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《afterstory #01》恋人観察日記 / SIDE:水都
08:六日め、書いてて気づいた彼の真意
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お題【恋人観察日記編】お借りしています
サイト名:TOY/管理人:遊
サイトアドレス:http://toy.ohuda.com/
■■■
———恋人観察日記、6日目。今日はクリスマスに起こったあれこれを記録しておこうと思う。言葉で書こうと思うと陳腐になっちゃうけど、とにかく、すごくすごく幸せで楽しくて最高の日だった。オレの人生最高のクリスマスの始まりは、イブから…———
一緒に暮らし始めて、最初のクリスマス。
蒼夜は12月になるとリビングに大きなクリスマスツリーを用意してくれていた。
実家でも見たことないくらい大きいツリー。
天井スレスレのお星様を見上げて、まるで洋画の世界だなって思った。
家に帰れば、大きなツリーがリビングで光り輝いていて眩しくて。
子どもに戻ったみたいにワクワクしてた。
金曜日、クリスマスイブ。
蒼夜が「一緒にツリー見に行こう」って言って、職場の近くまで迎えにきてくれた。
仕事上がりでヨレヨレなオレでも、蒼夜はいつだってすぐに見つけてくれる。
そういうオレも、いつものシンプルでかっこいい私服姿の蒼夜は、どんな人混みに紛れてても見つけられる自信があるけど。
蒼夜が連れて行ってくれたのは、このあたりでは結構有名なクリスマスイルミネーションスポット。
さすがにイブなだけあって、あちこちにカップルがいてすごい人混みだった。
流れる人波に飲まれそうになっていると、不意に右手に触れる体温。
はっとして視線を向けると、蒼夜の左手に繋がれていた。
とっさに周りを見渡して、誰も見てないことを確認してしまう。
そんな自分に、ちょっとだけ嫌な気分にもなるけれど…。
高校生の時、蒼夜が好きだって自覚した。
ドイツに行く前に、蒼夜が好きだよって言ってくれた。
帰国して、蒼夜とちゃんと付き合うようになった。
この冬からは蒼夜と一緒に暮らすようになって、ますます愛されて。
オレの知らない蒼夜を見て、蒼夜の隣を誰にも譲りたくないって独占欲が湧いた。
そうしてオレの気持ちが蒼夜にどんどんのめり込んでいくのと同時に、帰国してからの蒼夜が今までよりずっと人当たりが良くなってモテるようになってるってことも痛感した。
穏やかで、優しくて、料理上手で、かっこいい。そんな奴がいたら、女の子が放っておくはずがない。
『いつか蒼夜がオレじゃない他の誰かを選ぶんじゃないか』
『その時オレと付き合ってたっていう過去は汚点になるんじゃないか』
そういう暗い思いが湧き上がることも増えた。
でも、こうして体温に触れると、蒼夜に甘やかされると、全部吹っ飛んでしまうんだけど。
手を繋いだまま、蒼夜は何も言わずにただゆっくりとイルミネーションの光の中を歩いていく。
そうして辿り着いた突き当たりには、このイベントのメインの巨大ツリー。
青と白の光が神秘的で、言葉をなくした。
「来年は家のツリーも青と白にしてみようかなあ」
オレの葛藤を知ってかしらずか、さらっと来年の話をする横顔は甘く微笑んでいて。
胸が痛くなった。
痛みを振り払うように「家のツリー見ながらのんびりしたい」って言ったオレに「そうだね」って笑ってくれる蒼夜。
家に帰れば、蒼夜が腕を振るってくれたであろう、オレの大好きな料理の数々。
いつだってわがままを聞いてくれて甘やかしてくれて、時々叱ってくれる、最高のパートナー。
こんな幸せな時間をいつか失うのかな…って余計なことを考えてしまう。
きっとこんな変なことを考えてしまうのは、蒼夜に喜んでもらえるようなクリスマスプレゼントが用意できなかったからかもしれない。
いつも以上に美味しい料理を楽しんで、約束通り、家のツリーを見ながらのんびりした。
部屋の明かりは、ツリーのライトと間接照明だけ。
淡いオレンジ色の光の中に、赤や緑の光が混じって、静かな時間が流れてた。
「俺ね、スイに謝らなくちゃいけないことがあって。クリスマスプレゼント、用意できなかったんだ。スイに喜んでもらえるものが分からなくて。ごめんね」
突然の謝罪。
