能力1のテイマー、加護を三つも授かっていました。

暇野無学

文字の大きさ
上 下
37 / 170

037 蜜に群がる

しおりを挟む
 オーク四頭対冒険者七名だが、明らかに冒険者達が劣勢で長くは持ちそうにない。

 《ミーちゃん、合図したら後ろから足だよ》

 《はい。マスター》

 オークの後ろに回り込み、ラノベの常識通り冒険者達に声を掛ける。

 「手助けは必要かな?」

 俺の声で振り向いたオークに斬りかかった男が「頼む!」と返事をしたので、《行け!》と攻撃命令。
 俺はオークの心臓を狙って槍を構えると、ミーちゃんがオークの後ろに回り込みアキレス腱を爪で切り裂く。

 〈ギャーァァァ〉アキレス腱断裂の痛さに悲鳴を上げたオークに向かって、一足跳びに踏み込み胸を貫くと跳び下がる。
 その時には冒険者と争っていたオークの足を、ミーちゃんの爪が切り裂き体勢を崩している。
 そこへ冒険者が踏み込み、短槍を突き入れる。

 いくら優勢とは言え、背後から現れた俺と足を攻撃する小さなミーちゃんが加わったので形勢逆転。
 残りの二頭も直ぐに討伐して終わった。
 敵がいなくなり周囲の安全を確認すると、ミーちゃんが肩に飛び乗ってくる。

 「助かったぜ、兄さん。俺達は〔血飛沫の剣〕リーダーのベルガだ」

 「シンヤです。こいつは相棒のミーちゃんです」

 ミーちゃんをポンポンして紹介すると、変な物を食べたような顔になる。

 「あんた、ボンズの肩の骨が砕けてるので、手持ちのポーションじゃ治せないので街へ帰らないと」

 ベルガに声を掛けて来たのは、ナイスバディーの女戦士の様な姿の冒険者。

 俺の視線に気付いたのか「助かったわ、有り難うね。坊や」と礼を言ってくる。

 「シンヤ、二頭はお前の取り分だ。俺達は仲間を街まで連れ帰るが、お前はどうする・・・というか、お前一人か?」

 「こいつと二人です」

 ミーちゃんを指差して答える。

 「シンヤ・・・あんたテイマーよね」

 「そうですが」

 「シンヤってテイマーは、キラービーを従えているって噂を聞いたけど、そのシンヤなの」

 「従えてはいませんが守って貰っています。今も上に数匹居ますよ」

 上を指差すと二人揃って空を見る。
 10数メートル上空を、キラービーが五匹ほど飛んでいる。

 「へえ~、本当にキラービーを従えているんだ」

 この小母ちゃんは人の話を聞いてないな。

 「それより、此処から街までどれ位かかるんですか」

 「ん、此処からだと明日の夕方には戻れるな」

 「ポーションが必要なら、中級の下で良ければ融通しますよ。薬師ギルドの正規品です」

 「金は払うので譲ってくれ。頼む」

 マジックポーチから中級下のポーションを取り出して渡すと、直ぐに怪我人の所へ持って行き飲ませている。
 骨が砕けていると言ったので、傷に掛ける必要が無いのかな。
 これで又一つ、ポーションの使用方法が判った。

 振り向くとベルガが革袋から銀貨を取り出して差し出す。

 「いやー、お前さんが来てくれて大助かりだよ。オークを収めてくれ」

 「じゃー遠慮なく」

 最初に倒した奴と隣のをマジックバッグに放り込み、お別れすることに。

 「あんたは一人なの?」

 「そうですけど、身を守る護衛はいますから」

 「オークを倒した手並みは見事だったよ。街で会ったら一杯奢らせてくれ」

 軽く手を上げてお別れし、ハニービーの巣の方へ向かう。

 * * * * * * * *

 「噂より可愛い子じゃない。でもあの細っこい身体で見事な動きだったわね」

 「ああ、5,6mを一足で跳び込んで一突きだ。あのファングキャットも良い働きをするし、あの爪は恐ろしいな」

 「ファングキャットが、あんなに強いなんて知らなかったわ。ギルドじゃ猫を抱えて巫山戯たガキだって笑い者にしていたけど」

 「聞くと見るとじゃ大違いだな」

 「見て、キラービーがあの子の上に降りてきたわ」

 「ああ、噂どおりだな」

 「ベルガ、見てみろよ。オークの脹ら脛をスッパリ切り裂いているぞ」

 「オークが猫の爪にやられるとはなぁ」
 「俺もファングキャットのお供が欲しいぜ」
 「彼奴だろう、時々ギルドに来て大量に獲物を持ち込むって噂の奴」
 「街から離れた草原を一人で彷徨くなんて、中々肝が据わっているな」
 「それより、此れからどうする?」

 「怪我は治ったが、街に戻って験直をして出直しだな」
 「そう言って飲みたいだけでしょう」

 * * * * * * * *

 ハニービーの巣から離れたところで野営し、陽が高くなってからハニービーを呼び寄せ、巣の近くに邪魔者がいないか確かめる。

 《巣を襲ったり壊すやつはいないよ》
 《マスター、なになに?》

 《女王蜂、巣の長に挨拶をしたいのだよ》

 《ママに、マスターがママに?》
 《ママに知らせてくる!》
 《お出迎えだ! マスターがママに会いに来るぞ》
 《皆を呼べ!》

 まぁ~、キラービーの蜂柱も凄いが、ハニービーの蜂柱も凄いってか数が凄い。
 ミーちゃんは蜂が嫌いなので、小さくして俺の懐へ避難させる。
 まるで巨大な饅頭笠が俺とともに移動しているようで、羽音で何も聞こえない。
 一匹のハニービーが俺の前に浮かび《ママのところへお連れします》と伝えて来た。
 俺の周囲に広がり筒状になった中に巨大な巣が見え、巣穴から一際大きな蜂が出てきた。

