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081 落ちぶれた奴等
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キエテフの冒険者ギルドに立ち寄り、買い取り係にマジックバッグをポンポンとして解体場に向かう。
以前の事も有るので広い場所を指示されて並べていく。
ブラックベア、一頭
オーク、三頭
ホーンボア、三頭
エルク、二頭
ブッシュゴート、一頭
フォレストウルフ、9頭
ラッシュウルフ、14頭
並べ終わるとグレン達と食堂で待っていると、解体主任に言っておく。
さぁ、エールだ!
食堂のカウンターでジョッキを三つ並べて大振りの氷を落とし込み、なみなみと注いで貰う。
「エールも冷やすのか?」
「まぁ一度は飲んでみなよ。暑い時の冷えたエールは、なにものにも代えがたいから」
空いたテーブルに陣取り、軽くかき混ぜて一気飲み。
〈プファ~ァァァ〉「ちょっとお代わりしてくる♪」
カウンターにジョッキを置いてお代わりを頼む。
テーブルに戻るとグレンとオールドが〈ブファ~〉と声を揃えている。
「こりゃ~旨ぇなぁ~」
「冷たいのがきゅーとして堪らんねぇ。お代わりお代わり♪」
二人がジョッキを手に立ち上がると、離れたテーブルから声が掛かる。
「よう、何時ぞやの兄さんじゃねぇか。済まんが俺達にも氷を頼めないか」
「良いよ、マスターに頼んで木桶を借りて来なよ」
持って来た木桶に氷の山を築いて渡すと、周囲のテーブルからエールのジョッキを片手に人が集まってくる。
「お前、こんな所で変な事を流行らしていたんだな」
「いやいや、これは流行るでしょう。王都に帰ったら居酒屋に氷を売りつけようぜ」
「まぁ氷一つ鉄貨一枚が良いところだと思うよ。新米魔法使いの小遣い稼ぎには良いが、夏場だけの稼ぎだね」
解体主任が査定用紙を持ってきて差し出す。
ブラックベア、230,000ダーラ
オーク、70,000×3=210,000ダーラ
ホーンボア、60,000×3=180,000ダーラ
エルク、65,000×2=130,000ダーラ
ブッシュゴート、70,000ダーラ
フォレストウルフ、60,000×9=540,000ダーラ
ラッシュウルフ、50,000×14=700,000ダーラ
合計、2,060,000ダーラ
了解して用紙をグレンに渡したが押し返された。
「此れは全てお前の物だ。俺達は花だけで十分だし、馬車の礼の品物を貰っているからな」
「今回の事は感謝しているし、色々と手ほどきをお願いするので宜しく。師匠」
「其れはオールズの才能と練習次第だね」
楽しく談笑しているのに、遠くからのねちっこい視線が気になる。
鬱陶しいなと思い目を向けると、マウンテンモンキーのトールじゃないの。
暫く見ないうちに、程よく落ちぶれた感じで哀愁が漂っている。
満面の笑みでエールのジョッキを掲げて、久方ぶりの再会を祝しておく。
「兄さんは奴を知っているのか?」
「ブレメナウ商会のザラムス達と森へ行った時に、護衛のバンガート達の一員として一緒だったよ。腰抜けなくせに人を見下す奴だったけど、途中から魔法が使えなくなっていたな」
「一年くらい前から魔法が使えなくなり、今じゃパーティーの荷物持ちをして食いつないでいるぞ」
「魔法が使えるからって、大して役にも立たないくせに偉そうにしていたからな」
「今じゃ、頭を下げて臨時の荷物持ちに雇って貰っている。落ちぶれたものだ」
「お可哀想に」と口では言いながら、トールを見てニヤリと笑ってやる。
* * * * * * * *
ブレメナウ商会に寄り、アガニスと合流して王都に向かった。
