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154 新たな魔法
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族の特攻隊長だったが、ヤクザの杯を貰う予定だったと自慢げに言っていたので、裏社会に潜り込んでいるのは間違いなかろう。
身の安全を確保すれば、仕返しを考えるのはあの手の奴等の思考回路。
問題は俺の事を知る機会があったかどうかだが、王都の魔法部隊に居たのなら話を聞いている確率が高い。
ロスラント伯爵様の言葉では一月以上経っている事になるが、少しでも俺の情報を耳にすれば居所を探すだろう。
居場所が判ればリンディの事も知る事になり、リンディが俺の弟子だと知るのは確実。
ホリエントに護衛を頼んでも、優秀な魔法使い相手では勝ち目が無い。
三階のリンディ邸に行き、執事のルバルトにリンディとリンレィを俺が戻るまでロスラント邸に留まる様にと、手配してもらう。
ホリエントには家族共々ホテル住まいをする様に伝え、金貨の袋を渡しておく。
居場所はロスラント伯爵様の執事に伝える様に言い置き、急ぎシエナラに向かった。
* * * * * * * *
二日後にシエナラに着いたがギルドには居ないので、ハリスン達の狩り場に行き索敵で彼等を探す。
最大100メートル程の索敵では広い森の中から探し出すのは不可能なので、火魔法を貼付し三連続の花火を打ち上げる。
二度目の三連射から暫くして遠くで火魔法の爆発音が三回聞こえてくる。
爆発音の聞こえた方へジャンプし再び三連射、返答に打ち上がる昼の花火を目印に跳びハリスン達と合流できた。
「やっぱりユーゴだったのか。急ぎの用でもあるの」
「デリスに手伝って貰いたい事が出来たんだ。借りて行っても良いかな」
「大丈夫だよ。ユーゴが手伝って欲しいなんて珍しいな。厄介事かい?」
「ああ、相手も魔法使いなんだが訳有りの奴で、複数の魔法を使い熟すと思って間違いない。而も俺に恨みを持っているはずだ。俺のアパートを知られたらリンディも襲われる危険がある。ホリエントじゃ魔法使いには勝てないからな。俺は奴を探すが留守が心配だ。デリスなら結界魔法でリンディ達を守れると思い頼みに来たのさ」
「リンディ様には大恩があります。私で良ければ全力でお守りいたします!」
このお詫びは何れすると約束して、ハリスン達と別れた。
* * * * * * * *
「デリス急ぐので転移魔法を使うが、耳が痛くなるので口を閉じ鼻を摘まんで息を吐き出してみろ」
「・・・ユーゴ様耳が」
「少しおかしくなるだろう。耳が痛くなったらそうすれば治る、それか唾を飲み込む様にしろ。それと手を繋ぐが、絶対に手を離すなよ」
万一の事を考えデリスとロープで繋いでおく。
「良いか、今から空を飛ぶけど、口を開けるなよ」
そう告げて上空へジャンプし、巨大な結界の球体を張る。
繋いだ手がぎゅっと握られて、デリスを見ると耳を押さえている。
「デリス、鼻を摘まんで息を吐け!」
空いた手で鼻を摘まんで息を吐き出しているが口が空いている。
「口を閉じてだ、それか唾を飲み込んでみろ」
説明している間に高度が落ちていくので、再度上空へジャンプする。
三度上空へジャンプしシエナラの街を確認して水平移動する。
地上に降りると、デリスが震えながら聞いて来た。
「ユーゴ様、此れって転移魔法ですよね! でも・・・でも、転移魔法が空を飛べるなんて聞いた事も有りませんよ!」
「だが、実際森の上を跳んだからシエナラの側に来れただろう。出会った場所までシエナラから何日掛かった」
「あの場所からだと、街まで5、6日は掛かります」
「此れから王都に向かうが、デリスにも転移魔法を教えるからな」
