ゴブリンキラー・魔物を喰らう者

暇野無学

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070 裏切り

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 ボラードホテルに呼び出されたボイスは、手下二人を引き連れてエランドの元を訪れた。

 「どうした、一人で来いと言っていた筈だぞ」

 「そうもいかなくなってね、エランドさん」

 「どうして我の名を知って・・・」

 エランドが思わず漏らしたとき、ボイスの両隣に控えていた二人が抜刀して剣先を突き付けた。

 「お静かにお願いしますよ。死にたくはないでしょう」

 エランドは人に見られたくない為、護衛が居ない事を忘れて部屋に引き入れた事を後悔した。

 「何をする気だ、犯罪奴隷になるつもりか」

 突き付けられた剣が身体に食い込み、黙らされる。

 「お前が子爵家を追放されたって事は、判っているんだ。何時まで貴族気取りなんだ、お前が襲わせた相手の正体も判ったぜ。とんでもない疫病神を紹介してくれたな、仲間は捕まったし俺達も遠からずお尋ね者になる身だ、相応の礼はさせて貰うぞ」

 「待て、逃亡資金ならたっぷり弾むから、命だけは助けてくれ」

 「勿論だ、貰うものを貰ったら無駄な殺しはしねえよ」

 エランドは椅子に座らされ、縛りあげられると口にボロ布を突っ込まれる。
 三人掛かりで身体検査をされて、ズボンの裏に縫い付けられたお財布ポーチを剥ぎ取られた。

 「さーてと、使用者登録を外して貰おうか。嫌ならゆっくりと切り刻んでやるからな」

 剣からナイフに持ち替えた男がエランドの頬にナイフを滑らせる。

 「どうする、使用者登録を素直に外すか、切り刻まれるか選べ!」

 此れだけが家を放り出された時に、持ち出せた全財産だ。
 渡してなるものかと思ったが、両耳を切り落とされ、指にナイフの刃が食い込んだとき必死に頷いた。

 「案外素直じゃねえか、ゆっくりしていな、そのうちハルトって疫病神が迎えに来てくれるだろうさ」

 そう言って、ボイスは仲間と共にヘイエルの街から姿を消した。
 エランドがホテルの従業員に見つけて貰えたのは翌日の昼前であった。
 然しボイスの心遣いにより、エランドの座る椅子の背には張り紙が有った。

 『この男オシエク通りの襲撃主犯、警備隊に連絡すべし』

 エランドの戒めを解こうと後ろに回った従業員は、張り紙を読むと騒ぐエランドを無視して主人に知らせた。

 ボラードホテルからの通報により、エランドはあっさりと捕まってしまった。
 取り調べに際し、ハルトに対する恨み辛みを吐き出したが、重要人物に対する襲撃犯の首魁として散々殴られただけだった。
 ボイス達は既に街から逃げ出しており、ヘレナ達に対する危険は去ったとみて、コーエン侯爵は冒険者ギルドと王国に通報しただけで終わった。

 ・・・・・・

 季節は移り暑くなり始めた頃、ヘレナに来客があった。
 立派な馬車に紋章付きは明らかに貴族のものだが、あいにく家紋の知識の有る者がいない。

 「カルカスの領主、トリア・フィラハ子爵様の使いで参りましたジャコヴァと申します。治癒魔法でご高名なヘレナ・ヒュイラギ様にお嬢様の病気治療をお願い致したくお伺いしました」

 そう言われ、取り次いモルサンが困ってしまった。
 ハルトの家なら、治療依頼は用紙に用件を書かせて追い返すのだが、ヘレナへの依頼は初めての事だった。
 当主はあくまでもヘレナであり、ハルトは森に行っていて居ない。

 客を待たせ、何時もの依頼用紙を取りに内階段に向かっているときにヘレナと出会った。

 「貴族のお客様ですって」

 「はい、ヘレナ様への治療依頼です。ハルト様同様に、依頼書に必要事項を書いて貰おうと思います」

 ハルトに対し治療依頼が来ているのを知っていたが、自分にとはと興味が湧いた。
 モルサンに依頼書の記入が終われば、客を待たせて持って来る様に頼む。

 依頼書には、フィラハ子爵の第二夫人の次女カーラ様が、半年前より病に伏せ日々病み衰えてゆくばかり。
 高名な治癒魔法師を何人も呼んだが、治療の効果が無いばかりか余命もあと僅かと告げられた。
 ハルト様にもお願いしたがお返事を貰えず、ヘレナ様にお願いに参りましたと。

 依頼書を読み、ハルトに依頼しているのに何もしていないのに腹を立てた。

 「ハルトは何処に行っているの」

 「森で御座います。4~5日で戻ると伺っておりますので、今日明日には戻られます」

 「使者の方には、ハルトが戻るまで返答を待って貰いなさい」

 ・・・・・・

 気楽な訓練から戻ると、モルサンからヘレナ様がお待ちですと告げられた。
 何か有ったのかと問えば、ヘレナ様に治療依頼の使者が参りましたと教えられた。
 俺の所に来た治療依頼は、依頼用紙に記入させてぶっちしているので、姉さんの噂を聞いた者が其方を頼ったか。