五日目の朝ダンテベルの西門に到着し、貴族専用通路に侵入して馬車を止める。
「身分証を」
身分証を差し出しながら、聞いた様な声に思わず顔を見てびっくり。
騎士団の隊長さんじゃ在りませんか、って服が衛兵の物でしかも一兵卒。
俺の身分証を受け取った隊長さんも、其れを見て動きが止まる。
ギギギギと音がする様なぎこちない動きで俺に向き直るが、憤怒の形相だ。
俺を揶揄ってお家の一大事を招き、挙げ句に金貨400枚を失った伯爵様の怒りを買った様だが、そんな顔で見られても俺のせいじゃないぞ。
「何か不審な点でも御座いますか、遠慮無く言って下さいね。その後お腹の調子は如何ですか? 痛むようでしたら即座に治しますよ♪ 少々治療費は高いですが」
〈ギリッ〉と奥歯を噛みしめる音がする。
「どうぞ・・・お通り・下さい。男爵様」
「そんなに畏まらなくても良いよ。所詮、供連れ一人いない貧乏男爵だからね♪」
それ以上力を入れると、身分証が変形するよと言いたい位に握りしめて突き返してきた。
向かいに座るグレンが、真っ赤な顔で腹を抱えて痙攣している。
街中を通り抜け北門の貴族専用通路に入ると、衛兵達が緊張の面持ちで身分証を受け取り、チラリと見て即座に通過を許してくれた。
フィラント伯爵は、配下の者を相当絞り上げた様だ。
まぁ伯爵本人が下位貴族を見下していては、配下の態度は変わらないと思うけどな。
暇な馬車旅はグレンとオールズの訓練に最適で、著しい進歩を促した。
グレンが石の様に固い氷塊を作れる様になったのは、俺が暗示代わりにストーンバレット用の拳大の石を握らせて、イメージ力を高めた為だろうと思う。
二日程石の様に固い氷塊を作らせた後、ストーンアローを見本に持たせてひたすらアイスアローを作らせた。
三日目には〈だー、飽きた!〉と言って不貞寝をしていたが、目覚めると再びアイスアローを作り始める熱心さ。
オールズはグレンの練習用石ころを手に魔力操作を続けていたが、拳大の石ころを見ながら片手を前に差し出した時、いきなり石ころと同じ物が現れた。
「おっ、やったね」と褒めた瞬間、オールズが崩れ落ちた。
「どうした! オールズ! おい!」
「大丈夫だよグレン。完全な魔力切れだな」
「魔力切れって、此奴は魔法を使えないのに魔力切れも糞も無いだろう」
「見本の石を手にひたすら魔力操作の練習をしていて、グレンが氷塊を作れる様になった時を思い出したんだろうな。多分、無意識に掌に石をと念じて魔力を押し出してしまったんだよ。魔力量の調節が出来ないので一気にね」
「やれやれ、ビックリさせるぜ。だけど本当に土魔法が使えるんだな」
「第一歩を踏み出したばかりだが優秀だね。押し出す魔力量の調節を教えないと、毎回魔力切れで大変だぞ」
オールズの魔力量は24、俺の計算では12回程度は使えると思うがいきなりは無理だろう。
最初は半分量で止める事を教え、次いでその半分にすれば四回になる。
その半分8分割に出来る様になれば、避難所の練習を始めても良いかもだが安定した石ころ作りが先だな。
魔力24でも魔力切れからの回復には8時間を要したので、最初は皆魔力に関係なく回復迄に8時間が必要なのだろう。
そうなるとオールズの魔力が1回復するのに、20分を要する事になる。
やはり魔力の少ない者は不利である。
グレンは王都到着までに、アイスアローとアイスランスを作る事が出来る様になったし、オールズも石ころを4~5個作れる様になった。
ここから先は草原で一定期間の練習が必要なので、落ち着いたら教える事にする。
オールズにはバレットを作る際に魔力を減らす練習をさせて、現在4~5個の石ころを作れが、其れが8個以上作れる様になるまで続ける様にと言っておく。