その後に続いた言葉に、オレはいっとき呆然とした。
遅れて理解して、同時に、ほっとした。
オレだけじゃなくて、蒼夜も同じことで悩んでたんだって。
だからオレも「実は同じことで悩んでて、用意できなかったんだ」って告白した。
「お詫びに、蒼夜の欲しいものをリクエストしてほしい」って。
蒼夜が視線を落として少し悩む仕草を見せた後、もう一度オレに合わせた視線を見て、驚いた。
いつになく真剣な目をしていたから。
そして、どこかで見た覚えのある視線だった。
「それなら…俺に、これから先もずっと、貴方の隣にいる権利をください」
いつもの甘くとろけるような声が、どこか切実な響きを乗せていて。
答えられないオレの右手を攫った蒼夜は、オレから視線を外さずに、手のひらと手首に唇を触れさせた。
オレは金縛りにあったみたいに動けない。
そのまま蒼夜のほうへ引き寄せられ、腕の中に閉じ込められた。
髪に触れた体温は、さっきオレの手のひらと手首に触れたそれと同じで。
そのまま耳元で響く軽いリップ音。
抱きしめた腕を解いて、視線を合わせた蒼夜の瞳に映るのは、呆然とするオレの顔。
蒼夜の目に、オレはこんなふうに映ってるのかって呑気に考えてたら、今度はオレの唇に蒼夜のそれが落ちてきた。
啄むように、軽く、何度も。
「さっきの言葉も、贈ったキスも、全部俺の気持ち。ゆっくり考えて、答えを聞かせて」
やっと頭が働くようになったところで耳元に吹き込まれた声。
それが合図だったのか、その夜、オレはまたしても蒼夜に甘く蕩かされた。
あの視線も、キスや言葉の意味も、ちゃんと理解できないまま。
あの日の言葉と蒼夜の行動を書き出してみて、唐突に気づいた。
『貴方の隣にいる権利をください』、蒼夜は確かにそう言った。
その後に贈られたキスは、手のひらと手首と髪の毛と耳と口。
ずっと前に面白半分で蒼夜に話した、〈22のキス〉。
今になって、ようやく理解できた。
それは蒼夜からオレへの…
「プロポーズ、ってこと…?」
辿り着いた結論は、オレの思考と行動の全てを硬直させるには十分すぎる威力だった。
■■■
22のキスより
*手のひら=懇願
*手首=欲望
*髪の毛=思慕
*耳=誘惑
*口=愛情
蒼夜くんの思いの丈を全部詰め込んだキスでした。
水都くんの心の葛藤もちょっとばかし織り込んでみました。
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———恋人観察日記、6日目。今日はクリスマスに起こったあれこれを記録しておこうと思う。言葉で書こうと思うと陳腐になっちゃうけど、とにかく、すごくすごく幸せで楽しくて最高の日だった。オレの人生最高のクリスマスの始まりは、イブから…———
一緒に暮らし始めて、最初のクリスマス。
蒼夜は12月になるとリビングに大きなクリスマスツリーを用意してくれていた。
実家でも見たことないくらい大きいツリー。
天井スレスレのお星様を見上げて、まるで洋画の世界だなって思った。
家に帰れば、大きなツリーがリビングで光り輝いていて眩しくて。
子どもに戻ったみたいにワクワクしてた。
金曜日、クリスマスイブ。
蒼夜が「一緒にツリー見に行こう」って言って、職場の近くまで迎えにきてくれた。
仕事上がりでヨレヨレなオレでも、蒼夜はいつだってすぐに見つけてくれる。
そういうオレも、いつものシンプルでかっこいい私服姿の蒼夜は、どんな人混みに紛れてても見つけられる自信があるけど。
蒼夜が連れて行ってくれたのは、このあたりでは結構有名なクリスマスイルミネーションスポット。
さすがにイブなだけあって、あちこちにカップルがいてすごい人混みだった。
流れる人波に飲まれそうになっていると、不意に右手に触れる体温。
はっとして視線を向けると、蒼夜の左手に繋がれていた。
とっさに周りを見渡して、誰も見てないことを確認してしまう。
そんな自分に、ちょっとだけ嫌な気分にもなるけれど…。
高校生の時、蒼夜が好きだって自覚した。
ドイツに行く前に、蒼夜が好きだよって言ってくれた。
帰国して、蒼夜とちゃんと付き合うようになった。
この冬からは蒼夜と一緒に暮らすようになって、ますます愛されて。
オレの知らない蒼夜を見て、蒼夜の隣を誰にも譲りたくないって独占欲が湧いた。