 《ようこそ、マスター。ティナ様の加護を受けし方》

 《やあママ、お願いが有って来たんだ》

 《マスターの望みのままに》

 《ママ達の困らない程度に、蜜を分けて欲しいんだ》

 《どうぞ、マスターの望むだけお持ち下さい。今は花の季節で蜜は幾らでも集められます》

 ママが何か合図をすると、多くの蜂が巣の壁を齧り始めて穴を開けてくれた。

 《マスター、この中に蜜倉が有ります》
 《たくさん集めているよ♪》
 《気に入ってくれるかな~》

 綺麗な楕円形に齧り取った壁を取ると、ぎっしりと蜜の詰まった巣が見える。
 こんなにあっさり許されると気が引けてくる。
 寸胴を一つ取り出し、ママに此れくらい貰っても大丈夫かと尋ねる。

 《何の問題も有りません。たくさん持って行かれると宜しいです》と鷹揚な返事が帰って来た。

 礼を言ってナイフを取り出し、厚い巣を切り取り寸胴に詰めていく。
 直径40cm縦50cm程の寸胴に入れてお礼を言うと《もっとお持ち下さい》と勧めてくれるので、もう一つだけ寸胴に貰う。
 此れだけ有れば一年以上楽に持つだろう。
 取り外した巣の壁を元に戻すと、それを合図に無数の蜂が集まって来て齧った後を塞いでいく。

 《マスター、蜜は要らないの》
 《たくさん集めるよ》
 《ママ、蜜を集めに行っていい?》

 《マスター、蜜を入れる物は?》
 《張り切って集めるよ》
 《皆、密を集めてマスターのところへ》
 《行くよー》

 何かお返しがしたいが蜜蜂は蜜と花粉しか食べないはずで、ちょっと心苦しいが大合唱に押されて壺とビーカーの大きいのを並べる。
 飛び立つものや周辺情報を伝えるもの、壺とビーカーの縁に止まり蜜を落とすものとてんやわんやの騒ぎになってしまった。
 飛び交うハニービーの中に居ては、俺はただの役立たずの邪魔者なので、巣から少し離れた所へ壺と瓶を置いて離れる。

 春霞のようにハニービーが飛び交い、周辺は羽音でワーンとしか聞こえない。
 羽音は煩いが、慣れると眠気を誘うのでウトウトとしてしまう。

 《毛玉だ!》
 《毛玉が来たぞー》
 《皆を集めろ!》
 《巣に近づけるなー》

 《マスター、逃げて!》
 《大きな毛玉だよ!》
 《巣が壊れちゃう》

 羽音が変わり耳元でブンブン飛ぶので煩くて目が覚めた。

 《マスター、マスター起きて下さい。何かやって来ます》

 《マスター、毛玉が来るよ》
 《逃げて、マスター》

 ん~、毛玉ってあれか?

 ハニー達の示す方向から俺の方へ突っ込んで来るが、背後にはママの巣が有る。
 昨日冒険者と遣り合っていた奴に似ている気がするが、熊なら蜂蜜大好きだよな。
 というか、昨日も思ったが冒険者の腰より少し高い程度の、と言ってもツキノワグマよりでかいのは確実だ。

 ほっぺをパンパン叩き、気合いを入れると同時にハニー達には毛玉に近づくなと命じる。
 ミーちゃんを懐から出して(元に戻れ!)と命じる。

 《マスター、あれは無理です》

 《あいつの前に出て、鼻を引っ掻いてやりなよ。時々目に猫パンチも宜しく》

 ミーちゃんの俊敏さが有れば、ちっちゃい熊なんて遊び相手だよ。
 ミーちゃんが正面から揶揄い、俺が後ろから襲って撃退だな。

 突っ込んで来る熊五郎に向かい全身の毛を逆立てて唸るミーちゃん、それを見て速度の落ちる熊五郎。
 その隙に熊五郎の右に跳び、三角跳びの要領で後方に回る。

 《行けっ!》

 一瞬の間を置いてミーちゃんが熊五郎を飛び越えて俺の前に現れると、〈グワー〉と咆哮を上げて立ち上がる熊五郎。
 背後から後ろ足を狙って跳び、ブスッと突き刺して刃を滑らせる。

 〈グギャー〉

 悲鳴とともにぺたりと座り込み、地面をバンバン叩いて怒り狂う熊五郎。
 隙あり!
 背中を見せて怒り狂う熊五郎を目掛けて再びジャンプし、短槍の峰を後頭部に叩き付ける。

 〈ゴン〉と音がして熊五郎の動きが止まる。
 オークの剛力で叩いたらそうなるわな。

 (テイム)〔リングベア・13・・・12・・・11・・・〕

 ん、これって・・・あれだよな。

 (テイム・テイム)〔・・・・・・〕
 (テイム・テイム)〔・・・・・・〕
 (テイム・テイム)〔リングベア、2-1〕

 おいおい、マジでテイム出来ちゃったよ。

 《起きろ! 熊五郎》〔リングベア、嗅覚・穴掘り〕

 《はい。マスター》

 あれっ、名前を付けちゃった様なので、熊五郎に待てと指示してスキル確認だ。
しおりを挟む
感想 53

あなたにおすすめの小説

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~

WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
 1~8巻好評発売中です!  ※2022年7月12日に本編は完結しました。  ◇ ◇ ◇  ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。  ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。  晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。  しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。  胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。  そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──  ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?  前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。  なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!  冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。  ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。  そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!

あるちゃいる
ファンタジー
 山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。  気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。  不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。  どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。  その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。  『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。  が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。  そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。  そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。   ⚠️超絶不定期更新⚠️

処理中です...