8個以上作れる様になれば、グレンに渡しているストーンアローとストーンバレットの見本と同じ物を作る練習だ。
そして毎日其れを作り、魔力切れを起こして寝る様に言っておく。
完璧に出来る様になれば、避難所とドーム作りを教えてから射撃練習だと言うと、嬉しそうに頷いていた。
* * * * * * * *
無事九月中に王都クランズに帰り着き、ブルメナウ商会へ直行する。
幸いブルメナウ会長は在宅中で、サロンに案内された。
馬車の礼を言い、グレンとオールズを紹介して本題に入る。
テーブルにクリスタルフラワーを収めた茶筒状の容器を並べて開封すると、甘く優しい香りが部屋中に広がる。
「流石ですね。数多の冒険者が求めても見つけられない物を、あっさりと採取してこられる。四本も貰って宜しいのですか」
「大丈夫ですよ。オンデウス男爵殿も、冒険者ギルドに提供する物を三本持っています。それと男爵殿からブルメナウ会長に、馬車のお礼を渡したいと預かっている物があります。ホワイトフォックスなので此処では出せません」
「それは又、その様な貴重な物を宜しいのですか?」
「問題ありません。ブルメナウ殿に馬車を提供して頂いたお陰で、色々と貴重な体験が出来たお礼です。それにホワイトフォックスも、ユーゴのお陰で手に入りましたのでね」
この野郎、遠回しにバラしていやがる。
これ以上喋ると殺す! との思いを込めて睨み付けるが、何処吹く風と飄々としていやがる。
「会長のご都合の良い時に冒険者ギルドに出向き、受け取りの手続きをお願い致します」
翌日冒険者ギルドで検分し解体を依頼する事になりその日はグレン達と会長宅にお泊まりする事になった。
夕食後サロンでミシェルが王立貴族学院の制服を披露してくれたので、クリスタルフラワー二本をお祝いとして手渡す。
嬉しそうに花の筒を抱えているが、根ごと採取してきたのだが鉢に移植しても長くは持たないとの事で、奥地との環境や土壌の違いで枯れるのだろうと推測する。
以前の事も有るので広い場所を指示されて並べていく。
ブラックベア、一頭
オーク、三頭
ホーンボア、三頭
エルク、二頭
ブッシュゴート、一頭
フォレストウルフ、9頭
ラッシュウルフ、14頭
並べ終わるとグレン達と食堂で待っていると、解体主任に言っておく。
さぁ、エールだ!
食堂のカウンターでジョッキを三つ並べて大振りの氷を落とし込み、なみなみと注いで貰う。
「エールも冷やすのか?」
「まぁ一度は飲んでみなよ。暑い時の冷えたエールは、なにものにも代えがたいから」
空いたテーブルに陣取り、軽くかき混ぜて一気飲み。
〈プファ~ァァァ〉「ちょっとお代わりしてくる♪」
カウンターにジョッキを置いてお代わりを頼む。
テーブルに戻るとグレンとオールドが〈ブファ~〉と声を揃えている。
「こりゃ~旨ぇなぁ~」
「冷たいのがきゅーとして堪らんねぇ。お代わりお代わり♪」
二人がジョッキを手に立ち上がると、離れたテーブルから声が掛かる。
「よう、何時ぞやの兄さんじゃねぇか。済まんが俺達にも氷を頼めないか」
「良いよ、マスターに頼んで木桶を借りて来なよ」
持って来た木桶に氷の山を築いて渡すと、周囲のテーブルからエールのジョッキを片手に人が集まってくる。
「お前、こんな所で変な事を流行らしていたんだな」
「いやいや、これは流行るでしょう。王都に帰ったら居酒屋に氷を売りつけようぜ」
「まぁ氷一つ鉄貨一枚が良いところだと思うよ。新米魔法使いの小遣い稼ぎには良いが、夏場だけの稼ぎだね」
解体主任が査定用紙を持ってきて差し出す。
ブラックベア、230,000ダーラ
オーク、70,000×3=210,000ダーラ
ホーンボア、60,000×3=180,000ダーラ