そうしてオレの気持ちが蒼夜にどんどんのめり込んでいくのと同時に、帰国してからの蒼夜が今までよりずっと人当たりが良くなってモテるようになってるってことも痛感した。
穏やかで、優しくて、料理上手で、かっこいい。そんな奴がいたら、女の子が放っておくはずがない。
『いつか蒼夜がオレじゃない他の誰かを選ぶんじゃないか』
『その時オレと付き合ってたっていう過去は汚点になるんじゃないか』
そういう暗い思いが湧き上がることも増えた。
でも、こうして体温に触れると、蒼夜に甘やかされると、全部吹っ飛んでしまうんだけど。
手を繋いだまま、蒼夜は何も言わずにただゆっくりとイルミネーションの光の中を歩いていく。
そうして辿り着いた突き当たりには、このイベントのメインの巨大ツリー。
青と白の光が神秘的で、言葉をなくした。
「来年は家のツリーも青と白にしてみようかなあ」
オレの葛藤を知ってかしらずか、さらっと来年の話をする横顔は甘く微笑んでいて。
胸が痛くなった。
痛みを振り払うように「家のツリー見ながらのんびりしたい」って言ったオレに「そうだね」って笑ってくれる蒼夜。
家に帰れば、蒼夜が腕を振るってくれたであろう、オレの大好きな料理の数々。
いつだってわがままを聞いてくれて甘やかしてくれて、時々叱ってくれる、最高のパートナー。
こんな幸せな時間をいつか失うのかな…って余計なことを考えてしまう。
きっとこんな変なことを考えてしまうのは、蒼夜に喜んでもらえるようなクリスマスプレゼントが用意できなかったからかもしれない。
いつも以上に美味しい料理を楽しんで、約束通り、家のツリーを見ながらのんびりした。
部屋の明かりは、ツリーのライトと間接照明だけ。
淡いオレンジ色の光の中に、赤や緑の光が混じって、静かな時間が流れてた。
「俺ね、スイに謝らなくちゃいけないことがあって。クリスマスプレゼント、用意できなかったんだ。スイに喜んでもらえるものが分からなくて。ごめんね」
突然の謝罪。
その後に続いた言葉に、オレはいっとき呆然とした。
遅れて理解して、同時に、ほっとした。
オレだけじゃなくて、蒼夜も同じことで悩んでたんだって。
だからオレも「実は同じことで悩んでて、用意できなかったんだ」って告白した。
「お詫びに、蒼夜の欲しいものをリクエストしてほしい」って。
蒼夜が視線を落として少し悩む仕草を見せた後、もう一度オレに合わせた視線を見て、驚いた。
いつになく真剣な目をしていたから。
そして、どこかで見た覚えのある視線だった。
「それなら…俺に、これから先もずっと、貴方の隣にいる権利をください」
いつもの甘くとろけるような声が、どこか切実な響きを乗せていて。
答えられないオレの右手を攫った蒼夜は、オレから視線を外さずに、手のひらと手首に唇を触れさせた。
オレは金縛りにあったみたいに動けない。
そのまま蒼夜のほうへ引き寄せられ、腕の中に閉じ込められた。
髪に触れた体温は、さっきオレの手のひらと手首に触れたそれと同じで。
そのまま耳元で響く軽いリップ音。
抱きしめた腕を解いて、視線を合わせた蒼夜の瞳に映るのは、呆然とするオレの顔。
蒼夜の目に、オレはこんなふうに映ってるのかって呑気に考えてたら、今度はオレの唇に蒼夜のそれが落ちてきた。
啄むように、軽く、何度も。
「さっきの言葉も、贈ったキスも、全部俺の気持ち。ゆっくり考えて、答えを聞かせて」
やっと頭が働くようになったところで耳元に吹き込まれた声。
それが合図だったのか、その夜、オレはまたしても蒼夜に甘く蕩かされた。
あの視線も、キスや言葉の意味も、ちゃんと理解できないまま。
あの日の言葉と蒼夜の行動を書き出してみて、唐突に気づいた。
『貴方の隣にいる権利をください』、蒼夜は確かにそう言った。
その後に贈られたキスは、手のひらと手首と髪の毛と耳と口。
ずっと前に面白半分で蒼夜に話した、〈22のキス〉。
今になって、ようやく理解できた。
それは蒼夜からオレへの…
「プロポーズ、ってこと…?」
辿り着いた結論は、オレの思考と行動の全てを硬直させるには十分すぎる威力だった。
■■■
22のキスより
*手のひら=懇願
*手首=欲望
*髪の毛=思慕
*耳=誘惑
*口=愛情
蒼夜くんの思いの丈を全部詰め込んだキスでした。
水都くんの心の葛藤もちょっとばかし織り込んでみました。
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