「転移魔法ですか?」
「ああ、デリスは結界魔法が使えるので丁度良い」
「転移魔法に結界魔法がですか?」
「空を飛ぶには、結界魔法が必要なのさ。旅の途中で教えてやるからよく見ていろよ。今度は上へ5、6回ジャンプしてからフェルカナ方向に跳ぶが、耳が痛くなった時の事を忘れるなよ」
デリスは隠形が出来ないので、人目を引かない様に連続して上空へ上がる。
森の上と違い、初めて街を上空から見て目を見開くと同時に、耳が痛いのだろう鼻を摘まんで頬を膨らませている。
五度目のジャンプで推定高度500メートル、巨大な結界を琥珀色の物に変える。
「デリス良く見ろ! 結界が見えるな?」
鼻を摘まんで頭をコクコクしている器用なデリス。
「本来は透明にしているが、人に見られない為だ。人が空を飛ぶなんて誰も思ってないので大騒ぎになるからな」
そう言って結界を透明に戻し、フェルカナ方向に向かってジャンプする。
* * * * * * * *
一度目の休憩時デリスに透明な結界を張らせ、中でのんびりお茶を飲みながら転移魔法の講義を始める。
「転移魔法ってのは壁抜け魔法なんて言われているが、使い方次第では思いっきり遠くへ行けるんだ。それには先程見せた球形の結界を張れる事が条件になる」
「あんな大きな結界をですか? 私に出来るのでしょうか」
「直ぐには無理だが教えてやる。先ず転移魔法を習得して貰うが、帰ったら鑑定の練習をして貰う」
「鑑定ですか?」
「ああ、空を飛ぶには転移魔法に結界魔法と鑑定が必要なのさ。鑑定スキルが無くても跳べるが、死ぬ確率が高くなる。火魔法や土魔法は何発撃ったから残魔力がどれ位と判るので良いが、転移魔法で空を飛ぶのは思っている以上に魔力を使うんだ。だから残魔力を常に把握しておく必要が有る。その為の鑑定能力だ」
戸板状の壁を立て壁の横にデリスを立たせ、俺が壁に手を当て〈壁の向こう側へ〉と言って反対側へジャンプ。
回れ右をして、壁を見て〈壁の向こう側へ〉と言ってジャンプし、最後に何も言わずにジャンプ。
「火魔法や土魔法と同じだが違うのは、壁の向こうへ行く! 行きたいと言う思いと、魔力を身に纏う事だな。やってみな」
壁の前に立たせたが戸惑っている。
「魔力を身に纏うって・・・」
「そうだなぁ~、結界の避難所は周辺に魔力の壁を立てる様なものだが、今度は魔力を放り出した時にローブで身を包む感じかな。魔力を自分の身に纏うと思えば良いかな」
ちょっ、野営用のローブを取り出して身に纏ってみたり、広げて繁々と見たりし始めたよ。
素直というか馬鹿と言うか、人の言うことを鵜呑みにする。
だけど面白いので黙って見ている事にした。
何度かローブを纏い、納得する様に頷くと其れをしまって同じ動作を何度か繰り返した後〈壁の向こう側へ〉と呟きながらローブを纏う動作をする。
吹き出しそうになったが、デリスの姿が消えた。
だが俺の場所からは壁しか見えないが、壁の向こう側に人の気配がある。
「デリス、振り返ってもう一度遣ってみろ」
壁の向こうから返事が聞こえ、少しするとデリスの姿が忽然と現れた。
へぇ~、転移魔法の出現するところを初めて見たが、確かに瞬間移動に違いない。
感激に目を潤ませるデリスに、忘れないうちに繰り返せと命じ壁抜けを20回繰り返させた。
俺の魔力回復と同時にまたもや上空へジャンプし移動を始めるが、飛び始めて五分もせずに地上に降りて休憩タイム。
今度は何もせずに菓子を食べお茶を飲んでのんびりする。
「ユーゴ様、さっき移動し始めたばかりなのに、もう休憩ですか?」