エルク、65,000×2=130,000ダーラ
ブッシュゴート、70,000ダーラ
フォレストウルフ、60,000×9=540,000ダーラ
ラッシュウルフ、50,000×14=700,000ダーラ
合計、2,060,000ダーラ
了解して用紙をグレンに渡したが押し返された。
「此れは全てお前の物だ。俺達は花だけで十分だし、馬車の礼の品物を貰っているからな」
「今回の事は感謝しているし、色々と手ほどきをお願いするので宜しく。師匠」
「其れはオールズの才能と練習次第だね」
楽しく談笑しているのに、遠くからのねちっこい視線が気になる。
鬱陶しいなと思い目を向けると、マウンテンモンキーのトールじゃないの。
暫く見ないうちに、程よく落ちぶれた感じで哀愁が漂っている。
満面の笑みでエールのジョッキを掲げて、久方ぶりの再会を祝しておく。
「兄さんは奴を知っているのか?」
「ブレメナウ商会のザラムス達と森へ行った時に、護衛のバンガート達の一員として一緒だったよ。腰抜けなくせに人を見下す奴だったけど、途中から魔法が使えなくなっていたな」
「一年くらい前から魔法が使えなくなり、今じゃパーティーの荷物持ちをして食いつないでいるぞ」
「魔法が使えるからって、大して役にも立たないくせに偉そうにしていたからな」
「今じゃ、頭を下げて臨時の荷物持ちに雇って貰っている。落ちぶれたものだ」
「お可哀想に」と口では言いながら、トールを見てニヤリと笑ってやる。
* * * * * * * *
ブレメナウ商会に寄り、アガニスと合流して王都に向かった。
五日目の朝ダンテベルの西門に到着し、貴族専用通路に侵入して馬車を止める。
「身分証を」
身分証を差し出しながら、聞いた様な声に思わず顔を見てびっくり。
騎士団の隊長さんじゃ在りませんか、って服が衛兵の物でしかも一兵卒。
俺の身分証を受け取った隊長さんも、其れを見て動きが止まる。
ギギギギと音がする様なぎこちない動きで俺に向き直るが、憤怒の形相だ。
俺を揶揄ってお家の一大事を招き、挙げ句に金貨400枚を失った伯爵様の怒りを買った様だが、そんな顔で見られても俺のせいじゃないぞ。
「何か不審な点でも御座いますか、遠慮無く言って下さいね。その後お腹の調子は如何ですか? 痛むようでしたら即座に治しますよ♪ 少々治療費は高いですが」
〈ギリッ〉と奥歯を噛みしめる音がする。
「どうぞ・・・お通り・下さい。男爵様」
「そんなに畏まらなくても良いよ。所詮、供連れ一人いない貧乏男爵だからね♪」
それ以上力を入れると、身分証が変形するよと言いたい位に握りしめて突き返してきた。
向かいに座るグレンが、真っ赤な顔で腹を抱えて痙攣している。
街中を通り抜け北門の貴族専用通路に入ると、衛兵達が緊張の面持ちで身分証を受け取り、チラリと見て即座に通過を許してくれた。
フィラント伯爵は、配下の者を相当絞り上げた様だ。
まぁ伯爵本人が下位貴族を見下していては、配下の態度は変わらないと思うけどな。
暇な馬車旅はグレンとオールズの訓練に最適で、著しい進歩を促した。
グレンが石の様に固い氷塊を作れる様になったのは、俺が暗示代わりにストーンバレット用の拳大の石を握らせて、イメージ力を高めた為だろうと思う。
二日程石の様に固い氷塊を作らせた後、ストーンアローを見本に持たせてひたすらアイスアローを作らせた。
三日目には〈だー、飽きた!〉と言って不貞寝をしていたが、目覚めると再びアイスアローを作り始める熱心さ。
オールズはグレンの練習用石ころを手に魔力操作を続けていたが、拳大の石ころを見ながら片手を前に差し出した時、いきなり石ころと同じ物が現れた。
「おっ、やったね」と褒めた瞬間、オールズが崩れ落ちた。