 「姉さん、帰ったよ」

 駆け寄ってくる、ミリーネの頭を撫でながら用件を聞くと、依頼書を差し出し行ってみようと思うと言われた。
 依頼書には、フィラハ子爵の第二夫人の次女カーラの状態が書かれているが、子供と病気の文言に弱いのは変わらずか。

 「姉さんは、クロドス商会の事を忘れた訳じゃないだろう。フィシア一人を治した結果起きた騒動を」

 「忘れてないわよ。でも、今貴方は公爵様なんでしょう。王様の次で、貴族だって無理は言えないって言ってたじゃない」

 「確かに行ったよ、でも一人治療すると歯止めが利かなくなるぞ。脅しては来ない代わりに、泣き落としと恨み言を山ほど聞かされる事になる。其れでも良いのか」

 「それは困るけど、貴方と同じ方法を取るわ。貴方の許可を貰ったら治療しますってね」

 「俺に丸投げかよ」

 「でもね、私も出来る事で少しは稼いでおかなくっちゃね。何時までも貴方の稼ぎにぶら下がっていては、ミリーネの為にも良くないでしょう」

 「まあな、所詮古着屋の娘と三男坊だから、稼げる手段を無くしたくないのは判るけど」

 「だから行きたいのよ、お嬢さんの病気を治してあげたいし」

 「条件がある。金持ちや貴族だけを相手にし、治療費はがっぽりふんだくれ」

 「あんた、随分あくどくなってない」

 「違うよ。姉さんが格安でホイホイ治療したらどうなると思う」

 「皆が助かる」

 「だな、その結果他の治癒魔法師が食いっぱぐれる。そうすると治癒魔法師が居なくなり、姉さん一人が朝から晩まで治療に明け暮れるが、一人で全ての病人を治すのは無理だな。治して貰えない奴等には恨まれる」

 「それは、ちょっと困るわ」

 「だから金をがっぽり取れって言ってるんだ。多分、俺や姉さんほどの治癒魔法師は殆ど居ない筈だ。腕の良い治癒魔法師の仕事を取れば、彼等は一段落ちる仕事を受ける事になる。治療費も安くなる、そうするとその地位にいた治癒魔法師も、安く治療しなければ食えなくなる」

 「つまり、一番下の治癒魔法師も、安く貧しい人も治療する様になるって事なの」

 「ポーションで治るならそうするが、無理なら治癒魔法師だろう。下っ端の治癒魔法師には大した影響はないよ。其れとも頭痛や腹下しまで治療したい?」

 「それじゃー、他の治癒魔法師が治せない病気だけ受けるってのは」

 「そんなところだな。其れと長生きしたいが為に依頼してくる奴らは無視するからな。行った先で他の者の治療を頼まれて、断れない時には魔力を抜くくらいの事はやれよ」

 「この娘さんの治療に、行っても良いのね」

 「護衛はきっちり付けるからな。姉さんの、治癒魔法の能力を欲しがる奴は山ほど居るぞ。モルサンを連れていきな、貴族や豪商の扱いは任せておけば良い」

 モルサンには身辺警護の者6名と馬車の護衛に信頼出来るシルバーランク以上の冒険者10名以上を付ける様に指示する。
 冒険者の選別は、ホランに任せれば良いとアドバイスしておく。
 それと治療費とは別に、旅の費用を全て書き出し徴収する様に言い置く。
 問題は腕の良い治癒魔法師の世間相場が判らないって事だが、貴族や豪商なら見栄も有るだろうから、ケチったら鼻で笑って突き返せとモルサンに言っておこう。

 姉さんを送り出したが、ミリーネはお留守番と決まり、拗ねて泣くのであやすのが大変だ。
 仕方がないので氷の宮殿や滑り台を作って遊ばせる。

 そんな時、冒険者ギルドに時々顔を出して情報収集しているホラン達から、ゴールドランク以上の者を王国がかき集めていると聞きつけてきた。
 集められた高ランク冒険者は、グリムの街に送られているらしい。

 「グリムの街ってのが引っ掛かるな」

 「噂では、獲物以外に多額の報酬を約束しているらしいぞ」

 「またぞろ、余計な事をしているんじゃないだろうな」

 「まさか、あれの討伐じゃ・・・それは無いか、ハルトじゃなきゃ無理かな」

 「もう少し情報が欲しいな、手すきの者で飲みに行って噂を集めてくれ」

 ・・・・・・

 「谷底の森で、野獣や魔獣の討伐依頼らしいぞ。どうも野獣や魔獣の数が増えて、相当被害が出ているらしい」
 〈王国の魔法部隊も、谷底の森に送られている様だ〉
 〈あれじゃね、でかい奴の数が少なくなったから獣が増えたとか〉

 〈その、谷底の森ってそんなに危険な所なのか?〉

 〈ヤハン達は知らないだろうけどな、ゴールデンベア,ブラックタイガー,ブラックウルフ等色々居るけど、普通の森より全てでかくて強いのさ〉
 〈それに特別でかくて恐いのも居るしなぁ〉

 〈若しかして、ハルトが前に言ってたゴールデンベアってのは、その森で狩ったやつなの〉

 〈彼処は余所より、一回りも二回りもでかいのがゴロゴロしているからな〉
 〈そうそう、特別な才能の有る奴でないと、直ぐに死ぬことになる場所さ〉

 ホランやユラマ,ミューザ達が、ヤハンやハインツ達をニヤニヤ笑いながら脅かしている。
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