「それな、一回の移動でどれ位の魔力を使っているか判るか。上空へジャンプ5回しただけで魔力を10回使っている、水平移動一回すれば魔力を3回使うんだ町や村を飛び越す度にだぞ。馬車で一日の距離を跳べば40~50回魔力を使うんだ。デリスの魔力量では転移魔法は教えるが空の旅は教えられないな。転移魔法は文字通り一ヶ所から別の場所へ移動するのだが、地上なら魔力の心配はいらないが遠くへは跳べない。見える所までしか跳べないからな」
「それで高い所を跳ぶのですか?」
「そうだ、上に上がれば遠くが見える。その見えた遠くの町や村の上を目指して跳んでいる。転移魔法を習得しても、死にたくなければ何も無い高い所へは絶対に跳ぶなよ」
「そんなに危険な事なんですか?」
「先ず耳が痛むなんて知らなかっただろう。それにジャンプして上に上がった瞬間から落ちているんだ。その時になって地面に降りようとしても、殆ど時間が無い。その結果どうなると思う」
「落ちて怪我をします」
「それは少し高い所から落ちたときのことだが、運が悪ければそれでも死ぬ。今一回で100メートル程度の高さに上がっているが、落ちたら生卵を叩きつけた様になって死ぬぞ。俺はそれ以外の事も知っているので、死なずに空を移動できるんだ」
魔力の回復を待つ間に結界のドームを挟んで、デリスに二つの避難所を結界で作らせる。
最初はデリスの避難所から俺のドームへジャンプ、そのまま反対側の避難所へジャンプと近距離ジャンプの練習をさせる。
陽が落ちる頃には避難所間のジャンプが出来る様になったが、デリスの魔力回復が追いつかない。
俺は魔力回復が3時間少々になっているが、デリスは7時間半は必要で先が長い。
* * * * * * * *
デリスを連れての旅だが王都には二日で着いたので、アパートに帰り警備兵に異変は無いか確認する。
特に変わった事は無いとの返事に、何か注意事項を聞いているかと尋ねたが特に何の指示も受けていないとの返事。
狐人族で赤毛、瞳の色は金色に近く痩せて長身の男を見掛けたら教えてくれと伝えるが、絶対に声を掛けたり気を引く様な事はするなと厳命しておく。
ヘルシンド宰相が隠居をするのなら、引き継ぎとベイオスの手配はどうなのか聞き忘れていた。
身の安全を確保すれば、仕返しを考えるのはあの手の奴等の思考回路。
問題は俺の事を知る機会があったかどうかだが、王都の魔法部隊に居たのなら話を聞いている確率が高い。
ロスラント伯爵様の言葉では一月以上経っている事になるが、少しでも俺の情報を耳にすれば居所を探すだろう。
居場所が判ればリンディの事も知る事になり、リンディが俺の弟子だと知るのは確実。
ホリエントに護衛を頼んでも、優秀な魔法使い相手では勝ち目が無い。
三階のリンディ邸に行き、執事のルバルトにリンディとリンレィを俺が戻るまでロスラント邸に留まる様にと、手配してもらう。
ホリエントには家族共々ホテル住まいをする様に伝え、金貨の袋を渡しておく。
居場所はロスラント伯爵様の執事に伝える様に言い置き、急ぎシエナラに向かった。
* * * * * * * *
二日後にシエナラに着いたがギルドには居ないので、ハリスン達の狩り場に行き索敵で彼等を探す。
最大100メートル程の索敵では広い森の中から探し出すのは不可能なので、火魔法を貼付し三連続の花火を打ち上げる。
二度目の三連射から暫くして遠くで火魔法の爆発音が三回聞こえてくる。
爆発音の聞こえた方へジャンプし再び三連射、返答に打ち上がる昼の花火を目印に跳びハリスン達と合流できた。
「やっぱりユーゴだったのか。急ぎの用でもあるの」
「デリスに手伝って貰いたい事が出来たんだ。借りて行っても良いかな」
「大丈夫だよ。ユーゴが手伝って欲しいなんて珍しいな。厄介事かい?」
「ああ、相手も魔法使いなんだが訳有りの奴で、複数の魔法を使い熟すと思って間違いない。而も俺に恨みを持っているはずだ。俺のアパートを知られたらリンディも襲われる危険がある。ホリエントじゃ魔法使いには勝てないからな。俺は奴を探すが留守が心配だ。デリスなら結界魔法でリンディ達を守れると思い頼みに来たのさ」