「どうした! オールズ! おい!」
「大丈夫だよグレン。完全な魔力切れだな」
「魔力切れって、此奴は魔法を使えないのに魔力切れも糞も無いだろう」
「見本の石を手にひたすら魔力操作の練習をしていて、グレンが氷塊を作れる様になった時を思い出したんだろうな。多分、無意識に掌に石をと念じて魔力を押し出してしまったんだよ。魔力量の調節が出来ないので一気にね」
「やれやれ、ビックリさせるぜ。だけど本当に土魔法が使えるんだな」
「第一歩を踏み出したばかりだが優秀だね。押し出す魔力量の調節を教えないと、毎回魔力切れで大変だぞ」
オールズの魔力量は24、俺の計算では12回程度は使えると思うがいきなりは無理だろう。
最初は半分量で止める事を教え、次いでその半分にすれば四回になる。
その半分8分割に出来る様になれば、避難所の練習を始めても良いかもだが安定した石ころ作りが先だな。
魔力24でも魔力切れからの回復には8時間を要したので、最初は皆魔力に関係なく回復迄に8時間が必要なのだろう。
そうなるとオールズの魔力が1回復するのに、20分を要する事になる。
やはり魔力の少ない者は不利である。
グレンは王都到着までに、アイスアローとアイスランスを作る事が出来る様になったし、オールズも石ころを4~5個作れる様になった。
ここから先は草原で一定期間の練習が必要なので、落ち着いたら教える事にする。
オールズにはバレットを作る際に魔力を減らす練習をさせて、現在4~5個の石ころを作れが、其れが8個以上作れる様になるまで続ける様にと言っておく。
8個以上作れる様になれば、グレンに渡しているストーンアローとストーンバレットの見本と同じ物を作る練習だ。
そして毎日其れを作り、魔力切れを起こして寝る様に言っておく。
完璧に出来る様になれば、避難所とドーム作りを教えてから射撃練習だと言うと、嬉しそうに頷いていた。
* * * * * * * *
無事九月中に王都クランズに帰り着き、ブルメナウ商会へ直行する。
幸いブルメナウ会長は在宅中で、サロンに案内された。
馬車の礼を言い、グレンとオールズを紹介して本題に入る。
テーブルにクリスタルフラワーを収めた茶筒状の容器を並べて開封すると、甘く優しい香りが部屋中に広がる。
「流石ですね。数多の冒険者が求めても見つけられない物を、あっさりと採取してこられる。四本も貰って宜しいのですか」
「大丈夫ですよ。オンデウス男爵殿も、冒険者ギルドに提供する物を三本持っています。それと男爵殿からブルメナウ会長に、馬車のお礼を渡したいと預かっている物があります。ホワイトフォックスなので此処では出せません」
「それは又、その様な貴重な物を宜しいのですか?」
「問題ありません。ブルメナウ殿に馬車を提供して頂いたお陰で、色々と貴重な体験が出来たお礼です。それにホワイトフォックスも、ユーゴのお陰で手に入りましたのでね」
この野郎、遠回しにバラしていやがる。
これ以上喋ると殺す! との思いを込めて睨み付けるが、何処吹く風と飄々としていやがる。
「会長のご都合の良い時に冒険者ギルドに出向き、受け取りの手続きをお願い致します」
翌日冒険者ギルドで検分し解体を依頼する事になりその日はグレン達と会長宅にお泊まりする事になった。
夕食後サロンでミシェルが王立貴族学院の制服を披露してくれたので、クリスタルフラワー二本をお祝いとして手渡す。
嬉しそうに花の筒を抱えているが、根ごと採取してきたのだが鉢に移植しても長くは持たないとの事で、奥地との環境や土壌の違いで枯れるのだろうと推測する。
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