
「そのカードは王国査察官と同じ物で、全ての貴族が逆らえないものだから扱いは慎重に頼むよ。其れを見て、貴族が君に無礼を働く事は無いと思うけどね」
ネイセン伯爵様が、それを聞いて苦笑いしている。
レムリバード宰相が帰った後、ネイセン伯爵様と共にハランドの家に帰る事にした。
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