「リンディ様には大恩があります。私で良ければ全力でお守りいたします!」
このお詫びは何れすると約束して、ハリスン達と別れた。
* * * * * * * *
「デリス急ぐので転移魔法を使うが、耳が痛くなるので口を閉じ鼻を摘まんで息を吐き出してみろ」
「・・・ユーゴ様耳が」
「少しおかしくなるだろう。耳が痛くなったらそうすれば治る、それか唾を飲み込む様にしろ。それと手を繋ぐが、絶対に手を離すなよ」
万一の事を考えデリスとロープで繋いでおく。
「良いか、今から空を飛ぶけど、口を開けるなよ」
そう告げて上空へジャンプし、巨大な結界の球体を張る。
繋いだ手がぎゅっと握られて、デリスを見ると耳を押さえている。
「デリス、鼻を摘まんで息を吐け!」
空いた手で鼻を摘まんで息を吐き出しているが口が空いている。
「口を閉じてだ、それか唾を飲み込んでみろ」
説明している間に高度が落ちていくので、再度上空へジャンプする。
三度上空へジャンプしシエナラの街を確認して水平移動する。
地上に降りると、デリスが震えながら聞いて来た。
「ユーゴ様、此れって転移魔法ですよね! でも・・・でも、転移魔法が空を飛べるなんて聞いた事も有りませんよ!」
「だが、実際森の上を跳んだからシエナラの側に来れただろう。出会った場所までシエナラから何日掛かった」
「あの場所からだと、街まで5、6日は掛かります」
「此れから王都に向かうが、デリスにも転移魔法を教えるからな」
「転移魔法ですか?」
「ああ、デリスは結界魔法が使えるので丁度良い」
「転移魔法に結界魔法がですか?」
「空を飛ぶには、結界魔法が必要なのさ。旅の途中で教えてやるからよく見ていろよ。今度は上へ5、6回ジャンプしてからフェルカナ方向に跳ぶが、耳が痛くなった時の事を忘れるなよ」
デリスは隠形が出来ないので、人目を引かない様に連続して上空へ上がる。
森の上と違い、初めて街を上空から見て目を見開くと同時に、耳が痛いのだろう鼻を摘まんで頬を膨らませている。
五度目のジャンプで推定高度500メートル、巨大な結界を琥珀色の物に変える。
「デリス良く見ろ! 結界が見えるな?」
鼻を摘まんで頭をコクコクしている器用なデリス。
「本来は透明にしているが、人に見られない為だ。人が空を飛ぶなんて誰も思ってないので大騒ぎになるからな」
そう言って結界を透明に戻し、フェルカナ方向に向かってジャンプする。
* * * * * * * *
一度目の休憩時デリスに透明な結界を張らせ、中でのんびりお茶を飲みながら転移魔法の講義を始める。
「転移魔法ってのは壁抜け魔法なんて言われているが、使い方次第では思いっきり遠くへ行けるんだ。それには先程見せた球形の結界を張れる事が条件になる」
「あんな大きな結界をですか? 私に出来るのでしょうか」
「直ぐには無理だが教えてやる。先ず転移魔法を習得して貰うが、帰ったら鑑定の練習をして貰う」
「鑑定ですか?」
「ああ、空を飛ぶには転移魔法に結界魔法と鑑定が必要なのさ。鑑定スキルが無くても跳べるが、死ぬ確率が高くなる。火魔法や土魔法は何発撃ったから残魔力がどれ位と判るので良いが、転移魔法で空を飛ぶのは思っている以上に魔力を使うんだ。だから残魔力を常に把握しておく必要が有る。その為の鑑定能力だ」
戸板状の壁を立て壁の横にデリスを立たせ、俺が壁に手を当て〈壁の向こう側へ〉と言って反対側へジャンプ。
回れ右をして、壁を見て〈壁の向こう側へ〉と言ってジャンプし、最後に何も言わずにジャンプ。
「火魔法や土魔法と同じだが違うのは、壁の向こうへ行く! 行きたいと言う思いと、魔力を身に纏う事だな。やってみな」
壁の前に立たせたが戸惑っている。
「魔力を身に纏うって・・・」
「そうだなぁ~、結界の避難所は周辺に魔力の壁を立てる様なものだが、今度は魔力を放り出した時にローブで身を包む感じかな。魔力を自分の身に纏うと思えば良いかな」
ちょっ、野営用のローブを取り出して身に纏ってみたり、広げて繁々と見たりし始めたよ。
素直というか馬鹿と言うか、人の言うことを鵜呑みにする。
だけど面白いので黙って見ている事にした。
何度かローブを纏い、納得する様に頷くと其れをしまって同じ動作を何度か繰り返した後〈壁の向こう側へ〉と呟きながらローブを纏う動作をする。
吹き出しそうになったが、デリスの姿が消えた。
だが俺の場所からは壁しか見えないが、壁の向こう側に人の気配がある。
「デリス、振り返ってもう一度遣ってみろ」
壁の向こうから返事が聞こえ、少しするとデリスの姿が忽然と現れた。
へぇ~、転移魔法の出現するところを初めて見たが、確かに瞬間移動に違いない。
感激に目を潤ませるデリスに、忘れないうちに繰り返せと命じ壁抜けを20回繰り返させた。
俺の魔力回復と同時にまたもや上空へジャンプし移動を始めるが、飛び始めて五分もせずに地上に降りて休憩タイム。
今度は何もせずに菓子を食べお茶を飲んでのんびりする。
「ユーゴ様、さっき移動し始めたばかりなのに、もう休憩ですか?」
「それな、一回の移動でどれ位の魔力を使っているか判るか。上空へジャンプ5回しただけで魔力を10回使っている、水平移動一回すれば魔力を3回使うんだ町や村を飛び越す度にだぞ。馬車で一日の距離を跳べば40~50回魔力を使うんだ。デリスの魔力量では転移魔法は教えるが空の旅は教えられないな。転移魔法は文字通り一ヶ所から別の場所へ移動するのだが、地上なら魔力の心配はいらないが遠くへは跳べない。見える所までしか跳べないからな」
「それで高い所を跳ぶのですか?」
「そうだ、上に上がれば遠くが見える。その見えた遠くの町や村の上を目指して跳んでいる。転移魔法を習得しても、死にたくなければ何も無い高い所へは絶対に跳ぶなよ」
「そんなに危険な事なんですか?」
「先ず耳が痛むなんて知らなかっただろう。それにジャンプして上に上がった瞬間から落ちているんだ。その時になって地面に降りようとしても、殆ど時間が無い。その結果どうなると思う」
「落ちて怪我をします」
「それは少し高い所から落ちたときのことだが、運が悪ければそれでも死ぬ。今一回で100メートル程度の高さに上がっているが、落ちたら生卵を叩きつけた様になって死ぬぞ。俺はそれ以外の事も知っているので、死なずに空を移動できるんだ」
魔力の回復を待つ間に結界のドームを挟んで、デリスに二つの避難所を結界で作らせる。
最初はデリスの避難所から俺のドームへジャンプ、そのまま反対側の避難所へジャンプと近距離ジャンプの練習をさせる。
陽が落ちる頃には避難所間のジャンプが出来る様になったが、デリスの魔力回復が追いつかない。
俺は魔力回復が3時間少々になっているが、デリスは7時間半は必要で先が長い。
* * * * * * * *
デリスを連れての旅だが王都には二日で着いたので、アパートに帰り警備兵に異変は無いか確認する。
特に変わった事は無いとの返事に、何か注意事項を聞いているかと尋ねたが特に何の指示も受けていないとの返事。
狐人族で赤毛、瞳の色は金色に近く痩せて長身の男を見掛けたら教えてくれと伝えるが、絶対に声を掛けたり気を引く様な事はするなと厳命しておく。
ヘルシンド宰相が隠居をするのなら、引き継ぎとベイオスの手配はどうなのか聞き忘れていた。
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